映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』あらすじ・感想・ちょっとネタバレ 種を超え母星のために

5.0
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洋画
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 人類が長年研究、挑戦を重ねてきた分野の1つである「宇宙」。関係のある仕事に就いたりしていないとなかなか触れることのないジャンルですが、漫画やアニメなどで舞台となることも多いので憧れを抱いている人も結構いるのかなと。

 よくお金持ちの方が何億払って何日間国際宇宙ステーションに!みたいなニュースがあったりするので、平均的な稼ぎじゃ夢のまた夢なわけです。だからこそチャンスがあれば人生に一度は行ってみたい(゚∀゚)

 とそんな夢いっぱいの宇宙ですが、今作は2015年に公開されたマッド・デイモン主演『オデッセイ』と同じ原作者の最新映画化でございます。

 SF小説で有名なアンディ・ウィアー氏の同タイトル作を映画化ということでかなり期待されていると思いますし、俳優も監督も個人的に好きな人達なので絶対見る!と決めていました( ^ω^ )

 今回はオデッセイのように取り残されたりはしないですが、1人で地球の危機に立ち向かわないといけないという結構な無理ゲーに挑むわけです。

 しかも宇宙飛行士じゃなくて中学校の分子生物学に詳しい先生が前線に立たされるという…。急にそんな重大な任務を背負わせるんですか!?ってなりますよね。

 作品の結末も気になるところですが、可愛くない上映時間を楽しませてくれるのかも気になる。150分はやっぱ長いぜ!でも楽しめたらいいので期待しているぜ!

 さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و

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作品情報

 SF小説『火星の人』(14)や『アルテミス』(18)などを手掛けたアンディ・ウィアーの『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(21)を原作とした映画作品で、『スパイダーマン:スパイダーバース』でアカデミーアニメ映画賞を受賞したフィル・ロードとクリス・ミラーが監督を務める。

 『火星の人』を原作とした映画『オデッセイ』(15)の日本公開から10年ぶりの映画化となります。

 未知の原因により太陽のエネルギーが奪われ気温が低下した地球を救うために選ばれた中学教師のライランド・グレース。彼は宇宙を調査する“ヘイル・メアリー計画”に参加することとなり単身で宇宙へと向かう。

 宇宙で待ち受けていたのは同じように自身の生まれた星を救おうとしている宇宙人。姿だけでなく言葉も常識も違う中で共に手を取り未知の原因を究明する旅が始まる。 

 主人公のライランド・グレースを『ラ・ラ・ランド』(16)、『バービー』(23)や来年公開予定の『スター・ウォーズ/スターファイター』で主演を演じるライアン・ゴズリングが担当。

 他には『落下の解剖学』(23)のザンドラ・ヒュラー、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(15)のケン・レオン、ドラマシリーズ『一流シェフのファミリーレストラン』(22〜)のライオネル・ボイスなどが出演する。

 全人類の命運をかけた一大プロジェクトを普通の中学教師が救うことができるのか?そして宇宙で出会う未確認生物と協力して行き着く先は!?

あらすじ

 未知の原因によって太陽エネルギーが奪われ、数十年後に地球は氷河期に突入する。

原因解明に向けて宇宙に送り込まれたグレースは、科学の知識だけを武器に80億人の命をかけた人類最後の賭けに挑むが、この危機を救おうとする小さな相棒と出会い、共に愛する故郷を救うため宇宙の超難題に挑む。

※引用元:公式HPより


www.youtube.com

感想

グレースとロッキーのやり取りにずっと笑ってしまう( ^ω^ ) 原因究明のために共に力を合わせて挑む姿に胸が熱くなる一作!グレースの過去と並行しながら解かれていくミステリー要素も良かったです

“当事者”であることを感じられる

 太陽の温度が低下し作物が育たなくなってしまう地球を救うため宇宙へと飛び立ったグレース博士。

 はじまりは昏睡状態から覚醒し、髪も髭もめっちゃ伸びて仙人みたいな見た目になっているところから。

 寝たきりだったためおぼつかない足取りで起き上がると側には2名の遺体が…。宇宙船の中を歩き、自分以外に誰かいないか確認してまわるが、皆亡くなってしまい宇宙で孤独となってしまう。そして…

 なぜ、自分は宇宙にいるんだ!?

 そう、彼は長い昏睡状態が原因で記憶喪失になってしまっていたのです( ゚д゚)ナンテコッタ

 この設定って予告にはなかったですよね?てっきり無理だと言いつつも子供ただの未来のために行くぞ!みたいな感じかと思ってましたw小説を読んだことない活字嫌いな私はおったまげ!ほうほう、そんな設定もあったのか(゚∀゚)

 ただ記憶がずっと徐々に戻ってくるような描写ではなく「彼がなぜ宇宙にやってきたか、地球で何をしていたか」を回想しながらところどころ戻ってきて原因を突き止めていく感じです。

 この進行方向で良かったのは見ているこっち側もグレースと共にストーリーの進行に乗ることが出来るところ。彼の過去を知りながら一緒に一歩ずつ前進していく感覚があるからより宇宙という未知の世界でワクワクドキドキすることができます( ´∀`)

 暗く怖い中に魅了する美しさを兼ね備えた“宇宙”という世界で繰り広げられる物語はやはり面白い!

 しかもCGをめっちゃ使いまくって解決しているわけではなく機器はNASAの協力で実際のものと同じ装置を揃えているし、遠心重力時は太陽が回るからセットを照明で囲んで動かしたりと、キャラクターや風景がどのように映るかをちゃんと考えながら組まれています。細かいところまで作り込まれているからその熱意もいいですね(・∀・)

 それだけでなく「宇宙という環境で行われる研究」=「頭良くないとわからないくらい難しい」という感覚をこちらに感じさせない丁寧な説明やヒントを放りばめられておりめっちゃわかりやすい。

 彼らが何をやろうとしていてどういった研究を進めたいのかが理解しやすく説明されているし、重力の有無をどうやってコントロールしているかを宇宙船の状態を引き出火せてくれるから自分たちが小中学校で理解した知識で解釈できるから見ていて面白いんですよ。

 作中でグレースが書く数式などの計算は実際に原作者のアンディが書いたものだそうで、彼が物理学や科学にこだわりを持っているからなんだとか。

 やっぱ15歳からプログラマーとして働く人は頭いいですね。そこまでこだわって自分で書くなんて出来ませんよ。

 そしてなんといっても未知の生命体との接触が宇宙への挑戦の醍醐味でもあります。

 今作で接触するロッキーって見た目的にもCGバリバリじゃないと説明できない生物じゃないですか!?だって見た目は人間からしたら「岩」ですもん。岩が動くわけないし操作するにしてもなかなか難しいだろうって想像しちゃいます。

 それが今回まさかの実写で人形使いによる操作だそうです(゚ω゚)ナンダト…

 どんな感じになるかな?と期待と不安がありましたが鑑賞してみるとめっちゃ良い出来栄えw CGのようにヌルヌル動きわけじゃなく、人形劇の緩急ある動きが「岩」っぽさのあるカクカクとした感じを引き立たせています。

 それだけでなくグレースと初めて接触した時の驚いた声や動きを真似て交信を試みようとしている姿が可愛いww(´ω`) 驚いた時の悲鳴なんて「ンギャ〜〜〜〜〜〜〜∑(゚Д゚)」って叫んでましたからね

 宇宙人と接触して仲良くなる代表作として『E.T.』がありますが、あれは私たちが話している言語を頑張って話そうとしていますよね。

 今作の場合はお互いに話すことができないから現代のテクノロジーを駆使して翻訳プログラムをパソコンで作ったりして疎通を試みます。その過程でロッキーが自身で作成した模型や人形で何かを伝えようとしている姿も可愛い。

 たまにグレースが理解できなくて「何やってんだコイツはw」みたいに見るんですがロッキーは伝えるのにめっちゃ必死だったりするんですよね。ロッキーはジョークを知らないので本心で「君はバカなのか?」って聞いてたんでしょうw

 やっぱり何歳になっても宇宙って惹かれるものがありますし、宇宙人との交流って夢なんだなと感じます。だからこそ当事者目線に立つことができる作品として製作されているのでのめり込みやすい

 これが今作の最大の特徴であり長所なのかなと思います。

種族を超えた真の相棒

 グレースとロッキーはそれぞれの母星がアストロファージによって滅ぶ危機にあったため協力したわけですが、ただの協力者という壁を壊し種を超えた相棒へとなっていきます。

 設定的に一緒の釜で飯を食ったり何かしらの危機を乗り越えたりして友情を育むってのはまぁあるよくあるじゃないですか。

 だけど今回は思っていたよりも結構重ため。

 というのも、グレースが地球にいた時の記憶を辿っていくと彼が「子供たちの、地球の未来のために宇宙に行く!」といった理由で宇宙に来たわけではなかったことが明らかとなります。

 グレースはもともとアストロファージ生態を研究する一研究員としてプロジェクトに参加しており宇宙に行く予定ではなかったんです。私は最初研究+宇宙飛行士の両面を持っているのかと思ったら宇宙へ行く科学チームは別に用意されていたんです。

 確かに今となってみたら、博士として研究活動をしていたけど普通の中学教師として働いていたグレースに研究を頼んでも宇宙に行ってほしいとはなかなか考えにくい。

 じゃあ何がきっかけかと思えば研究中の事故で宇宙へ行く予定だった科学チームが亡くなってしまいグレースに白羽の矢が立ったわけです。

 計画はサンプルを地球に届けるというものだっため行きの片道切符であることは確定しており行けば地球には帰って来られない。事故が起きたのは打ち上げ日の数日前で、宇宙で研究するための技術を習得させてメンバーを補充するとなれば数ヶ月は後ろ倒しになってしまう。

 だから打ち上げ日程はそのままにし研究の第一人者であるグレースが選ばれたんです。が、数日後に打ち上げる死の片道切符を受け取れというのはなんとも酷な話。研究に誘われた当初はそんなこと言われてなかったわけですからね。

 それだけでなく「考える時間が欲しい」と願いでたら「3時間だけ」と言われる始末。人類のために研究をしてアストロファージの正体を突き止めたのにこんな仕打ちあるか!と感じてしまうわけです。そりゃそうだよな( ;∀;)

 時間いっぱい考えたけど自分の死が確定していることを飲み込むことはできず断るんですが、政府側はグレースを昏睡状態にして打ち上げを強行!

 この記憶が戻ったのもアストロファージの解決策がわかった段階で、これで人類が助かるぞ!ってなった段階だからグレース自身の気持ちもちょっと揺らいでしまいます。

 原因が分かっただけでなくロッキーが燃料を分けてくれるおかげで地球に帰ることができるようになったからより帰りずらい…。でも帰る場所は地球しかないから帰路に着くわけです。

 遠い星からやってきた2人ですからもう会右ことはないし、人類が自由に宇宙へと出ることができてもグレースはもう生きていないでしょう。

 会えないとしても別れの言葉は「またね、また会おう」を選んだ2人(?)

 ここで新たに生じたのが解決策であるアメーバが補完容器を貫通して漏れ出てしまったということ。 補完容器はロッキーが自身の船と同じ素材で作っていたためこのままだとロッキーも危ない!

 でも燃料のこともあるから「地球に帰る」か「ロッキーを救いにいく」かのどちらかしか選べないんです。

 そしてグレースは「地球へはサンプルを送るためのポットを送り、自分はロッキーの元へ向かう」ことを選びます。これが地球とロッキーを救う唯一の方法だったから。

 だけどグレースは後悔をしていない様子。地球に帰ることはできないけどあんなことされたし“相棒”を救うこともできたから満足。

 その後はロッキーの母星で専用の居住空間を作ってもらい生活することに。

 そこで判明したのが「グレースの宇宙船で地球に帰ることができる」というもの。

 グレースは少し悩んで「ちょっと考えてもいいか?」とロッキーに聞くと「決まるまで考えたらいいよ」と言ってくれるんです。

 グレースと同じ人類は3時間という短い時間しか与えてくれなかったけど種族の違う相棒は良しとしてくれたんです。アストロファージの問題が解決したとはいえ彼らの元に留まることをOKしてくれたし、グレースが地球でやっていた学校の先生もロッキーの星ですることができている。

 この終わり方も良かったですね。グレースの心のうちを聞いてくることはせず寄り添ってくれる。「うわぁ、やっぱ人類って…」みたいな感情はあったけどそれもまとめて丸く収められていたのは良いかなと感じます( ^∀^)

最後に

 原作小説を読んでいないためどのくらい乖離があるかはわからないですが、とても楽しく鑑賞できる作品でした!期待値が高かったので内容によっては「思ってたより〜」なんてこともあるのでどうなるかと思ってましたがそんなことはなく大満足。

 人によっては作品の終盤部分は気に入らないかもしれないですね。そのまま地球に帰って問題解決でいいだろって声は一定数ありそうです。

 だけど主人公が皆「人類のためなら自分の命も差し出す!」といった熱いキャラではないですし、誰だって死にに行くことに名よわず手を上げるかってところもあります。私も自信満々でやる!って手を挙げることはできないと感じるのでグレースの気持ちわかるな(´ω`)

 あとはSF作品なんですがそれっぽさを感じにくいところもあります。これは悪い意味ではなくて「SFだから全部夢物語」って感じじゃなく「現実味を少しでも残している」という意味です。

 宇宙空間に出るタイミングで幻想的な曲ばっかりかけているとかではなく時には無音で怖さを出したりするところもあるので宇宙の怖さと美しさのバランスをすごい上手く表現しているなと。

 アストロファージを採取するときの光景はめっちゃ綺麗でしたね。赤外線で漆黒の宇宙に輝く光は本当に幻想的。この塩梅がかなり刺さりました!

 これは見る価値あると思います!私が取った上映時間ではIMAXがなかったので、こういう作品ではちょっと高いお金払っても見たいですね(゚∀゚) 気になってた方はぜひ劇場へ。

 ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ

評価:5.0

記事を書いた人

普段はITエンジニアとして働きながら気になった新作映画のブログを書いています。

鑑賞した作品を国語成績2/5ながら「なんとか良さをお伝えできれば!」と思いながら書いてます!

 

気になる映画の一参考にしていただけたら幸いです

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