ゴーヤの気ままに映画

見たい作品がある時に書いているので定期更新ではありませんが大体月に2,3本は新作鑑賞して投稿しています!文章は苦手なので下手なのはご容赦ください。評価は甘口カレーくらいの甘さ( ^ω^ )

映画『フェイブルマンズ』あらすじ・感想・ちょっとネタバレ “監督”スティーブンの誕生

 

 最近いろんなジャンルの有名人が映画になることが多いなって思います。『ボヘミアン・ラプソディ』、『ハウス・オブ・グッチ』、『エルヴィス』、『ホイットニー・ヒューストン』とかね。

 たくさんの有名人が主人公の作品が公開される中、次はこの有名人の伝記映画を見れるなんて…(゚∀゚)

 

 ミュージシャンとかブランド創設者なんかが多いですが映画界のレジェンドであるスティーブン・スピルバーグがやってきましたね!

 彼の作品や子供の時の話なんかは聞いたことあったりしましたが実際に彼が見ていた景色を映像で見れるんですよ。これはまたとない機会でございます。

 

 数々の大作を世に残してきた人物がこの道を歩むきっかけや道のりを見てコレからも作品を鑑賞できるのはなんか感慨深いものです。彼はそんな人生を歩んできたんでしょうかね?

 

 さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و

 

 

作品情報

 映画界で名を挙げ今も作品を製作してづけているスティーブン・スピルバーグの伝記映画作品で彼自身が歩んできた人生を描く。特に今作は幼少期をピックアップして作られており、彼が「映画」という作品に魅了されインスパイアを受けた原体験がスクリーンに映される。

 

 2023年2月までにクリティクス・チョイス・アワード、ゴールデン・グローブ賞でのノミネート・受賞歴があり、昨年のトロント国際映画祭で観客賞を受賞した。 スティーブンは50年という長きにわたってキャリアを築いてきたが自伝作品は初めてで作品に出演する俳優も実力者が集結している。

 

 前述のトロント国際映画祭で観客賞を受賞した作品はアカデミー賞を獲得することが多く、過去10年間で観客賞を受賞した作品はもれなくアカデミー賞にノミネートされているため期待が高まっています!( ^ω^ )

 

 映画とともに人生を歩んできた巨匠がどんなことを思い夢を追い求めたのか!?彼の体験に触れていきましょう!!

 

あらすじ

 初めて映画館を訪れて以来、映画に夢中になったサミー・フェイブルマン少年は、8ミリカメラを手に家族の休暇や旅行の記録係となり、妹や友人たちが出演する作品を制作する。そんなサミーを芸術家の母は応援するが、科学者の父は不真面目な趣味だと考えていた。

 

 そんな中、一家は西部へと引っ越し、そこでの様々な出来事がサミーの未来を変えていく──。両親との葛藤や絆、そして様々な人々との出会いによって成長していくサミーが、人生の一瞬一瞬を探求し、夢を追い求める物語。


www.youtube.com

 

※引用元:公式HPより

 

監督情報

 今作の監督はもちろんスティーブン・スピルバーグ。

 

 50年という長いキャリアをこの映画界で築き上げてきたわけですが数々の賞や記録を打ち立ててきました( ^ω^ )

 製作して来た作品はどれも聞いたこと・見たことのある作品ばかりだと思いますし、彼の作ったものであれば誰もが期待を膨らませるほどの影響力を手に入れたわけです。

 

 幼少期はかなり苦労をしたようでユダヤ人という家庭環境と自身がディスレクシア(失読症)であったためイジメを受けていたそうです。両親の離婚なんかもあり、そういった経験が彼の作品内にも出て来ておりここが分岐点になったようですね。

 

 ですが幼い頃から8ミリカメラを手に撮影を行い映画の制作をしていて、ウォルト・ディズニーのディズニー映画からも影響を受けているそうです(彼自身がインタビューで回答)。

 

 今までの代表作としては『Jaws/ジョーズ』(75)、『E.T.』(82)、『インディ・ジョーンズ』シリーズ(84〜)、『ジュラシックパーク』シリーズ(93〜)や近年だと『レディ・プレーヤー1』(18)、『ウエスト・サイド・ストーリー』(21)なんかが記憶に新しいです。

 

 今作はそんな作品の原点となる彼自身を形作った物語を見て知れる作品になるでしょう(゚∀゚)

E.T. (字幕版)

E.T. (字幕版)

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感想

頭のいいエンジニアの父と芸術家の母から生まれたスピルバーグ。彼の辛い過去を描いた作品は結構メンタル的に来ちゃうだろうなって内容でした!演出とか編集とかを使って綺麗めにしてはいるけどかなりドロドロな内容でちょっとビックリした( ゚д゚)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画の魅力に目覚めた幼少期

 父の仕事の関係でアメリカ内を引っ越していたスピルバーグが映画監督になるきっかけを描いた今作は、両親の離婚や学校でのイジメなどを経験し彼だけでなく一家の生活を描いた作品となっていました。

 

 正直スピルバーグの出生についてはほとんど知らなかったんですが思っていたよりもいいお家の生まれなんですね!お父さんはエンジニアで最終的にIBMに引き抜かれた形になっていたり、母親はピアニストと裕福と思える家系。

 

 映画を見に行った時に見た、列車と車が衝突して脱線するシーンが印象的でユダヤ教の年中行事「ハヌカ」で電車をプレゼントしてもらうんですね。この電車もレールに電気が流れる?みたいなやつでこんなおもちゃ当時は高かったんじゃないかな。

 

 カメラを使った撮影は父親のを借りてってのが最初ですがカメラもフィルムのカットするやつとかもちゃんと持ってたっていうねw やっぱコンピュータが出始めた時にITが伸びると睨んでいたのはすごい頭がいいお父さんですね!

 実際に作中でENIACが会話に出て来ていたのでそのあたりの波に乗ったんだなって思いました。その方面の知識はそれなりのあるのであのエンジニアだなって会話は好きですねww

 

 で、そんないい環境+技術者&芸術家の両親がいたっていうのはかなり大きかったんじゃないかなって。父親は映画=趣味って解釈ですが母親はスピルバーグの才能をわかっていて協力的だったんです。

 少年期にはボーイスカウトみたいなのに参加していろんな人に声をかけて撮影をしていたんです。その行動力もすごいですよね。

 

 やっぱあの初めて映画を見た時の衝撃が大きな分岐点になったんでしょうね。それと大叔父さんの登場が結構衝撃的だったんじゃないでしょうか。おばあさんが亡くなって母親に不思議な出来事があったわけですが、大叔父さんを家に入れなければ彼の映画に対する見え方が変わったんじゃないでしょうかね?!

 だって大伯父さんの言ったことが頭にあったから家族が別れてしまうって時に鏡にあんな姿映さないでしょ!家族がいい愛している姿をカメラにおさめているところなんて…。

 

 このきっかけがあったのも彼が映画に没頭する原因になったんじゃないでしょうかね?制作会社の監督も大伯父さんと同じように「ボロボロになる仕事」って言ってますしね。 それでも熱が冷めることなく続けているのは真に好きな証なんです!すごい!!

 

彼の「開花」を映しているが「スゴサ」は映していない

 今まで見てきた自伝作品って故人のものが多くて活躍していたところも全部ひっくるめて作品に入れているパターンが多いんですが、今作は彼の「これから監督へのスタートだ!」ってところで終わっているので、本当に人生の中でのきっかけを描いているだけ。

 

 ストーリーとしては彼のヒット作が出るまでくらいは出てくるのかなとか勝手に思っていました。まぁ原体験の範囲にもよるよなって思いましたし、終わった時は「あっ、これで終わりなんだ」って感想でした。

 

 彼が監督になるきっかけとかは見れるし、学生ながら映画を製作するって時点でもう才能が溢れているわけなんですが、やはり世に出て来たところは見たかったかなぁ…。

 

 というかお母さんと父の親友・ベニーやばすぎでしょw  確かにお父さんは頭良くてエンジニアとしては成功しているわけですよ。子供4人を育てられるくらいには稼いでるわけですからね。

 でもベニーのユーモアさに女性として惹かれたわけですよね。それを家族でキャンプに行ってる時とかにやっちゃうってね。

 

 多分お父さん気付いてはいたんじゃないかなって思います。自分自身と会話している彼女とベニーと会話している彼女を見て嫉妬というかなんというか…そんな感情を抱いているような顔で演じられているんですよ。

 これは演出的な面で追加して可能性はあるかもしれませんがスピルバーグ自身が父に対してそうなんじゃないかって思ってたんじゃないでしょうかね。

 

 しかも離婚後に母親から送られてきた写真に2人の姿が写ってるのもわざとじゃねえかってね。普通気を使うんじゃないかな!?これはかなりいい性格しているなって感じちゃいましたね。

 

 そしてこの事実をスピルバーグが知ったのが彼が好きなカメラを回していることがきっかけだったってのが結構酷い。自分の好きなことをしている時に母の浮気を知ってしまったわけです。

 母は「あなたが想像しているようなことはない」って言ってはいるものの手を繋いだりベニーが腰に手を回そうとしているのが写っていたら「そんな関係…(・Д・)」って考えちゃうでしょ!もうそういうのを知る年齢でもあるし。

 

 これを父に打ち明けなかったってのもかなり気持ち的にキツかったんじゃないかな。ベニーと離れて明らかに元気がなくなった母を見て理由知ってるわけだしね。

 

 これはかなりショッキングでした(゚ω゚)

 

最後に

 彼の才能の片鱗は撮ることだけではなかったんですね。演者にこう演じてくれって説明をして鼓舞してるシーンなんてあまりにも気持ち入りすぎちゃって「カット」の声が聞こえないくらいになっちゃうってねw

 撮るだけじゃなくてこうやって人の気持ちを引き込むってのも彼の力なわけです。これは映画作品へのすごい熱意があるからなんでしょう。

 

 全て映画を通じて見て来た彼の人生を物語った作品でしたがこれには全部何かしらの意味があるわけです。彼のお母さんも言っているシーンがありましたがこの世に意味のないことはないわけです。

 

 作品の全体的な評価としては彼の凄さをもうちょっと見たかったかなとは思ってますw ちょっと未練がましいですがね。

 全然悪くはないんですが評価され始めくらいはあって欲しかったし、物足りない感が出ちゃうんですよね。あの人の凄さがあるからそれを目にしないとなかなか納得できないというか…。

 

 もどかしいのは仕方ないか。それでいこうww

 

 ってなわけでまた次回 ´ω`)ノ

 評価 ☆☆☆★★3/5