2019年に公開された『マスカレード・ホテル』。東野圭吾さんの人気ミステリー小説の映画化は興収46.4億円を記録する大ヒット作品となりましたね。
全3作あるマスカレードシリーズの中で新田と山岸がコンビを組んだ2作が映画化されたことになりますが原作を読んだことのない私。
前作の『マスカレード・ホテル』は俳優のキャラクターとミステリーの両方を楽しむことができたので今回も期待しています!
作品情報
2008〜2010年に月刊誌に掲載され2011年から単行本刊行された東野圭吾の推理小説シリーズ『マスカレードシリーズ』。一流ホテル「ホテル・コルテシア東京」を舞台にした1作目『マスカレード・ホテル』は2019年の映画化で興行収入46.4億円を記録し、2020年には宝塚歌劇団花組で舞台化もされた。
今作『マスカレード・ナイト』はシリーズ第3作目で都内で起きた3件の殺人をから犯人を追跡していく。
今回監督を務めるのは前作でも監督した『鈴木雅之氏』。これまで数多くの作品を手がけてきた人物で、木村拓哉主演の『HEROシリーズ』は私個人とても好きな作品です!
仮面舞踏会の会場が舞台となり多くの容疑者候補が出てくる今作。どんな内容になるのでしょうか!?
※私は原作小説を読んでいません٩( ᐛ )و
キャスト<役名>
木村拓哉<新田浩介>
1972年11月13日生まれ。東京都出身。
【近年の映画出演作】『武士の一分』(06)、『HERO』(07)、『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』(09)、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(10)、『HERO』(15)、『無限の住人』(17)、『検察側の罪人』(18)、『マスカレード・ホテル』(19)、『映画ドラえもん のび太の新恐竜』(20/声の出演)など。
長澤まさみ<山岸尚美>
1987年6月3日生まれ。静岡県出身。
【近年の映画出演作】『嘘を愛する女』『50回目のファーストキス』(18)、『マスカレード・ホテル』『キングダム』『コンフィデンスマンJP ロマンス編』(19)、『MOTHER マザー』『コンフィデンスマンJP プリンセス編』(20)、『すばらしき世界』『唐人街探偵 東京MISSION』(21)など。
小日向文世<能勢(捜査一課刑事)>
1954年1月23日生まれ。北海道出身。
【近年の映画出演作】『サバイバルファミリー』(17)、『マスカレード・ホテル』『かぞくわり』『コンフィデンスマンJP ロマンス編』『アルキメデスの大戦』『カツベン!』(19)、『コンフィデンスマンJP プリンセス編』(20)、『奥様は、取り扱い注意』(21)など。
梶原善<本宮(捜査一課刑事)>
1966年2月25日生まれ。岡山県出身。
【近年の映画出演作】『清須会議』(13)、『ギャラクシー街道』(15)、『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』『後妻業の女』『グッドモーニングショー』(16)、『マスカレード・ホテル』『記憶にございません!』(19)など。
泉澤祐希<関根(捜査一課刑事)>
1993年6月11日生まれ。千葉県出身。
【近年の映画出演作】『秘密 THE TOP SECRET』(16)、『君と100回目の恋』『サバイバルファミリー』(17)、『マスカレード・ホテル』『いちごの唄』『なれない二人』(19)、『今日から俺は!!劇場版』(20)、『茜色に焼かれる』(21)など。
東根作寿英<久我(ホテル・コルテシア東京フロントクラーク)>
1972年4月3日生まれ。神奈川県出身。
【近年の映画出演作】『交渉人 真下正義』(05)、『龍が如く』(07)、『容疑者Xの献身』(08)、『キラー・ヴァージンロード』(09)、『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』(10)、『BRAVE HEARTS 海猿』(12)、『ドロメ 男子篇/女子篇』(16)、『マスカレード・ホテル』(19)など。
石川恋<川本(ホテル・コルテシア東京フロントクラーク)>
1993年7月18日生まれ。栃木県出身。
【近年の映画出演作】『キリング・カリキュラム 人狼処刑ゲーム 序章 』(15)、『コープスパーティー Book of Shadows』『SCOOP!』(16)、『パーフェクト・レボリューション』(17)、『マスカレード・ホテル』(19)、『ぐらんぶる』(20)、『かそけきサンカヨウ』(21)など。
中村アン<奥田真由美(ダンスインストラクター)>
1987年9月17日生まれ。東京都出身。
【近年の映画出演作】『A.I. love you』(16)、『ミックス。』(17)、『名も無き世界のエンドロール』(21)など。
田中みな実<秋山久美子(宿泊客)>
1986年11月23日生まれ。埼玉県出身。
【近年の映画出演作】『ゴジラvsコング』(21/日本語吹き替え)、『ずっと独身でいるつもり?』(21予定)など。
石黒賢<氏原祐作(ホテル・コルテシア東京フロントクラーク)>
1966年1月31日生まれ。東京都出身。
【近年の映画出演作】『パーフェクト・ブルー』『THE LAST MESSAGE 海猿』(10)、『HiGH&LOW THE RED RAIN』(16)、『コンフィデンスマンJP』シリーズ(19・20)、『時の行路』『ドクター・デスの遺産―BLACK FILE―』『フード・ラック!食運』(20)、『竜とそばかすの姫』(21/声の出演)など。
沢村一樹<日下部篤哉(宿泊客)>
1967年7月10日生まれ。鹿児島県出身。
【近年の映画出演作】『十三人の刺客』(10)、『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE~勝どき橋を封鎖せよ!~』『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』(11)、『遺体 明日への十日間』(13)、『劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間』(16)、『劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』(19)など。
藤村政信<曽野昌明(宿泊客)>
1963年7月21日生まれ。埼玉県出身。
【近年の映画出演作】『無限の住人』(17)、『劇場版 仮面ライダービルド Be The One』『蝶の眠り』『ラスト・ホールド!』(18)、『七つの会議』(19)、『地獄の花園』(21)など。
木村佳乃<曽野万智子(宿泊客)>
1976年4月10日生まれ。東京都出身。
【近年の映画出演作】『パパはわるものチャンピオン』(18)、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(19/日本語吹き替え)、『記憶にございません!』(19)、『映画 妖怪学園Y 猫はHEROになれるか』(19/声の出演)、 『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』(20)、『ファーストラヴ』『騙し絵の牙』(21)など。
凰稀かなめ<狩野妙子(宿泊客)>
1982年9月4日生まれ。神奈川県出身。
【近年の映画出演作】『青の生徒会 参る! season1 花咲く男子たちのかげに』(20)
麻生久美子<仲根緑(宿泊客)>
1978年6月17日生まれ。千葉県出身。
【近年の映画出演作】『未来のミライ』(18/声の出演)、『散り椿』『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』(18)、『翔んで埼玉』『バースデー・ワンダーランド』(19/声の出演)、『いちごの唄』(19)、『緊急事態宣言 -ボトルメール-』(20)など。
高岡早紀<貝塚由里(宿泊客)>
1972年12月3日生まれ。神奈川県出身。
【近年の映画出演作】『映画 深夜食堂』(15)、『コスメティックウォーズ』『最低。』(17)、『雪の華』(19)、『ファーストラヴ』『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』(21)など。
博多華丸<浦辺幹夫(宿泊客)>
1970年4月8日生まれ。福岡県出身。
【近年の映画出演作】『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』(15/声の出演)、『仮面ライダー平成ジェネレーションズDr.パックマン対エグゼイド&ゴースト withレジェンドライダー』(16)、『仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』(17)、『ガチ星』(18)、『めんたいぴりり』(19)など。
鶴見辰吾<田倉(ホテル・コルテシア東京部長)>
1964年12月29日生まれ。東京都出身。
【近年の映画出演作『前田建設ファンタジー営業部』『Daughters』『生きちゃった』『空に住む』『サイレント・トーキョー』(20)、『太陽は動かない』『奥様は、取り扱い注意』『るろうに剣心 最終章The Final』(21)など。
篠井英介<尾崎(捜査一課管理官)>
1958年12月15日生まれ。石川県出身。
【近年の映画出演作】『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』『清須会議』(13)、『幕末高校生』『戦極 Bloody Agent』(14)、『アリエル王子と監視人』(15)、『相棒 -劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断』『探偵はBARにいる3』(17)、『マスカレード・ホテル』(19)など。
石橋凌<藤木(ホテル・コルテシア東京総支配人)>
1956年7月20日生まれ。福岡県出身。
【近年の映画出演作】『BOX 袴田事件 命とは』(10)、『ハラがコレなんで』(11)、『外事警察 その男に騙されるな』(12)、『杉原千畝 スギハラチウネ』(15)、『マスカレード・ホテル』(19)、『哀愁しんでれら』(21)、『DANCING MARY ダンシング・マリー』『恋する寄生虫』(21予定)など。
渡部篤郎<稲垣(捜査一課係長)>
1968年5月5日生まれ。東京都出身。
【近年の映画出演作】『岳-ガク-』『ハードロマンチッカー』(11)、『外事警察 その男に騙されるな』(12)、『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』『R100』(13)、『映画 ST 赤と白の捜査ファイル』(15)、『マスカレード・ホテル』(19)、『劇場版 ルパンの娘』(21予定)など。
あらすじ
ある日、警察に届いた匿名の密告状。それは、数日前に都内マンションの一室で起きた不可解な殺人事件の犯人が、12月31日にホテル・コルテシア東京で開催される年越しカウントダウン・パーティー、通称「マスカレード・ナイト」に現れる、というものだった。
大晦日当日、捜査本部に呼び出された警視庁捜査一課の破天荒な刑事・新田浩介(木村拓哉)は、かつての事件同様、潜入捜査のためホテルのフロントクラークとして働くハメに。優秀だがいささか真面目過ぎるホテルマン・山岸尚美(長澤まさみ)と事件解決にあたるが、パーティーへの参加者は500名、全員仮装し、その素顔を仮面で隠している。
次から次へと正体不明の怪しい人間がホテルを訪れる状況に、二人はわずかな手がかりすら掴めずにいた…。刻一刻と迫り来るタイムリミット。増え続ける容疑者。犯人の狙いは?密告者とは?残されたわずかな時間で、新田と山岸は顔も姿もわからない殺人犯の「仮面」に隠された「真実」に辿り着くことができるのか?
<引用元:公式HP>
感想
数多くの容疑者候補から誰が犯人か読めん!この正反対のバディがやっぱり好きだなぁ(゚∀゚)
前回作よりも難しい事件
練馬区で起きた女性殺人事件。その事件の犯人を知っているという人物から「ホテル・コルテシア東京に犯人は現れる」と密告文があり、警察の面々がまた潜入捜査していく。犯人を見つけるために全員を疑う刑事とお客様を信じ要望に応え「NO」ということを許されないホテルマンがお互いの環境とルールに則って仕事を行う。
しかも今回の犯人候補は500人のパーティー参加者でみんな仮面を被り素顔がわからない。様々な事情を持つ宿泊客の中から犯人と犯行の動機を探す内容は前作の『マスカレード・ホテル』よりもミステリー要素が強くて見ていて楽しい作品でした!
ホテルを訪れるお客様は皆『素性を知られたくない人=仮面をつけている』で不倫だったり誰にも見られたくないといった事情を持って宿泊していたり。犯人である可能性があれば常に疑って身構えている刑事にとって素性はわからない人物相手に潜入捜査するなんてめちゃくちゃやりにくいですよね(`・ω・´)さらに仮面なんて被ってしまうから観察なんかもできないし、ホテル側も仮面をかぶって参加するパーティに「仮面を外してください!」なんて言えるわけがないし。
今回山岸はコンシェルジュに変わっていてさらにお客様のプライバシーに関することに厳しくなりました。声をかけてくる人全員曲者でいろんな無理難題をふっかけてくるし、ホテルコルテシア・ロサンゼルスへの研修機会をもらえるチャンスとかも相まってとんでもない我が儘が山岸に降りかかります。どうやってこのピンチを切り抜けるのかも見所の一つですね!!
水と油でも一緒のところがある
今回の事件で山岸が新田の行動に振り回される場面が多々あるわけですがこんな複雑な事件だと協力しないと解決できない。前作は一向に協力することなく山岸のピンチを救って事件解決となりましたが今作では少しお互いを理解できた部分が見えました。
お客様に対して一切の疑いを持たずに接している山岸に「あの客様は注意したほうがいい」など助言しますがおもてなし精神から危険そうなところへも向かっていきます。前回の事件で客の中の誰かが狙われているかと思ったら山岸が標的だったし、新田としては前回みたいなことがないように注意をしているわけです。
宿泊客の1人である日下部(沢村一樹)が「あれやってくれこれやってくれ」といい山岸が渋ると「できないんだ」と言ってくる始末。これ見た時「意地悪なやつだなぁ。」と思いましたね。嫌なところをチクチク突いてくるとか私嫌いなんでそっこうで殴ってしまいそうですww٩( ᐛ )وオリャー
こんなことされても挫けずに立ち向かう山岸とお客様の仮面を剥いで犯人を探そうとする新田ですが、2人とも「人を守る」ことをしていたんですね。お客様の仮面を剥がさずに守る・山岸と事件から山岸を守る・新田。それぞれやり方は違うけど誰かしらを守ろうとしている。
ただこれがわかって少し水と油が混ざろうとも山岸の感情的なところがきっかけで事件にまた絡んじゃいます(;´д`)お客様に真っ直ぐなところとかはいいのにこういうところが勿体無いなぁww
最後に
ホテルマンの経験が初じゃないからちゃんとやれてる新田を始めから見れたり、お客様それぞれの事情なんかも間に挟んだりして少しずつ犯人への道が見えてきます。でも実は…な繋がりがあったりして最後まで犯人が誰か分からないからそれが面白いですね( ^ω^ )
作品の終わり方は「マスカレード・ホテル」と同じなんだけど仮面をつけているのは新田。山岸がホテルを出ていく側にいるから逆の立ち位置になったんですね。
前作よりも難しそうな事件だったけど中身自体は難しくなく頭で整理しやすかったと終わってから思いました。でも犯人が最後の方までわからないってのはミステリーとしてかなり良作ですよね♪
次回作はしばらくはないでしょうね。小説もここまでで止まってますし、映画用の話を作るってこともあり得ますが小説原作だからその線は薄そうです。今後小説は出さないのが決まってたらあり得るかな?私個人としては出て欲しいです(`・ω・´)
ってなわけでまた次回で ´ω`)ノ
評価 ☆☆☆★★3/5