私たちの体は普段生活する中で危険と感じた物事に対してサインを出してくれたりします。その代表的なものがいわゆる“痛み”です。 どこかをぶつけたり切ったりすると体が反応しますよね。
実はそんな体の構造が先天的にない方も世の中にはいます。「先天性無痛無汗症」ってやつです。ぶつけても切っても痛みを感じないし、危険なのが骨が折れたりなど体内で起こる大きな怪我もわからなかったりするので割と危ない症状なんです。
今作はその特徴をフルに活かした!?男が彼女を救う物語だそうで、見ているこっちは「うわぁ( ゚д゚)」と引いちゃうくらい痛々しそうな内容になっているんだとか。
予告も映せない部分が多くてモザイクかかっちゃているんですよね。まぁ刃物が貫通していたり血がダバダバ出てたらそりゃねw
普通のスプラッター映画を見る人でもちょっとキツめだったりすんでしょうか?スプラッター系の印象ってゾンビを真っ二つにするとかなのでまだ「生きてる人間じゃない」から見られるってのもあるのかなと。
それが今回は生きてる人間だし、主人公にそれが降りかかるもんですから嫌でも見させられるっていう( ´∀`)ハハッ
なかなか尖った設定の作品ですがどんな内容になっているのか!?目を逸らしたくなるような映像が見られるのかな( ^∀^)ワクワク
さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و
作品情報
2025年3月に米国で公開が開始され、1800万ドルという低予算ながら現時点で3000万ドルを超える収益を上げています。アクション映画の中でも今までにない設定を主人公に採用し、思わず目を逸らしたくなるような痛々しい内容が特徴の作品。
生まれた時から“痛み”を感じない主人公のネイサン。気弱な銀行員として働き彼女もできて幸せ、明るい日々を過ごしていました。 しかしある日、銀行強盗に居合わせてしまい愛する彼女が人質にされてしまう!
彼女を救うために強盗たちに立ち向かうが相手は武器を持っているし、ネイサンはそんなものとは縁の無い環境にいるのでやられっぱなし。 だがそんな攻撃も痛く無いから大丈夫!この武器を活かして彼女を救出するぞ!
主人公のネイサン役は『ハンガーゲーム』(12〜13)シリーズや『ザ・ボーイズ』(19〜)のジャック・クエイドが担当。顔つきからなのか気弱な性格や優しい性格の主人公がかなりマッチする俳優さんだと個人的に思っています。
『ザ・ボーイズ』も好きで見ていましたが温厚で恋人がいる幸せを壊されて復讐するっていう役でしたが、どこか優しさが残っているのもいい味になっているんですよね。彼の演技は結構好きです( ^ω^ ) 『ザ・ボーイズ』も描写が激しめですがこれ見れたら今作見れるんじゃないかな?
他には『プレデター:ザ・プレイ』(22)のアンバー・ミッドサンダー、トム・ホランドの『スパイダーマン』シリーズでピーターの親友・ネッドを演じるジェイコブ・バタロン、俳優:ジャック・ニコルソンの息子のレイ・ニコルソンなどが出演します。
安心加工だれた予告からどこまで規制が外れてスクリーンに映されるのか気になる一作。R15認定もされて描写が激しくなっていると予想されますがどんな作品に仕上がっているのか!?
あらすじ
生まれつきどんな痛みも感じない体を持つ男、Mr.ノボカイン。
ある日大切な彼女が銀行強盗の人質にとられてしまうが、“戦闘力ゼロ”のノボカインが彼女を助け出すために使える武器は、“痛みゼロ”の体だけ。生まれて初めて無痛の体が役立つ時がきたが、不死身というわけではない。
※引用元:FashionPressより
キャラクター<俳優名>
Mr.ノボカイン/ネイサン・ケイン<ジャック・クエイド>
生まれつきどんな痛みも感じない“無痛の男”。気弱でマジメな銀行員として平凡な日々を送っていたが、素敵な彼女との出会いによって明るい毎日に。
しかしある日、銀行強盗に居合わせてしまい、愛する彼女が人質にとられてしまう。彼女を助けるため“痛みゼロ”という唯一の武器を駆使して、強盗犯に立ち向かう。
シェリー<アンバー・ミッドサンダー>
運命的に出会ったノボカインのガールフレンド。
ロスコー<ジェイコブ・バタロン>
ノボカインの親友で、頼れるバディ。彼女を自身の手で救おうとするノボカインに「警察に通報しろよ」と助言する場面も。
サイモン<レイ・ニコルソン>
強盗犯。
※引用元:FashionPress
感想
“痛い”って嫌なことなんだけど体を守るために必要な機能。それがないと「無敵じゃん!」って思うかもだけど危ない橋をずっと渡っているだけの命懸けの状態。その危険よりも愛している人を守るために立ち向かう真っ直ぐさはめっちゃいい!( ^ω^ )
ざっとこんなもん(あらすじ)
サンディエゴにある信用組合で副支店長を務める主人公のネイサンが入社して4ヶ月の新人であるシェリーに恋をしていた。彼女が出勤してきた姿を見て体に電気が走ったように釘付けとなりもう虜に!
だけど彼女を食事に誘ったりする勇気はないので夢物語としてほぼ諦めていた。
そんなある日、コーヒーを淹れようとしたネイサンはシェリーから急に声をかけられたのに驚いて自身の手に熱々のコーヒーを溢してしまう。ネイサンは手に火傷を負ったけど「気にしないでくれ」とその場を離れて自席で薬をヌリヌリ。
そこへシェリーがやってきて「お詫びにご飯でもどうですか?」と誘いを受け一緒にランチに行くことに。
レストランで話をしていく中でネイサンは自身の体質について打ち明ける。実は遺伝性の病気で痛みや温度を感じないから舌を怪我しないように固形物も食べたことがないのだそう。
シェリーはレストランで出されているパイが大好物でネイサンに一口進める。怪我を恐れたネイサンは1度断るが試しに食べてみると「これがパイってやつか!?めちゃうま!」と食の楽しさを体感することができた( ᐛ )ウマー これをきっかけにネイサンは彼女に心を開き距離を縮めついに展示会デートへ行くことに。
彼女とお酒を飲みながら会話をしていくと、実はシェリーもいくつかの里親を行き来し12歳の時に今の家族へ養子として入ったのだそう。正直なことを言うと養子にはなったがあまり居心地も良くないので18歳で独り立ちして帰省も全然しないそう。
今は精神的に不安定なタイミングもあるためセラピーに参加することもあり今回の展示会もそれ関連のものとこと。
そんな話をしていると中学時代にネイサンをいじめていた同級生がたまたま来ており声をかけられる。
ネイサンは自身の体質のせいで殴る蹴るのいじめを受けていた過去があり、その際に「ノボカイン(局所麻酔)」というあだ名をつけられていたのだそう。(そういう意味だったのかぁ!)
彼女との楽しい時間は終わった翌日。ネイサンはシェリーとの時間を思い出しながら意気揚々とし出勤する。彼女に「昨日は楽しかったね」と声をかけようかな!?とか思っていたら入り口から3人のサンタクロースが入ってきた。
支店長が「お客様どのようなご用件でしょうか?」と聞くと銃を取り出し禁錮の金を要求してきたのだ!
支店長は銃で脅されても暗証番号を言おうとしない。なかなか口を割らない支店長に痺れを切らし声を荒げた強盗犯はサンタの髭がズレて素顔がバレてしまったため支店長を射殺。
次にネイサンから暗証番号を聞き出そうとし、強盗犯の近くにいたシェリーを守るために口を割ってしまう。
金を手に入れた強盗だったが警察が到着したためシェリーを人質に取りその場から逃走してしまう。
現場に駆けつけた警察官たちは強盗に返り討ちになってしまい応援が来るにもまだ時間がかかってしまう。このままでは犯人に逃げられてしまうためネイサンは倒れている警官を手当し「返すのでごめんね」とパトカーと銃を拝借しシェリーを助けに向かう。
人質として連れて行かれてしまったシェリーを助け出すことはできるのか!?
といった感じの流れでした。
ネイサンの病気って結構命に関わることがあったりするんで作中にも彼が生活を送る上でかなり気をつけていることが伺えました。
机の角やドアのぶにはテニスボールをはめて緩衝材にしたり、シャワーの温度調整はレバーのストッパーをつけて熱くなりすぎないようにし、オフィスで飲むコーヒーは氷の入ったカップに注いで調整するほど。
子供時代に毎日のように病院へ連れて行かれたこともあり大人になって自衛するためにいろんなことをやったり本を読んで応急処置ができるように勉強したりとかなり大変そうでした。
それもあって誰かと付き合うなんてこともできないと半ば諦めていたけどそんな人生に差し込んだ一筋の光が彼女。 やっと理解してもらえる相手に会えたから警察に任せっきりになんてできない!とケンカもしたことないのに銃を持った強盗犯に立ち向かうとは( ^ω^ )
主役のジャック・クエイドはこういうひ弱キャラがマッチするので見てて面白かったですね!あの体はめっちゃギャップありましたが、痛みを感じないから自分で書けるんだろうなw
この体質だからできる戦い方
アクション作品の主人公っていえば戦闘に慣れてて向かう所敵なし!みたいな感じが多いですが、今作の主人公はその真逆。彼だからこそできる戦い方を笑いを織り交ぜながら見せていくのは塩梅としてかなり良かったですね( ´∀`)
これが痛々しいところの比重高めになると面白い感が薄れてしまうんですが、笑えるんですよ。場内でも声出てたんでw
正直グロい系が苦手な人はこの作品は見れないでしょうし、そういうのを見ても特になんとも思わない人もちょっとキツイと思いかねないくらい過激めではあります(゚ω゚)
予告で出ていた熱々フライパンで殴ろうとしてやけど負っているのも痛々しいけど、その後に熱した油に手を突っ込んでいるのは予想外すぎた…。油の火傷で皮膚ただれた状態になっているんですがそのまま戦いに行きますからね。 しかも火傷の上に傷を作っていくからもう正常な皮膚はないっているね。
強盗犯の手がかりを探すために関係者と接触していくんですが、その時は割れたガラスにパンチして鋭利な手を自作するというとんでも武器製作!血だらけすぎてやばいし、その場を去るときにアルコール消毒をするのも「あぁあ〜〜〜( ;∀;)イタイ」となっちゃう。
その後の戦闘もネイサンの足に刺さったボウガンの矢をそのまま活用して敵を倒したり、拷問で爪を剥がされても訳あって痛そうなふりをするんですが痛そうじゃないっていうww
キャラ設定を存分に使っているので飽きることはないし、ユーモアを混ぜ込んでいるから笑えるところもたくさんある!敵の殺し方も今までにない方法なので他にない楽しみ方ができていいですね。
最後に
主人公をメインにストーリーを構成しているだけでなくシェリー自身の過去や家族関係についても活かしてて瀬雨トーリー構成自体がよくできているなと感じます。
強盗の犯人がシェリーのお兄さんだったのも衝撃でしたが、彼女自身が実行犯の一員として信用組合に入社しネイサンから金庫の暗証番号を聞き出そうとしていたんです。
だけど彼の体質のこととかシェリーの境遇を知った上で関わってくれる優しさが彼女の考えを変えるってのも良かった。 もともと養子に入った家庭での関係がそんなにっていうのもこのお兄さんの性格的なところがあったからなんでしょうね。
きっかけは違うけど自分のことを変えたいと思った2人が運命的な出会いをしたロマンス要素も混ざっているんでその設定も痛々しさを緩和する一因になってたんじゃないでしょうか。
逆にこれ以上要素を突っ込んだらゴチャゴチャしすぎちゃうからこれくらいがちょうどいいんでしょうね。シンプルに楽しめる一作でした( ´∀`)
ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ
評価 ☆☆☆☆★4/5