日本で販売されている週刊漫画雑誌で代表的なのって「ジャンプ」「マガジン」「サンデー」だと思っているんです( ^ω^ )あっ、異論は認めますww
それ以外にもさまざまな出版社から月刊だったり隔月刊だったり男性向け、女性向けと大人になっても知らなかった雑誌なんかもあったりします。私も書店とかで「なにこれ!?(ゴロリ風)」と驚くことも。
これだけいろんな種類がありますが、雑誌ごとにジャンルや筆跡が「この漫画誌っぽいなぁ」とわかるものなんですよね。漫画めっちゃ読んでる人は共感してくれると思ってます( ^ω^ )
今回実写映画化された『マイホームヒーロー』は今も連載されていますが、連載しているマガジンって名探偵コナンみたいなサスペンスど真ん中よりもサスペンス要素に何かをプラスしてストーリーが進行していく作品が多いイメージがあります。
そんなことを言いましたがマガジンでも王道サスペンスの「金田一少年の事件簿」やってるんですけどねww
講談社だけでなく集英社も小学館も他の出版社にも上記の要素を取り入れた作品があるとは思いますが、マガジンはその色が濃いような印象です。
思いつく中で言えば『神様の言うとおり』シリーズとか『BLOODY MONDAY』とか。実写映画化が話題になった『東京リベンジャーズ』なんかもヤンキーとサスペンスを掛け合わせたものかなと。
今作はどっちかというと何かを掛け合わせたよりもサスペンスをよりスリリングにするためにオブラートに包まずダークに描いているというのが特徴かなと。マガジンの作品はたまに「少年誌でいいのか!?」って思うような展開もあったりするので、これも「マガジンらしさ」なのかなと。まぁこれは青年誌ですが…。
昨年の間にアニメ化とドラマ化がされて今年は映画化。かなりの速さで展開されているのでそれも結構異例ではありますよね!原作漫画の連載は7年目後半ですからめっちゃ注目されるタイミングがあったのかな?
映画はどんな感じになっているんでしょうかね?ドラマでやった内容をキュッと詰め込んだのかな?うちにはテレビないので比較できないですが、漫画は知っているので楽しみです♪( ´∀`)
さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و
作品情報
2017年から『週刊ヤングマガジン』で連載されており2024年2月時点で23巻、累計発行部数370万部を記録しているクライム・サスペンス作品。2023年には4月からアニメ化、10月からはドラマが放送された。
主人公の鳥栖哲雄はごく普通のサラリーマン。ある日大学生で一人暮らしをしている娘・零花に会ったところ彼女の顔にアザがあるのを発見し心配になった哲雄は身辺調査をすることに。
娘の部屋で手がかりを探していると彼氏と思われる人物が部屋を訪れ、哲雄は見つからないように押し入れに身をひそめる。
身を潜め観察していると男は誰かに電話をかけ「零花を殺す」という発言をしたので、哲雄は娘の命を救うため男を殺してしまった…。
殺人を隠蔽するためにあの手この手で隠し続けていたが、ある出来事がきっかけに物語は動き始める…。(漫画内容要約)
主人公の哲雄を演じるのはドラマ版でも哲雄を演じた佐々木蔵之介。個人的にこの人は焦る時の顔色とか真剣な時のキリッとした顔などの表情の切り替えが上手い俳優さんだと思ってて、クライム・サスペンスのような緊迫したシーンが多い作品には向いているかなと。あと原作の哲雄が結構似てると感じますね( ^∀^)
他のキャラクターもドラマ版とほぼ変わらないキャスティングとなっており、哲雄の妻を木村多江、娘を齋藤飛鳥、逃走中の半グレを高橋恭平などが演じます。
映画版では犯罪組織の一員に声優の津田健次郎さんが加わってますね。こんなとこで「不死身の龍」を見れるとはw
監督は多くのドラマ演出やプロデューサーを務めてきた青山貴洋が担当。ドラマ版の『マイホームヒーロー』の演出も担当しましたが他にも『下町ロケット』や『半沢直樹』など放送当時話題になった人気作品も手掛けています。これは期待できそうですね!
あらすじ
愛する家族を守るために娘の彼氏を殺した父は、命がけで罪を隠し通した。
それから7年後―山中に埋めた死体が発見された!捜査に乗り出す警察と、死体とともに消えた10億円を探す半グレ犯罪組織。再び標的&容疑者になった父。
そして、父の罪を知らずに刑事になった娘は、事件の真相に迫っていく…。
命懸けの大逆転劇が始まる。
※引用元:公式HPより
キャラクター<俳優名>
鳥栖哲雄<佐々木蔵之介>
娘の彼氏を殺した父・家族思いでミステリー好きの会社員
鳥栖歌仙<木村多江>
隠蔽工作を手伝う母
鳥栖零花<齋藤飛鳥>
警察官になった娘・鳥栖家長女
真島恭一<高橋恭平>
逃亡中の元半グレ組織メンバー
大沢隼人<宮世琉弥>
哲雄の秘密を知る謎の青年
戸島<板倉俊之>
警視庁捜査一課刑事・零花の上司
安元浩司<立川談春>
警視庁組織犯罪対策部の刑事・哲雄と旧知の仲
窪<音尾琢磨>
間野会の殺し屋
志野寛治<津田健次郎>
犯罪組織 間野会のトップ・哲雄を追い詰めるラスボス
※引用元:公式HPより
感想
2人の父が我が子を守るために戦ったドラマ版のその後を描く今作。ドラマのあらすじを最初にギュッと詰め込んでいるので初見さんも大歓迎な構成のなってて親切。。佐々木蔵之介が演じる“追い込まれていく父親”は引き込まれていくがやはり映画というよりはドラマにハマったままになってしまう(´ω`)
娘を守るための殺し
この映画の原作漫画は無料範囲で見たことがあったんですが、テレビを持ち合わせていない私は実写側は今回がはじめてだったのでどこが描かれるのかはよくわかっていませんでした。
予告をちょろっと見てざっくりとは思い浮かびましたがそれよりも佐々木蔵之介の演じる追い詰められて窮地に立つキャラクターが結構好きなのでそっちに目を奪われ期待をして劇場に足を運んでいました。
ドラマでは麻取親子との決着をつけ遺体を山へ埋めるところでエンドとなったわけです。それから7年の月日が流れ台風による土砂崩れで遺体が発見されたことで哲雄が犯罪組織にまた狙われちゃうようになるというのがあらすじ。
哲雄はニュースで土砂崩れを知り遺体を埋めた現場を見にいくことに。双眼鏡を使って山肌を観察していると1人の刑事に声をかけられる。
その刑事は哲雄と顔見知りの犯罪対策部の安元。哲雄との出会いに少し会話をしお互いの名刺を交換する。安元は哲雄に「ここで何を?」と聞くと咄嗟に「バードウォッチング」をしていたと誤魔化した。が、安元は哲雄の言動がひっかかり目を光らせることに(`・ω・´)ピカーン
一方7年前に大学生だった娘の零花は警察官となり犯罪者を追う日々。犯人逮捕に気合が入るのはいいのだが勝手な行動をする点があり先輩刑事の戸島は頭を抱えている。
土砂崩れ現場で発見された遺体について解析した警察は半グレ組織の麻取であることを知り、これをきっかけに半グレ組織「間野会」の尻尾を掴んでやろうと動き出す。 零花も捜査に加わろうとしたが参加させてもらえなかった。
麻取の死体が上がったことで間野会のトップである志野は麻取が持っていた10億円を回収しようとします。当初はドラマで哲雄が延人しの罪をなすりつけた間島恭一を探そうとしますが雲隠れしているため、過去に関係を持っていた哲雄に目をつけ接触。
電話で接触しはじめ会社までやってきて「10億円はどこだ!?」と脅迫。殺し屋に監視させるなどし徐々に追い詰めていきます。
警察からもマークされ、半グレ組織からもマークされ日に日に脅迫方法もエスカレート!哲雄だけでなく妻の歌仙や息子にまで危険が及びはじめさぁ大変だ( ゚д゚)
哲雄はこの窮地をどうやって抜けようとするのか!
ってな感じの流れ。
まさか守った娘が警察になって自分の前で「どんな理由であろうと犯罪者は許さない!」と言うなんて思っても見なかったでしょうね。もうドキドキが止まらないことだろうなって思います。
この作品のドラマでやった範囲の特徴は「殺人を犯し隠蔽しようとした父親がどう誤魔化し切り抜けるか」だったんですが、それに加えて「自分の恋人を殺したのが実は父親だったってことを警察になって知る娘」があるんです。
ただこの危機的状況をより楽しむには原作漫画かドラマ版を見て前の話を知っていないと没入感は薄くなってしまいます。殺しがメインになっているのがドラマで放送されたところですからね。
とはいえはじめて見た人も冒頭の振り返りでカバーはできるので純粋に楽しめはします!( ^ω^ )
今回は哲雄に焦点を当て続けた内容になっているんですが原作漫画ではドラマと映画でやった話の間に妻・歌仙の実家がカルト教団で大変な目に遭うって話も用意されています。
映画の予告で父親が娘の彼氏を殺したことに絞ってきているので全体をバツんと切ってギュッとしたんでしょうね。
もともと延人が零花と付き合ったのも歌仙の実家の財産を奪うためとかだったと思うので結構関係はあるんですが切っても繋がる部分なのでまぁいいでしょう。気になる方は漫画読んでみてください( ・∇・)
最後に
やはり日本のドラマが劇場版になっても“ドラマ”の枠から飛び出して“映画”に昇華することはないですね。要因としてはドラマでも2時間スペシャルみたいなやつをよくやったりするからじゃないかな?と。
映画館のスクリーンで2時間ドラマを見る感覚から抜け出すにはドラマでは使わないようなCGやストーリーなんかをオリジナルで突っ込まないと変わりにくいのかな…。
あと殺人を犯したことに対しての葛藤とかはもっとあってもよかったんじゃないかなと。安元が自白を誘った時も心の声がそんなに出てこないし結構あっさり話そうとするからもうちょっと引っ張ってもよかったような気がします。
安元も中盤で死んじゃうのであんま活躍するところがなかったのは勿体無いですよね。映画で新キャストされてるわけですし。
それから零花が歌仙と電話で話して全てを悟った時の泣きシーンはあんまり良くなかったかなと感じました。なんか響いてこなかったんですよ。個人的にそう感じただけなんですがね(゚ω゚)
そして津田さんの志野がよかったですね!あの狂いっぷりと震えは半グレのやべえやつ感がすごい出てていいんですが、突出しすぎてて1人だけ逆に浮いてましたねww
ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ
評価 ☆☆☆★★3/5