いやぁ、ようやくですか…。前作『AVATAR(アバター)』(09)が公開されて10年以上が経ってしまい、全5作構成だとかって話が無くなってしまったのかと思っていましたよ(´ω`)
今作は前作のメインキャラクターの子が主人公として物語が描かれているようです。
アバターは当時の3D技術をふんだんに使った作品でそのクオリティの高さが評価されていました。作品の興収も当時の歴代1位を記録し、それまで首位だった『タイタニック』を抜いちゃったんですね!
『タイタニック』は公開された1997年から12年間ものあいだ記録を持ち続けていましたがキャメロン監督自身の作品で記録を更新したんです!12年記録を塗り替える作品がなかったのも凄いですが、自分で塗り替えちゃうんですもん( ^ω^ )
彼自身さまざまな大作を出してきましたが未だに歴代を抜いたのは『アベンジャーズ』が一時だけですから。
こんなの楽しみでしかないし絶対に面白いでしょ!(゚∀゚)
さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و
作品情報
2009年に公開されたジェームズ・キャメロン監督のSF映画『アバター(原題:AVATAR)』。
20世紀フォックスとキャメロン監督の映画製作会社“ライトストーム・エンターテインメント”が製作し、現時点で5作品の構成で予定されている。
『アバター』公開当時は画期的な資格効果が評価され歴代興収を更新し1位に。2019年に一度『アベンジャーズ/エンドゲーム』に抜かれますが、2021年に中国で再公開されたことで1位を奪還しました。
今回の『アバター/ウェイ・オブ・ウォーター』から2年ごとに残りの作品が公開され『アバター』シリーズは完結する予定です。
2009年に公開されて評価を受けた映像美が13年の時を経てどのように変わったのでしょうかね( ・∇・)
Disney+で公開前に『アバター』を見ましたが既に綺麗なんですよww これがもっと磨かれて技術が発達したらどうなっちゃうんだろ!?
あらすじ
──神秘の星パンドラの一員となった元海兵隊員のジェイクは、ナヴィの女性ネイティリと家族を築き、子供たちと平和に暮らしていた。再び人類がパンドラに現れるまでは…。神聖な森を追われた一家は、“海の部族”の元へ身を寄せる。だが、この美しい海辺の楽園にも、侵略の手は迫っていた…
※引用元:公式HPより
監督情報
今作の監督はもちろんジェームズ・キャメロン監督。
彼の製作した作品はかなりスケールの大きなアクションが中心のものが多く、監督自身も「ハイクオリティを駆使した作品」と語るほど力を入れている。しかも完璧主義で納得いくものでないととドキュメンタリーなんかでもいっているのだとか。
まぁシリーズ2作品目の公開が10年以上経ってのことなのでその辺りは見ようと思っている方は感じているのではないでしょうかねww( ^ω^ )
これまでに『ターミネーター』シリーズ(84〜)、『タイタニック』(97)、『エイリアン2』(86)などの超有名作を手がけてきました。
彼は日本の作品から影響を受けている部分もあり、『パシフィック・リム』の監督ギレルモに押井守氏の『機動警察パトレイバー』を進めたのだとか。『パシフィック・リム』もパトレイバーなしではあの形になっていなかったかもしれないということですね!
逆にキャメロンもギレルモに薦められた『銃夢』に惚れ込んで『アリータ:バトルエンジェル』の脚本を書いたわけですから彼と日本のアニメ文化は切っても切れない関係なんですね(´ω`)
そんな期待大の新作がどんな内容になっていて今回も歴史的な記録をうちたてるんでしょうか?!
メインキャラクター<声優名>
ジェイク・サリー<サム・ワーシントン>
元海兵隊員でベネズエラでの戦争で脊髄を損傷し下半身付随に。軍人年金では治療を受けることができず車椅子での生活をおくっていたが、アバター計画に参加する予定だった双子の兄に変わり参加することに。
アバターを使って自由に歩けることを気に入り、原住民の“ナヴィ”との橋渡しになることに。最終的に人類としてではなくナヴィの一員として生きていくことを選ぶ。本作では妻のネイティリと子供たちと共に暮らしている。
ネイティリ<ゾーイ・サルダナ>
ナヴィの狩猟部隊である“アマティカヤ族”の族長の娘。ジェイクとはじめて接触したナヴィで敵意を示していたが、母モアトにナヴィとしての生き方を教えるよう言われ彼の教育係に。
次第にジェイクに対して好意を持ち始め、結ばれる。
キリ<シガニー・ウィーバー>
ジェイクとネイティリの養子であり、今作の鍵を握る少女。演者は前作『アバター』では戦いの最中で重傷を負い延命が間に合わずエイワと一体化したグレイス役のシガニー・ウィーバーが担当するためキリとグレイスとの関連性も注目点となっている。
ネテヤク<ジェームズ・フラッターズ>
一家の長男で幼い弟たちを守ること、一族の次期リーダーとなるために成長していく。
ロアク<ブリテン・ダルトン、幼少期:クロエ・コールマン>
一家の次男で予告映像で海の生物とコミュニケーションをとる姿が描かれている。それ以外にも他部族との関わりをもとうとせず対立する姿が描かれていたりもする。
スパイダー<ジャック・チャンピオン>
明るい性格でジェイク一家の養子の人間。出会いなどは謎に包まれている。
トノワリ<クリフ・カーティス>
海を拠点とする部族の長で、ジェイクがトラブルを持ち込んでくることを警戒しており簡単には受け入れない。
ロナル<ケイト・ウィンスレット>
トノワリの妻で彼と共に一族を率いている。
ツィレヤ<ベイリー・バス>
トノワリとロナルの長女で、前作でジェイクとネイティリが思いを交わしていた「I see you」をロアクと語っている。対立している狩猟部族と海部族とを繋ぐ重要な存在となる可能性がある。
クオリッチ<スティーブン・ラング>
ジェイクの元上官。前作でネイティリの放った矢で重傷を負い命を落ちしたと思われていたがパンドラの平和を再び脅かさんとする。
感想
2作目だからいろんな謎は残ったままだけどこれからの展開がめちゃくちゃ楽しみ!映像美もすごくて完璧主義者のキャメロンが力を入れたのも頷ける(゚∀゚) さまざまなシーンが今の地球の姿を映していたりもして心が痛くなるとこもある傑作でした!!
こんな感じのお話
前作『アバター』ではエイワの力で人間の体からアバター(ナヴィ)の体へと転生したジェイク・サリー。ナヴィの一員として人間の姿を捨てパンドラで生きていくことを決意しました。
妻のネイティリとの間に子供を授かり、前作でグレイス博士のアバターから生まれた女の子・キリと共に生活をおくっていました。ジェイクは子供たちと妻を守る父親として優しく時に厳しく接していました。
元々パンドラの鉱石資源を求めてやってきたスカイピープル(地球人)たちと戦い追い払うことに成功。ジェイクに協力していたノームやマックスらはパンドラに残ることを選び研究を続けていました。
森の中で家族や仲間達と順風満帆な生活を送っていた中、スカイピープルたちが再びパンドラへとやってきました。しかも前作でジェイクとネイティリが倒したクオリッチがアバターの姿で復活していたのです!
実はクオリッチや彼の部下たちは自身の記憶をチップに保存し地球へ送って保存させており、クオリッチ自身がビデオメッセージを残していました。
なのでジェイクのようにアバターに神経経由で生まれ変わったのではなく記憶をアバターも移植しただけの存在。記憶はジェイクが裏切る前までしか入っていなかったのでビデオでジェイクが裏切る可能性があること、このビデオを見ているということは人間の自分は死んでいるから仇をうってほしいことを聞き、ジェイク討伐作戦を遂行します。
今回スカイピープルの目的は滅びゆく地球の後釜としてパンドラへの移住を計画しており、惑星自体を制圧しようとやってきました。森は焼かれ反撃もできないまま住んでいた場所を離れ1年が経過。
スカイピープルたちの設備や活動範囲は拡大し、貨物輸送用の線路まで作られるほどに。ジェイクたちは貨物輸送列車を強襲し武器などを強奪して抵抗を続けていました。
ジェイクの息子ネテヤムとロアクも戦いに参加し空から敵の増援が来ないか監視していました。自由奔放なロアクはネテヤムの忠告を無視し勝手な行動に。
その結果、兄ネテヤムは怪我を負ってしまい2人はジェイクに厳しく怒られてしまいます。ネテヤムは長男としてしっかりしろと言われ、ロアクは自分勝手な行動のせいでジェイクに認めてもらえず1ヶ月のペナリティを与えられます。
パンドラへ到着したクオリッチは自分の死体を発見しロボットのカメラに残っていた戦いの記録を確認していた。そこに遭遇したジェイクの子供たちが見つかって捕まってしまう。捕まる前に不審者がいるとロアクから連絡を受けていたジェイクはネイティリたちと共に救出へ向かう。
奇襲を仕掛けて子供たちを救出したがスパイダーが連れ去られてしまう。というのもスパイダーはクオリッチの息子でスカイピープルが地球へ帰還した当時は幼すぎてパンドラへ残らざるを得なかったのです。
スパイダーが活動拠点が漏洩することを恐れたジェイクはネイティリに森を離れることを提案する。森と共に生活してきたネイティリは反対したが家族を守るために泣く泣く了承し故郷を後にした。
森を離れ海を越えやってきたのは海洋民族のメトケイナ族の集落。族長のトノワリに頼み込み受け入れてもらえることに。
ジェイクの子供たちは族長の息子アオヌング、娘ツィレヤから泳ぎ方や海洋生物の乗りこなし方などを教わるが、アオヌングと取り巻きたちは純血でないロアクたちを虐めたりしていた。
キリを虐めていたアオヌングに対してロアクは殴りかかってしまう。兄ネテヤムも参加し大喧嘩になってしまった。ジェイクは先に手を出したロアクが悪いとし謝るように説教する。
ロアクはしぶしぶ謝罪に向かった。アオヌングは自分も悪かったと言って仲直りの印に出てはいけない場所へ行こうと誘う。ロアクは一度断ったがアオヌングの煽りにおされついていくことに。
そこで大きな獲物を捕まえようと提案されロアクは言われた通りに漁を行うがこれはアオヌングの罠だったのだ。
アオヌングはロアクを置いていってしまった。ロアクは肉食の凶暴な魚に襲われ水中を逃げるが息が切れそうになり海面へ出ようとした。肉食魚にバレてしまい捕食されるかと思ったら大きな鯨のような生物に助けられた。
この生物はトゥルクンと呼ばれているメトケイナ族にとって大切な存在。それぞれで情報を共有しあい絆を結んだ個体同士は魂の兄弟・姉妹として交流を交わす。
ロアクを助けたのはトゥルクンのパヤカンと呼ばれている個体で片ヒレに銛が刺さっていたのでロアクがそれを抜いてあげた。ロアクはパヤカンに命の恩人だと感謝し村へと戻った。
一方ツィレヤと共にメトケイナ族の“魂の木”へ訪れたキリたちは木を介して母・グレイスと対面する。キリが自身の父親について教えてほしいとグレイスに話すと突然発作を起こし意識が戻らなくなってしまう。
急いで村へ戻り、ノームが駆けつけたが目を覚さない。トノワリの妻ロナルが祈りの儀式を行うとキリは意識を取り戻し目を覚ました。
クオリッチはスパイダーをうまく丸めこみミッションに協力させてジェイクを探すことに。ノームがキリを助けるために乗っていたヘリの発信で森にはいないと確信し海域を捜索することに…。
というのが大体の前半部分になります(´ω`)
やっぱキャメロンなんだよな
今作は前作と違ってジェイクメインの視点ではなく「サリー家」にスポットを置いた作品になっており、人数が多い分かなりボリュームがあるものになっていました。
母親となったネイティリ、長男でしっかりしているネテヤム、対照的に自由なロアク、グレイスの子キリ、末っ子のトゥク、人間だけどネテヤム達と一緒に育ってきたスパイダー。
トゥクはそんなになんですがそれ以外のキャラは悩みとかを持っていたりするんでそれに関する話も含めるとかなり膨れてきますよね。
それだけじゃなくクオリッチもいるので3時間を超えるボリュームになっているんですがまっっったく長く感じなかったですww 自分でもびっくりしましたがこんなに時間が経つのが短く感じた長編映画は初めてかもしれない。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』ですら面白かったけど長いなって感じちゃってたのでね。
そして今作は戦闘もありますがどちらかというと環境についての問題がかなり表に出てきているものになっていました。
特にトゥルクンを狩って生計をたてているっていうのがそうなんですよね。完璧に捕鯨を意識した設定になっています。トゥルクンの脳内物質が人間の老化を止める働きがあって狩ったら他は捨てちゃう。これって地球の歴史で起こっていることをそのまま描いていますよね。
私自身は捕鯨は反対とかではないんですよね。計画性のない乱獲はいけないと思いますが鯨のような大型生物が増えれば捕食される生物の存続が危ぶまれる訳ですから、生態系のバランスを考えれば有りなのかなと。
これは国によって価値観が違いますから賛成反対はいろいろありでしょう。これを考えるきっかけとなるような訴えですよね。
他にもさまざまな問題が起こりますがやっぱり手に汗握る展開で楽しいんですよね( ^ω^ ) ピンチが訪れて助かってまたピンチになってって単純なんだけど普通に興奮しちゃうんですよ。これもキャメロン監督作品の特徴ですよね。
人間自体の起源が“海”と言われている訳ですから海に関する物語は絶対入れたかったんだろうなって思います。物語もこれからが楽しみになるものになっていましたし、5部構成でどこがゴールになるのかも気になる!
最後に
前作で映像の美しさがかなり注目されていていろんな記事で書かれていたので「今の技術でどこまで行けるのか?!」ってのが気になっていましたが、正直めちゃくちゃ驚きました( 'ω' )
ナヴィや生き物はもちろんですが影とか森とか水とかの細かいところまで作り込まれていて、「ここまで持ってくる」となると13年かけて構成作って着手して完成までになるのかなって思っちゃいました。
『アバター』って歴代興収を叩き出して製作費とトントンみたいな話を聞いたことありますがこれは金かかるわ…。純粋にどんだけ大変なんだよって思うし、俳優さんもモーションキャプチャつけてどれだけ撮ったんだろって。
並大抵の覚悟じゃこれは作れないですねw 作るにしても完璧主義のキャメロンを唸らせるとなるとどんだけ修正しないといけないことか。
3時間という長時間になっていますが話の緩急がすごく良くて激しいシーンとかと和やかなシーンがうまく組み合わさっているので誰が見ても満足はするんじゃないかな。
映画のスクリーンがもともと綺麗ですが他の作品とかと比べても綺麗だしヌルヌルに動いてるからFPSエグいんだろうな。技術が進化している中でこんな新しい感覚になれるとは。
ここ数年で一番すごいCG技術で感動できる物語だったので年の瀬にぜひ見ていただきたい( ´∀`)
ってなわけでまた次回 ´ω`)ノ
評価 ☆☆☆☆☆5/5