日本では昔から口から出た発言に何かしらの力があると考えられたりしてますが、皆さんもそれに因んだ言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか?
私も小さい時に祖母から「口は災いの元だから悪い言葉を使ってはいけない」なんてことを教えられたりしてきました。心の底から信じているというよりかは「あれフラグになってたな(゚ω゚)」みたいな場面になることがあったりしたので、先人の知恵ってバカにならないなって感じですねw
今作は「心霊スポットを訪れたことをきっかけ起きる事件に関する証言から何があったのかを紐解いていく」構成となっているとのこと。
原作はホラー小説で作中に「アンケート」を混ぜながら謎解き+恐怖感を演出する工夫がされているそうなんですが、映画化となるとそういった演出ができなくなるので映像で表現するのか?まるまる切り取ってしまうのか?といった違いがあるかも気になるところかなと思います( ^ω^ )
毎度のことですが原作小説を見ずに鑑賞するのでどういった恐怖感を体験できるのか!?証言の裏に何が隠されているのか!?楽しみですね♪
さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و
作品情報
2024年にポプラ社から刊行されたホラー小説家:背筋(せすじ)氏の小説を原作としており、作品自体は63ページという短編なのが特徴的。「このホラーがすごい!」の国内編で4位を獲得し、昨年に公開された『近畿地方のある場所について』(25)の原作も執筆。
『近畿地方のある場所について』では『口裂け女』(07)、『貞子vs伽椰子』(16)などの有名ホラー作品を手がけた白石晃士監督が担当し、今作は『呪怨』シリーズの清水崇監督が監督として指揮を取ります!
心霊スポットとして有名な墓地で肝試しをした大学生の1人が失踪してしまい、関係者の“不可解な証言”をヒントに事件についてに迫る。
訪れた心霊スポットで何を見て、何を発言するのか?各々が発する言葉を辿り明かされていく結末の先には何があるのかーー
事件の証言者を『陰陽師0』(24)板垣李光人、『恋愛のすゝめ』(23)綱啓永、『鬼の花嫁』(26)吉川愛、『リロ&スティッチ』(25)でナニの吹き替えを担当した笠原桃奈、『君の花になる』(22)森愁斗、ダンスボーカルグループTAGRIGHTメンバーの西山智樹などが担当。
他には今年の読売演劇大賞で優秀男優賞を受賞した柄本時生、歌舞伎役者・俳優・声優などで活躍する中村獅童が出演します。
短編ながらSNSを中心に話題となり30万部を超えるヒットを記録し、「読んだ感想を言えない」といった声が上がった作品の実写化はどのような描かれ方をするのか!?
あらすじ
「あの夜、何があったかお話ししますね」
心霊スポットとして有名な墓地の呪われた木についての噂を聞き、肝試しに出かけたある大学生たち。
しかし、翌日グループの一人が行方不明になってしまった。
その日を境に、彼らの身の回りに不可解なことが起きるようになり、次第に何かによって追い詰められていく…。
果たしてあの日、何が起きたのか? あの日にまつわる証言に導かれて明らかになる、<おそろしい結末>とは――。※引用元:公式HPより
キャラクター<俳優名>
村井翔太<板垣李光人>
心霊スポットとして知られる墓地へ、友人たちを誘って肝試しに向かった大学生。翌日、同行していた女子大生が姿を消したことから、複数の“不可解な証言”が交差する出来事の中心人物となる。あの夜に何が起きたのか、物語を導く鍵を握る存在となる。
竜也<綱啓永>
翔太たちと肝だめしに参加した、少し毒舌な大学生。
杏<吉川愛>
翔太たちと肝だめしに参加した陽気な女子大生。
美玲<MOMONA(ME:I)>
肝だめしに参加した霊感のようなものを持つ女子大生。
堀田<森愁斗>
面白半分のノリで墓地を訪れた大学生。
川瀬<西山智樹>
堀田に強制的に墓地へ連れてこられてしまう気の弱い大学生。
草壁<中村獅童>
消えた女子大生の行方を追う刑事で、大学生たちの証言をもとに事件をたどっていく。原作には登場しない映画オリジナルキャラクター。
西<柄本時生>
事件の真相に迫ろうとする週刊誌記者。自分の利益になるかどうかで物事を判断する。大学生たちの証言に隠された謎へ外側から踏み込んでいく。映画オリジナルキャラクターとして登場する。
※引用元:FashionPressより
感想
“口は災いの元”を体現した一作!呪いなんてのはそこに行ったから生じるものではない…。軽々しく口にしてはいけない言葉ってあるよね(´ω`)
若手ばかりだがいい演技だし、考察出来るのも良き
心霊スポットを訪れた2組の大学生達がその場で体験したことを独口していきながら映像と共に振り返っていく今作。
キャスト陣を見た時に正直言ってそこまで知らない人ばかりなので「どうなるのかな?」とか思ってたんですよ。私テレビ無いので余計に俳優を知らなくて( ´∀`)ハハッ
序盤は主人公枠の翔太含む4人が墓地を訪れ1人ずつ心霊スポットの“呪いの木”まで行き次の人を読んでから車に戻るというもの。
翔太→竜也→杏→美玲の順に木の元へ向かうが杏が行ってからなかなか声がかからない。心配になった美玲が行くと杏が錯乱しており悲鳴を上げる。 車に戻っていた翔太と竜也はその悲鳴を聞き現場へ行き杏を連れ帰ったそうな。
このへんのシーンは結構怖かったですね( ^ω^ ) 杏が錯乱している顔も加工されているとはいえ表情と蝉の声のノイズがめっちゃ不快感と恐怖心を駆り立てて良かったですね。背筋がゾワっとする感覚が好きでホラー見てる人もいるんじゃないでしょうか。
その事件後、杏が行方不明になってしまい別の証言者が登場してきます。次に呪いの木へ向かったのは川瀬と堀田の2人組。気の弱い川瀬は陽キャというかヤンキーみたいな性格の堀田に無理やり引っ張られてきます。
2人が体験したことはスマホのカメラで撮影された動画をスクリーンに投影してストーリーが進んでいくので、画面の荒さなども相まって翔太達が訪れていた時よりも怖さが増しててこれも良き( ^ω^ )
堀田が反論出来ない川瀬を盾にしながら木の前まで進んでいくと、木の裏から何やら音がしてくる…。堀田に指示されて川瀬が様子を見にいくと1人の女性が地面を手で掘り続けているのを目の当たりにする。
堀田が震えた声で「あんた、何やってんすかぁ!」と話しかけると顔を上げ奇声をあげたため川瀬と堀田は走ってその場を離れます。 この時の堀田の演技が個人的には好き(゚∀゚) 「あんた、何やってんだよ!」みたいな言い方するかと思ったら敬語を地味に残したヤンキーの「何やってんすかぁ」だったのがキュンポイントですねw
ここまで見てきて「ちゃんとホラー映画じゃん」と思っていたら杏の行方を追う刑事:草壁とそれをネタにするか考えている編集者:西が登場して、今回の失踪事件を紐解いていくミステリー要素が並行して動いていきます。
翔太達の肝試し後に川瀬達の姿が映されているのでその順に心霊スポットへ行っているかと思ったら、川瀬が先に行ってて同じバイト先の翔太にその話をしたことをきっかけに肝試しを立案していたことが判明。今まで見ていたものの時系列が逆転したりしたため川瀬達が見た女性が誰なのかが分からなくなってきたのもさまざまな考察を巡らせることができて楽しかったです。
それだけでなく杏の失踪がメインじゃないってのも面白い。最初証言者達の独口のシーンで背景が真っ暗なのがなんでなのか分からなかったんですよ。「部屋が暗いだけなのか?」とか思ってたらストーリーが進んでいくにつれてその場所がそもそも取調室的な部屋ですらないからおったまげ(゚ω゚)
彼らの証言した内容を刑事の草壁がボイスメッセージで流しているんだから誰もが「警察で話したんだな」って思うじゃないですか!?まさか証言者達の携帯に残されていたボイスメモを警察が押収していたとは…などの要素が次々と判明していくので考えがいがありますね!
後半にはキャラクターそれぞれが内にしまっていた感情を告白し始めます。翔太はもともと杏と交際していたけど竜也に奪われる形になり、竜也は翔太に対して嫉妬をしていてそういうことをしてしまった。
そんな感情は何もなさそうに見えた美玲はいつも一緒にいた仲良し3人組に杏が加わって居心地が悪くなっていたのが嫌だった。
川瀬は日頃いじめてきていた堀田が呪いの木の一件でまともに寝ることもできなくなったのを「ざまぁみろ( ^∀^)」と鬱憤を晴らしていました。堀田だけ日頃悪いことをしているのか自分に返ってきた感じですね。
外から見たらよくある構図の大学生グループかと思ったら中身が結構ドロドロだし、思ったより思い切ったことをし合っているんだなって思いましたね。何気ない行動が相手にどのような気持ち・感情を芽生えさせているかを考えると結構エグめの人間ドラマも展開されている。こんな作品とは予想してなかったです!
最後に
今作は原作小説とは違った描かれ方をしているそうでオリジナルの展開をしているとのこと。原作小説を見ていない私としては全然影響ないですが、小説と違った部分が気になる人はいそうです。
このあたりは映画に落とし込むとなった際の作りやすさとか表現できるかってとこも影響してくるのでまぁ仕方ないですね。小説と同じものを期待していた人は「う〜〜〜ん(´・ω・`)」ってなるかもしれない…
で、今作の終着点は「杏が失踪した」こと自体ではなく、「大学生の集団首吊り自殺」というものになったのはなぜなのか? それだけでなく捜査の手がかりを探すために木がある心霊スポットを訪れた草壁と西の会話で草壁が西に対して翔太のようなことを口走ったため噂されていた呪いが発動してしまいます。
結局「口は災いの元」「人を呪わば穴二つ」的な言葉ってあながちその通りなんじゃないかってのを題材にしているんじゃないですかね?って個人的には思ってしまいました。
悪いことをされて「◯ね」とか言っちゃう人もいるかもしれないですが、この言葉自体が年々軽視されている気はするんですよね。友達間でふざけ合いの延長で言ったりしたことがあるかもしれないですが、それで悲惨な事件に繋がったりするのも事実。
おじいちゃんおばあちゃん世代は言葉遣いに敏感な人も多かったと思うし、よくない言葉を使おうものなら叱られていたのを私自身も記憶しています。が、そういったことを注意する大人も少なくなって気軽に口にされる言葉に変わってしまったかと。
何気ない言葉一つで誰かの命を奪ってしまうくらい“言葉”に宿る力って馬鹿にできないと思うんです。それが1人であれば大きくないですがそれが何十、何百と増えていけば信憑性や影響力も増えていきいつしか何かしらの力を得るのかもしれない。
今回の呪いの木は元々願いを叶えてくれる名所が1人の自殺者が生まれたことでマイナスの声が肥大化して心霊スポットとなってしまい翔太のような竜也に対する殺意をトリガーに自身の養分としてと離婚む存在が誕生してしまったとか?個人的な感想ですけどね( ^∀^)
まぁ自分の発言には責任を持とうってことですね。言ったことが全部自分に返ってきてもおかしくないですし。ホラー作品として出されながら言葉の力を軸にしたような一作だったのではないかと感じました。結構面白いし原作小説のかなり薄くてまとまっていたら話題になりますよ。
あのアンケートって小説版だとどう映るんですかね?軽く調べた限りではQRコードを携帯で読み取るとのことでしたが、やっぱ「アンケート=紙に書く」って印象なので時代が進化してスマホが一般的になっても画面で見る映画では小説の良さを出すことはできないんじゃないかな。小説を読んだ方はそのあたりの感じ方を比較してみても面白そうですね(・∀・)
ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ
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