ゴーヤの気ままに映画

見たい作品がある時に書いているので定期更新ではありませんが大体の目安で月に2,3本は新作鑑賞して投稿しています!文章は苦手なので下手なのはご容赦ください。評価は甘口カレーくらいの甘さ( ^ω^ )

映画『ストロベリームーン 余命半年の恋』あらすじ・感想・ちょっとネタバレ 今見ると親目線

 日々たくさんの楽曲が発表されその時々の流行りがあるかと思いますが、年齢を重ねるとその年代でどんな曲が流行ったかなんて会話を同級生と振り返る場面があったりなかったりw(゚∀゚)

 

 私の青春時代によく聞いていた“オレンジレンジ”というアーティストがほんの数ヶ月前に令和版のMVを YouTubeで公開して話題になってました。

 ショート動画でもダンスが出たりして今再燃!?とか思ってたらまさかの映画の主題歌を担当するとことで鑑賞しようかなと。

 

 10代で余命宣告を受けてしまうという重い設定ですがわりとある内容かなと。

 ただ「令和一泣ける」という宣伝に惹かれ久々に映画で泣きたいと思っちゃいました( ^ω^ )

 

 とはいえ、年齢重ねると涙脆くなるとはよく言ったもので若い頃は泣く気配すらなかったものでも今ではわりと泣ける場面が増えて号泣するんじゃないかとww

 

 いったいどんなストーリーになっているのか?原作小説も読んだことないので楽しみです!

 

 さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و

 

作品情報

 2023年に小説家:芥川なおのデビュー作としてすばる舎から単行本が刊行され、2025年5月に文庫化された作品の実写映画化。

 2025年8月時点でシリーズ累計発行部数21.5万部を突破している。

 

 高校1年の男子生徒:佐藤日向は入学式の日に桜井萌と出会い交際へと発展していく。楽しい日々を過ごすが萌は自身が抱えている病気のことを隠してながら交際を続けていた。

 思春期のピュアな恋愛模様と萌自身が抱える現実を彼女自身と周りの人たちがどう向き合い進んでいくかを描いていく。

 

 桜井萌を演じるのはCMキャラクターや大河ドラマで活躍する若き女優:當真あみが担当。彼女と交際することとなる若き日の佐藤日向を『カラオケ行こ!』(24)や『からかい上手の高木さん』(24)などで活躍を見せた齋藤潤が演じる。

 他には大人になった日向役の杉野遥亮、萌の親友:麗役の池端杏慈(学生)&中条あやみ(大人)、萌の父役:ユースケ・サンタマリア、母役:田中麗奈などが出演する。

 

 幼少期から病弱でずっと自宅で過ごしてくた少女は高校へ通うことを決断し人生を楽しもうとする。数々の“夢”を叶えるために限られた時間の中で懸命に生きていく。

 

あらすじ

 高校入学式の日、初対面にも関わらず萌は同じクラスになった佐藤日向に突然の告白。驚く日向だったが、萌の猛アプローチにより付き合うことになる。

 初めて「恋人」という存在ができた2人は少しずつお互いの距離を縮めていき、萌の誕生日である6月4日には、好きな人と一緒に見ると永遠に結ばれるという満月「ストロベリームーン」を見に行くことに。

 

 しかし、その日を境に萌は学校から姿を消し、日向は萌と連絡が取れなくなった。

 

 萌が消えた理由、そして13年後に届く真実とは?過去と現在、2つの時代が交差しながら、儚く優しいラブストーリーを紡いでいく。

 

※引用元:FashionPressより


www.youtube.com

 

キャラクター<俳優名

桜井萌<當真あみ

小さい頃から病弱で学校に通えず、友達もいないまま家の中で1人過ごしていた。自分の誕生日に、好きな人と一緒に見ると永遠に結ばれるという6月の満月 「ストロベリームーン」を見ることが密かな夢。15歳の冬に余命宣告された帰り道、“運命の相手”を見つけ、高校に通うことを決意する。

 

佐藤日向<齋藤潤(13年後:杉野遥亮)>

萌と同じクラスの同級生。突如萌から告白され、猛アプローチを受けて付き合うことになる。誰よりも一途に萌のことを想う存在となる。

 

高藤麗<池端杏慈(13年後:中条あやみ)>

日向の幼なじみであり、萌の親友。親友として時に厳しくも、温もりを持って萌に寄り添う。

 

桜井康介<ユースケ・サンタマリア

萌の父。娘の願いなら何でも叶えてやりたいと奮闘する。

 

桜井美代子<田中麗奈

萌の母。娘をそっと優しく支える。

 

福山凛太郎<黒崎煌代(13年後:泉澤祐希)>

愛称は“フーヤン”。日向と行動をともにする同級生で、明るくお調子者ながらも仲間想いな性格。

 

川村健二<吉澤要人(13年後:伊藤健太郎)>

愛称は“カワケン”。クラスの人気者でリーダー的存在。

 

※引用元:FashionPressより

 

感想

残された時間に焦りを感じながらも自身のやりたいことを貫こうとする純粋な姿に胸をうたれる一作。ストーリー内容はよくある「余命◯ヶ月」系ではあるもののやっぱこういうのはうるっときちゃいますね( ;∀;)ただあのCGはいらなくないか…?

 

 

 

 

 

年齢を重ねたからこそ違う刺さり方をする

 病気のせいで長く生きられない主人公が人生でやりたいことを叶えるために勇気を出して行動するストーリーで「THE 日本人が好きそう」な邦画の代表枠の作品でしたが、学生時代に見た同じ系統の作品とは見え方が変わり大人になって見ることで感性がかなり変わったのと涙腺が脆くなったのを痛感した作品でした。

 

 ただよくある余命モノのストーリー構成であるのでこういった作品をよく見る人はそこまで刺さらないんじゃないかなと。令和一泣けると話題になっているので期待値を高めにして鑑賞する人もいるでしょうが、過去に同じような作風を見てきた人には目新しさなどはないのかなと。

 

 とはいえ悪かったかというとそうでもありません。学生時代に同じような作品を見たことありますし、たまにテレビで流れたりしたこともあるので感覚は変わらないかなと思いいざ映画館へ。

 私は普段こういうストーリーの作品は見ないので「大人になっても見え方は変わらないんだろうな」とか思ってたらそんなことはなかった。

 

 メインの萌と日向に対しての見え方というよりも萌の両親への見え方が変わっていることに驚き。両親を演じるのは数々の名作に出てきた俳優・女優さんなので演技が上手いんですが、環境の演出も相まって「親目線での感じ方」が伝わってきてそこでうるっとキテしまう(/ _ ; )

 目の前に生きている娘がいるのにこのお墓がいいとか考えたくないじゃないですか!いくら萌自身が明るく振る舞っていても親としては悲しくなっちゃいますし父親の空元気で「買っちゃうか!」という言葉も泣けてくる。

 

 定期診察で医者から「心構えをしてください」と打ちのめされた時は萌が母を少しでも元気づけようと「先生鼻毛出てたねw」とか言って学校へ向かったんですが、母はその後線路の高架下に車を停めて号泣するんですよ。

 

 この時の演出もマジで胸がキュってなっちゃう。ただ泣いている絵と声を流すんじゃなくて走っていく電車の音に鳴き声がかき消されるけど田中麗奈の顔はグチャグチャっていう「表情で魅せてくる」し、その直前に萌がいいと言ってた墓地の土地抽選に当選したとユースケ・サンタマリアが電話してきてるんですよね。

 「クジなんて全く当たったことないのに当たったよ!」の後に「ごめんな」とかもう…ねぇ…( ;∀;) 親からしたら当たらなくていいから生き続けてほしいもの。演じている時のユースケ・サンタマリアが普段はずっと笑ってるのにあのシーンは大人になって見え方が変わったなって思った一番のポイントでした。

 

 その後もできるだけ明るく接しはするものの萌の容体が悪くなった時に顔色を曇り続けられるのも役者の力量が出ていて重さを感じます。

 

 とずっと大人を褒めていますが若者の演技も良かった。特に齋藤潤の演じる学生時代の日向がめっちゃ良かったです!

 彼が出演した作品はぶっちゃけ見たことなかったですがストーリーの後半になるにつれて良さが増してたと思います。最初はそこまで喋るのが得意ではない大人しいタイプの男の子だったのが時間が経つにつれて堂々とした姿勢になっていき、萌が病院に入院してからの姿はかなり輝いて見えました。

 

 あんな2人の青春している姿を見たらキュンキュンするというか大人の汚い部分が浄化される感じはしましたw 萌の抱えている病気のことを知ってからは感情を曝け出してて肌がひりつきます。前半とのギャップがあって余計に「こんなに感情を表に出せるんだ(・Д・)」ってなっちゃいます。

 

CGを使うだろうとは思ってたけど…

 予告でストロベリームーンを萌と日向が湖に見にいくシーンが流れていましたが、この予告を見た時点で「CGでやるんだろうな」とは思ってました。あんな自然物をCGなしで映像に収めようと思ったら現実的じゃないですからね( ^∀^)ハハッ

 

 と思ってたらCG使ってたのが背景や月だけじゃなかった…。

 

 月が出るか微妙な天気の中で雲が晴れてきて月光がパァーッと差し込んでくるんですが、萌と日向のドアップになった目とそこに映る月が全部CGだったんですよ。せめて人間だけでも実写の寄りにできなかったですかね?

 景色は合成でも仕方がないなと思ってましたが、あのシーンを全部デジタルで作っちゃうのは違うんじゃないかな…。

 

 正直あれがCGっぽく見えただけで見間違えであったと祈ってます。めっちゃ肌を加工で綺麗にしただけで実写の人間を撮って使ってますよって。

 だって急にCGのみの絵が差し込まれるから一瞬「えっ!?(゚ω゚)」ってなっちゃいましたもん。それまでずっと実写だったし(月はCGですがw)ピュアな2人の恋愛模様を見てましたからあんなの差し込まれたら一気に現実に戻されちゃいました。

 

 邦画の技術は予算の問題もあり洋画よりも荒くはなりますがそれもどこに使うか次第ですからね。目のアップを撮って目の中に月を描くじゃダメだったのかな? あのシーンは個人的にいらないのでは?となりました。

 

最後に

 学生2人の恋愛模様を主軸とするのでその時代に出演した人たちの演技は良かったですが、大人パートの部分はあまり回収される内容が少なくて不完全燃焼感があります。13年後に萌から手紙が届くっていう発想は良かったですが、麗が街を離れることとか必要なのか微妙に感じました。

 好きなら好きと言ってもいいんじゃないかな…。萌の手紙を機に動き始めるって流れなら結構スッキリした終わり方になるかなとは思いましたが…。

 

 あとはストーリー展開に目新しさはないので令和一泣けるかはどうなんでしょうか?展開はほぼ一緒である程度起こることが予想できましからね。

 

 今回は両親の「子供に色々と経験させてあげたい」という親心と「娘の死が確実に近づいててその準備をしなければならない」というグチャグチャになること確定な感情の演技を肌で感じる作品だったんじゃないですかね?

 

 まぁ同じ系統が次々出てくるってことは需要があるってことですがもう少し捻った作品が見たいとは思います。好きな人には変わらず刺さるかなと。

 

 ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ

 評価 ☆☆☆★★3/5