
人間の文明が進化していくにつれて一緒に歩んできたのが「動物」の存在。昔は自動車のような技術はなく牛で地を耕したり馬で移動をしたりするなどさまざまな面で生活の一部となっていました。
技術が進歩していきそんなことをすることは無くなりましたが、娯楽や食品としても存在し続けています。ライフラインの一部ですね( ^ω^ )
そして多くの種類がいる中でいわゆる“ペット”として自宅に向かい入れる人もいたりします。身近だと犬や猫と生活を共にしている人も多いのではないでしょうか?
科学的にも精神を安定させたりするなど心身の健康増進やコミュニケーションの活性化といった多くのメリットを産んでくれます。
近年ではあまり馴染みのない動物もペットとして飼うことができるようになりました。一般的な動物よりかはお金がかかってしまいますけどね( ´∀`)ハハッ
今作は水族館などで見ることのできる「ペンギン」と生活を共にした1人の男性の物語。英語教師として働いていた方の実体験をもとにしたんだとか。生活しててペンギンと住むことになるなんてあるんですねw
愛くるしくてたくさんの人が好きなペンギンとどんな生活をしていたのか!?
さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و
作品情報
2015年に刊行されたノンフィクション小説『人生を変えてくれたペンギン』をもとに、1970年代のアルゼンチンを舞台に物語が繰り広げられる。
英語教師として働いていたトム・ミシェルは国家の現状や授業環境が原因で教師としてのやる気を失いかけていた。自身の人生に希望を見出すことができない中、旅先で知り合った女性と重油まみれとなったペンギンを助けることに。
最初は女性に気があり助けたが結果的にペンギンだけが残ってしまった。海に帰そうとしてもトムから離れようとしないペンギンとの奇妙な同居生活が始まる。
ペンギンと同居する主人公のトムを演じるのは『ロスト・キング 500年越しの運命』(22)、『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(24)のスティーヴ・クーガン。
物語の舞台となる1976年アルゼンチンの非常に不安定となった社会。緊張感が張り詰めており安らぎなどないような状況の中で1羽のペンギンが何をもたらしてくれるのか?
あらすじ
1976年、軍事政権下のアルゼンチン。夢を見失い、人生に希望を見いだせずにいた英国人の英語教師・トムは、名門寄宿学校に赴任する。
混乱する社会と手強い生徒たちに直面する中、旅先で出会った女性と共に、重油まみれの瀕死のペンギンを救うことに。女性にはふられ、残されたのはペンギンだけ。
海に戻そうとしても不思議と彼の元に戻ってくる。こうして始まった奇妙な同居生活。「サルバトール」と名付けたそのペンギンと、不器用ながらも少しずつ心を通わせていき、本当に大切なもの ─人生の意味と、生きる喜び─ を取り戻していく。
※引用元:公式HPより
感想
国が安定しない不安な時代だからこそペンギンのようなきっかけが必要だった。平和な状態でも人間社会の上下関係に揉まれる現代人にもサルバドールのような救世主が必要なのだろう。寄り添える存在ってやっぱり必要、人間は1人では生きていけない(´ω`)
ざっとこんなもん(あらすじ)
1976年のアルゼンチン(ブエノスアイレス)にある男子寄宿学校に赴任してきた英語教師のトム。学校の校門に着いた瞬間に街の方で爆発が起き、校門の警備員に銃を突きつけられるくらいのヒリツキ具合。
学校内を案内され自分の部屋へ入ると物理教師のタピオという男が勝手に入ってきて「ウォッカが飲みたい」」と言ってきた。本当に教師仲間なのか?と思いたくなるw
だけどトムはNoとは言わずに「ウォッカならあるから飲めばいい」と言うが、優しいのか面倒だからあしらっているだけなのかよくわからない姿を見せる。印象としては面倒ごとを避けて受け入れた感じかな?皮肉っぽいことも言いますけどね( ´∀`)
教師陣への紹介とトムの受け持ちが発表された時に英語だけでなくラグビーの副監督にも任命される。が、「ラグビーの球が球体じゃないから嫌いだ。」と言い拒否しようとする。だいぶ疲れてんなぁ…。
しかも受け持った中等部の生徒がまぁ悪ガキ揃いでクラス内で大人しくしている生徒は1人もいないくらい。中にはいじられている生徒もおり問題の多そうなクラスを担当することになってしまった(゚ω゚)
授業はほどほどに、ラグビーはルールブックを見にいくと言ってベンチでサボったりとただ時間を消費するだけの日々。なんか無気力でどうでもよさそうな感じ。
そんなある日、国内でクーデターが発生した影響で1週間ほど休校となってしまった。
この期間中にウルグアイへ旅行しようと決めたトムはいざ出発。だが旅行の話をしてしまったがためにタピオもくっついてくることにw
現地で酒を飲みダンスを踊り楽しく過ごしていると1人の女性と出会う。トムは「彼女とくっついてやるぜ!」と意気込んでいた。
彼女と一緒に海岸を散歩していると重油にまみれ死んでしまったペンギンの群れに遭遇。その中で1匹生き残っている子がいたのでトムのホテルで洗ってあげることに。
彼女と一緒にペンギンを救うことに成功し、さぁお楽しみの時間だ!と思った矢先、彼女が結婚しているから無理だと衝撃のカミングアウト。おいおい、良い雰囲気だったし前の日の夜も楽しく過ごしていたじゃないか!
こうしてペンギンだけが残ってしまった(・Д・)
ホテルをチェックアウトする日。ペンギンを置いて行こうとしたがホテル従業員にバレてしまい警察出動。「ペンギンは助けたが連れてはいけない」と説明するも「連れて行かないと逮捕するぞ!」と脅されて渋々アルゼンチンに連れて帰ることに…。
持ち込みの申告もしなかったため空港職員に罰金を要求される。「そんな金ないよ」と言うと「じゃあペンギンは連れていけないな」と言われたが、残念がりながら「じゃあ仕方ないな。これで失礼するよ」と去ろうとするトム。
ペンギンを置いていく気だと感じ取った職員は「金はいいから連れていけ!連れて行かないと逮捕するぞ!」とトムを説得?w 結局ペット禁止の学校へ連れて聞くことになってしまった。
こうしてペンギンを手放すことができなくなってしまったトムの新しい生活が始まる。
といった感じのストーリー展開でした。
こんな展開が1人の人生に組み込まれていたのって面白いですよねw 動物園で働いたりとかペンギンが生息する地域に住んでいないとなかなかないかなと。
たまたま訪れた観光地でペットゲットするとかもうポケモンの世界ですよw バスで移動できる距離とはいえ不安な世の中で神のイタズラか救いか、こうなることで救われる人が多くいたのも事実ですから人生何があるかわからないもんです( ^∀^)ハハッ
支えてもらえる存在が必要
軍事政権下で日常的にクーデターが発生している国に住んでいるとなかなか気が緩むことも少なく、それに加えて日常のストレスとかで憂鬱になってしまう。
親しい相手に悩みを打ち明けたり、そう言ったものがなくただ話をしているだけでも気分が救われるもの。トム自身はいろんな国を転々としていたり自身の子供を失っていたりしてそこまで気を許せる相手がいない印象だったのであの無気力感が出ていたのかなと。
犬や猫は昔から馴染みのペットたちではあるが「ペンギン」という普段見ることのない存在だからこそ興味を示す人も多いですし、あの無表情感が逆にいいのかもしれない。
何を考えているのか分かりにくいのに元々人懐っこい動物ですから誰もが心を開きやすいのかな。何を話しても嫌な顔したりしないし突き放したりもないですからね( ^ω^ )
いつしか“ペンギンセラピー”的な立ち位置になったサルバドールはその名の通り“救世主”になっていくわけです。学校という狭いコミュニティーの中でトムだけでなく生徒や先生たちの癒しとなり、個々が行動を起こすきっかけとなるわけです。
最初は誰しも足を踏み出すのが怖いもの。軍事政権下であれば理不尽な理由で逮捕され取り調べという名の暴力を振るわれるわけですから。
だからこそ個の力ではなく団結してデモや運動を起こすんですが、思い立って最初の1歩を踏み出すきっかけが欲しいんです。誰かに「いいじゃん!」や「一緒にやろう!」なんて声もかけにくいから動物に話して自分にインプットし直す。
やりたいことに対して一度整理をすることは大切です。それを一緒に過ごしているペンギンが助けてくれるとはね。
こういう優しく寄り添ってくれる存在がいてくれたらやっぱり救われる。
最後に
原作著書を書いたのが実際の年代より数十年後のようなので、内容が飛躍したり都合良くなっているところはあるかもしれないがそれでも多くの人たちの人生に影響を与えていることでしょう。
現代社会でも人間関係でストレスを受ける人たちが多くいてペットという存在に救われていることでしょう。
私はペット不可のところにいるので現状は難しいですが、どこかでお迎えしたいと思っています。元々動物好きなのと自分の救いになるとも感じているので。まぁ迎えるのは保護されている子たちと決めていますが。
それは置いといて、動物は人間の言葉を話すことはできないけど自分を打ち明けられる相手がいることに意味があり、物言わぬ顔で受け止めてくれる存在が良き(´ω`) 作品を見るだけでそうやって寄り添ってくれるのが本作なのかな。
めっちゃ惹かれるような展開はないもののそういうのを狙っている作品でもないですからいいのかな。
そんなホッコリする作品になっていました。
ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ
評価 ☆☆☆★★3/5
