『バイオハザード』のようなウイルスに感染して大変なことになっちゃった!という作品はたくさん出てきましたが、作品の中の出来事がフィクションのままで終わらない感覚を私たちは経験したかと思います。
数年前に起きた新型コロナウイルスのパンデミック被害です。
武漢から始まり世界へ広がって年単位でさまざまなことが制限されて物流の制限でマスクが品薄になったりしていたかと思います。
今までの環境であれば「映画の設定」として作品を見て楽しむことができたんですが、あの出来事があったので“現実味”が増して緊迫感を感じながら作品を見ることになるんじゃないでしょうか!?(゚ω゚)
日本にもエボラ出血熱の研究を進めるニュースが出ていましたね。致死率の高い危険なウイルスがあるとなれば怖いですし、コロナウイルスの一件もあってより嫌だなと感じます。 動物実験を進めるそうなので「逃げ出した時に…」とか考えたら怖いですね( ゚д゚)確か東村山だったかな?
今作の公式HPでも“絵空事ではない”って書いてるくらいですし、「28年」という期間で何が起こるのかも気になる!予告を見た限りでは感染者側も進化していますからどんな危機が訪れるんでしょうか。
さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و
作品情報
2002年に公開されたSFホラー映画『28日後…』のシリーズ3作品目となり、前作『28週後…』(07)から約18年ぶりの新作で全3部作構成で企画されており次作は2026年に公開を予定されています。
人間を凶暴化させるウイルスが蔓延し感染者が人々を襲う悲劇が起きた世界を舞台に、生き残った人々のサバイバル生活を描く。
ロンドンでウイルスが蔓延してから28年後。感染することなく逃げることができたわずかな人類は本土から離れ孤島でバリケードや武器を備え身を潜め生活をおくっていた。
そこで暮らしているジェイミーは“ある目的”のために島民を説得し息子のスパイクと本土へ向かうことに。「本土に行けば助けは来ない」そんな状況の中で2人は衝撃の光景を目の当たりにすることに…。
父親のジェイミーを演じるのは『クレイヴン・ザ・ハンター』(24)でクレイヴンを演じたアーロン・テイラー=ジョンソン。戦闘スタイルがクレイヴンのようなハンタースタイルなのでかなりピッタリな配役ではないでしょうか!?
他には『フリー・ガイ』(21)のジョディ・カマー、『ハリー・ポッター』シリーズで“例のあの人”を演じたレイフ・ファインズなどが出演します。息子役のアルフィー・ウィリアムズは今作が長編初のようですね。
未曾有のパンデミックが起き収まること
なく数十年経ったことで世界にどのような変化が訪れたのか!?次作にどのようにつながっていくのかも気になります!
あらすじ
ロンドンで発生した人間を瞬時に凶暴化させるウイルスのパンデミックから28年後...
感染を逃れたわずかな<人間たち>は、ウイルスが蔓延した本土から離れ、孤島に身を潜めている。対岸の本土にいる感染者から身を守るため、島の人々は見張り台を建て、武器を備え、コミュニティの中の厳しいルールに従って“安全に”生活している。
そこに暮らす家族が、ある任務を実行するために島を出て本土に向かおうとしている。父親のジェイミー(アーロン・テイラー=ジョンソン)と息子のスパイク(アルフィー・ウィリアムズ)だ。
「その子にはまだ早い」と言う人々の忠告に対し、ジェイミーは「大丈夫だ」と島民を説得し、2人は頑丈な門の外に出る。
本土と島をつなぐのは一本の土手道だけ。そして、島を離れて本土に行けば、誰も救助には来ない——。
美しく、緑豊かな大自然が広がる本土だが、感染者はどこに潜んでいるか分からない。弓矢を構えて森を抜ける2人の前に、変わり果てた姿の<感染者たち>が現れる。
人間の頭蓋骨が積み上げられた塔。人間が、人間ではなくなっている世界——。
そんな世界で2人は、驚くべきことに感染を逃れて生きている人間=ケルソン博士(レイフ・ファインズ)に出会う。
彼は語る「感染者は進化している、もう別物だ。」と。
※引用元:公式HPより
キャラクター<俳優名>
ジェイミー<アーロン・テイラー=ジョンソン>
外界から閉ざされた小さな孤島で、妻・アイラ、息子・スパイクと身を潜めて暮らす。
アイラ<ジョディ・カマー>
ジェイミーの妻。原因不明の難病に苦しむ。
スパイク<アルフィー・ウィリアムズ>
ジェイミーの息子。生まれてから一度も島を出たことがなく、28年前のパンデミックを知らない。
ケルソン<レイフ・ファインズ>
本土で感染者と共に生きる、不気味な博士。人骨を積み上げた塔「ボーン・テンプル」を築いた。
※引用元:FashionPressより
感想
ウイルスが蔓延する世界となり28年後…、1人の少年が世界を見て体感して教訓を得て成長する姿を描く。不気味な世界と音楽がマッチして独特の世界観を作り出す。ホラー感は正直薄めかな…。
ざっとこんなもん(あらすじ)
部屋のテレビに映る“テレタビーズ”を見ている子どもたち。
室外にいる大人達は何やら騒がしく、時折大きな物音と悲鳴のような声が聞こえる。子供達はテレビを見ているが外の音が怖くなり泣き始めてしまう子も…。
しばらく経って静かになったかと思ったらウイルスに感染した大人達が入ってきて子供達を襲い始める!
1人の少年が隙を見て部屋を抜け出し母親を見つけたが「逃げて!」と声を放ち感染者に襲われてしまう。少年は周りで起きている惨劇に混乱しながら教会にいる父親の元へと向かう。
少年が教会へ入ると父親が祈りを捧げていた。父親にさっき起こった出来事を説明すると「来るべき裁判の時が来た…。これは救いだ!」と言い、少年に自信が持っていた十字架を手渡す。
少年は十字架を握りしめながら隠れ、父親は教会に入ってきた感染者に襲われ感染者へと変わってしまった…。
感染が拡大しイギリス本土は隔離領域に指定され、本土に住んでいた非感染者は安全な場所を求めて移動した結果とある孤島を見つけ生活圏を築いていた。
島は本土と繋がる道が1本あるが潮の満ち引きで道が出現し、満潮時は流れが早く渡ることが出来ないため感染者も簡単に来ることはできない。
時は流れ28年後…。
その孤島で生まれ育った少年スパイクは父ジェイミーと病気の母アイラの3人で暮らしていた。
ある朝、ジェイミーに起こされ荷造りを始めるスパイク。スパイクにとって今日は親子2人で本土に出向き感染者との闘い方や本土がどんな場所なのかを知る“大人の儀式”の日。
通常は14〜15歳で本土に行くことが多いがスパイクは12歳という若さで渡るため周りから期待の眼差しを向けられていた。
だが本土に1歩でも入れば誰も救出には来ない。感染者がそこらへんを歩いている環境ですから助けようにも無理があるというものです。
スパイクのことが心配な母アイラには「学校に行ってくるよ」と言って安心させ島を出発する。
本土に渡ったジェイミーとスパイクはスローローと呼ばれるタイプの感染者を発見しスパイクの最初の実践をすることに。スローローは地を這って移動するためスピードは遅いが静かに近づくので油断はできない。
ジェイミーはスパイクに首を狙うようアドバイスをし、スパイクは最初の一矢で見事首を射抜いて見せた。
その後、古屋を見つけ何か物資がないか捜索していると、顔に袋を被せられ天井から宙吊りになっている感染者を発見。なぜこんな状態になっているのか不明だが感染者の背中に「ジミー」とだけ書かれている。2人が近づくと感染者は体を揺らして暴れ始めた。
ジェイミーはスパイクに狩りに慣れさせるために「殺せ」と指示を出す。見た目が人だからといって殺すことを躊躇していれば自分が彼らのようになってしまうからこそ慣れが必要だと。
感染者にトドメを指し森の中を創作していると何百頭もの鹿が群れをなし平原を走っているのを目の当たりにし、感染者の脅威と自然の美しさを体感する。
そろそろ帰ろうと島の方角へ歩いていると海岸前の丘に感染者が立っているのが見える。しかもただの感染者ではなくたまに生まれる変異種「アルファ」だった!
アルファはウイルスの作用で体がステロイド摂取した人のようにデカく、凶暴性も通常個体より高いので正面から対抗できない。手持ちの武器も無くなってしまったためさっきまでいた古屋に隠れながらアルファの動きと干潮のタイミングを待つことに。
時間が経ち辺りが暗くなってきた時、ふと島の反対を見ると火と煙があがっているのが見える。スパイクはジェイミーに「あれは何!?誰かが住んでいるの!?」と聞くと「知らない」とそっけない感じで返される。不思議に思いながらしばらく経つと今日の疲れもあって寝落ちしてしまった。
スパイクが夢を見ていると急にジェイミーに叩き起こされ急いで古屋を脱出した。古屋から出た瞬間にさっきまでいた場所が崩れてしまった。
どうやらもともとボロくなっていたところにたくさんの動物たちが移動する時の地鳴りで崩壊してしまったようだ。
古屋が崩れた音に誘われて感染者が集まってきてしまうため、ジェイミーとスパイクは急いで島に繋がる道の場所まで向かうことに。
道に到着し水位を確認するとそこまで深くはないため渡れると判断し急いで島へと向かう。
ここまで来れば大丈夫だろうと今日あったことを笑いながら会話していると森からアルファが走ってくるではないか!ジェイミーとスパイクは水に足を取られながらなんとか島の門前まで到着し監視役にアルファが来ていることを伝え応戦してもらう。
ギリギリのところでアルファを倒すことに成功し、ジェイミーとスパイクが感染していないことも証明され長い儀式は成功で幕を閉じた。
無事に帰ってきたスパイクを島の人々は出迎えその日の夜は盛大な宴会が行われた。ジェイミーは酒を飲みながらスパイクの活躍ぶりを盛って話すとスパイクはジェイミーを宥めようとする。
スパイクは酒も飲まされ外で吐いてしまっているとジェイミーと島の女性がどこかへいくのが見えた。あとをつけると宴会のテンションもあってか2人は関係を持ってしまいそれを目撃してしまう。
スパイクは自分の父親がそんなことをしたとショックを受け宴会場から1人で帰宅してしまう。家には母親の看病をお願いしていた顔馴染みのおじさんがおり今日会った出来事について話をした。
その中で今日見た火のことを話すとおじさんはそれに心当たりがあるようす…。その日を起こしているのはおじさんが昔かかりつけていたお医者さんの男性だそうで本土で生活している変人なのだそう(゚ω゚)タシカニヘン
夜が明け朝帰りをしたジェイミーに昨夜おじさんから聞いたことと女性と関係を持っていたことを話した。
ジェイミーは「昔歯医者だったが今は変人」としか答えないし、女性との関係については特に否定もしない。父親の姿が一気に信じられなくなり「母さんに近寄るな!」と反発する。
スパイクは「そのお医者さんならお母さんの病気を治せるかもしれない!」と思い、島民の目を盗んで母と2人で本土へと向かった。道中に感染者に襲われたり、隣国の巡視船から本土へやってきた他国の兵士・エリックと出会ったりした。
少し休憩して目的地に向かい始めた時、どこからか女性の叫び声が聞こえる。アイラはその声が聞こえる方へ足を進めスパイクとエリックがついていくと放置された電車で感染者の女性が出産しようとしているではないか!
しかもアイラは生まれてきた子供を取り上げ保護しようとしている。スパイクは状況に混乱しながらアイラが「この子は感染してないわ。赤ちゃんを洗うから水を」と指示することに従い、エリックは「感染者を手助けするなんて正気じゃない!その子供は殺すべきだ!」と銃を向けてくる。
お互い譲らない状況が続きエリックが後方へ後退りしていくと、銃声に誘われたのか別のアルファ個体に殺されてしまう。
スパイクとアイラは子供を抱え電車から降り矢を打りながら応戦するが、がスパイクの腕力とアルファのタフさに万事休す!( ゚д゚)アブナイ!
襲われると思い目を瞑ったがなかなかやられない…。目を開けるとアルファに吹き矢のようなものが刺さっており医者の変人・ケルソンが2人を助けてくれたのだ!
アルファは薬品で大人しくなってはいるものの時間が経てば気がつくから離れようと言われケルソンの住処へお邪魔することに。
話を聞くと感染者はヨード(ヨウ素)に拒否反応があり体中に塗ることで自衛しながら生活していたそう。しかもケルソンは亡くなった人たちの遺体を火葬し、骨を積み立てて供養していている。
ケルソンはスパイクに「人は必ず死ぬ。」と伝え、ラテン語の「メメント・モリ」(死を忘れるな、死を想え)という意味を持ち今を大切に生きる戒めの意味があることを説明する。
その日の夜、スパイクにここへきた理由を聞いたケルソンはアイラを触診で検査することに。精密検査などの機器はないため予測の範囲だがアイラはガンに侵されており余命も間も無くであると予想する。
ショックを受けたスパイクを落ち着かせるためにアイラは包容を交わす。アイラは自分の死を元々感じており自分が死ぬところをスパイクに見せたくないと思い、ケルソンにアイコンタクトを送り麻酔でスパイクを眠らせてもらった。
アイラは取り上げた赤ちゃんをスパイクに渡し、離れた場所で自身の死を受け入れた。
目を覚ましたスパイクは目の前に置かれた頭蓋骨を見て母が死んだことを知る。彼女の頭蓋骨を慰霊碑のテッペンへ置き別れを告げたスパイクはこの数日で多くを体験し多くを学び成長していた。
スパイクはアイラから託された赤ちゃんを生まれ育った孤島に連れていきある決断をする。
ってな感じのストーリーでございました。
1人の少年が男性へと成長していく途中をピックアップして描いたような作品になっていたかなと思います。
次回作が公開されることが決まっているので「序章作なんだろうな」とは思っていたんですが、想像していたベクトルのストーリーではなかったので正直拍子抜けでした。
作品として悪かったわけではないんですが、予告で見た印象だとガッツリ怖くて感染者とめっちゃバトルするような流れを考えていたんですが、まさかの成長譚だったとはw
作品の大部分で怖がらせてくるようなホラー・スリラーを想定して鑑賞しにくる人はガッカリするんじゃないですかね?監督のファンとかで見にくる人は世界観とかに満足するかもしれないですが、ホラーの醍醐味はそんななんでね…。
見ててビクッて驚くところはあったのはありましたが、感染者が急に出てきた時じゃなくて動物が出てくるとこに反応してましたw なんか他のシーンより音量デカいんですよね( ´∀`) ネズミとかがすごい数出てきたりするから音量デカいんだろうけど感染者とのバランスが悪くないですか!?
監督のダニー・ボイルは「続編というよりオリジナル作品という感じ」とコメントしているみたいですが本当にそんな感じ。ただ次回作は監督じゃなくて製作側に入るようなのでどうなっちゃうんだろ(´ω`)
次回はジミー!?
作中で宙吊りになっていた感染者の背中に書かれていた「ジミー」という名前。
最初吊るされていた感染者のことかな?とか思ってたんです。ストーリーが進んでいくと家の壁にも「ジミー」の名が書かれていたりして「そいつは誰なん!?」ってなってました。
だって本作の主人公はスパイクだし、島に暮らしている同年代の子どもたちの名前なんて出てきていないですから該当者がいないんですよ。
それが最後に回収されるとは思っていなかった。冒頭のテレタビーズを見ていた子供の中で唯一助かった少年がそのジミー少年だったのです!
というのもストーリーの最後にスパイクが感染者と戦う時に首に十字架を下げた神父がテレタビーズのキャラと同じ色の仲間と感染者をやっちゃうシーンで自己紹介をするんです。
亡くなったお父さんと同じ職業だし、受け取った十字架を持ち続けていい大人に成長している。かと思ったらめっちゃ頭のネジ外れている連中だったんで驚きw
しかも仲間に誘ってたんで次回作はこの若年層チームがメインでストーリーが進んでいきそう。作品の立ち位置もパート2になるみたいなのでこのチームを使わないわけなでしょ!?
ただ最終的にスパイクが何か答えを見つけて進んでいくことになるのか、感染源のウイルス自体がもう無くなるのかは全くわかりません。これだけ作中の年月が経ってるのに解決できないとかあるんですかね?
冒頭の説明で米国?はウイルスを根絶したとか出てたと思うので解決策はありそうなんですけどね。
今出てる予定だと2026年の1月に公開されると書かれてますが日本はいつになるんだろ。どういう結末を迎えるのかはシンプルに気になるw
最後に
1点注意というかなんというかなんですが、いろいろと見えちゃってるんですよ。今作はジャンルとしてはゾンビ映画になるのでゾンビが綺麗な服を着ているなんてシーンがあるわけない。
映画作品の中でベッドシーンとかで見えることはありますが、あっても上半身だけで下半身は画面には入り込んでないのが多い印象。
だけど今作はガッツリ映っているし、なんなら2番目のアルファがすごいのを持ってて純粋に驚いてしまったw
ウイルスの影響で体がデカくなるのでそれに合わせてそういう大きさにしたのかもしれませんがマジで腕ww
ゾンビものなので「怖っ!」って思うシーンがあるのに急に画面に映り込んでくるから「デカっw」って心の中で笑っちゃいましたw その落差がちょっとツボではありましたけどね( ^ω^ )
あと前作から28年の月日が経ってて感染者も繁殖しているのがわかったので数は増え続けているんでしょう。この期間で特効薬作って感染者を減らすことができたりしなかったんですかね?
これができるできないでこのシリーズの終わり方も変わってくるのかなと。冒頭で米国?が根絶した?とか言ってたと思うので対策はありそう。ただ英国を救うのかってとこかな。
まぁ次の公開も決まっているからスパイクがどうなっていくのかは楽しみではありますね。
成長譚としては良かったですが、ゾンビ映画として楽しみにしている方は注意しましょう。思ってたのと違う感を感じちゃうでしょうから。
ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ
評価 ☆☆☆★★3/5