ゴーヤの気ままに映画

見たい作品がある時に書いているので定期更新ではありませんが大体月に2,3本は新作鑑賞して投稿しています!文章は苦手なので下手なのはご容赦ください。評価は甘口カレーくらいの甘さ( ^ω^ )

映画『イチケイのカラス』あらすじ・感想・ちょっとネタバレ 真に裁くべきは……

 

 2021年に放送された月9ドラマ「イチケイのカラス」。全11話の平均視聴率は12.6%、最高視聴率は13.9%という数字を記録した作品です。

 昨今はコンテンツが増えテレビだけではなくネットでもいろんなものを見ることができる中でこの視聴率は高い方ではないかと思われるドラマでしたが、今回映画化!

 

 もともと漫画が原作なんですね!?( ゚д゚) フジテレビが書いたドラマとばかり思っていましたがそんなことはなかった…。 そして2021年の4〜6月に放送されてから2年経たずに映画化って結構早いペースじゃないでしょうか?!

 

 癖だらけでのキャラクターたちも注目ですが、今回はどんな事件が裁判官・入間の前に現れ真実を探究する頃ができるのか!?

 

 さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و

 

 

作品情報

 2018年に「モーニング」(講談社)にて連載された漫画『イチケイのカラス』をもとに描かれるリーガルサスペンス。2021年4月からフジテレビ系で放送されたドラマは全話平均視聴率12%越えと良い数字を記録し、放送終了から2年足らずで劇場版が公開される。

 

 裁判官の入間(竹野内豊)が事件についてを自身の足で調べるという設定で、原作漫画内では脇役だった入間を原作者・浅見先生の了承をもらって構成を変えたとのこと。

 見た目も小太りメガネの中年男性から髭の生えたイケおじ(イケメン)に変更され物語を再構築。主人公の坂間真平も女性に変え黒木華が演じている。

 

 竹野内豊を起用するのに小太りはちょっと無理がありますよね(´ω`) ちょっと抜けているけど決める時は決めるキャラクターは合っていますし、そっちが主役の物語の方が最終的に気持ち良く終われるかなって思います。

 

 TVerやFODで見れますので気になる方は見てから劇場へ行った方がいいかもです!!

 

 

あらすじ

あの型破り裁判官入間みちおがついにスクリーンへ―!!

 入間みちおが、東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称:イチケイ)を去って2年。岡山に異動したみちおが担当することになったのは、主婦が史上最年少防衛大臣・鵜城英二に包丁を突きつけたという傷害事件。

 事件の背景には、不審点だらけのイージス艦と貨物船の衝突事故があった。だがイージス艦の航海内容は全て国家機密で、みちおの伝家の宝刀「職権発動」が通用しない難敵…!!

 

  一方、坂間千鶴は、裁判官の「他職経験制度」で弁護士に。配属先は奇しくもみちおの隣町…! そこで出会った人権派弁護士・月本信吾とバディを組み、人々の悩みに寄り添う月本に、次第に心惹かれていく…。

 そんな中、町を支える地元大企業のある疑惑が浮かび上がる――。2つの事件に隠された、衝撃の真実。それは決して開けてはならないパンドラの箱だった――!? どうする、みちお…!!!?


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監督情報

 今作の監督は田中亮監督。

 

 映画よりかはテレビドラマの方が経験が多い監督さんでフジテレビ系のドラマをたくさん手がけてきた方です。

 直近だと「やんごとなき一族」(22)や「イチケイのカラス」(21)のチーフディレクターを務め、映画作品だと『コンフィデンスマンJP -英雄編-』(22)の監督もやられていましたね。

 

 「コンフィデンスマンJP」と「イチケイのカラス」は作風が似ているのもあると思いますが、ちょっと笑えるキャラが得意の方ではないでしょうか」。『コンフィデンスマンJP』は去年の始めに見た作品で物語のラストに驚かされたのを覚えています。

 

 そんな大どんでん返しが今回も出てくるのか楽しみですね!!o(`ω´ )o

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キャラクター<俳優名

入間みちお<竹野内豊

 真実を求めて「職権発動」しまくる自由で型破りな裁判官。異動先となった岡山地方裁判所秋名支部で、防衛大臣の傷害事件を担当することになる。

 

坂間千鶴<黒木華

 東京大学法学部出身の超エリート裁判官。「他職経験精度」で弁護士に。みちおの異動先の隣町に配属され、新たなバディとなる弁護士の月本と共に地元の大企業の疑惑に立ち向かう。

 

鵜城英二<向井理

 史上最年少の防衛大臣。みちおが担当する傷害事件の当事者。

 

月本信吾<斎藤工

 優しき正義の弁護士。人々に寄り添う心優しき弁護士だが、ときに無茶な捜査も…。千鶴とバディに。

 

土井潤<柄本時生

 岡山地方裁判所秋名支部・右陪席。みちおの型破りなやり方に抵抗しながら、振り回され続ける。

 

赤城公子<西野七瀬

 岡山地方裁判所秋名支部・左陪席。理路整然とした語り口が持ち味の、成績優秀な裁判官だが次第にみちおの影響を受け、封じ込めていた正義感が燃え上がってくる。

 

駒沢義男<小日向文世

 東京地裁第三支部第一刑事部・部長。みちおを裁判官の世界へスカウトした張本人であり、弁護士として地方を飛び回る月本の、司法修習時代の教官でもあった。

 

浜谷澪<桜井ユキ

 東京地裁第三支部第一刑事部・書記官。サバサバした性格でみちおに対してもハッキリものを申すベテランの風格の姉御。

 

井出伊織<山崎育三郎

 岡山地方検察庁秋名支部・検事。東京でもみちおに振り回され続けたイチケイの検事であり、みちおがイチケイを去った後の活躍で、特捜への異動の内々示を受けるも、みちおのお目付け役として岡山への異動が決まり、「入間みちお担当検事」と呼ばれる。

 

一ノ瀬糸子<水谷果穂

 元イチケイの事務官で、現在は検事の井出の妻。井出のエリートとしての有望さと高収入、ちょっとの正義感に吹かれ結婚したがみちおのせいでまさかの岡山ライフに絶望している。

 

小早川悦子<吉田羊

 昔から町一番の美人として有名なみんなのマドンナ的存在。「シキハマ株式会社」の産業医であり、坂間とは馬が合い、姉妹のように仲がいい。

 

小早川輝夫<宮藤官九郎

 日尾美町役場職員。地域推進課の所属だが、その包容力から担当外の相談もよく受ける。坂間を日尾美町に呼ぶために尽力した。悦子の旦那。

 

三田村武晴<尾上菊之助

 坂間と敵対する「シキハマ株式会社」の顧問弁護士。冷静沈着で隙がない。

 

木島昌弘<平山祐介

 「シキハマ株式会社」の工場長。強面で、月本にパワハラの噂を調べられている。

 

植木幸太郎<八木勇征

 日尾美町の和菓子屋で働き、悦子や坂間に懐いている町の愛されキャラ。坂間に頻繁にお菓子を差し入れし…坂間に気がある??

 

島谷秀彰(故人)<津田健次郎

 イージス艦と衝突した貨物船の船長。慎重な性格で、操船技術に定評があっただけに、彼の死に疑問が残る。

 

島谷加奈子<田中みなみ

 島谷秀彰の妻。イージス艦とかっもつ線の衝突事故により夫を亡くす。判決に納得がいかず、防衛大臣を待ち伏せし傷害事件を引き起こした張本人。

 

※引用元:公式HPより

 

 

感想

真実や法律は必ずしも救ってくれるわけではない。人によって違った正義の形があり完璧な正解は存在しない。イチケイじゃない舞台でも変わらない2人が見ていて楽しいがドラマの時みたいな特徴は感じられなかったのが残念( ´Д`)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

刑事から民事へ舞台は変わり…

 裁判所の判事・入間みちおと今作内では弁護士として活動する坂間千鶴のコンビが犯罪の判決を出すために事件を再捜査し、裏側で起きていた事件の真相を解明するストーリーが特徴的な作品。本作はイージス艦と貨物船の衝突事故がきっかけで発生した事件の隠された中身を解明していく。

 

 ドラマでは真面目な坂間と少し?変わった入間の凸凹コンビが魅力的な作品でしたが、今作でもその面白い掛け合いは健在で笑わせていただきました。内容自体も予想外の展開と結末に最後は軽く涙するほど(´ω`)

 

 ですがドラマとは違った部分が多くドラマのテイストが好きだった私としては物足りなく感じてしまいました。防衛大臣まで表に出てきているにも関わらず用意した意味をあんまり感じにくい立ち位置になってしまっており勿体無い。

 俳優陣が豪華だし国家権力出てくるから事件の真相自体にも直接関わっているかなと思っていましたがそこまでだった。

 

 真相自体は予想できないでしょうけどね。まさか“町”自体の歴史というか生活というかが関係してくるとは。田舎出身の私も見ていて気持ちはわからんこともないと感じてしまいました。

 自分の地元は環境汚染とか出していないですが、生活を共にしている地元の大手企業はありますし、親兄弟が働いていてってのも頷ける。共感は持てるんだけどこの説明って難しいんですよね。なんせ時が経って形成されるものなので地方出身じゃない人には分かりにくい組み立て方かなって。

 

 

 やっぱ環境が変わったのが一番でかいよな。みちおを見にきてる奴らいないし、甥っ子の問いかけはないし、職権発動のインパクト弱いし…。 捜査も規模ちっちゃくて防衛大臣の妨害が入るのが早すぎるんだよな。

 

 序盤でみちおが裁判長から下されて別件の裁判で間接的に関わるようになっちゃったのは残念。裁判長から外されるのはわかるけど猶予とかはもっとあってもいいんじゃないのかな?それともほんとにあのくらいの早さで外されるものなのか?! この内容ならもうちょっと引っ張ってもいいような気がしますよね。

 

 ドラマの時は1時間の放送枠だったと思いますが映画なら全然引っ張れる。というかこっち的に引っ張って欲しいんですけどね。そしたら中身も濃くできるし、キャラクターを壊したりせずに活かせたかな。

 

これはいるのかどうか…

 今回は坂間にちょっと色恋のシーンが入ってきましたね。斎藤工演じる月本となんだかいい感じになったり、坂間が顔を赤らめたりなんかして。こんなに表に出してくるのも珍しいなとは思っちゃいましたが、坂間の堅物なイメージに対してどうなんだろう。

 

 選択肢としては2通りではあるんですよね。生粋の恋愛知らずで一切顔色が変わらないタイプか、案外ミーハーで頭の片隅で少女漫画みたいなシチュエーションが来るのを期待しているみたいなタイプか。

 どっちにしてもこの設定が今作にいるのかどうかってとこですよね。月本の闇部分が出てくる時に引き立て役としてはこの設定が輝くでしょうがう〜〜ん、どうだろ…。

 

 今回入間がそんなに活躍という活躍ないように感じます。「イージス艦に衝突した映像が…」とかって時も入手したシーンの回想全然出てこないしね。そういうシーンを差し込んで恋愛的なとこを削ちゃっていいと思います。

 

最後に

 『七人の秘書』の時もでしたが映画化したらドラマの時の良さが薄くなってしまっているのは残念で仕方がないんです(´ε` ) せっかく視聴率よかったいい作品なのに入間の良さが出てなかったから納得いかないなぁ。

 

 だけどところどころ「うぉおおおぉ!」って盛り上がるところはあったんですよ!防衛大臣が出席したイベントで顔を合わせた時なんか、「これから暴かれるぞぉ!!( ^ω^ )」とか期待していたのにねぇ。

 

 あの結末にくっつけるとなるとこうなるのかな…。真相解明された回想シーンには出てこなかったしね。実はあのメンバーの1人でしたとか入れちゃえばベタだけどよかったんじゃね?

 

 まぁ土曜日のスペシャルドラマには期待しておこうかな。入間みちおの職権発動と捜査を期待しています!!!

 

 ってなわけでまた次回 ´ω`)ノ

 評価 ☆☆★★★2/5