私の大好きな監督さんの中で特に好きなのが福田雄一監督。ここ最近は新作の公開もされていなくて「そろそろ出ないかな( ´∀`)」とか思っていたら予告が出てきたもんで大喜びしちゃいましたww
はじめて見たのは『勇者ヨシヒコ』シリーズからでしたが、その後も『スーパーサラリーマン左江内氏』とか『今日から俺は‼︎』とかを世に出してきました。
今回はヤングジャンプで連載されている『ブラック・ナイト・パレード』の実写映画版ということですが、この漫画は1巻が出た時から読んでいる作品なのでどんな具合になっているのかが凄い楽しみです!
キャラクターのクセも強めなので俳優選びはかなり大変だったのではないかと思います。志乃ちゃん役が橋本環奈なのは作品を見る前から当たりだと思います!このキャラの秘密とかを鑑みても『銀魂』の神楽をやり切った橋本環奈しか無理じゃね?って。
あとカイザー役の中川大志さんね。漫画版のカイザーはそんなにイケメンじゃないんだけど歯がないだけでこんなに雰囲気が出るもんですかねww とんでもないことをするやつだけど潜在能力は高いキャラなんでそのあたりも楽しみかな。
というかどこまでを映画でやるつもりでいるんですかね。福田監督の映画って基本1本で終わっちゃうんでどこまでやってどう切るかも注目ポイントかな?!
さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و
作品情報
『荒川アンダー ザ ブリッジ』(04〜15)や『聖☆おにいさん』(06〜)などのギャグ要素の強い作品が特徴的な漫画家・中村光氏が2016年から公開している作品『ブラックナイトパレード』の実写版映画。
中村氏は16歳(01)という若さでデビューを果たし、2004年に『荒川アンダーザブリッジ』を連載開始。2006年には講談社のモーニング・ツーで『聖☆おにいさん』を並行連載し、手塚治虫文化賞(09)を受賞。
2016年より集中連載を開始した『ブラックナイトパレード』は現在もウルトラジャンプにて連載中。
上記の2作品はアニメ化とか映画化もされていますし、かなりファンの多い作品かと思います。そんな大人気漫画家の新作実写映画は期待値がかなり高いですよね!( ^ω^ )
どのアニメ化・映画化も失敗していないと思うんで今回も大丈夫じゃないかな…。福田監督のギャグは安定して面白いし!
あらすじ
これは、本当のクリスマスの話。良い子にはもちろん、悪い子のところにもサンタクロースはやってくるー
誰も見たことの無い、黒い服のサンタクロースが…。
【受験失敗・就職失敗・彼女無し】コンビニ・ポーソン練間北口店で3年間アルバイトをしている冴えない男・日野三春(吉沢亮)。世間がクリスマスムード一色で盛り上がる中、突如、黒いサンタ服を着た男に「内定だ!今日から正社員!よろしく頼む!」と、無理やり連れ去られてしまう。
目覚めるとそこは、なんと北極!そして三春が働くことになった会社は、「サンタクロースハウス」!!!世界中から届く子供たちの手紙、山積みのプレゼント、そして黒いサンタ服を着た大勢のブラックサンタたち。
悪い子を発見するためならハッキングもいとわない、北条志乃(橋本環奈)DQNのチャラ男、田中皇帝(中川大志)まったく笑わないイケメン料理人、古平鉄平(渡邊圭祐)ら、強すぎる個性の同僚たちと共に、世界中の子どもたちにプレゼントを配るという超激務の“ブラックサンタ”として働き始めるが、この会社にはある秘密があったー。
※引用元:公式HPより
監督情報
今作の監督はギャグ要素の多さが特徴的な福田雄一監督。
かなりギャグセンスの濃い作品が特徴的で『勇者ヨシヒコ』(11〜16)や『ニーチェ先生』(16)、『銀魂』(17)、『聖☆おにいさん』(19)などを手掛けてきました。もともとはテレビ番組の脚本、演出がメインの方でしたが実写映画作品も手がけるほどに。
福田監督の作品でよく出演する俳優や制作チーム陣は「福田組」と呼ばれ、笑いが溢れるメイキング現場などが公開されて有名ではないでしょうか?!
私個人としてはムロツヨシ+佐藤二郎の組み合わせが好物でしてこの構成をよくやってくれるからついつい見ちゃうんですよねww 有名な漫画、アニメなどの実写映画化も多くやっているので期待値はいつも高くていつも笑わせてもらってます。
今回の『ブラックナイトパレード』は『聖☆おにいさん』の作者さんですからツボは抑えているんじゃないでしょうか(゚∀゚) 原作漫画を読んでいますが力の抜け方とシリアスなシーン時の力の入れ方が絶妙で福田監督の作風に絶対あっていると思うんですよね!
キャラクター<俳優名>
日野三春<吉沢亮>
大学受験失敗、就活失敗、彼女なし。コンビニ・ポーソン練間北口店で3年間バイトをしているところをスカウトされ、黒いサンタクロースとして働く事になる。赤いサンタの秘密を知り、本物のサンタを目指す。
北条志乃<橋本環奈>
三春の同僚。黒いサンタクロースの一員として働く。天才的なハッキングの能力を持ち、子供たちが“良い子”なのか“悪い子”なのかを見分ける。
田中カイザー<中川大志>
三春のコンビニ時代のバイト仲間で宿敵。テンションアゲアゲでDQN。とにかくチャラい。常に三春の邪魔をしてくる。ある理由でサンタクロースにて三春と再開する…
古平鉄平<渡邊圭祐>
三春の同僚。黒いサンタクロースの一員として働くイケメンの青年。サンタクロースハウスでは料理長として働きながら、職をいくつも掛け持ちしている。
クネヒト<玉木宏>
サンタクロースハウスの社長。三春のサンタクロースとしての素質に気づき、入社させた張本人。顔がなく、多くの謎に包まれている。
帽子さん<???>
三春の上司。サンタクロースハウスの工場で働く妖精のリーダー。可愛らしい外見だが、中身はおっさん…?
吉川輝<佐藤二朗>
三春の元バイト先・ポーソン練間北口店の店長。可愛い子には堂々とえこひいきをするブラック店長。赤井稲穂(若月佑美)には特別甘い。
※引用元:公式HPより
感想
原作のキャラクターイメージそのままに笑えるシーンもあり面白い作品になっていました!だけど“福田節”は少し薄めで物足りないのは勿体無いし、ネズミがかなり安っぽくなっちゃってて映画としては残念だなと思っちゃいました(´ω`)
原作漫画の設定とキャライメージが俳優とマッチ!
大学受験、就職活動と人生の転機をことごとく失敗してバイトを続けている主人公・日野三春が黒いサンタ・クネヒトのスカウトで北極にあるサンタクロースハウスで働くことに。
そこでの生活で三春自身の過去と亡くなった父について紐解かれていくストーリーは福田監督の笑い要素とキャラクターの個性がしっかりと出ていたが、原作ストーリーの設定などが映画の尺的に収まりきらず歯痒い終わり方になってしまっていました。
前半から中盤にかけては福田監督のギャグ要素が強めに出ていてめちゃくちゃ笑ってしまいましたねw 特にカイザーのキャラがめちゃくちゃ良くて漫画の中でのウザさと笑えるワードセンスがそのまま実写化されていてめちゃくちゃ良かったですね!
中川大志さんってイケメンだし出演している作品って恋愛系の作品が多いし、原作も少女漫画だったりするんで触れる機会が少なかったんですよね。
そんな人が「チャラくてテンション高くてDQNで歯抜け」ができるのか?!と思っていましたが、思ったよりも振り切ってやってたからそれがめちゃくちゃハマった点でもあったかなと。
動きとかも福田監督の作風によくあるやつで、近い俳優さんだと賀来賢人のやかましい動きをちょっと削った感じかなと。
てか、あの歯抜けってどうやっているんだろ?多分CGで無くしているのかなとは思うんですがおもっきり歯ないからねww ディスティニー&ディスティニー٩( ᐛ )و
志乃ちゃんも良かったですね!橋本環奈が福田作品に出たら絶対変顔シーンが入ってくるから今回はそこそこ出てきましたね。という志乃ちゃんは頭のことがあるからそっちも方がパンチ強んでそんなに出てこなくても良いかなとは思っていました。
でもキーボード叩いて良い子か診断しているときはいい感じに狂ってて好きです(゚∀゚)
まぁ私はなんだかんだ帽子さんが一番好きなのかもしれない…。予告の時から思っていましたがムロさんですよね!?ww 声でバレバレなんでね!
動きとかセリフとかマッチしていたんですが赤サンタのベルトについての設定が省かれているんで三春に対して敬語になったりするとことかがないのは面白くなかったかな(・Д・) 腕の毛の感じはめっちゃ良かったw
省かれているから物足りない…
原作漫画がキャラクターごとに物語をしっかり持っていてページを使っているんでこれを映画にまとめるのはかなり難しい点だと思うんですよ。特に福田監督は基本1本で終わらせて続編的なのはあんまり出さないイメージなので今作に詰め込むのは至難の業!
これだけ削って作成しても2時間ですから前後編で分けてが一番はいいんじゃないかなと。ただこの作品見にくる方って福田監督のファンか原作ファンで万人が「聞いたことあるから見てみよ( ^ω^ )」ってなるようなものではないので2本作る利点が少ないってのはあるのかなと。
でも志乃ちゃんが坊主の理由に触れないのは勿体無いし、三春の父親がサンタだったってのももっと深掘りしていきたいところで終わっちゃったから背中が痒くて痒くて…。
出てきたのがカイザーと三春の出会いのとこだけだったから「もっと出すとこあるでしょ!!」って思ってその後出てくるのかと期待したけど何もなく…。 おいぃぃぃぃいいぃぃいい!( *`ω´)ってなっちゃうよ。流石に言葉足らずすぎるわ。
クネヒトの顔についても一瞬しか触れないしね。映画館で見ている人は誰1人として顔見えていないですからね。しれっと「見えてるよ」って言って終わりなのは勿体無いですよね。
最後に
福田監督のギャグセンスが今作では薄めだったのも減点対象でした。前半から中盤までは笑えるとこ多かったし楽しく見ていられたのが急に失速してしまって、見終わった時にはつまらなさがちょっと積み重なって疲れちゃいましたね。
ネズミの動きとかももうちょい良くできるんじゃないかと思ったんですよね。『勇者ヨシヒコ』の時みたいに予算がなくて段ボールとかは笑えるんだけど、映画館でお金払って見るとなるとCGちゃんと作るとかはやろうよってね( ´∀`)声とか動きが安いっぽいんし荒いしね。そこは力入れよ。
総体的に福田節は足りなかったんですが原作読んでる身としてはまぁ良かったかなと。結果物足りなかったですけどねw
福田ファンはがっかりしちゃいます。有名な監督さんなだけに残念だったし、原作者の知名度もあったんでね。
今回はそんなだったけど今度は良くなっていてほしい!監督したいしています( ^ω^ )
ってなわけでまた次回 ´ω`)ノ
評価 ☆☆★★★2/5