ゴーヤの気ままに映画

見たい作品がある時に書いているので定期更新ではありませんが大体の目安で月に2,3本は新作鑑賞して投稿しています!文章は苦手なので下手なのはご容赦ください。評価は甘口カレーくらいの甘さ( ^ω^ )

映画『ベイビーガール』あらすじ・感想・ちょっとネタバレ どっちかは振り切ってくれ!

 

 人類は進化を経て技術を発展させ様々な娯楽を産んできました。今では多くの人が当たり前のようにスマートフォンやPCを持ち、それ1つでたくさんの学びや遊びを与え私たちの“感情”を満たしています。

 ですがそれも繰り返し続けば”飽き”が生じてきてまた別の“何か”を求めて満たそうとしたり、人によっては押さえ込んでこらえようとしているわけです。

 

 要は誰しもが何か刺激を求めて日々を送っているのかなと(´ω`)

 

 今回の作品は「押さえ込んでいる自身の欲望を解放する」作品なのではないかと思っています。予告しか見ていないのでなんとも言えませんがw

 

 社会的大成を収めた女性CEOが自身の内面に眠る欲を解き放つのをA24が描くそう。。。

 

 個人的にA24の作品って好きなんですよね。他の製作会社にないパンチがあって、誰もが抱いたことのあるような感情などの内側に入り込んでくるヒューマンドラマが特徴的なのかなって感じます。

 基本的には監督の作風で映画が決まるわけですが、「基本的にぶっ飛んでいる」のがA24なのでは!?

 

 『WAVES/ウェイブス』とか『LAMB/ラム』とか『エヴエヴ』とか『アフターサン』とか…。今回はどんな感じになっているんだろう?

 

 さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و

 

作品情報

 映画界の最前線を駆け抜け、近年多くの話題作を輩出しているA24の最新作。数々のテレビドラマや劇場に出演し主演女優賞などの受賞経験もある女優のハリナ・ラインが監督を務める。

 

 ニューヨークのある会社でCEOを務めるロミーが会社に入ったインターン生のサミュエルと出会い関係を持つことで、自身の内に押し込んでいた“欲望”を解放していく。

 彼女の欲とサミュエルの挑発的な誘いを赤裸々に描き、仕事と家族を往復する生活の中にスリリングな刺激を得る。バレてしまえば築き上げたものが一瞬で崩れてしまうスリルを描く。

 

 会社社長のロミー・マティスを『誘う女』(95)、『ムーラン・ルージュ』(01)やDCコミックの『アクアマン』シリーズ(18〜23)のニコール・キッドマンが演じる。

 ロミーを誘惑するインターン生のサミュエルは『マレフィセント2』で王子役を演じた若き俳優ハリス・ディキンソンが担当する。

 

 他には『デスペラード』シリーズ(95〜03)や『スパイキッズ』シリーズ(01〜03)、『シュレック』の長靴をはいたネコの声優を担当しているアントニオ・バンデラス、A24のホラー作品で最高興収を記録した『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』(23)のソフィー・ワイルドなどが出演する。

 

 「不倫」というスリルを日常に取り入れることで女社長のロミーはどのような“欲望”を解放するのか?あまり作成されない新時代の「エロティック」作品が今始まる!

 

あらすじ

 主人公は、ニューヨークで女性社長として大成功を収めるロミー。夫・ジェイコブと子供たちと一緒に、誰もが憧れる暮らしを送っていた。

 

 ある時、ロミーは1人のインターン男性・サミュエルから自身の中に眠る秘密の欲望を見抜かれ、きわどい挑発を仕掛けられるように。

 行き過ぎた駆け引きをやめさせるためにインターンに会いに行くが、逆に主導権を握られ、2人のパワーバランスが逆転していく。

 

 2度と引き返せない誘惑ゲームの行方は……?

 

※引用元:FashionPressより


www.youtube.com

 

キャラクター<俳優名

ロミー<ニコール・キッドマン

愛する夫と子供、キャリア、名声、すべてを手にしている女性CEO。常に笑顔を絶やさず、ボトックス注射を打ち美しさをキープするなどすべてを完璧にコントロールする。しかし、どこか満たされない渇きを抱えており、いつしかサミュエルとの刺激的な駆け引きに溺れていく。

 

サミュエル<ハリス・ディキンソン

年下のインターンという立場ながら、CEOのロミーを誘惑する。「本当は命令されたいのでは?」 「それ本心?」と事あるごとに挑発するような態度をみせる。

 

ジェイコブ<アントニオ・バンデラス

舞台演出家。愛情深く、優しいロミーの夫。

 

エスメ<ソフィー・ワイルド

ロミーに憧れる部下。

 

※引用元:FashionPressより

 

感想

職場では良き社長、家庭では良き母として振る舞うが自分自身がすがる場所がなく本当の自分を曝け出せない。夫は愛しているけど性生活はギャップがあるからより吐口がなく幸せなんだけどどこか満たされない(´ω`)

 

 

 

 

 

 

不倫は悪いけど本当の自分を出せる相手が欲しかっただけ。。。

 女社長としてバリバリ働くキャリアウーマンのロミーは同性の社員からも尊敬の目で見られるくらい。そんな彼女が1人のインターン生サミュエルと出会うことで表面が剥がされ内側に閉じ込めていた“女”としての面を曝け出していくエロティック作品。

 

 いきなりロミーとジェイコブの絡みから入るというぶっ飛び具合。ただ愛する旦那との行為では満たされず、隠れてポルノビデオで補うという冒頭(゚ω゚)ナンジャコリャ

 

 彼女自身はやってみたいプレイなんかもあるんだけど夫に提案しても拒否されてしまうし、周りにそんな相談をできるような人もいない。

 サミュエルと面談をした時に彼女自身が会社を起こした経緯を説明してますが、かなりの野心家で大学卒業後は企業に就職し5年後に企業。そのままロボットで業務を自動化する物流システムを作り大成したそう。私たちでいうところのA◯azonみたいな感じですね。

 

 頑張って会社を大きくして愛する人と結婚し子宝にも恵まれた。周りが見ても「すごい!」「女性の鏡」のように見えるが、サミュエルは一眼で“着飾った偽りの姿”だと見抜き迫ってくる。

 ただのインターン生がCEOのロミーを堕とそうといろいろ仕掛けてくるが、家庭のことや社長という立場のことを考え回避し続けていました。

 

 が、今まで曝け出せなかった反動とその快楽にハマってしまう…

 

 一度ダムが決壊し流れ出た本当の彼女はどんどんと溺れていき、会社のトイレや非常階段があるようなビルの端っこでもおっ始める始末w

 表面的にはいい年下母親が若い男にハマっただけに見えるんですが、彼女の立ち位置を考えると「かわいそう」という感情の芽生えてしまう…。

 

 会社ではたくさんの社員を抱えているから弱音は吐けないし、家でも仕事の連絡だったり夫が自分よがりな性行為しないから自身が満たされない。相手が望んでいるからしているけど彼女自身がやりたいことはちゃんと話したことないし、ポロッと溢した時も夫はあしらって自分よがりの〜って具合だからまぁ嫌になるわな(´ω`)と思います。

 

 目の前に「君の望みを叶えてあげるよ!」って人が出てきて断っても「本当にいいの!?」「後悔しちゃうよ!」って何度も来たら折れちゃうよね。

 家庭と会社があってそれを壊してしまうリスクはあるんだけど、それを抱えた状態で生活する“リスク”の刺激がいいってことですよね。要はドマゾかww

 

 あとは娘のイザベルの存在もロミーを後押ししているんじゃないかなって。

 

 というのもイザベル自身は同性の恋人がいて、プラスで遊びで関係を持っている子もいるそう(゚ω゚)ナンデスト!! 自身の欲望をストレートに満たしている娘を見て「私も…」ってなったんじゃないかなって。

 台所でイザベルがタバコを吸っているところをロミーが見つけるシーンがそういう風に見えました。

 

 まだ学生の子供がタバコ吸っていたら親としては怒るところなのにタバコを一口もらってイザベルに返すんですよね。

 娘がやりたいことをやりたいようにしている姿を見て自身も変わることができたからこそ「親子」というより「仲間」に近い意識関係だったんじゃないかな?

 

再構築になってもトリガーは彼の存在

 物語のクライマックスでサミュエルとの関係がアシスタントのエスメにバレていることが判明。エスメは「バラすつもりはないが社長として女性の手本だった時に戻って欲しい」と頼み込む。ロミー自身も不倫をしていたことを反省しジェイコブに懺悔することを決意します。

 

 ただジェイコブに打ち明けた時はサミュエルであることを隠して「あなたが会ったことない人だよ」って言っちゃうんですよね。諦めが悪いなぁ( ´∀`)ハハッ

 しかもタイミング悪くサミュエルがロミーの前に現れ話しているところをジェイコブに見られちゃうんですよね。

 

 ロミーはジェイコブと距離を置き一時別居状態に。

 

 そこに現れた救世主が娘のイザベル。この2人は家族の中でも距離感が近くて仲がいいのもあってイザベルが「戻ってきて」とやってきます。ジェイコブは演出家として働いている劇場に篭りっきりになっていて心配。

 ロミーとジェイコブは2人で話し合いをし、もう一度家庭を再構築することを決意します。

 

 ロミーは行為の際にどういうものをやりたいのかをジェイコブに言っているようで彼女の望んだやり方で行為に及ぶのですが、彼女の脳内にはサミュエルの姿がちらついてしまう。

 犬を躾けるように戯れ合う姿を思い浮かべ、犬のポジションに自身を重ねて絶頂を迎えるのですが結局サミュエルだけがロミーの欲を満たせていたってことですね。

 

 ジェイコブにも話はしたんだろうけど、彼がロミーの欲を初めて知ったからいきなり満たせるわけもないんですよ。これは仕方ないけどこのまま関係を続けられるんか!?

 

最後に

 頑張って掘り下げてみたんですが、A24の作品の中では結構ハズレの分類なのかなと思います。いろんな映画祭で評価されアカデミー賞最有力って言われていたから期待していた人も多いでしょうが、わからないままのこともあって不完全燃焼になっちゃいました。

 

 まずサミュエルの立ち位置がよくわからないんですよね。彼の人を見抜く力はすごいんですが何きっかけでロミーを狙ったのかが理解できなかった(゚ω゚)

 女性に対してすごいだらしない奴ってわけでもないっぽいし、普通に彼女がいて人妻もひと摘みみたいなわけでもないから2人が関係を持つ理由がよくわからなかった…。

 

 ロミーのマゾ気質に対してサド気質はあるんだけどSになりきれてないのもよくわからんw せめてサミュエルはしっかりSであってくれ!2人ともふわふわしてたらみてるこっちもなんじゃこりゃってなっちゃいますよ!

 

 ストーリー自体は難しくないのにストーリーの本質部分が分かりにくくて頑張って掘ったけど私自身は納得できる回答に辿り着けませんでした。あと思っていた感じとはちょっと違ったんでそれもあるのかな!?

 

 ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ

 評価 ☆☆☆★★3/5