最後に見たのって何年前だろ…?一時吉高由里子とのコンビになった時期がありましたが私の中のガリレオはこの2人。
ドラマの第1シーズンやってたの2007年ですって!はぁ〜〜〜(゚∀゚) そんなに時が経ってしまったのか…。
自分は年相応の感じになっているというのに何故こんなに変わらない姿で映るのか?!もはや人類の向こう側に行っているんじゃないでしょうかね!!
そしてこのシリーズの見どころはミステリーとキャラクターのクセ、物語の終わり方が少し哀愁漂うといったところ。
今作はどんなトリックがあってシリーズお馴染みのこの人たちがどう立ち向かうのか?!予告で追い詰められていた草薙はどうなっちゃうのか(・Д・)
さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و
作品情報
今まで数多くのミステリーを生み出してきた東谷圭吾の人気シリーズをテレビドラマとして放送された『ガリレオ』シリーズ。2007年からスタートしドラマと2作の劇場版が公開された作品。
主演の福山雅治演じる湯川学の推理と「実に面白い」というキャッチフレーズがヒットしたくさんの方がリアタイで見ていたことでしょう!
前回の劇場版から9年ぶりに柴咲コウ演じる内海薫とのコンビが復活。見た目が全く変わっていない2人が主題歌も担当し、注目の集まる一作だ!!o(`ω´ )o
あらすじ
天才物理学者・湯川学の元に、警視庁捜査一課の刑事・内海薫が相談に訪れる。
行方不明になっていた女子学生が、数年後に遺体となって発見された。
内海によると容疑者は、湯川の親友でもある先輩刑事・草薙俊平がかつて担当した少女殺害事件で、完全黙秘をつらぬき、無罪となった男・蓮沼寛一。
蓮沼は今回も同様に完全黙秘を遂行し、証拠不十分で釈放され、女子学生の住んでいた町に戻って来た。町全体を覆う憎悪の空気…。
そして、夏祭りのパレード当日、事件が起こる。蓮沼が殺された。女子学生を愛していた、家族、仲間、恋人…全員に動機があると同時に、全員にアリバイがあった。
そして、全員が沈黙する。湯川、内海、草薙にまたもふりかかる、超難問...!
果たして、湯川は【沈黙】に隠された【真実】を解き明かせるのか...!?
今秋、新たなる「ガリレオ」ミステリーが幕を開ける!このミステリー、実に面白い。
監督情報
今作の監督を務めるのは『ガリレオ』の劇場版を全て手掛けてきた西谷弘。
テレビドラマの演出として活躍し、2006年の『県庁の星』で映画監督としてデビュー。『ガリレオ』シリーズ以外にも『アンダルシア 女神の報復』(11)や『任侠ヘルパー』(12)、『昼顔』(17)などの監督を務め、直近だと『バスカヴィル家の犬』の監督・脚本を務めました。
ぶっちゃけ『バスカヴィル家の犬』はいろいろと残念な仕上がりになってしまっていましたが今作は頑張ってほしいところ…。
めちゃくちゃ人気のシリーズの新作ってのもありますが過去の劇場版も手がけているから余計にね。『ガリレオ』らしい仕上がりになっていることを期待しています!
キャラクター<俳優名>
湯川学<福山雅治>
帝都大学の教授。変人でありながら天才的な頭脳を持つ物理学者。論理的な思考と科学的検証で難事件を解決し、警察関係者から「ガリレオ」先生と呼ばれる。
内海薫<柴咲コウ>
視庁捜査一課の刑事。正義感が強く、事件の真相解明のためには労をいとわず奔走。湯川を信頼しており、捜査に行き詰まると湯川に相談に訪れる。湯川のバディ的存在。
草薙俊平<北村一輝>
警視庁捜査一課の刑事。湯川と同じ帝都大学出身で、親友。今作では、草薙が担当した事件で無罪になった男が、再び他の事件の容疑者として浮上する。
並木祐太郎<飯尾和樹>
殺害された女子学生の父で、菊野商店街の定食屋「なみきや」を営む。
並木真智子<戸田菜穂>
並木祐太郎の妻。祐太郎とともに「なみきや」を切り盛りする。
並木佐織<川床明日香>
並木夫妻の長女。歌手になることを夢見る女子学生。幼い頃から商店街の人々に愛されて育った。
並木夏美<出口夏希>
並木夫妻の次女。明るく人懐っこい性格で「なみきや」の看板娘に。姉の死を乗り越え、明るく振る舞う。
戸島修作<田口浩正>
並木祐太郎の幼馴染で親友。菊野市で冷凍食品会社「トジマ屋フーズ」を営む。
宮沢麻耶<吉田羊>
菊野商店街にある老舗の本屋「宮沢書店」の店主。菊野市で開催されるパレードではチーム菊野を取り仕切っている。
高垣智也<岡山天音>
菊野市にある印刷会社デザイン部に勤めている。佐織の恋人。
増村栄治<酒向芳>
女子学生殺害事件の容疑者・蓮沼寛一の元同僚。
新倉直紀<椎名桔平>
菊野市に住む音楽プロデューサー。佐織の才能を見出し、スターに育て上げようとする。
新倉留美<檀れい>
新倉直紀の妻。自身もかつて歌手として活動していた。
蓮沼寛一<村上淳>
かつて草薙が担当した少女殺害事件で完全黙秘を貫き無罪となり、今回の事件で女子学生を殺害した容疑者として浮上する男。
キクノン
菊野市の公式マスコットキャラクター。菊の妖精をイメージして作られたいわゆる“ゆるキャラ”だが、初めて見た湯川は「全くゆるくない」とコメント。
※画像・文章引用元:公式HPより
感想
法の穴を突かれ疲弊していく表情がめちゃくちゃ出ていて、見ているこっちの胸が痛い…( ;∀;) 最後はスッキリ解決じゃなくて歯切れが悪いんだけどぶっちゃけこれが『ガリレオ』らしさなんだよな…。 でも今回実験とかが少なくないか?!
とくに草薙がかわいそう…
ある日行方不明になった女子大生が数年後に遺体となって発見されたことをきっかけに物語が進んでいく今作は家族を失った遺族と法を逆手に取り無罪判決を勝ち取った犯人、犯人から供述を取れなかった草薙に注目し、事件解決に一歩ずつ歩を進める+日に日に責任に押し潰されてしまいそうな草薙の苦悩が伝わってくる作品になっていました!( ^ω^ )
今回は女子大生の事件だけじゃなくて過去に起こした事件も絡めた構成。犯人候補にあがった蓮沼は物的証拠があるにもかかわらず“完全黙秘”を貫き罪を逃れようとします。
実際に過去の裁判で「黙秘して無罪」を勝ち取り、もうやりたい放題ですよね! で、裁判終わったら1,000万もの大金までもらうことができるっていうね。そんなことある!?( ゚д゚)
こんなことが可能なのかわからなかったので鑑賞後に「黙秘権」について調べてみました。
いろいろ調べた結果、黙秘する=罪が軽くなるというわけではないとのこと。具体的にいうと以下の2点に分かれるみたいですね。(本編から少しずれてすみません(゚ω゚))
・黙秘=有利になる場合
殺人や詐欺などを行った際に「故意にやろうと思っていたか」を確認する場面では黙秘は有利に運ぶことがあるとのこと。「故意にやりました」と聴取で自白した場合、「悪いこととわかっててやった」ということになるので罪は重くなる可能性が高くなります。
また客観的に証拠が少ない事件なんかだと証言が取れなければ嫌疑不十分で不起訴になる可能性があるそうです。
・黙秘=不利になる場合
被疑者が明らかに犯人である証拠があるのに黙秘をし続けると不利になっちゃうことがあるそうです。示談したら不起訴になるケースもあるようですが黙秘すると「こいつ明らかに犯人だけど全く反省してないんじゃね?」と思われて罪が重くなる可能性があります。
この内容から考えると「蓮沼が犯人じゃないか!」と言えそうな場面ですが殺人に使った道具やらがないことで嫌疑不十分で不起訴になる可能性が高くなっちゃいます。
過去に女児を殺害・死体遺棄した事件の裁判で不起訴判決を勝ち取ったんですよね。
しかもなんの因果か草薙が担当していた事件でもあってもうトラウマになっちゃってるんですよね。会議室で蓮沼の写真見ただけで吐いちゃうくらいですからよほどのことだし、女児事件の被害者のお母さんが自らの命を絶ってしまったのが証言を取れなかった自分のせいだと思ってずっと背負っちゃってるんですよ。
もう草薙がメチャクチャやつれてきててスクリーン見ながら「うわぁぁあーーー(・Д・)」って顔で鑑賞してました。
やっぱ北村一輝さんの芝居が凄い!!ストレスからの疲弊が目にも見られてたし、髭も伸びて髪ボサボサでね。ここまで作り込んであのテンションで演技できるとかヤバすぎるww
予告の時点で草薙が追い詰められていくところは映っていましたけど、まさかここまで詰められていたなんて誰が想像していたことか…。見た人はみんな驚くかと思います!
昔と変わらないところと変わった?ところ
前回公開された年から9年も空いていると新作を見てもかなり昔に見ていたような懐かしさがありTVドラマの放送時期に戻ったような感覚に…。
湯川×内海の絡みを見て、「こんな絡み方してたわw」ってなっちゃいましたね。湯川の化学的観点から論破してくる“周り諄くて腹のたつ”喋りとか実験とか仮説とか。
こんなに月日が空いてて福山雅治は53歳、柴咲コウは41歳ですよ!!当時と全然変わってないじゃないですか!? どういうことですか!人間の“老化”現象をどこかに置いてきたんかと思うくらいカッコいい&キレイなまま。
いいなぁ、俺にもその能力分けてくれよ。
あと今作では実験をして殺害方法の立証をするシーンが全然ないんですよね。いつものガリレオなら何回も研究をして犯行時の手口はこれだ!ってなって犯人がわかる流れなのに、液体窒素のやつしかやってないのかな!?
今までの劇場版でもとんでもない実験を見せてきたのにここにきて脳内イメージにシフトチェンジしてくるとは…。
ここは流石にガッカリポイントですね。味がしてたところを薄くしたって美味しくは感じないですから。というか草薙と湯川の友情部分に力を注がれているのでそこに取られちゃったのかな。
蓮沼殺しの犯人については手がかりとかあっさり出てきたりしていたので、もはや推理自体がサブになってましたね。絡みはいつも通りだけど実験とか推理を目的に見ると…ってなっちゃうかなと。
最後に
物語の結末もみんなハッピーエンドとはいかないのでモヤっとしちゃうし、実験全然やってくれないからモヤってしちゃうしでかなり勿体ないです。
ストーリーの部分は正直想定の範囲内なので大丈夫なんですが、メインの一つである大規模実験とかがないとダブルパンチでガリレオじゃない感が出てしまってます。
そもそも内海が事件の助言を湯川に求めてきた時に「協力できる事件じゃない」って言ってるんですよね。
まぁ言ってても後々いろんな実験で解決に結びつければいいだけなんですがそれもないからなんかね…。私個人的にはこれじゃない感が喉に残ってずっと飲み込めないでいます。
あとずん飯尾さんのギャグなし演技が個人的に結構刺さってて感動しました。
普段旅番組とか番組のワンコーナーでギャグ炸裂してる印象が強くてドラマとか映画の演技自体をそんなに見たことないので娘を殺された父親がこんなにフィットするとは。
さすがにもう新作は出て来ないんじゃないかな?!これ以上はそんなに期待値が上がらなそうな気がしてます。鑑賞はするでしょうけどねww
ってなわけでまた次回 ´ω`)ノ
評価 ☆☆☆★★3/5