映画『名無し』名脇役の佐藤二郎が主役を務める作品を見てきた!現代社会の写し身!?
昨年公開された佐藤二朗主演(と私は信じている)『爆弾』がめっちゃよかった!とか思っていたら半年ちょっとで新な佐藤二朗主演作が登場しました!
しかも今作の原作は佐藤二朗本人が手掛けているからちゃんとポスターに書かれているキャスト陣の最初に「佐藤二朗」って書かれていますw( ´∀`) 『爆弾』はタゴサクがメイン枠でしたがイケメンの山田裕貴の名が最初に来ていただけじゃなく一番後ろでしたからねww
作品見たらタゴちゃんがメインすぎて警察側はサブかと思っちゃいましたもん(´ω`) それだけいい作品だっただけに今度は正規の主演作きてくれないかなとか思ってたら早々に来てくれました!
今作は原作者が主演を務めるので原作との乖離がまぁ起きるわけがないのが安心なところ。読者の想像しているものと離れてしまう可能性はありますが、作者が良しとしたものが出来上がるでしょうから大丈夫なはず。脚本も佐藤さんですからね。
ただ私はこの原作漫画を読んだことないんですよね。ウェブコミック配信サイトでの連載だそうで、普段単行本やアプリで読んでいるためウェブコミックは範囲外なんですよ(´・ω・`) 読んだことないからこそ予告で知ったキャラ設定がどう決着するのかがめっちゃ気になっているんですよ。あれをどういう理由づけで解決していくんだろ?科学的に証明できるかも注目かなと。
ではさっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و
作品情報
2024年から無料ウェブコミック配信サイト『コミプレ-Comiplex-』で連載された漫画『名無し』をもとに映画化。脚本は俳優の佐藤二朗が、監督は『悪い夏』(25)の城定秀夫が製作サイドに加わります。脚本担当が漫画原作者なのは作風の乖離がなさそうで安心( ^ω^ )
多くの客で賑わうファミレスで起きた無差別大量殺人事件。警察が犯人を追っていると犯人と思われる男の姿が防犯カメラに映っているが、被害者を襲ったと思われた彼の手には凶器は映っていない。
凶器の姿がないのにどうやって大量殺人をしているのか?彼の右手には何が隠されているのか?
殺人事件の容疑者:山田太郎を演じるのは原作漫画の原案と今作の脚本を担当する佐藤二朗。もとは実写映画製作用に準備した脚本だったが現在の日本映画業界での実現が難しいと映画プロデューサーから断られ、書籍編集者から漫画化の声がかかったそうです。
一度映画業界から「実現不可」で断られた作品が漫画完結後に満を持しての登場!監督の城定秀夫も「面白いけど完成は簡単じゃないぞ…」と腹を括ったそうです( ´∀`)ハハッ
容疑者が殺人事件を起こしているはずなのに使っている武器は見えない。見えない狂気・凶器はどのような結末を迎えるのか!?

映画『「爆弾」』あらすじ・感想・ちょっとネタバレ 佐藤二朗主演作品だろ(゚∀゚)
酔っ払って逮捕された1人の中年男性:スズキタゴサク。事情聴取中に「霊感があります。」と言い都内で発生した爆発事件の予告をし始めたのをきっかけに彼はただの酔っ払いじゃないと捜査が始まる。彼の目的・正体は一体なんなのか?

映画『悪い夏』あらすじ・感想・ちょっとネタバレ 現実の制度も変えていかなければ…
役所で生活保護受給の受付・管理を担当する佐々木。ある日、同僚が受給者に性的要求を持ちかけ審査を通しているという噂を聞き真相を探ることに。噂される生活保護受給者の元を訪れた佐々木は大きな渦に巻き込まれることとなる。
あらすじ
物語の始まりは、白昼に起きた無差別大量殺人事件。防犯カメラに残されたのは中年男の姿。被害者は鋭利な刃物のようなもので切りつけられているにもかかわらず、映像には凶器が映っていない。
鍵を握るのは、その男の”右手”。
正体不明で動機も見えない殺人が続く中、物語は38年前へとさかのぼる。右手を縛られた少年、触れただけでタンポポが消えて枯れてしまう異様な現象、そして彼のそばにいた人々の記憶が浮かび上がっていくだが…。
“名無し”はなぜ生まれたのか?そして目に見えない力の秘密に何が隠されているのか?
※引用元:FashionPressより
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ポチップ
キャラクター<俳優名>
山田太郎<佐藤二朗>
白昼の無差別大量殺人事件を引き起こす、正体不明の男。“名前のない怪物”。右手に見えない凶器のような何かを抱え、接触するだけで、触れられた人が血を吹きだし倒れるという“異能”を持つ。
言葉を多く語らないまま狂気をまき散らす一方で、38年前の記憶をたどることで、その輪郭が少しずつ浮かび上がっていく。
照夫<丸山隆平>
38年前、幼い“名無し”を保護した警察官。右手を縛られた少年と出会い、その異能を目の当たりにする。身寄りも名前すらもなかった少年期の“名無し”(山田太郎)の名付け親となる。
山田花子<MEGUMI>
「山田(“名無し”)」と同じ児童養護施設で育ち共に暮らしていた。「山田」を慕いながらも彼の持つ“異能”を最もよく知り恐れている。
国枝<佐々木蔵之介>
事件を追う刑事。凶器不在、動機不明の犯行に翻弄されながらも、容疑者「山田」を止めるべく奔走する。連続殺人に苛立ちを募らせつつ、やがて男の過去と右手の謎に向き合っていく。
感想
やはり狂気的キャラは佐藤二朗に合っている!殺人描写もかなり激し目で“近寄ったらヤバい奴”を細かい動作で表現してて視覚で直接恐さを感じられる。が、能力のきっかけは未解決(´ω`)
触れたくても触れられず諦める
ファミレスで起きた連続殺人事件の容疑者を警察が捜索しながら、容疑者である山田太郎の幼少期を交互に映していく。
幼少期の山田は花子と共に残飯を漁りながらなんとか飢えを凌いでおり、警察に保護された時は一言も話すことなく児童養護施設に預けられることとなる。
警察に保護された段階で太郎の右腕は縛ってあり、花子もたびたび「使わないで」と囁く。太郎が連続殺人に踏み切るまでにどんな人生を歩んだのかが徐々に紐解かれていく構成になっていました。
佐藤二郎が主役を演じるため彼のキャラにばかり期待をしていましたが、邦画の中でもかなり容赦のない殺人シーンが撮られていたのでそっちにも目を持っていかれました!
予告を見た時から“太郎に隠された秘密”が語られると思い劇場に足を運びましたが、まぁそんな甘いもんじゃなかった。
太郎がその右手で触れるものは姿を消すだけでなく、生命であればそこで寿命が尽きるという能力も付いている。
ざっくり言うとルールは3つ。触れれば姿が消え、命も消えるが「名」を知らなければ消えも死にもしない。
何も知らなければ相手に触れることが出来るが少しでも知ってしまうと忽ち全てを奪う手となってしまうわけです。
このようなルールがあるからこそタイトルである『名無し』が深みを増してきます。
そんな手を持ちながらも花子と共に生き続けてきたわけですが、その生活もなかなかに大変。
気にしなければ普通に生活できるんでしょうが当人からすれば誰かと関わっても命を奪うリスクを考えればどこかで精神的な限界が来てしまうもの。最後の砦が崩れてしまったのが我が子の死。
太郎は花子と結ばれて子供がもう少しで産まれるというところまで来ていましたが、花子の意思で堕胎することになります。
彼自身、自分の子供が産まれることを心待ちにしており、自分にはなかった名前を我が子につけることが待ち遠しくてカレンダーを確認する毎日を過ごしていました。今まで暗い人生を歩んできた彼にとって差し込んだ一筋の光だったわけです。
花子は子供を孕った喜びがありながらも太郎の持つ能力を継いでいる可能性や子供に名前をつけることで太郎が我が子に触れられなくなることを危惧しており、お腹が結構目立った段階で踏み切ることにしたんですね。
というか、あのお腹の大きさで堕ろせる段階なんですかね?法律的にイケるのか疑問に思ってしまいました。
幼い頃からずっと一緒にいた花子にさえ裏切られたわけですから太郎は飽きられるしかありませんよ。 それだけでなくこの能力を授けたであろう神にさえもどうにかしてしまいたいと思って天に手を伸ばしていたのでしょう。
誰かと人間関係を築こうとすれば手の能力がどこかしらで弊害となり毎回リセットされる。ということは、もはやちょっとしたことで関わってしまう周りの人間自体の存在が煩わしく感じてもくるのかなと。
そして自分が手に入れることの出来ない家族と過ごす何気ない日常を当たり前のように得ているわけですから太郎にとっては幸せそうな人全員が妬ましいんです。そりゃなりふり構わず刺しますよ!
あと、ストレスを感じまくって表情筋がヒクヒクする佐藤二朗はかなりマッチしてます。原作者だからといって演じるのも噛み合うかといえば必ずしもそうではありませんからやはりすごい俳優だ!
現代社会の人間関係のような構成に感じる
今回主人公の本名が公開されず殺人を行った際に使用した武器が周りから見えないという点で現代のネット社会との既視感を感じていました。
ネットが普及し誰もが気軽にSNSを通じて自身の考えなどを書き込むことができるようになりましたが、それだけでなく誰かを傷つけてしまう誹謗中傷なんかも増えています。
この問題は結構深刻な社会問題として取り上げられることもあり、何気ない一言で誰かの命を奪ってしまうなんてこともあります。
誰かにとっては「ただの書き込み」であっても、他の誰かにとっては「命を刈り取る武器」になり得るということです。しかもその武器は包丁などの鋭利さを視覚的に感じ取ることができない「言葉」であり、何気なく使うものが人によっては狂気を振り撒くわけです。
主人公は元々「名無し」なわけですからネットでいうところの「匿名希望」か「ハンドルネーム」とかですかね?要は本人とわからない名を名乗り、誰かのポストに対して言葉の刃物で切り付けて逃げていく。まるで今作の主人公である山田太郎のようではないでしょうか!?
そう考えると太郎が持っている右手の能力は彼だけのものなのではなく、気がついていないだけで私たちも持ち合わせており“包丁”や“バット”ではなく“スマホ”という武器に見えない武器を使って誰かを傷つけているのかもしれないです…。
見えない攻撃って漫画の世界でしか出てこないようなものかと思っていましたが、よくよく考えてみるとそうでもないなと。それこそ今の社会の方が言葉に対して過剰な反応を見せるくらいですから武器の度合いが高くなっているのではないでしょうかね?
個人的な解釈なので絶対そうとは思いませんが、山田太郎という人物は現代SNSで猛威を振るう人たちなのかも…。
最後に
最終的に彼の能力がどういった経緯で授かったのかや最後に無くなったりするわけじゃないので、そのあたりのミステリー要素が解決する結末を期待していた方は残念に感じてしまうかもしれないです。
私もどっちかというと上記を期待していたので勝手に物足りなくなっていますww( ´∀`)
そして太郎を捕まえた国枝があのアツシだとは思わなかったですね。アツシは事件解決を優先するというよりかは太郎を助けることを優先していたのかもしれないです。「クソだ」とは言ってますけどね。
太郎と花子が施設に引き取られた後、保護してくれた警察官が動物園と遊園地に連れて行ってくれます。そこに一緒に行ったのが警察官の実の息子であるアツシ。
その時、警察官が太郎に言ったのは「空」の話。どこかで繋がっているものであるだけでなく太郎とアツシにとっては“黒”として認識していたことでシンパシーを感じていたのかもしれないです。
アツシ自身も父が亡くなる時に太郎の能力を見ていて今回の事件を防犯カメラで確認した時に思い出したのかもしれないです。
主題歌の「名前」の歌詞もかなり良かった。全部は覚えていませんがエンドロールで流れている時に聞いてて作品の太郎に重なりすぎて「ヤバァ(゚∀゚)」ってなっちゃいました!
ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ
4.0