過去何人もの映画製作陣が「映画化にするぞ!」と意気込んだが、あまりに物語が複雑でどう作ったらいいのかが難しかったため小説になることで落ち着いた『デューン 砂の惑星』。
この作品の発表自体が1965年なので映画化するのに56年ほどかかったわけですよ。映画化するまでこんな年月かかる作品てのも珍しいですよねw( ´∀`)
前作では小説の前半部分をギュッと凝縮して製作されているようでネット上でも2ありきな感覚がありはしたものの映像の美しさなどで評価されていました。
ただ2時間半の尺があるのにこんなもんかよと溢してしまう声もありますが上記に書いたような背景やチリの映画監督リチャード・P・ルビンスタイン氏が10時間を超える構想を練っていたことを知れば続作への期待は高まるのではないでしょうか?
まぁ今回が初映像化ではないのでやっと出た感はありませんが過去作はかなり叩かれる結果となったようなので時代経過の技術革新に救われた作品なのかなと。
よく言えば「時代が俺に追いついた!( `ω´)」ってことで期待してもにいきましょうww
2部作構成の最後はどのように完結していくんでしょうか!?これだけスケールのでかい原作を2部作で完璧に完結させられるのかってのも見ものですね!!
さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و
作品情報
1965年に発表したSF小説を元に製作されたSF映画。1971年以降に複数の映画製作者が映画化を試みましたが物語の複雑かつ重厚な構成を映像に落とし込むことがなかなかできい小説とされていました。
1984年と2000年にテレビドラマシリーズとして放送されていましたが“映画”として映像化し公開されるのは初めてのようです。
砂の惑星“デューン”をめぐって2つの家系が争う時代。片方の家系であるアトレイデス家は全滅してしまうが後継者のポールは生きており砂漠の民と結束を強め未来を取り戻すため、敵であるハルコンネン家に戦いを挑む。
主人公のポールは前作から続きティモシー・シャラメが担当。最近だと若き日の“ウィリー・ウォンカ”を演じたりNetflixオリジナル作品にも出演時たりと活躍の場を広げている今注目の俳優さんですね!
ポールの恋人・チャニやポールの母・レベッカなどはゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソンなどが続投。ハルコンネンの男爵役ステラン・スカルスガルドや甥のラッバーン演じるデイヴ・バウティスタに加えてラッバーンの弟にオースティン・バトラーも出演します。監督は前作と同じドゥニ・ヴィルヌーヴが指揮を取ります。
砂漠の民の予言する救世主が本当にポールなのか!?やっと本格的な覇権争うが繰り広げられる今作ですがどのような結末が待っているのかが楽しみです!
あらすじ
砂の惑星デューンをめぐるアトレイデス家とハルコンネン家の壮絶な宇宙戦争が勃発!ハルコンネン家の策略により、アトレイデス家は全滅。
しかし、最愛の父とすべてを失うも、後継者ポールは生きていた。ポールは愛する砂漠の民チャニと心を通わせ、その絆は、彼を救世主としての運命に導いていく。
一方で、ハルコンネン家は宇宙を統べる皇帝と連携し、その力を増していく。
そして、遂に復讐の時ーーー。
未来の希望を取り戻すため、ポールたちの全宇宙を巻き込む最終決戦が始まる。
※引用元:公式HPより
キャラクター<俳優名>
ポール・アトレイデス<ティモシー・キャラメ>
敵の陰謀により滅んだアトレイデス家の後継者で唯一の生き残り。未来が視える特殊な能力を持つ。砂漠の民にかくまわれながら、自身の運命と向き合い、宿敵ハルコンネン家への復讐のために反撃にでる。
チャニ<ゼンデイヤ>
ポールが繰り返し夢に視ていた砂漠の民の戦士。ポールを理解し、やがて互いに惹かれ愛恋に落ちる。
レディ・ジェシカ<レベッカ・ファーガソン>
ポールの母。声で他人を操るなど特殊な力をもつ女性だけの組織、ベネ・ゲセットの一員。政治的な駆け引きが巧みで、救世主となるようポールを説得するが、お互いの目指す未来にずれが生じている。お腹に娘を宿している。
スティルガー<ハビエル・バルデム>
砂漠の民のリーダー。ポールを救世主と信じ、砂漠で生きるための知恵と勇気を教える。
ガーニイ・ハレック<ジョシュ・ブローリン>
アトレイデス家の軍司令官でポールの師。ハルコンネン家に殺されたと思っていたが、生存。
ハルコンネン男爵<ステラン・スカルスガルド>
宇宙皇帝より砂の惑星の統治を任されたハルコンネン家の領主であり、アトレイデス家を全滅させたポールの宿敵。
ラッバーン・ハルコンネン<デイヴ・バウティスタ>
ハルコンネン男爵に従う甥。目的のためなら手段を選ばず、砂漠の民たちを滅ぼすため執拗に追い続ける。
フェイド=ラウサ・ハルコンネン<オースティン・バトラー>
ラッバーンの弟でありハルコンネン家の跡取り。非道で残念な性格の持ち主で、ポールの命を狙う。
皇女イルーラン<フローレンス・ピュー>
皇帝の娘。父の傍らで全宇宙を巻き込んだ決戦が起きることを憂いている。
レディ・フェンリング<レア・セドゥ>
皇帝側に使える謎の女性。フェイド=ラクサに興味をもっている。
皇帝シャッダム4世<クリストファー・ウォーケン>
宇宙帝国の支援者の立場でありながら、ハルコンネン男爵と共謀し、アトレイデス家を全滅させた。砂の惑星の動向を静かに見つめている。
※引用元:公式HPより
感想
力を覚醒させたポールがフレーメンの救世主としてついに復讐に乗り出る!綺麗なCGと前作より多いバトルシーンで楽しめる作品に仕上がってました!!上映時間は長いけどね(゚∀゚)
だいたいこんな感じ(あらすじ)
砂漠の民と一緒に行動することになったポールとジェシカ。よそ者と白い目で見られていたが救世主と信じているスティルガーたちなどの影響で少しずつ力の片鱗を見せていく。
母のジェシカはポールが救世主であることを信じさせるために“教母”になることを決心し、「命の水」を口にすることで教母の地位を手に入れます。彼女が教母になったことでポールを信じていなかったフレーメンたちも次第に信じ始めていくことに。
ポールは仲間になれるように生活を共にすることに。砂漠でテントをはって寝泊まりしたり、砂漠での歩き方や巨大な砂虫の乗り方などを学びフレーメンとしての名をもらえるまで成長し自分自身の進む道を見つけることができた。
ポールが日々努力し砂漠の民に馴染んでいく姿を見ているチャニは少しずつ惹かれていく。ポールも彼女に惹かれやがて結ばれるのでした( ^ω^ )
その頃アトレイデス家を滅ぼしアラキスの主権を握ったハルコンネン家は香料の確保に励んでいたが砂漠の民から妨害を受け思うように進まない状況でした。男爵から命を受けていたラッバーンでしたが成果を出せず首を切られろうになってました。
あの手この手で対策するも砂漠の民が一歩先を行っていて全部うまくいかずより焦っていました。
ラッバーンが苦戦している裏で弟のフェイドは男爵からラッバーンに代わって統治役に任命されます。誕生日の記念に闘技場でアトレイデスの捕虜3人を相手に力を見せつけたことも男爵から認められる要因となっていました。
惑星アラキスではジェシカがポールへの信仰を広めるため荒れていて人が住める状態じゃないと言われる南側へ行くことを決意。ポールは香料の力で「南に行くと多くの民が飢餓で死んでしまう」という夢を見たのでついていかず北で戦い続ける。
フェイドが指揮を取るようになってからアラキスでの戦いは激化していき北側の集落も襲われてしまう。
北側に残った仲間たちだけでは対抗するのが難しくなってきたため意を決して南へ向かうことを決める。
道中、ジェシカが用意してた砂虫から採取した「命の水」を飲み潜在能力を覚醒させ、過去と未来を見ることができるようになったのです!٩( 'ω' )وウオオオォォォ
覚醒した力を前にフレーメンたちは救世主がやってきてくれた!と信じポールと共に戦うことを誓う。死んだと思ってたガーニイも加わりアトレイデス家の隠された核兵器も手に入り作戦を実行する時が来たのだ!!
ってな感じの流れでございました。
前作で解明されなかったことなども今作に詰め込まれており長尺ですが盛り込まれまくった内容になっていました。これからが楽しくなるぞ!と感じるところで終わってしまった1作目よりは見ていて楽しかったですね( ´∀`)
こういうヤツがやっぱ好きだな…
1作目は賛否がパックリ分かれておりましたが、そこまで深く考えて作品を見たりしない私は「きれぇーーー(゚∀゚)」や「カッケェーーー(゚∀゚)」と思考を停止させた脳みそで鑑賞するためよっぽどじゃない限り楽しめる人種なんですよww
人それぞれで感じ方が変わるのもそうですが、デザインや映像美だけでなくストーリーなどで見応えが変わってくるのも事実ではあります。そういった点で1作目はめっちゃ緩急があるかと言われると「まぁあるかな」くらいなのでハマらなかった人も多いのかなと。
私も前作は見ていますがぶっちゃけ記事に書いてないんですよね(゚ω゚) 理由としては本職の方が忙しくて書こうとしたけど日数経って投稿をやめたんです…。ナマケモノですねw
作品を見た感想としてはやっぱこういう戦闘があったり主人公が頑張ってかっこいい姿を見せるド直球なのが好きなんだなと再認識しましたね。
前作の物足りなさがありましたから今作はめっちゃ楽しくしてくれるだろうと思っている方は結構満足することができるんじゃないかなと思います。個人的には皇帝&ハルコンネンとの最終決戦で砂虫に乗って特攻するとこがめっちゃかっこいいと思いました!
科学力を投じた乗り物もカッコいいですがああいう銃とかのない戦い方がめっちゃ刺さるんですよ、私的にw( ^∀^)
予告ではめっちゃデカい砂虫が突っ込んでくるとこだけでしたがその後からが全部良くて「砂虫乗りテェーーー( ᐛ )」ってなりましたw
とここまで誉めていますがちょいちょい「?、どういうこと」となるようなシーンが含まれていて困惑してしまう場面も。いろいろありますが特にわからなかったのがポールが命の水を飲んだ後。
命の水を飲んだせいで昏睡状態になってしまったポールの元にジェシカや仲間たちが集まってきますがチャニがハルコンネン?の飛行艇でやってきた時は「なんでそれに乗ってるの?」ってなっちゃいました。
命の水を飲む前に“砂虫に乗ってアラキスの南側へ移動”していたのにその後空から飛んできたのがよくわからん。どこかのシーンで奪っているのが映ってればあれを使ったのかなとか思えるのですが、そういったシーンが流れた記憶がなかったのであれだけは腑におちない…。
後半部分は時間が経過しているのに結構カットされて圧縮されているみたいなんですよね。なので「どのくらい間が空いてからこの展開になったのか」がわからなかったり気がついたら目的地についてたりなんかがあったりw
ちょっと崩壊しちゃってるところもあり気にはなるものの戦いの行方が気になっていたので振り返ってからちょっとな…となりました。
ですが総合的に良かったのでいいかな。ストーリーもめちゃくちゃで戦闘もイマイチだったらたたきまくってたかもしれませんが( *`ω´)
最後に
正直これで終わってほしくはないかなと。まだ3作目の製作確定は出ていないですが監督は意欲があることを前作のプロモ中に言っているので今回の評判次第にはなるのかなと。
最後の終わり方も「続けてもいいし、終わらせてもいい」ようになってますがぜひ製作してほしいですね(´ω`)オネガイ...
前作同様景色がめちゃくちゃ綺麗でしたね。カラーもいいですがハルコンネンのシーンが白黒になってたのがかなり好きですね。
白黒だから濃淡でしか表現ができない中であそこまで綺麗に映せるってのもすごいなって。ちょっと前に見た『哀れなるものたち』でも白黒表現がありましたが今回は白の明度がかなり上げられていました。ハルコンネンの肌白すぎw
続編出るとしたらどれくらい経ってからになりますかね…。それと小説版のどこまでを実写でやっていくかってのも気になりますよね。
小説の後続は設定時間がかなり経過しているので今のポールとかはいない中でどう構成するかも難しいところ。この辺りはもうやることはないのかな…。
こういう濃いSFが大好きなんでもっと出してくれぃ(゚∀゚) SFはロマンなのだ!
ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ
評価 ☆☆☆☆★4/5