ゴーヤの気ままに映画

見たい作品がある時に書いているので定期更新ではありませんが大体月に2,3本は新作鑑賞して投稿しています!文章は苦手なので下手なのはご容赦ください。評価は甘口カレーくらいの甘さ( ^ω^ )

映画『大名倒産』あらすじ・感想・ちょっとネタバレ その借金から立て直すには!?

 

 若い俳優さんの中で神木隆之介さんって顔も整っているから『SPEC』シリーズとか『るろうに剣心』シリーズとかでかっこいい配役をイメージされる方が多いんじゃないかと思うんですが、そっちもいいけど今作みたいな責任押し付けられる立場なんかも面白いんですよね。

 

 表情がかなり豊かなのでちょっと抜けているとか頼りないナヨナヨした感じのキャラクターも似合うという何でもできちゃうタイプの俳優さんだなって。

 しかも顔が男性の中でも柔らかいタイプなので今作の悪役!?である佐藤浩市さんみたいなちょっと怖い顔の方だとより頼りない感が出て好きですわww( ´∀`)

 

 しかも日本の昔が舞台なので「そんな殺生なぁ」と思う内容が要されており、言ってしまえば「100億払えなかったら死刑です」というもの。これが庶民として生活していた男に降り注ぐわけですからね。こんなこと起きたら嫌になっちゃいますねw

 

 今作の俳優陣も豪華面々が揃い、原作小説はさまざまな文学賞を獲得した経験がある方とのことですからストーリーの面白さには期待が高まりますね!

 

 いったいどんな最期を迎えるのか!?さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و

 

 

作品情報

 2016年に『月刊文藝春秋』で3年間連載された時代小説をもとに映画化。『妖怪大戦争』、『るろうに剣心』シリーズ、『SPEC』シリーズなどの有名作品で中心となる人物を演じてきた神木隆之介、テレビドラマや映画、CM、アニメ吹替など幅広いジャンルでひっぱりだこの杉咲花をはじめとする豪華俳優陣が共演する。

 

 庶民から藩主へと華麗なる転身をした青年・小四郎。しかし彼が藩主となった丹生山藩には100億もの借金があり、期限までに何とか返済しようと奮闘する姿を描く。

 

 今作は主役の神木隆之介、杉咲花といった若めの人気俳優と佐藤浩市、小日向文世などの豪華俳優陣も多く出演しており、昨今の邦画作品の中でもかなり力の入ったキャスティングなのではないでしょうか!?

 

 今作の監督は『こんな夜更けにバナナかよ』や『老後の資金がありません!』、『そして、バトンは渡された』などの作品を手掛けてきた前田哲。脚本はテレビドラマ『半沢直樹』の丑尾健太郎、『下町ロケット』の稲葉一広が参加。

 

 中心となるキャラクターだけでなく脇を固める小四郎の家臣や兄弟、少ししか出演しないお役人や〇〇の妻などにも今熱い人が演じています。

 私の好きな2枚目俳優さんも多くて梶原善や小手伸也なども出演しているので本当にありがたいです!( ^ω^ )

 

 ちょっとしか出ない人までこだわって配役しているので注目もしていますし、絶体絶命のピンチからいろんな策を練って立ち向かう小四郎や彼に関わって変わっていく周りの人たちも見ていて面白そうですね!( ´∀`)

 

 返済できなければ切腹しなければいけない小四郎。100億の借金はすべて期限内に返し終えることができるのか!?

 

 

あらすじ

 越後・丹生山にぶやま藩の鮭売り・小四郎はある日突然、父から衝撃の事実を告げられる。

 

 なんと自分は、〈松平〉小四郎― 徳川家康の血を引く、大名の跡継ぎだと!

 

 庶民から一国の殿様へと、華麗なる転身…と思ったのもつかの間、実は借金100億円を抱えるワケありビンボー藩だった!?

 先代藩主・一狐斎は藩を救う策として「大名倒産」つまり藩の計画倒産を小四郎に命じるが、実は全ての責任を押し付け、小四郎を切腹させようとしていた…!

 

 残された道は、100億返済か切腹のみ!小四郎は幼馴染のさよや、兄の新次郎・喜三郎、家臣の平八郎らと共に節約プロジェクトを始めるが、江戸幕府に倒産を疑われ大ピンチ!

 

 果たして小四郎は100億を完済し、自らの命と、藩を救うことが出来るのか!?


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キャラクター<俳優名

 

松平小四郎<神木隆之介

徳川家康の血を引く若きプリンス。突然丹生山藩の殿となったが、同時に藩の借金を100億を背負うことに…。

 

松平新次郎<松山ケンイチ

小四郎の兄で松平家次男。うつけ者だが、庭造りの才能は天才的。

 

松平喜三郎<桜田通

小四郎の兄。病弱だが聡明な松平家三男。

 

一狐斎<佐藤浩市

小四郎の実父であり、先代藩主。藩を救うため「大名倒産」を小四郎に命じるが、実は全ての責任を押し付け切腹をもくろむ。

 

間垣作兵衛<小日向文世

小四郎の育ての父。鮭役人。

 

間垣なつ<宮崎あおい

小四郎の母。

 

磯貝平八郎<浅野忠信

小四郎の教育係。生真面目ですぐに切腹しようとする“切腹バカ”。

 

橋爪佐平次<小手伸也

丹生山藩の勘定方。

 

天野大膳<梶原善

丹生山藩付家老。弟に中膳・小膳の三兄弟。

 

黒田市ノ進<秋谷郁甫

小四郎の家臣。

 

白田新左エ門<カトウシンスケ

小四郎の家臣。

 

さよ<杉咲花

小四郎の幼馴染の町娘。殿となった小四郎と偶然再会し、共に借金返済に奮闘する。

 

小池越中守<高田延彦

お初の父、幕府の実力者で旗本大番頭を務める。

 

お初<藤間爽子

小池の娘。進次郎と惹かれ合う。

 

板倉周防守<勝村政信

江戸幕府老中。

 

仁科摂津守<石橋蓮司

老中首座。幕府の最高執政職。

 

長谷川式部<近藤良平

火付盗賊改方・長官として江戸の町を守る。

 

タツ<キムラ緑子

大阪の豪商・両替商、天元屋の女主人。

 

※引用元:公式HPより

 

 

感想

ユーモア溢れており笑えるし藩主として民を守るために頑張る姿にエールを送りたくなる。100億もの借金が城にあるものを売り捌くことでかなりの額になるのかは定かじゃないけど、俳優陣が豪華すぎてあまり気にはならない。シンプルに楽しめる一作!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャラ1人1人が個性的でいい!( ^ω^ )

 子供の頃から父親の作る塩引鮭が大好きで父のような鮭役人になりたいと夢見ていた小四郎。でも実は藩主の息子でかの徳川家康の血を引く松平家の生まれであることが判明しある日突然藩主になることに。藩主となった小四郎の借金返済作戦はキャラ1人1人の個性が光り、笑いあり涙ありのストーリーとなっていました。

 

 原作小説は読まずに今作を鑑賞しました。出演者、製作陣が有名作品を手掛けてきた実力者ということもありストーリーや演技などは全体的に安定しており退屈してしまうようなところは特になし。

 

 キャラクターの個性は小説の方でも今作のような感じだったんでしょうかね?それぞれが強い個性なのにちゃんとバランスが取れているので驚き。一番クセのある次男・新次郎も周りがそこそこクセ有りだから浮いていないんですよね。

 

 出演者は誰もが実力を認める人たちばかりですが、朝ドラや大河の経験がある人が多くそれもあってか江戸後期の街並み・人々の暮らしを汲み取った演技をしており予告の段階で持っていた期待値くらいにきてくれました。

 

 ざっくりあらすじ言うと、、、

 江戸後期の越後・丹生山藩。

 鮭役人の家の子として裕福ではないが大好きな父と母と生活を送っていた小四郎。年月が経ち大人になったある日、小四郎は自分が藩主の息子であることを告白され突然藩主になるため江戸の松平家屋敷に住むこととなった。

 

 実父である先代藩主・一狐斎から藩主を継いだ小四郎だったが幕府へ赴いた際、丹生山藩が年貢の支払いをしていないことが判明!原因を探ってみたところ丹生山藩には現在価値だと100億もの借金を抱えていることがわかった。

 

 こんな大金どうするんだ!?と途方に暮れている小四郎に一狐斎はある提案を出す。それは「大名倒産」をすることで借金を無かったことにし丹生山の民たちも救えると言うもの。

 「そんな手があるなら安心だ」と落ち着く小四郎だったが借金を踏み倒すこの計画が幕府に知られてしまったら“切腹”をしなければならず一狐斎が小四郎に100億の返済か切腹をするかをなすりつけたと悟る。

 

 この計画を阻止するべく偶然町で再会した幼馴染のさや、家臣の平八郎や兄の新次郎、喜三郎たちと城の家財や甲冑を売ったり住む場所をまとめたりと節約をしていった。がなかなか解決にいたらない。

 

 時期は参勤交代を行う時が来て越後に帰ることに。丹生山に帰った小四郎は育ての親である作兵衛の元へ向かう。

 

 久しぶりに育った家についた小四郎は変わり果ててボロボロになった家屋や商人たちの出店を目にする。かつて漁師の歌や商品の売買で賑わっていた姿は影もなく予想以上に丹生山が危機にあることを知る。

 

 なぜ丹生山に100億もの借金があるのかを突き止めるため、大量にある藩の帳簿を調べることに。殿である小四郎が銭勘定などしないでください!と家臣の大膳は止めるが小四郎の一生懸命な姿に周りの家臣たちも協力するようになる。

 

 帳簿を調べていくと工事の金額や米の量などにズレがあることがわかった。しかもその差額は天元屋が水増しして着服している様子。

 だけど天元屋が現物を持っている証拠もないため決定打に欠ける。この悪事を暴けば丹生山藩を建て直すことができるかもしれない。

 

 果たして小四郎は天元屋の悪事を暴き、丹生山藩を再建することと自身の切腹を開府することができるのか!?

 

 といったところ。

 

 天元屋の中抜きを発見してからストーリーが一気に進展していき予告では予想していない規模感になっていて満足しましたね。

 これだけキャラ、ストーリーの進み具合もスムーズではあったのかな。個人的には松山ケンイチの役が好きですね。顔はいいのにどこかしらポンコツなキャラがハマるタイプなんですよね。きちっとしていなくて普段は「大丈夫か!?こいつ」みたいに思うんですけどここぞって時に力を発揮するタイプで昔っからそういった系統が多いイメージなので「いつもの松山ケンイチだ」って安心感がありました。

 

 逆に高田延彦はパンチが有り余りすぎてましたねww あの人は素で濃いから薄めないといけないんですけど薄められるものがないっていうね(゚∀゚) こういう笑える要素の多い作品だと重宝される人かなって。

 

 そんな濃い面々がバランスよく演じておりまとまっていて安心してみられる安定した作品でした。「笑える」に関してはさすが前田監督ですね!

 

 

歴史の勉強+経営学?

 丹生山藩の民を守るために計画していた大名倒産。最初聞いた時は確かにいいかもしれない…と思ってしまったが、一狐斎が碁石を使って説明している時に民の代わりに置いた石も何個か手で払っていて「んっ!?何個か落ちてね?」と違和感。

 

 小四郎が徐々に内情を知っていくにつれ大名倒産は一部の民しか救えないと言うことに気が付く。そんなのはダメだ!と一狐斎を説得しようとするも口が達者なもんでなんやかんやはぐらかしたり、小四郎に命をかけさせたり。

 

 この藩主2人の姿って「上に立つ人」のタイプを表していますよね。映画作品のように全ていい結果になるわけではないですが民を切って自分や家臣だけ助ける人がいい藩主かってことですよね。

 まぁ親が悪役で子が正義役なんてのもよくあるパターンではありますが、時代に合わせた形で表現がちゃんとされてはいますよね。実は藩主の息子が庶民に紛れて!?なんてのも昔の日本ではあった話なわけですし。

 

 なので歴史の勉強と経営学を合わせたような印象ですかね?そんなに大それたものではないんでしょうけどリーダーに必要な人柄や人の心を動かす魅力なんかを小四郎から学べるんじゃないでしょうかね?

 

 ただ一狐斎の立場も十分理解ができる。子供の頃だと小四郎側の考えしかわからないんですが大人になってこういった作品を鑑賞すると一狐斎のような発想も理解できる+実際に近い話を聞いたりなんかもするじゃないですか?

 会社経営していて経営難になれば人件費削減なんてのもあるし、表立ってしなくても「早期退職希望者」を募ったりなんてのもニュースで見たりしますからね。

 

 国会のねてる人がどうのとか見ていたら今作の一狐斎よりもひどい環境に自分がいるんだなって思っちゃいましたねww 小四郎みたいな人だったらついて行きたいと思うんだけどなぁ。

 

 

最後に

 時代劇ものだけど剣を使ったアクションはなしにここまで面白いコメディを作ったのはシンプルに拍手ですね。前田監督が今まで手がけた作品を見たことある方ならピッタリハマる一本なのではないでしょうか!?

 あと嫌なことあったとかちょっと気分が落ち込んで発散というか転換したい方も元気が出るんじゃないでしょうかね?

 

 佐藤浩市って渋い顔で少し年齢が若い時なんかはヤクザみたいな役もやっていたりしていたのに今ではこういうコメディ向きの方に変わりましたよね。あの顔で笑えることをするギャップが見ていて刺さるんですよね!

 

 個性あふれる兄弟たちの親ですからね。元になっている人は血が濃いですからもっとそっち方面を出してきてもよかったのかなって思いますが悪役に徹するとなるとなかなか難しいのかな?

 

 あと気になっている人が多いかなと思っていましたが、若い方はそんなにいなかったのが正直意外だったかなと。コマーシャル的なのも流れていただろうし最近神木くんはTwitterで話題になっていましたよね。 その話題と映画は関係ないかww

 

 ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ

 評価 ☆☆☆★★3/5