映画『ラスト・サバイバー』奪い合い・殺し合う生活の中に希望はあるのか!?先に進めない主人公の行く末は…

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SFアクションアドベンチャースリラー洋画
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 突然変異などでウイルスが世界中に広がって人類が〜みたいな映画作品はいろいろと出てきましたが、よく見るのはウイルスで凶暴化した感染者などが敵として現れて生き延びる系。昨年鑑賞した『28年後…』(25)も人間を凶暴化させるウイルスで英国が壊滅しちゃってたりしました。

 今作はパンデミックが発生したところまでは一緒なのですが人類の大半が助からず、生き残った人達が奪い合いを行う世紀末状態になっている設定で「人vs人」の構成なんです。生き残った人達で力を合わせるではなく個々が生き残ることに精一杯で他者を助けるような余裕がまぁないのかな?

 原作は世界的ベストセラー小説の『ラスト・サバイバー』(同名)ですが、それだけでなく監督がリドリー・スコットというのでも話題なのではないでしょうか?『エイリアン』シリーズや『グラディエーター』シリーズを手がけた映画監督ですからそんな人の新作とか楽しみしかないでしょ!( ^∀^)

 予告からスケールのデカさと人間同士でサバイバルを繰り広げるドラマ・恐怖を感じられる作品になっていると感じられますし、劇場で見てこそ真価を発揮するものなんじゃないかと思います。

 多くの人類が亡くなり生存者同士で殺し奪い合う環境から逃れた先に希望は残っているのか!?失われた日常を取り戻すためのサバイバルが始まります!

 さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و

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作品情報

 人気ディストピア小説を映画化したサバイバル作品で、日本では原作小説を2026年7月に早川書房から刊行。現実と地続きのリアルな物語を描く作品となっており、近年未曾有のパンデミックを経験した我々にも刺さる部分がある物語になっているのではないでしょうか。

 パンデミックで人類の90%が死滅した世界で主人公と愛犬は同じ生存者の元軍人と共同戦線を張り日々を生きていた。 ある日、無線から声が聞こえたことをきっかけに失った日常を取り戻せるかもしれないという希望を抱いて他の地へ旅することを決める。

 何気なく生きていた世界が突如一転し無くなってしまうという絶望的状況をディストピア世界なんだけどどこかリアルな魅力を纏って公開される。

 主人公のヒッグを演じるのは『プリシラ』(23)やNetflix映画『フランケンシュタイン』(25)のジェイコブ・エロルディ。彼と共同戦線を張りサバイバル生活を送る元軍人のバングリーを『アベンジャーズ』シリーズでサノス役を演じたジョシュ・ブローリンが担当。

 他には『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(19)のマーガレット・クアリー、『プロメテウス』(12)のガイ・ピアース、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(17)のアリソン・ジャネイなどが出演します。

 微かな希望を胸に未知の空へと飛び立つ主人公。世界が崩壊し生き残った人間が争う中に希望は残されているのか!?

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あらすじ

 謎のパンデミックで人類の大半が死滅、生存者たちが奪い合い殺し合う狂気の世界。

  パイロットのヒッグ(ジェイコブ・エロルディ)は元軍人のバングリー(ジョシュ・ブローリン)と共同戦線を張ることで日々を生き延びていた。

 ヒッグの理性をつなぎとめていたのは、愛犬ジャスパーの存在と亡き妻の記憶だけだった。

 そんなある日、小型機の無線に“謎の声”が届く。 失われた日常を求め、その声に導かれるようにヒッグは未知の空へと飛び立つ。

※引用元:公式HPより

www.youtube.com

感想

荒廃した世界で一途な望みにかけ生き抜く選択を迫られる一作。平和な世界で生活し続けてきたからこそ縋りたくもなるが時間は待ってはくれない…。アクションを中心としているわけじゃないのでそっちは弱めだが現実でパンデミックが起きたからこそリアルを感じられます!(゚∀゚)

殺伐としたとこもあるけど自然を肌で感じられる優しいディストピア

 時は2035年のコロラド州。

 ビル群が立ち生活の中心圏となっていたであろう場所から少し離れた小さな飛行場で元整備士のヒッグと元軍人のバングリーは共同戦線を張り日々を送っていました。生活物資はヒッグが定期的にセスナ機で荒廃した街まで出向き、建物内に残っていた物資を拠点に持ち帰り飢えをしのんでいます。

 2人でなんとか生きているというよりかはヒッグが整備士としてセスナを直したり電気系統を修理したりすることができるので拠点となっている飛行場は冷蔵庫や照明などがあってサバイバル生活のTier的にはSランクですねw( ^∀^) 野菜なんかも育てたりしています。

 ヒッグはパンデミック前に妊娠していた妻と一緒に生活していたが彼女とお腹の子は亡くなってしまい、街に出向くたびに元々住んでいた自宅で悲しみに沈んでいました。

 パンデミックが起きて人類の多くが亡くなりインフラ系統が壊滅したためいろんな場所で殺しあい・奪い合いが起きています。妻と生活していたような平和な生活を送りたいと願うヒッグに対してバングリーは「現実はそんな甘いものじゃない」と真っ向から意見が別れていたりします。

 そんなある日、セスナ機に乗っていたヒッグは同じコロラド州のグランドジャンクションから無線に通信があり「他にも生きている人達がいる!生存者がいるし今の生活よりも良い場所かもしれないo(`ω´ )o」と希望を得ることに。

 バングリーにこの件を話しますが「ここより安全である保証もないし、もしやばい場所だったら帰ってこられないかもしれないぞ!?」と言われます。毎晩武器を持った生存者が襲撃してくるのを監視しながら生活を送ることに不満を持っていたヒッグはグランドジャンクションに行くことを決意し旅が出発するといった感じの流れとなっています。

 ヒッグが生活圏としている場所はコロラド州のデンバーあたりでグランドジャンクションまで車で4時間くらいの距離とのこと。普通なら帰ってこられる距離ですがヒッグ達みたいに外部の人間を寄せ付けない場所もあるでしょうから油断ならない世界となっています。行った先が今までの世界みたいになっているかもわからないですからね(´ω`)

 セスナでグランドジャンクションに向けて移動していたヒッグですがオイル漏れを起こしてしまい少し開けた平地に不時着し近くで父親:ジャックと2人で生活している女性:シーマと出会います。

 ヒッグはシーマたちの住む家を見つけたときに銃を装備していたためジャックが背後から銃を構えて「静かにここを去れ」と逃がそうとします。セスナ機が故障していたのと飛ぼうにも滑走路を整備しないといけないことを伝え協力してもらえることに。

 ヒッグはバングリーとの生活でも同じように外部の人間に警戒して襲撃があれば銃で殺害したりしていましたから「まぁ同じ反応だよな」と思いながら、同じ年代のシーマと話したりして少し緊張がとれたのかなと。

 そりゃずっと気を張っていたら大変ですし、資材調達時に物資を求めて移動している略奪者がいることを知ったためなかなか気持ちが休まらなかったかもしれないです。序盤にバングリーがライフルで襲撃者を返り討ちにしたときに「殺す必要あるのか?」と優しい性格が顔を見せたりするシーンが結構あります。そういうタイプならこんな生活嫌になって安息の地を求めるのも頷けますよね。

 家族を失った心の傷が塞がらず前を向いて歩み出すことができないヒッグは何かしらの形で楽になりたいんです。セスナ機に乗っている時も山肌に突っ込んでいきそうなシーンもあるので。

 唯一の支えだった愛犬のジャスパーもバングリーがヒッグの甘い考えを捨てさせるために行った行動で亡くなってしまいます。バングリーは同じ人間ですが共同戦線を張っているだけで縋ることのできる拠り所ではないんですよね。ついに1人になっちゃったので。

 そんなヒッグの前に現れるのがシーマでございますが、彼女もパンデミックで夫を失った側。ヒッグがセスナ機を飛ばそうと環境を整備している姿を見て手伝うようになり心を寄せていきます。彼女は夫を亡くした悲しみはあるけど前向きに生きる道を歩めている様子。ヒッグに「ここに残らない?」と気持ちを伝えても妻のことを忘れられないから断るんですが、「ずっと奥さんを思い出していればいい」と言い返します。

 シーマは立ち直ることができても人によってはずっと引きずってしまうことですから仕方ないですが…。街に物資調達するたびに我が家を訪れて思い出を振り返るシーンが結構出てくるのでかなり根深く残っているのが伺えます。それに寄り添おうとするシーマが登場することで一気に優しいディストピア作品になっていきました。最終的に父のジャックもシーマと一緒に手伝ってましたからね。めっちゃツンデレなところがあったのは可愛かったですww( ^ω^ )

 こういう苦しい心境にあるところから洗われていくディストピア作品っていいですね!結構珍しいのでは!?全体的に爽やかな印象ですし終始穏やかで綺麗な自然を感じられるだけでなく、殺伐としたところは『マッドマックス』みたいなペイントやタトゥーを入れた集団が襲いかかってくるのでその対比もあってより優しいです。お腹痛い時に飲むスープみたい( ´ ▽ ` )ウメェ

現実のパンデミックを思い出してしまう

 映画なんてノンフィクション作品でない限りエンタメとして見ることがほとんどですが、やはり私たちが経験してきたあのパンデミックの数年間が蘇ってしまう。多くの方が亡くなりワクチンの問題などが今時点でも残ったりしているものですから、なかなか記憶から消すなんてことはできないですものです。

 もっと強力なウイルスであれば今作のように全世界の80〜90%の人が亡くなるなんてものあり得るって今なら思えます。仮にそんな世界になってしまったら自分はヒッグとバングリーどちらの考え方と合致するかな?頭の片隅でヒッグのような希望を持ちながらバングリーのように自分を守るためにやられる前にやるなんてこともあり得るのか…。

 個人的には人と関わることが少なくなってしまったのは悲しく感じていました。仕事場での日常会話だったり友達と飲むお酒の席なんかも都道府県から制限されてかなり縮小しましたし、飲食店が次々と無くなっていくのも見たので「あのお店無くなったんだ…。あの店員さん元気かな…」的なのも考えたり。

 発端となった豪華客船が隔離されたニュースを毎日見ていてどこか人ごとというか自分のところには来ないだろうみたいな油断はあったと思います。そこから徐々に広がっていき「人は1人では生きていけない」という言葉の重みもあの環境が作られたからこそ身に染みましたね。

 誰かの拠り所のなっていた誰かが亡くなっていたのがあの出来事ですからヒッグも同じだったんでしょう。私は幸いなことに親族で亡くなる人はいなかったですが悲しんだ人は数多いですし有名人も亡くなりました。

 テレビに出ているあの人を見て元気をもらっていたって人も多いでしょう。テレビを手放して長いですが、子供の頃から知っている人が亡くなったニュースなんかを見ても悲しくなるので…。

最後に

 物資を奪いためにマッドマックスみたいな奴らが奇襲をかけてくるシーンが登場するので、そっち側に振ることもできた作品だったと思います。だけどあえて何もない穏やかな時間を好きな人と過ごすシーンや少し離れた場所で暮らす人たちと共生する場面をメインに持ってくる選択は良かったのでないでしょうか。逆にバリバリのアクション見たい人はそんなにってなりますね。

 俳優陣の演技も良かったですし、バングリーがまさか生き残っているとは思ってなかったです。てっきりそのまま亡くなったけどヒッグにはシーマもジャックもいるから先に進む覚悟はできた!とかになるかと思ったけど頑丈すぎるw サノスとして登場したんじゃないか( ^∀^)

 他の細かい設定シーンを入れなかったのも潔くていいです。パンデミックが起きた原因とかが挟まれるのはよく見ますが、そこはストーリー的に必須ではない内容でしたから入れると邪魔になっちゃいますしね。

 冒頭なんてセスナが飛ぶ姿がずっと流れるだけでヒッグがこれまでの顛末とかを語ることもないので驚きました。何か語りを入れてもおかしくないと思ってましたが、作品全体で多くを語らず仕草などで悟らせていくスタイルなのでより心に刺さりやすいです。キャラクターの心情を無意識に考えちゃうので。

 いやぁ、スコット監督の最新作良かったです!もう90歳になりますからね!まだこんな作品を作るのかって感動です。

 まだ新作が来る予定もあるみたいなので楽しみです。今度はヒュー・ジャックマン主演で冒険小説の『宝島』を映画化するようですが、元気すぎるでしょ\\٩( ‘ω’ )و //ヒュー・ジャックマンの海賊面白そうだな。次が楽しみだ!

 ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ

評価:4.0

記事を書いた人

普段はITエンジニアとして働きながら気になった新作映画のブログを書いています。

鑑賞した作品を国語成績2/5ながら「なんとか良さをお伝えできれば!」と思いながら書いてます!

 

気になる映画の一参考にしていただけたら幸いです

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