幅広い年代から人気のある作品シリーズである「ジブリ作品」。11月から愛知県に建設されているジブリパークの一部が開園されることが決定しており多くの方が訪問したいと思っているでしょう。
そんなシリーズの中で実写化+続編のストーリーというのは初めてではないでしょうか?!『おもひでぽろぽろ』は2021年に実写ドラマ化された際、オリジナルドラマが追加されてはいますが時が経った未来を舞台にしたのは今作くらいかな?(´ω`)(知っている方は教えてほしい…)
元々は集英社が出版していた小中学女子向けの雑誌『りぼん』で連載されていた作品をアニメ化したわけですが、当時の漫画は読んだことないし漫画が原作だってのも大人になってから知った私。
で監督をされたのが『元祖天才バカボン』(75-77)、『未来少年コナン』(78)とか『赤毛のアン』(79)とかの原画や作画監督をされた近藤喜文さん。この人は金曜ロードショーの2代目OPである“映写機おじさん”の生みの親でもあるんですよね(゚∀゚)
私が子供の頃はこのOPだったのですごく頭に残ってます。あのおじさんが帽子をあげたりするところとか映写機を回しているのがかわいかったな。
そんなすごい作品を実写でやる!そしてメインキャラの10年後の姿をどう描いているのか楽しみです!!
さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و
作品情報
今作は1989年に小中学生をターゲットにした『りぼん』にて連載スタートした『耳をすませば』が元となっており、1995年にスタジオジブリがアニメーション映画化している。
原作漫画とアニメ映画とでは物語の内容や設定などが異なっており、今作では10年後の物語を完全オリジナルで制作。
耳をすませばのアニメ映画版の製作のきっかけとして、宮崎駿は義父の建てた山小屋へ毎夏通っており彼の姪がそこへ残していく少女漫画を読んだのがきっかけなんだとか。
当時読んで物語の構想を鈴木勲らと考えたが原作を全話読んで自信が思っていたものと違い激怒したとのこと。( ゚д゚)ナンジャソリャ
ジブリ作品の実写映画化はそんなにないので今回の作品がどのような仕上がりになってどんなオリジナルストーリー展開がされていくのか!?
あらすじ
読書が大好きで元気いっぱいな中学生の女の子・月島雫。彼女は図書貸出カードでよく見かける、ある名前が頭から離れなかった。
天沢聖司―――全部私よりも先に読んでる―――
どんなひとなんだろう。
あるきっかけで“最悪の出会い”を果たした二人だが、聖司に大きな夢があることを知り、次第に惹かれていく雫。聖司に背中を押され、雫も自分の夢を胸に抱くようになったが、ある日聖司から夢を叶えるためイタリアに渡ると打ち明けられ、離れ離れになってもそれぞれの夢を追いかけ、また必ず会おうと誓い合う。
それから10年の時が流れた、1998年。
雫は、児童書の編集者として出版社で働きながら夢を追い続けていたが、思うようにいかずもがいていた。もう駄目なのかも知れない―――そんな気持ちが大きくなる度に、遠く離れたイタリアで奮闘する聖司を想い、自分を奮い立たせていた。
一方の聖司も順風満帆ではなかった。戸惑い、もどかしい日々を送っていたが、聖司にとっての支えも同じく雫であった。ある日、雫は仕事で大きなミスをしてしまい、仕事か夢のどちらを取るか選択を迫られる。答えを見つけに向かった先は―――。
監督情報
今作で監督を務めるのは『僕だけがいない世界』(16)や『約束のネバーランド』(20)などを手がけてえきた平川雄一朗監督。
映画だけでなくドラマ『ROOKIES』(08)、『JIN-仁-』09)などの演出なども担当してきた人物で多くの人が「これ知ってる〜( ^ω^ )」って作品が割とあるかと思います。
どちらかというとドラマの方が活躍される機会が多いですが映画作品が少ないとかではないので期待できるかと。
メインキャラクター<俳優名>
月島雫<清野菜名>
児童書の編集者として出版社で働く傍ら作家になる夢を追い続けているが、思うようにいかず悩む日々を送る。
天沢聖司<松坂桃李>
チェリストになる夢を叶えるため10年前にイタリアに渡る。理想の演奏を追い求めるあまり音楽を楽しむ気持ちを忘れてしまう。
原田夕子<内田理央>
雫の親友でルームメイト。雫と聖司の仲を気にかけている。
杉村竜也<山田裕貴>
夕子の結婚相手で雫と夕子と同じ学校に通っていた同級生。すごく鈍感。
月島雫(中学生)<安原琉那>
天沢聖司(中学生)<中川翼>
原田夕子(中学生)<住友沙来>
杉村竜也(中学生)<荒木飛羽>
※引用元:公式HPより
感想
ジブリの印象が強くて実写でアニメの癖を出しちゃうと正直寒いかな…。忠実なのはいいんだけど実際の人間がやると“何か”が違うんだよなぁ(´ω`) なんでだろ…
思ってるより現実くさい?!
漫画家の柊あおいさんが連載していた同名作の甘酸っぱい青春時代とオリジナルストーリーを混ぜた実写映画作品で、アニメ作品は多くの人が観たことのある昔から親しんできた作品でしょう!(゚∀゚)
主人公たちの現在と中学時代の思い出が入れ替わりに映り、自身のこれからについて悩みもがくストーリーはジブリアニメのイメージとは少し離れた話なんだけど話し方や仕草はジブリっぽさが出ていいる面白い構成でした。
でも私個人の見解としては寒いというかやりすぎ感があるというか…。アニメだと「こんなやついるよね」と思うのに実写だと「こんなやついるかな」となってしまう摩訶不思議体験。
全体としてはまぁ普通かなといった印象で可も不可もなくそこまで盛り上がりどころがあるようにも感じなかったです(・Д・)
多分元々の期待値自体が高く設定されていたんでしょう。原作は漫画ですがやはり“ジブリ”という看板が大きくてそういう目線で鑑賞しちゃいますよ。これは仕方なし。ジブリ観た人ならまずなっちゃうんじゃないでしょうか。
年齢が20代半ばになっていろいろと自分の今後を考える年になるし、2人の恋愛自体の発展もあるしでリアルすぎるくらいになっちゃうのは仕方のないことか…( 'ω' )
あとは予告でどんな作品かを想像するのが結構大きな分かれ道になっちゃうかもしれないですね。この時点で現実感が強そうって印象を持った人はそこまで思っていたのと違うって感想は出てこないかも。
私はアニメの純粋さをそのまま落とし込んできて進行するとばかり考えていたから余計にね。勝手な妄想で勝手に落胆しちゃってすみません(;ω;)
中学時代と現在
大人になった雫と聖司は有名俳優の2人が演じていたこともありかなり安定していて安心というかいつも通りというか。学生時代は子役がやっていたってとこもありますが実写でやるにはちょっと不自然に思っちゃうところが多いかなと思います。
表情とか言い方がアニメの感じを持ってきてるみたいで違和感を感じちゃうんですよね…。セリフや仕草が「そんな言い方せんだろ」とツッコミたくなるところがあり、聖司のポケットに指を入れてるところなんかは時代のせいなのか「今どきそれやるやついないだろ」って。
まぁ舞台が1980年代〜1990年代が舞台になっていてそのころのスタイルとか全然知らないのであり得たのかな。雫の職場なんて室内で上司がタバコ吸ってますからねw そういう時代ですよ。
だけどところどころ荒さがあって大人になった雫が中央図書館を訪れた際に出入り口に防犯ゲートがあったりして。1990年代にはまだなかったですよね?!都会には設置されていたんでしょうか。田舎出身なもので、その時代にもあったよ!って方は教えてください(´ω`)
経験的にも子役とかだと自然な会話を出すとかは難しいんですかね…。演技なんてやったことのない私がこんなこと言うのは申し訳ないんですが一鑑賞者としてはなんとかしてもらえたら楽しめたとは思っちゃいました。辛口かなぁ…。
最後に
作品がリアルに近いものに仕上がっていたのでいろいろと考えたりするところもあったのかなとは思います。アニメの方をそういう作品として見たことはなかったので私の肌には合わないかな。
今まで見てきた人とかコアなジブリファンの方は歌とか設定とかで「それ違うくない?」とか「そっちじゃなくてこっちでしょ」とか思うんだろうな。初心者というかアニメ見たことなくて今回見るとかならまだいいのかもしれないです。
耳をすませばといったらやっぱ「カントリーロード」聴きたかったな。何かしら使えない理由があったんでしょうかね(・Д・) 使用申請的なのしたら使えたりしそうだけどな。
聖司の夢はアニメだとヴァイオリン職人だし、漫画だと画家(知らなかった( ^∀^))だしその辺りは結構変えているんですね。
てっきり同じなのかと最初は思っていたけど考えてみたら「違うよな」って思って。
あと雫が聞こえる水が落ちる音のシーンですが何回見てもはごろもフーズにしか見えなくてw 年代のせいですかねww
子供の時に見てたのが最近テレビで流れているのを見つけ、「うわっ、懐かし!!」とか思ってたら同じような水の落ちるシーンが出てきたんで頭の中で再生されてました(゚∀゚)どんな頭してんだ!!
ってなわけでまた次回 ´ω`)ノ
評価 ☆☆★★★2/5