映画『スマッシング・マシーン』あらすじ・感想・ちょっとネタバレ

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 己の肉体を限界まで鍛え・絞り込んで戦いに挑む「格闘技」。種目によって使える技が異なったりしますが、日本人でも有名な選手が何人もいます。

 有名どころだと総合格闘やキックボクシングの試合運営をする「RIZIN」は有名ですよね。年末になると大きな試合が用意されて毎年見る方も多い印象があります。普段は見ないって人もこういう機会に見たりするんじゃないかな?

 その「RIZIN」に関係しているのが「PRIDE」という格闘イベントで、2000年前半に日本総合格闘人気の火付け役となりました。

 実はあの「K-1」を超える興行成績を記録したり国立競技場を9万人以上の観客で埋めるほどだったそうです。私は直接見たことないので知りませんでしたが、格闘技でそれだけの人を動員するってかなりヤバいですよね!?(゚ω゚)

 そんな大人気格闘イベントで一世を風靡した選手:マーク・ケアーを描いたのが今作『スマッシュ・マシーン』でございます!

 デビューから負けなしで頂点へと上り詰め、アメリカの総合格闘大会「UFC」でヘビー級優勝・殿堂入りまで果たした彼の知られざる一面を描いています。

 “霊長類最強”と謳われ恐れられた彼の挫折とそこから這い上がる<実話>をどのように描くのか!?私の大好きな映画制作会社「A24」に期待が高まります(゚∀゚)

 さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و

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作品情報

 1997年に総合格闘技でのデビュー戦となった大会で優勝を飾ったマーク・ケアーの、デビューから2000年までをを映画化。

 今作は2002年にワーナー・ブラザーズ傘下の放送局「HBO」が製作した同名ドキュメンタリーを見て感動した俳優のドウェイン・ジョンソンが映画化権獲得に動いて実現したものなんです!(・Д・)行動力化け物すぎ…

 アメリカ総合格闘技UFCで連覇を達成し、日本の同業界での活躍から「霊長類ヒト科最強の男」と称されたマーク・ケアー。

 その称号が彼にかけるプレッシャー・負担は大きく徐々に蝕んでいき、ついに最強の男に「敗北」が訪れたことで失意へと落ちていく。

 その状況に陥った彼が人生の再起を賭け挑戦した実話を描く。

 主人公のマーク・ケアーを演じるのは映画製作のきっかけとなり主演兼プロデューサーを務めるドウェイン・ジョンソン。土俵は違えど彼も“プロレス”という格闘技で活躍していた1人でもあります。

 他には『プラダを着た悪魔』(06〜26)のエミリー・ブラント、現役総合格闘家で二階級同時王者などの功績を収めたライアン・ベイダー、元UFC世界ヘビー級王者のバス・ルッテンが本人役として出演。大沢たかお布袋寅泰などの日本人キャストも参加しています。

 総合格闘技の一時代を築いた1人がどのような苦悩に苦しみ、どのように再起していったのか。格闘技としての“強さ”だけでなく人間としての“強さ”をスクリーンで。

あらすじ

 1997年の総合格闘技デビュー以降、無敗のまま頂点へと駆け上がったマーク・ケアー(ドウェイン・ジョンソン)。

 UFCでの連覇を経て、日本のPRIDEでも快進撃を見せると「霊長類ヒト科最強の男」の異名で恐れられる存在となる。

 しかし勝利を重ねるほどに、その重圧は彼の心を静かに浸食。同棲する恋人ドーン(エミリー・ブラント)との関係も次第に悪化していき、鎮痛剤への依存を深めていく。

 やがて初めての敗北を喫した“最強の男”は、ついに自らの弱さに向き合い、人生の再起をかけもう一度リングに挑むことを決意する――。

※引用元:公式HPより

www.youtube.com

感想

自身の性格と最強格闘家に挟まれた男の背中を映した一作。格闘技を知らなくても見れるとこがいいが、マークのことを知れるシーンが少なかったので初っ端にもっと入れてくれても良かったかも(´・ω・`)

最初の方はマークを“知れない”

 デビューから負けなしで勝ち上がり、数々の声援を受けてきた” “最強”の男マーク・ケアー。彼が日本で開催されたPRIDEの地に降り立った1997〜2000年の4年間を描いた今作ですが、冒頭から割と残念に思ってしまいました。

 マークの格闘家としての心境をバックで流しながらUFCのリングで戦い優勝。そこからPRIDEのステージに行くまでがかなり早いので、積み上げた強さが正直伝わりにくいなと。

 Wikiでマークの成績を見ましたが短期間でUFC2連覇を達成してますし、そもそも総合格闘に行くきっかけになった「コールマンの活躍を見て」ってとこがなかったような…(・Д・)ミノガシテタ⁉︎

 格闘技をよく知らない人が主人公を知るためにある程度自己紹介や回想なんかで見れると思ってたら予想以上に薄めで驚きでしたね。

 彼の紹介があっさりしすぎているので結構早い段階でオピオイドをうっている理由もいまいち分からない。オピオイド出た時はラベルに「依存しやすいです」って説明が書かれてるんで見てる側は「これにハマるんだな…」ってことは分かるものの、うち始めるきっかけが直接的に描かれていないのでさらに分かりにくい。

 UFCの試合で勝った際に相手選手の安否についてレフェリーに確認しているシーンが出ているので彼の格闘家としての姿とは真逆の性格が顔を出しているんですが、これだけじゃなかなかわかりにくい(´・Д・)

 こういう場面って割と色んな選手で見るんでそこまで珍しいのか?って思いましたが、あの年代だとあんまりなかったのかもしれませんし、マーク自身がマスコミに書かれるイメージ的にないと思われてたのかもしれないですね。

 後半になるとあの大きな体躯とは違う小心者の中身が垣間見得てくるんですが、そこまでにかなり時間がかかっていますし、マーク演じるドウェインも前に出して来ないんですよ。

 何か思うことがあって内にしまいこんでいるなって感じはひしひしと感じてはいるものの、なかなか曝け出してくれないんです。親友であるコールマンにさえ薬物の影響で意識を失ってしまうまで打ち明けません。仲がいいからこそ今更言えないってこともありますから仕方ないのかな…。

 そこからサボテンの剪定やプールの落ち葉が気になったり、絶叫系のアトラクションを何かしらの理由をつけて載らなかったりするんですが、こういうギャップをもう少し早めに出したり彼の小心ぶりを全面に出してくれたら薬に頼っちゃったのも理解できたんじゃないかなって思います。

 彼の内面が徐々に見え始めてからは自分の本当の姿と格闘家としての姿を照らし合わせて望もうとするマークにグッと惹かれるんですが、そこに辿り着くまでが長いし出し渋ってたんですかね?

 後出しされた感じになったからこそ最初にマークの素顔を見れなかったし、基本仮面をかぶって何に苦しんでいるかがわかりにくいんでそこが勿体無い。

 ドラマシリーズに感動してこの映画化に踏み出したってことでしたが、私個人には初っ端が物足りなすぎたかな。感動に至るまでの布石がどうしても弱くてバトンを渡す役割も不完全燃焼なんじゃないでしょうか( ´Д`)

負けて泣いたとしてもそこが終わりではない

 強い相手に怯まず果敢に立ち向かう男らしい姿に脚光を浴びるが1度の敗北で世間からの見え方が大きく変わり、自分自身の自信も揺らぐほど。

 記者のインタビューで「もし負けたら何を思う?」と問われたマークは「考えてみたけどわからないよ。負けたことないし」と本当に考えたことないのか彼の内面的に考えたら崩れてしまいそうなのかあやふやな回答をします。この時点でプレッシャーに押し潰されそうになっているのが伺えました。

 そしてボブチャンチンとの一戦で一気に抉れ落ちてしまう。相手が反則行為をしたのを抗議して判定が逆転すると考えていたけどまさかの“無効試合”止まり。「勝ちではない」からこれも負けとイコールなわけです。反則されたのにドローにされたわけですし、マークはあの試合で意識を失ってますから反則による逆転勝利でなければまぁ納得いかないですよね。

 ここではじめて最強の泣き顔が出るんですが、今作は最後は立ち上がって逆転勝利を掴み取るようなフィクション作品のような都合のいい展開ではなく、ガタイのいい男が泣いて負けてを繰り返す内容になっています。

 まぁ実話を元にしているのでそういった逆転劇が起きていればそう描きますが、マーク自身の全キャリでの戦績が15勝11敗とめっちゃ好成績で引退したわけではないんです。

 スポーツ映画の中でも今作のように「負け」にことにフォーカスを置いて詰めていく作品ってそんなにないですからね。結構珍しいw( ^∀^)

 試合に臨んで結果的に負けて悔しくて泣く。これって別に恥ずかしいことでもないですし、悔しいという感情や挑むことをやめないハングリー精神を持った強さなのではないでしょうか?

 世間のイメージとは違うかもしれないしプライベートも全部うまくいっているとかでもない。だけど立ち直ることができずずっと落ち続ける人生ってわけでもない。

 今までは一度の失敗で何もかもを「失ってしまうかもしれない」というプレッシャーや心配を負けを経験したことで「悪いことではない」と自分に落とし込めるかなわけです。一攫千金のチャンスを目の前にしてもマークの頭の中でフラッシュバックしたのはこれまでの生活が映し出されたわけですから、その日常をそのまま過ごせるだけで彼は満足だったのかもしれません。

 リングの上で戦って数万人の声を一身に浴びて興奮するのもいいけど、自分を追い込む必要もなく相手を傷つけたり怯えさせたりすることがないのがマークにとっては最適解だったのかもしれない。

最後に

 心揺さぶられるシーンもありましたが、マークのことが掴めない時間が多いし主人公としての主張が強くなくてそこまで突出していないのでちょっと影薄く感じたのはやっぱ勿体無いです。

 特に恋人のドーンがパンチあってマークよりもアクティブなのでそっちに引っ張られてる気もします。マークがリハビリ施設で療養したと思ったら彼女が酒や薬に溺れたりしてましたからね。

 試合前のロッカールームで集中したいのにダル絡みするのも「おいおい」ってなりますし、彼を支えるときに逆に溺れて「おいおい」ってなってもはや彼女が原因なのでは?ってよくない考えが頭をよびってしまいましたww

 ドウェイン・ジョンソンの演技やめっちゃ良かったんですけどね。追い込まれるキャラをやってる姿も見ないですし、泣く演技自体やってるところを見たことないのでより合ってたなと。

 彼自身がプロレスやってたのもあり、マークの境遇と重なったのではないでしょうか?個人的には結構かぶってるところあると思うんですよ。泣かない強い男の象徴的な。

 後半は良かったけど前半の失速というかなかなか波に乗れていない感じがあって私の中では伸び切らなかったですね。

 ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ

3.0
記事を書いた人

普段はITエンジニアとして働きながら気になった新作映画のブログを書いています。

鑑賞した作品を国語成績2/5ながら「なんとか良さをお伝えできれば!」と思いながら書いてます!

 

気になる映画の一参考にしていただけたら幸いです

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