たくさんの小説が日々出版されジャンルごとに文学賞などで評価されていますが、字ばかりだと頭がパンクしてしまうのでなかなか手を出すことがない私ゴーヤでございますw( ^∀^)ヘヘッ
気になる作品があると週末に映画館へ足を運ぶのですが、作品についての記事を書いているとどこかしらで名前だけは見たことあって頭の隅っこに残ってるなんてこともあったり。今作の『黒牢城』というタイトルも聞いたことあるんだけど何かは全く知らなくてミステリー作品ってことも映画を見ようと思ってはじめて知りましたww(・∀・)
今作は地下牢に捉えられた黒田官兵衛を中心に城内で起きる殺人・怪事件を解決していくそうですが、多くの人が知っている歴史上の人物を登場させているのも見やすそうですし誰が何を目的に反抗に及んでいるのかを推理するのも面白そう。
しかも推理する人間が地下牢に捕えられているわけですから事件現場を見ずにどう紐解いていくのか?ってところと軍師として頭のキレる官兵衛がどのような立ち回りをするのかも気になるところです。
テレビでも報道される大きな賞の一つ「直木賞」と「このミステリーがすごい!」で1位を獲得した作品は一体どのような展開・結末を迎えるのか!?多くのキャストが入り混じる今作の終わり方に目が離せません!
さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و
作品情報
2019年に連作が始まり2021年に短編集に加筆を加えて刊行された推理小説をもとに実写映画化。原作小説は第166回直木三十五賞や第22回本格ミステリ大賞、2022年版「このミステリーがすごい!」の国内編で1位を獲得したりと多くの記録を獲得した作品となっています。
織田信長に叛逆した荒木村重の有岡城を舞台に4つの架空事件を地下牢に囚われた軍師:黒田官兵衛が解き明かしていく。
織田に叛逆し“篭城”という閉鎖空間で巻き起こる事件を地下牢という現場を直接見ることのできない場所から解決していくのが特徴的な作品で全4章全てがどのように詰め込まれているのかも注目点の1つ!
織田に叛逆する荒木村重を『おくりびと』(08)、『日本の一番長い日』(15)の本木雅弘、地下牢に囚われ有岡城で起きる事件を解決していく黒田官兵衛を『アルキメデスの大戦』(19)、『百花』(22)や舞台、ドラマなど幅広く活躍する菅田将暉が担当する。
他には『きみの瞳が問いかけている』(20)の吉高由里子、『ゴジラ-1.0』(23)の青木崇高、『シン・仮面ライダー』(23)の柄本佑など数々の俳優陣が出演します!
織田軍に囲まれ孤立無縁となった城内で起きる怪事件はなぜ発生し誰が実行したのか?さまざまな登場人物たちの思惑が飛び交う中どのように物語が完結していくのか!?


あらすじ
荒木村重(本木雅弘)は暴虐な織田信長のやり方に反発し、籠城作戦を決行する。城は織田軍に囲まれ孤立無援に。
城内の血気盛んな家臣たちを抑えながら、村重は妻・千代保(吉高由里子)を心の支えに、城と人々を守ろうと苦心していた。
そんな時、城内である少年が殺される事件が発生。その後も怪事件が次々と起こる。
容疑者は、密室と化した城内に居る家臣や身内の誰か。城外は敵軍。城内は裏切り者。
誰もが疑心暗鬼になっていく中、村重は牢屋に囚われた危険な天才軍師・黒田官兵衛(菅田将暉)と共に謎の解決に挑む。事件の驚きの真相とは―。
様々な登場人物たちの思惑が飛び交う、手に汗握る戦国系心理ミステリー超大作が誕生!
※引用元:公式HPより
キャラクター<俳優名>
荒木村重<本木雅弘>
戦国武将。君主である織田信長の暴虐なやり方に抵抗するため、籠城作戦を決行する黒牢城の城主。外は織田軍に囲まれ、城の中には血気盛んな家臣たちを抑えながら、人々を守ろうと苦心する。そんな城の中で次々と起こる事件の謎の解決に挑む。
黒田官兵衛<菅田将暉>
謀反を起こした村重を説得にきたが地下牢に幽閉されてしまう囚われの天才軍師。事件の解決に助言を与える危険な存在。
千代保<吉高由里子>
村重の妻であり、よき理解者。
荒木久左衛門<青木崇高>
村重に忠義を示す腹心として家臣たちを束ねる。鋭い眼光と揺るがない態度を見せる。
乾助三郎<宮舘涼太>
村重に忠義を尽くす若手の家臣。
雑賀下針<柄本佑>
事件の目撃者で狙撃の名手。村重から取り調べを受け、怪事件の真相に関わっていく。
郡十右衛門<オダギリジョー>
村重の隠し刀として陰で暗躍する。
秋岡四郎介<ユースケ・サンタマリア>
村重の家臣の一人で、凄腕の剣豪でもある。
瓦林能登入道<吉原光夫>
村重に仕える坊主頭の豪傑な僧兵。
北河原与作<坂東龍汰>
血気盛んな若き家臣。
無辺<荒川良々>
村重の密使として暗躍する僧侶。
雑賀孫六<渋川清彦>
籠城する村重にとって友軍の将、「雑賀衆」を率いる。
高山大慮<渡辺いっけい>
同じく「高槻衆」を率いる、信心深い武将。
中西新八郎<近藤芳正>
村重に仕える古参の家臣。
池田和泉<矢柴俊博>
古参の家臣。
野村丹後<木原勝利>
城の警護。
伊丹一郎左衛門<河内大和>
村重に仕える家臣。
森可兵衛<吉岡睦夫>
村重の側近。
寺男<上川周作>
城内で起きた不可解な事件を間近で目撃する。
栗山善助<前田旺志郎>
主君・官兵衛を救うべくひたむきに城外で暗躍する。
織田信長<坂東新悟>
“黒牢城”を包囲し村重を追い詰める。
※引用元:FashionPressより
感想
誰が犯人かを探求するミステリーでありながら籠城戦で疲弊し疑心暗鬼になっていく人間ドラマでもある一作。史実を混ぜながら構成されているからこそ腑に落ちる構成で面白い!( ^ω^ )やっは官兵衛って頭キレるのね。
事件から見えてくる人間ドラマ
実際に存在し織田に気に入られた荒木村重が籠城を決行するところから始まるが、彼がなぜ織田を裏切ったかは分かっていないのだそう…(説明文あり)
ただ織田自身は村重を重用しておりかなり気に入った存在であったため「まさか裏切るなんて!」と驚愕した記録はあるようです。
時は1578年、現在の兵庫県にあたる有岡城にて主人として支えていた織田信長に反旗を翻した荒木村重は籠城戦を開始し、迫り来る織田の軍を相手に徹底抗戦の意思を見せる。
村重を説得するために羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)の重臣である黒田官兵衛(本名:孝高)が「負けちゃうから撤回した方がいいですよ(´・ω・`)」と説得するも拒否し、官兵衛は地下牢へ幽閉されることに。
通常、送られた使者は“そのまま帰す”か“その場で切り捨てる”かが武士としての教義だがどちらでもない選択肢を取られたため「武士なら普通どっちかをやるでしょ!?このまま生かされるくらいならこの場で切ってくれ!o(`ω´ )o(怒)」と官兵衛激おこ! この後の展開でも見えますが、女子供問わず切り捨てる信長と違って誰かを殺すことをかなり躊躇するというか殺さないことがポリシーになっているのが村重の特徴です。
ここから各季節ごとに城内で事件が発生していき「誰が犯人なんだ?なんでこんなことをやったんだ?」って感じで進んでいきます。
個人的には歴史ミステリー作品として今作には満足でした!( ^∀^) すみません、“大”満足とまではいかなかったけどよかったです。
ただ歴史上の有名人を登場させたミステリー作品ではなく、各キャラクターの出来事をそのまま使ってミステリー作品を構成しているので、「実際に官兵衛が有岡城に幽閉されている時にこんな心情だったのかもしれない」という勘繰りが見ている側に発生してより楽しめたなと感じます。村重が向かう先も歴史で残っている方向と変わらないのでより。
正直当時の思想や宗教的な立ち位置が複雑に絡み合っていたのでわかりにくいところもあるのですが、案外学生の時に学んだことでカバーができるのではないでしょうか。
冬から始まって春、夏、秋と四季ごとに発生した怪事件を解決することになるのですが、村重だけでなく彼の家臣の中に頭の切れるような人物がいないため幽閉していた官兵衛に助け舟を頼むわけです。
最初の方は村重のことを「そんなこともわからんのか!?(゚∀゚)」みたいな感じでした。官兵衛からしたら武士として死ねないし自分が生き死に関係なく帰らなければ裏切ったと思われて家族を殺されかねないですからね。イラついた拍子に討たれようとでもしたのかな?
官兵衛はヒントを小出ししていましたが我が子の死を知ってから態度を一変させ事件の解決に協力的になります。
実際に彼は有岡城で幽閉されて1年半後に城の開場と共に救出されますし、足が不自由になってしまったのもこの頃からだとか。脚が不自由になる原因も今作には盛り込まれています。現実と同じだったかは定かではないですけどねw
村重は起きる事件を解決するごとに家臣の裏切られるんですが、相手を真っ先に切り捨てるとかでもなくもう一回チャンスを与えることを選びます。官兵衛の時といい武士としての在り方にも真っ向から抗っているわけです。
信長の背中を見てきた人間が真反対の性格をしているわけですから村重の家臣も徐々に不安を感じてしまい、最初の事件をきっかけにありもしない噂も流れ始めます。情けをかけたように見せて実は…的な。 それに対しても「そんなこと言う奴は誰だ!」とか言わずに「早く事件を解決して証明しないといけない」と結構現代的な思考を持っているんですよ。
この要素が関係者たちの人間ドラマにも繋がってきて面白い。殿の決定ですから従うしかないけど腹の中では何か思うこともありますし、村重自身も家臣が織田側に寝返ったりしてしまいます。寝返ってもその家族を殺そうとはしないんですよ。これもまた…。
最後の官兵衛の策略もすごかった!今まで起きた事件解決に協力する姿勢を見せながらちょっとずつ罠を用意するという策士ぶり。牢にいながら牢番を味方につけ村重に刃を向けさせるってかなりすごいことですよね。
最後はまさかあの人が関与していたとは思わなかったですし、理由もぶっ飛んでて狂気性が強かったです(゚ω゚) 戦さの世であるが故に苦しみからどう解放されるかって人によってはかなり重要なんですね。
誰かがふと放った言葉が連鎖し紙の向こうに何が待っているかを形作ってしまったわけです。武士にとっては死は隣り合わせで何かあればすぎに降りかかってくるものだから心構えができているんでしょうが、一般庶民からしたらそうじゃないですしいざ来た時に「進めば極楽」って考えがあるだけでも違うのかな…。
ミステリー中心の2.5時間はやはり長い…
4つある内の前半2つの事件は割とスムーズに解決していきます。作品全体の起承転結を考えれば後半にでかい事件を持ってくるでしょうから、「まぁこのくらいのボリューム感だよね( ´∀`)」と納得するくらい。
だけど後半2つの事件比率がすごくてダレてしまう場面は割とありました。事件を解決するために官兵衛に知恵を借りるもなかなか解決の糸口が掴めずにいるんですよ。これも官兵衛の策略の1つなんですが縮めることはできなかったのかな?
展開自体も最終的に官兵衛に頼むしか出来ないので同じ構成ばかりなのはちょっと「う〜〜〜ん(´ω`)」となっちゃう。村重の生涯にちゃんと紐づける構成にしたからやむおえないとは思います。
スパイス的なものを入れるとしたら官兵衛の画策を盛り上げてくれてもよかったかもしれないです。後半では村重と酒を交わしながら事件について会話したりしており、その中で官兵衛が温めていた策略の中身が判明するのですが思いの外あっさりしているし「してやられた感」が薄いなと。
もともと仲の良い関係だったそうなのでもっと「裏切られた!( ;∀;)」って表情を全面に出しても良いのではないでしょうか?村重は最終的に毛利の元に向かいますし、しれっと茶人として生涯を終えますから絶望して毛利の元に亡命しましたってのを全面に出して欲しかったかも。
やっぱ史実を元にしてたら終着点を作品用に用意するってのは難しいものなんですかね…。どこまでの要素を作品に落とし込むかも難しいところではあるか。
最後に
ミステリー要素はかなり面白く楽しめる作品でしたが、戦のシーンっているのかな?必要なので入れましたにしてもあんまりパッとしないんですよね。あまりにも淡白すぎるというか斬り合いが辿々しいというか…。監督がそういった作品の経験があまりないとかなのかな?よくは知らないですが。
村重が有岡城を出たあと有岡城は織田に下ったそうで、その3年後に本能寺の変が起こったそうです。織田の振る舞いを見ていた村重は彼の天下が長続きしないと感じていたっぽいですよね。
しかも有岡城に残った家臣たちや家族は村重への見せしめとして処刑されてしまったそうです。その時に起こったことが書記に残っているそうでその後も村重を徹底追及していったそう。これが本能寺の変につながる結果家だったかもしれない。
といろいろ言いましたが史実にミスrテリー要素を絡めてうまく構成された作品であったと思いますし、小説だとどのように映るのかも気になる。が私には難しい内容なのかな( ´ ▽ ` )ハハッ
ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ
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