ゴーヤの気ままに映画

見たい作品がある時に書いているので定期更新ではありませんが大体月に2,3本は新作鑑賞して投稿しています!文章は苦手なので下手なのはご容赦ください。評価は甘口カレーくらいの甘さ( ^ω^ )

映画『劇場』あらすじ・感想・ちょっとネタバレ 大切なあなたへ会いに行く

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 今やお笑い芸人の顔よりも作家の顔で知られているお笑いコンビピース・又吉直樹氏。2015年に発表された「火花」が芥川賞受賞(お笑いタレント初)で大ヒットし重版、映画化などで話題になりました。

 今作は火花で芥川賞を取る前から書いていた作品で監督は「世界の中心で、愛をさけぶ」や「ナラタージュ」を手掛けた行定勲監督とのこと。恋愛モノの代名詞みたいな人物だと私は思ってます。

 

 ピースの二人はピカルの定理の時から見ていましたがまさかお笑い活動を休止するとは思ってなかったですね。ニュースで相方の綾部がアメリカに行くって会見してて「急にどうしたんだ?!」とか思ってましたが綾部本人は日本での活動に復帰するつもりらしいですね。又吉は乗り気じゃないらしいですがww

 とはいえ作家としてかなり力をつけた又吉“大先生”の今後の作品にも期待ですね!今作の俳優陣も豪華ですが監督が「主人公の想定をもともとしていなかった」とのことなんです。原作者・又吉との話し合いで徐々に構想を固めていったとのこと。山崎賢人は最初頭になかったらしく、今までやっていない役をやるとのことなのでその”新鮮さ”なんかも見どころではないでしょうか!!

 

 

作品情報

 作者・又吉自身が「恋愛がわからないからこそ書きたかった」恋愛小説。初版30万部、累計50万部を超える異例の大ヒットを記録したベストセラーとなり、多くの人を虜にした。

 「火花」に続いて2作目の映画化で恋愛が人に与える影響について考え執筆したとのこと。又吉本人が完成まで時間がかかると感じて冒頭を書き終えて一旦寝かした大作が劇場で観れるとのこと!原作との違いや恋愛が与える影響に注目です!!

劇場(新潮文庫)

劇場(新潮文庫)

  • 作者:又吉直樹
  • 発売日: 2020/02/14
  • メディア: Kindle版
 
火花 (文春文庫)

火花 (文春文庫)

  • 作者:又吉直樹
  • 発売日: 2017/02/10
  • メディア: Kindle版
 

 

キャスト<役名

山﨑賢人<永田

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 20代の若手俳優の中でかなりの実力をもち素晴らしい演技をしている方だと思います。演技力もさることながら、役作りへの力も相当入れていて髪とか髭とかで売れない作家を演じています。

 しかも監督が「歯を黄ばませて欲しい」って言ったら「コーヒーいっぱい飲みます!」と言ったとか。本当にやったかはわからないですがその姿勢はすごいですよねw

松岡茉優<沙希

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 この若さでこれほど多くのドラマ・映画に出演している人もなかなかいないですよね。wikiの出演欄がすごいことになっててびっくりしましたw特に笑った顔が見ている人を惹きつけるんじゃないでしょうか?私もそんなひとりです!

 CMとかで「可愛い子だなぁ」と思ってたんですが作品自体はそれほど手をつけていなくて演技力はどんなものかと気になっています。

そのほかの出演者

寛一郎<野原> 「心が叫びたがってるんだ。」(17)、「グランメゾン東京」(19)に出演。

伊藤沙莉<青山> 「生理ちゃん」(19)、「全裸監督」(19)に出演。

井口理(King Gnu)<小峰

浅香航大<田所> 「あなたの番です」(NTV/19)、「チア男子‼︎」(19)に出演。

あらすじ

 高校からの友人と立ち上げた劇団「おろか」で脚本家兼演出家を担う永田(山﨑)。

 しかし、前衛的な作風は上演ごとに酷評され、客足も伸びず、劇団員も永田を見放してしまう。解散状態の劇団という現実と、演劇に対する理想のはざまで悩む永田は、言いようのない孤独を感じていた。

 

 そんなある日、永田は街で、自分と同じスニーカーを履いている沙希(松岡)を見かけ声をかける。自分でも驚くほどの積極性で初めて見知らぬ人に声をかける永田。

 突然の出来事に先は戸惑うが、様子がおかしい永田が放っておけなく一緒に喫茶店に入る。女優になる夢を抱き上京し、服飾の学校に通っている学生・沙希と永田の恋はこうして始まった。 (引用」公式HPより) 


映画『劇場』予告

 

感想

 先の見えない芸術の世界で生きる人間を的確に突いた作品。恋愛がわからない人間が本当に書いたものなのか?

 まず言えるのが見ていて辛くなるところがある!前作の「火花」と今回の「劇場」は両方とも”売れない”芸人&作家。この設定があるから又吉さんはこんないい作品が書けるんでしょう。自分自身の実体験をもとに書いたりもできますし、感情も心のそこから出るような表現ができるので「同じ境遇を経てきた人には痛いほどわかる。」

 恋愛と自分の仕事が100%うまくいっていなくても極端に悪くなることってそうそうないですよね?でもどうすることもできない歯痒さとか焦りとか手の届かない痒い部分がわかるけど一言では表せない深さを出しています。それほどまでに考えれる作品じゃないかと感じました。

 特に又吉直樹のようなタイプの方が描いたら全ての行動が意味深に見えてきてしまうんですよね。不思議ですww永田がプライド高すぎて「マジか」ってこともしちゃうから余計カッもしれない。バイクはびっくりしました(゚ω゚)

 

 でも山崎賢人の演技は今まで見た作品の中で一番よかったのかなと思います。ここまで汚くリアルな配役はあんまり見たことなかったんで新鮮だったし、ラストシーンは原作小説とは異なる内容になっています。といっても原作を読んでないので何とも言えないですがww

 ただこれからこういう変わった表現というか不思議?な演出なんかも増えてくるんでしょうね。前に見たWAVESみたいな現代美術的作品が増えてくるのかも。私は好きなので見てみたいです。

 

最後に

 残念?だったのが上映されてる場所が少なくて苦労しましたwwもはや内容についてではないですが、映画を観ることを考えると大事なこと。監督も原作者も有名です話題性の高い作品だと思うんですが世間的にはそうでもないのか?

 画も綺麗だし監督のらしさも出ていますがもっと生々しさがあってもいいのではないでしょうか。主演の2人が綺麗すぎてちょっとやそっとじゃ汚しきれないんですよね。苦労してます感を全面的に出してドロドロにしても纏まったかもしれない。シチュエーションが特殊なので誰もが体験するような恋愛じゃないので大袈裟にしても良かったのかも

 

 ってなわけでまた次回で