
長い音楽史の中で数々の作品が現代まで残り続けてますが、大人になり記憶が薄れても学校で習った数人は覚えているもの。
チャイコフスキーやバッハなどいろんな代表格の1人として挙げられるのがドイツの作曲家ベートーヴェンではないでしょうか?
私はそこまで学がないのでなんたら派とか曲名を聞いても( ᐛ )「?」となってしまうんですが、曲自体を聴いたら「これってベートーヴェンじゃね?」くらいにはわかる。
そうやって頭の中に残り続けてるのってすごいことですよね!
あとベートーヴェンの肖像画ってちょっとムッとしてますよね。あれは肖像画を描いた日に食べたマカロニチーズが不味くて不機嫌だったそうなw
ちゃんとしたマカロニチーズなら美味しいんですけどね。おばあちゃんに車輪をつけたらバイクになりますからちゃんと作らないと(゚∀゚)
そんな天才音楽家も生涯1人で生きてきたわけでなく誰かの支えがあったからこそ。
ベートーヴェンの元にいた複数人の秘書や弟子の中で彼の伝記を記したアントン•シンドラーを主人公としたのが今作なわけです。
ノンフィクション歴史書をもとにした今作はベートーヴェンのどんな姿を見せてくれるのか!?
さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و
作品情報
2018年に初版刊行された歴史ノンフィクション「ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく」を実写映画化。映画の脚本はお笑い芸人だけでなくさまざまなドラマ・映画の脚本を手掛けてきたバカリズムが担当。彼の会話テンポはどの作品でも面白く笑わせてくれます( ^ω^ )
病で耳が聞こえなくなってしまった天才音楽家のベートーヴェン。数々の名曲を残し現在でも多くの人々が認知し続けている有名人。
そんなベートーヴェンの功績を後世に伝えようとした秘書:アントン・シンドラーという男の人生を紐解いていく。シンドラーのベートーヴェンに対する重すぎる愛がどんどんと膨れ上がりまさかの内容を書き記していく!
主人公のシンドラーを演じるのは特撮でデビューし『東京リベンジャーズ』(21〜23)、『ゴジラ-1.0』(23)などの有名作品に出演している山田裕貴。シンドラーが愛してやまないベートーヴェンは舞台、映画、ドラマで幅広い役柄を演じている古田新太が担当。
他には『寄生獣』(14〜15)、『陰陽師0』(24)、『聖☆おにいさん』の染谷将太、『コンフィデンスマンJP』シリーズ(19〜22)の小手伸也、『ドクターX』シリーズの遠藤憲一などが出演する。
音楽史上最大のスキャンダルはどのように誕生してしまったのか?原作小説の内容を紐解きベートーヴェンの名曲たちと共にバカリズムの脚本が紡がれた今作はどんな仕上がりnになっているのか!?
あらすじ
耳が聞こえないという難病に打ち克ち、歴史に刻まれる数多くの名曲を遺した、聖なる孤高の天才・ベートーヴェン。しかし、実際の彼は下品で小汚いおじさんだった...!?
世の中に伝わる崇高なイメージを“捏造”したのは、彼の忠実なる秘書・シンドラー。
彼の死後、見事“下品で小汚いおじさん”から“聖なる天才音楽家”に仕立て上げていく。しかし、そんなシンドラーの姿は周囲に波紋を呼び、「我こそが真実のベートーヴェンを知っている」、という男たちの熾烈な情報戦が勃発!さらにはシンドラーの嘘に気づき始めた若きジャーナリスト・セイヤー(染谷将太)も現れ、真実を追求しようとする。
シンドラーはどうやって真実を嘘で塗り替えたのか?
果たしてその嘘はバレるのかバレないのか?
※引用元:公式HPより
キャラクター<俳優名>
アントン・フェリックス・ソンドラー<山田裕貴>
ベートーヴェンを偏愛する、忠実な秘書。ベートーヴェンへの愛が重すぎるがゆえ暴走し、「彼は英雄であり続けなければいけないんです」と偏った思想を語る。真実を嘘で塗り替えることでベートーヴェンのパブリックイメージを作り上げる。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン<古田新太>
人生半ばで聴覚を失い、⽿が聞こえなくなった天才⾳楽家。カッとなると食べ物など手近にあるものを投げつける場面も。
アレクサンダー・ウィーロック・セイヤー<染谷将太>
シンドラーの嘘に気付き始め、疑惑を抱くアメリカ⼈⾳楽ジャーナリスト。
カール・ホルツ<神尾楓珠>
ベートーヴェンが愛した晩年の秘書。
カール・ヴァン・ベートーヴェン<前田旺志郎>
ベートーヴェンから寵愛を受ける甥。
ニコラウス・ヨハン・ヴァン・ベートーヴェン<小澤征悦>
シンドラーのことが疎ましいベートーヴェンの弟。
シュテファン・フォン・ブロイニング<生瀬勝久>
ベートーヴェンの最期に⽴ち会う旧友。ベートーヴェンの病床では、手取り足取り遺言状作成を手伝う姿も見て取れる。
イグナーツ・シュパンツィヒ<小手伸也>
ベートーヴェンが遺した中でも最も有名な楽曲のひとつ、通称『第九』初演時のコンサートマスター。
ミヒャエル・ウムラウフ<野間口徹>
⽿の聞こえないベートーヴェンが『第九』初演時に指揮をする際、サポートとして副指揮を担当。
フランツ・ゲルハルト・ヴェーゲラー<遠藤憲一>
ベートーヴェンが信頼する友⼈。シンドラーが共同での伝記執筆を持ち掛ける人物。
エレオノーレ・フォン・ヴェーゲラー<西田尚美>
フランツ・ゲルハルト・ヴェーゲラーの妻。ベートーヴェンの初恋の⼥性とも⾔われている。
ハリエット・リース<市川紗椰>
ベートーヴェンの愛弟⼦で、シンドラーが嫉妬⼼を抱くフェルディナント・リースの妻。
※引用元:FashionPressより
感想
推しへの愛ゆえに起きた問題に日本の笑いの間を加えた面白歴史お勉強作品。俳優陣が豪華で笑える要素もあったがこっちの気持ちが高まるドキドキハラハラなんかはなく時系列を辿るだけなので見ていて楽しいかはかなり別れそう(´ω`)
証拠がなければどれも捏造
時は現代。とある中学校の音楽室に忘れ物をとりにきた生徒と音楽教師の会話から物語は始まる。音楽教師は生徒に「ベートーヴェンにどんなイメージがある?」と投げかけコーヒーを飲みながら先生は生徒に語り出す。
本作の肝となっているのはベートーヴェンの秘書であったアントン・シンドラーが著した伝記の捏造疑惑。物語をざっくりいうと「幼少の頃からベートーヴェンの作曲した曲に触れ、彼の才能に憧れと異常な愛を抱いたやべえ奴の推し活」話ですw( ^∀^)
この映画見ちゃうといろんな人が書いている偉人の伝記が信じられなくなりますね。情報を操作して意図した方向に持っていこうとするのは可能なんだなって思っちゃいましたね。現代のメディアみたいにww
シンドラーが元々思い描いていたベートーヴェン像は名曲を生み出した中年イケおじだが、いざ間近で会ってみるとシンプルに汚い小太りのおっちゃんで「思ってたんと違う(゚ω゚)」とちょっと幻滅。
しかし、憧れてきた人から「秘書探してるんだけどやらない?」と誘われれば「あのベートーヴェンが俺を求めている!」と思い即決でOKしちゃいます。
しかもwiki曰く住み込みの無給秘書とのことなのでよっぽど好きじゃない限りやろうなんて思えないでしょう。
ただシンドラー自身は苦とは感じていないようで「有名なベートーヴェンを自分が身の回りの世話をしてコントールしている」と思い、来客を自分の一存で帰したりするなど徐々にエスカレートしていってしまいます…。
転機が訪れたのは少し経った頃に開かれた演奏会でのこと。劇場の支配人と打ち合わせをしていると「ベートーヴェンが第九の指揮をやるのはどうだろう?」と提案されたことがきっかけ。
ベートーヴェンの人気に少し翳りが見えていたこともあり彼の人気を巻き返すチャンスでもありました。
公演は席料はそこまで高くすることができなかったが成功と言っていい終わり方をすることができ、シンドラーは「ベートーヴェンがかえざく立役者になることができたぞ!」と内心喜んでいました。
その公演の打ち上げで「よく準備してくれた。ありがとう!」とか言ってくれるんだろうな♪(´ε` )なんて思っていたらまさかの「お前、売上の一部を盗んだだろ!」とあらぬ疑いをかけられてしまい結局秘書を辞めることに。
席料が他の会場よりも安く手元に残る金額が高くないことを事前に話していたにもかかわらずこんな形で別れることとなります。
その後、シンドラーは演奏ができることを活かし演奏者として活動することに。
少し経った頃、ベートーヴェンの甥っ子であるカールが自殺未遂をはかったと聞きつけベートーヴェンの元を訪れる。甥っ子を追い込んでいたことに憔悴している彼を再度支えていくことを決意する。
カールは元々ベートーヴェンから将来のことを口出しされており折りが合わなかったそうで、シンドラーが間に入ってカールの相談役をし関係を保っていた様子。
この立ち位置にいたこともあってシンドラーのベートーヴェン愛がより濃くなっていきます。多分一番タチ悪いやつですねw
ベートーヴェンが亡くなってしまった後、伝記の覚書をたまたま見つけたことによりシンドラーの大暴走が始まります。
その本の中には名曲を作り上げてきたベートーヴェンの裏の顔が書かれており、シンドラーとしては「私の神に悪いイメージがついちゃうじゃないか!」とシンドラーの思い描く伝記の作成を決定。
ベートーヴェンの友人や弟子など関係者に資料を送ってもらったりして製作をしようとしたがなかなか進めることができない。
なぜならシンドラーが書いているのは自分の思い描くベートーヴェンの姿であって弟子や友人、親族から見た姿ではないから帳尻を合わせていかないといけなくて試行錯誤していたんですね。
しまいには「関係者がいなくなれば証人は自分だけになってやりたい放題じゃね!?」とその日が来るまで温め続けていたわけです(゚ω゚)ナンテヤツダ
シンドラーが思い描くベートーヴェン像を書くために彼が使っていた会話帳の一部を捏造・焼却してしまったそうで、本当好き勝手したんだなと。
ただ捏造という行為自体は良くないこととはいえ我々も普段そういうことしちゃうんですよね。
友達や会社の人との会話で少し盛っちゃったりとか、人によっては作っちゃうなんて人もいるかも。自分の物語を自分で編集して作り上げるなんてのは日常の中でよくあることなのかなと。 それの規模がちょっと?大きくなったのがシンドラーが書き上げた伝記なのかなと。
見方を変えればシンドラーが思い描くベートーヴェン像を100年くらい守り続けたって考えたらすごいことですよね(゚∀゚) 正直好きだったとしてもそこまでやる活力なんてのは湧かないものです。
だってやったところで何になるの?って思いますし、嘘はいつかバレちゃうもんですしね。それでも彼はベートーヴェンという人物を綺麗な状態で保存しようと思ってたと思うと相当な狂信者だったんだなって。シンプルにすげえなww
最後に
歴史というものは日々変わりゆくものなんですね。今作はベートーヴェンをピックアップしたものですが、日本でも同じことは起きているものです。
私が子供の頃に習った内容も今では違った回答が正となっていますし、また年月が経てば新しい仮説や証明が登場して変わってくんだなと。
個人的には歴史の内容といわゆる伝説や神話の境目って結構曖昧なんじゃないかなって感じてます。神様にまつわる話はいろいろとあるけど存在すると決定付ける科学的証拠ってないかなって。 でも神社に参拝はするし、縁結びや商売繁盛に関して祈願はするじゃないですか。
だから最終的には個人がどう思うか、どう受け止めるか次第なんじゃないかなって。誰かに伝えるとなれば裏付ける証拠は必要ですが、個人が信じる分には勝手にやっていいんじゃないでしょうかね。シンドラーは本として出しちゃったからダメでしたけどw
あと後半のシンドラーが夢女子過ぎましたw 敬愛するベートーヴェンならこう言うだろうと想像の中で会話帳を作成しそれを寄贈しちゃうっていう…。疑惑は残り続けていたけど100年も欺けていたのがね。
そしてこの物語を話した先生と聞いた生徒の中で新しい記録・記憶として残っていくんでしょう。それぞれの頭の中に残っているベートーヴェン像が正となってどこかで語られるかもしれないし、そのまま墓に持っていくかもしれない。
この循環が世代を超えていくことで歴史が作られていき100年後にはどうなっているのか…。とんでもないオプションがついてくるかもしれませんね( ´∀`)
ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ
評価 ☆☆☆★★3/5
