映画『シラート』娘探しをする映画がなぜこんなに評価されたのか、見て体感してきた

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アドベンチャースリラードラマミステリー洋画
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 5月が終わりこれから暑くなってくるなぁとか思っていたらもうすでにめっちゃ暑いですねw( ´∀`) この時期になるといろんな場所で音楽フェスなんかが開催され毎年行くよ!って方もおられるのではないでしょうか?

 有名なところでいえば「FUJI ROCK FESTIVAL」、「SUMMER SONIC」、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」、「RISING SUN ROCK FESTIVAL」なんかが4大フェスと呼ばれているようです。私はフェスには行ったことないんですが、音楽自体は好きなので「行きたい!(願望)」は胸に秘めていますww

 日本ではそういったフェスは昼から夜にかけて開催されることがほとんどですが、海外だと夜から日の出まで飲んだり踊ったりする「レイブパーティ」という文化があるそうですね。

 日本だとクラブなんかが該当するでしょうが、外でずっとやってるってのはまぁ聞いたことないかなと。外でずっと音楽かけられたら寝られないでしょ!?近隣住民は大変なんじゃないか!?って睡眠不足の心配をしちゃいます∑(゚Д゚)

 そんなレイブパーティを舞台に娘を捜索する旅を描く今作ですが、まずどんなストーリー構成になっているかが検討つかなすぎる。

 監督のオリベル・ラシェ氏は監督作品数自体そんなないですが、初作からカンヌ国際映画祭で評価されており今作『シラート』は受賞・ノミネート数がエグい伸び方をしています!

 家族を捜索するようなミステリー作品に音楽パーティを融合するというなかなかに尖った構成と奇想天外なストーリー展開が評価されているようなのでかなり楽しみにしています! 娘が最終的にどうなっていて物語が集結するのかも気になりますね(゚ω゚)

 さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و

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作品情報

 現時点でカンヌ国際映画祭や米国アカデミー賞などの映画祭で受賞とノミネートを記録しており、2026年3月時点で49の賞を受賞、124の部門にノミネートをしている作品。スペインでの大ヒットを皮切りに他国での公開も成功を納め、観客だけでなく批評家からも高い評価を得ている作品がついに日本に上陸!

 砂漠で開催されたレイブパーティに参加したまま失踪した娘を捜索するため、レイブパーティーの開催地を追いかける父親と息子の姿を描く。

 果てしなく続く砂漠を駆け巡り、パーティの開催の地を辿った先に待つ結末とは!?

 娘を捜索する父親を演じるのはギレルモ・デル・トロ監督の『パンズ・ラビリンス』(06)に出演したセルジ・ロペスが担当。

 今作はパンチのある色彩とファッションセンスが光る作品を手がけてきたペドロ・アルモドバルがプロデューサーとして制作陣に加わることも話題となっていました。

 行方不明になった娘は一体どこへ行ってしまったのか?そしてタイトルにある『シラート』は何を現しているのか…?

あらすじ

知る前に進め――
果てしなく続く砂漠の真ん中で、極限が試される

 砂漠で行われるレイブパーティに参加したまま失踪した娘を探すため、父ルイスと息子エステバンは、モロッコの山岳地帯から砂漠の奥深くへと車を走らせる。

 行き着いたのは、現実と幻覚が混濁するような野外レイブのカオス。
 耳をつんざく重低音、赤い照明の海、沈黙を貫く父親の背中。

 だがそこにはすでに娘の姿はなく、父と息子は、レイブの参加者グループを追って、
娘が向かったと思われる次のレイブ会場を目指すことになるが……。

※引用元:公式HPより

www.youtube.com

感想

腹に響く重低音を感じながら一筋の可能性を頼り砂漠を進む。人生はそんな上手く行くもんじゃないし、答えが見つかるとも限らない…。恐怖を感じつつも人によって捉え方が変わる難解な一作!( ^∀^)

音楽がめっちゃいい!

 連絡が取れなくなってしまった娘を砂しかない砂漠地帯で開催されたレイヴパーティーで探す親子ルイスとエステバンを描く今作。

 ただ楽しく酒を浴び踊り狂っていただけなのに軍の避難勧告で無理やり解散させられる。

 娘がいるかもしれない別のレイヴに向かうことを決めたルイス達はレイヴで知り合ったグループについて行くことを決め、自家用ワゴン車で砂漠を進んでいく。

 道中入ってくる情報は戦争被害の拡大や資源危機、外交問題などパーティーで楽しく過ごしている姿とはかけ離れている。

 途中立ち寄ったガソリンスタンドではタンクを抱えた人がごった返し、誰かから燃料を買うのもインフレが進みかなりの高額で取引されている。

 ラジオで戦争のことが話されたり軍が入ってきてパーティーを解散させているが、パーティーの音楽が流れているシーンが多いのでそこまで世間が逼迫している感がありません。

 パーティー会場に来ているのだからテンションが下がるような構成になっているわけもなく音楽も体で感じて踊るためのものなので聞いてるこちらもパーティー参加者に寄れる。

 重低音を重視しているので映画館で聴くとかなりヤバい(゚∀゚) 音響の限界まで使い切ってる感があるし、外への振動もすごいんじゃないかな!?

 音楽に力を入れているのをひしひしと感じるので前半は映画を鑑賞しているというよりもレイヴパーティーという文化を体験している感覚に近いのではないでしょうか? その体験をしたいとなると自宅でタブレットやスマホではなかなか実現が難しいと思いますし、いいイヤホンやヘッドホンをして見たらまぁ許容範囲には入るかもしれない。

 公式HPでプレイリストが公開されていたので鑑賞前に何曲か聞いてはいたものの、やはり映画館の設備で聞くと圧巻ですね。こういう体験を映画作品に落とし込んでいるのも他の作品にない面白いポイントだと感じます!

砂漠の異世界感と現実の非情さ

 行方不明の娘を手がかりなく探すともなれば些細な情報でも縋ってしまうもの。作中のように身内がそういった状況にならなくても何かに期待し打ち砕かれる経験が誰しもあるのではないでしょうか?

 期待に胸を膨らませ「何もかもがうまくいく!だって映画だし都合がいいように締めくくるでしょ!」とか考えてましたが甘すぎた…(´・ω・`) この作品はそんな生半可なものではない。

 前半はあれだけテンションの上がる音楽を聞かされ、次のレイヴ会場へ向かう道中も曲挟みながら馬鹿騒ぎして楽しく移動していたのに一気に現実へと引き戻されてしまいます。

 パーティーが開催されている裏でなぜ軍が出てくるような世界情勢になっているかは不明。私が理解しきれていないのではなく単純に作中に書かれていない。そんなご時世なのに娘を探すためにレイヴ会場にたどり着いたって世界観も現実と夢の間にいるような感覚。

 パーティー参加者や作中に出てくる車なんかが『マッドマックス』みたいにパンクな服装やボロいのに味のある車体だけどあそこまで世紀末ではない。

 と思ってたら後半になるにつれ想像だにしない展開が次々と繰り広げられて「そんなことある!?」って困惑するし、こっちが作者の意図を理解し切る前に物語が進行していくもの狂気的。クソ真面目なルイスのネジが外れて無心で岩山めがけて歩く姿は「全てを失い恐怖を感じなくなった人間の怖さ」を肌に感じます。

 父親と息子が周りの力を借りながらお姉ちゃんを探すロードムービーの皮を被った悪夢ですよ。わずかな希望を頼りに進んだ先が地獄でしかないし、最初より失うものが多いからまさに天国と地獄をつなぐ道を渡ったような展開が降り注いでいました。今までのありきたりな映画たちに顔面パンチをお見舞いさせてきましたねw

 いろんな方法と方面から刺してくる感じも猟奇性が高いし、誰も予想しない展開、こうなるだろ!って思った展開が逆にやってこないってのもさらにストレスをかけてきてこっちの思い通りになってくれないのも逆に面白いです!

最後に

 この作品は予告にも書かれていますが「口外しない」方がいい作品です。見る人によって捉え方が180度変わりますし、展開がスイスイ進むのでキャッチコピーの「知る前に、進め」を体現してます。誰がどのタイミングであのシーンの真意に気が付くのかも十人十色すぎてて見た人が相手に教えるのも一苦労です。

 「あのシーンはこうだよ!」みたいな伝え方してもそれに噛み合う可能性を見出せないのであなたの目で見て耳で感じてほしい一作です!

 割と目にするのが「マッドマックス超え」的な感想なんですが、マッドマックス味は私的には感じなくて、服装や車がっぽいデザイン+場所が砂漠ってことくらい。レイヴ会場に同行することになった女性の格好やメイクがイモータンジョーの信者みたいには見えましたし、戦争の残酷さが露呈する場面があったりしたけどあそこまで戦闘バチバチってわけでもないのでね。

 かなりインパクトのある作品だったので個人的には結構好きだったんですが、やはり娘を見つけてハッピーエンドの展開を期待していたら「おっふ( ;∀;)」ってなるかと。思ってもみないド直球な表現が次々に出るから人によっては精神的にきちゃうかも…。

 過酷な砂漠の中で生き残った彼らは何を感じどう生きていくんですかね。ラストもどういった捉え方をするのかが定まらないから語るのに尽きない映画界に良い旋風を巻き起こす作品だったのではないでしょうか!?

 ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ

評価:4.0

記事を書いた人

普段はITエンジニアとして働きながら気になった新作映画のブログを書いています。

鑑賞した作品を国語成績2/5ながら「なんとか良さをお伝えできれば!」と思いながら書いてます!

 

気になる映画の一参考にしていただけたら幸いです

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