ゴーヤの気ままに映画

見たい作品がある時に書いているので定期更新ではありませんが大体月に2,3本は新作鑑賞して投稿しています!文章は苦手なので下手なのはご容赦ください。評価は甘口カレーくらいの甘さ( ^ω^ )

映画『キングダム 大将軍の帰還』あらすじ・感想・ちょっとネタバレ 天下の大将軍とは…

 

 毎年さまざまな漫画作品が実写映画化していると思いますが、ここまで続編が製作される作品はなかなか出てこないなと思います。どうしても漫画内やアニメ内でのキャラクターイメージが先行してしまい「これじゃないんだよな」感が出やすいジャンル。

 漫画好き、映画好きの人達は「漫画の実写映画化」のリスクをよく知っているかなと。酷いものだとめちゃくちゃ叩かれますからね( ´∀`)

 

 初作の出来が良くて原作漫画を読んでる人達にも刺さり大ヒット!そのあとはとんとん拍子で続編が製作され今作でいったん終わりみたいです。ここまで描かれるとは思ってなかったので純粋にすごいと思います。

 

 今回のお話は原作漫画でも重要なところで信が大将軍を目指す過程においてめっちゃ大事な部分。しかもいつもは笑っている王騎将軍が吼える貴重な場面でもあるので、そこをどう表現し切るのかも注目点かなと。

 個人的には大沢たかおの配役はぴったりだと思うんですが怖い顔のイメージを持ってないので「いけるのかな!?」と若干の不安…。

 

 龐煖と王騎の因縁や王騎将軍の活躍を味わっていきましょう!( ^ω^ )

 さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و

 

 

作品情報

 2006年に『週刊ヤングジャンプ』で連載を開始し現在72巻が既刊、累計発行部数1億を突破した大人気作品。2019年4月に実写映画化し興行収入57億円を記録し続編の製作が2,3作目も同額の興収を記録している。

 

 前作で描かれた“馬陽の戦い”の続きを描く。六大将軍の1人である王騎と趙軍の総大将・龐煖との間に起きた過去の出来事や因縁の戦いを中心により大きいスケールで展開していく。

 

 主軸のキャラクターたちはこれまで同様となっており、主人公の信を山崎賢人、秦国王の嬴政を吉沢亮、軍師を目指す河了貂を橋本環奈、信の部隊で副官を務める羌瘣を清野菜名、馬陽の戦いで秦軍総大将を任された王騎将軍を大沢たかお、趙軍総大将の龐煖を吉川晃司が演じる。

 他にも騰・要潤、楊端和・長澤まさみ、李牧・小栗旬、カイネ・佐久間由衣、万極・山田裕貴などが脇を固める。

 

 信が成長するきっかけとなった王騎の戦いぶりを描く今作。秦が中国統一を信が天下の大将軍を目指す道なかばで何が起きたのか…。ストーリーの中でも重要な分岐点となる今作の結末とは!?

キングダム

キングダム

  • 山﨑賢人
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あらすじ

 秦と趙の全てを懸けた<馬陽の戦い>で、敵将を討った信(山﨑賢人)と仲間たちの前に突如として現れた、その存在が隠されていた趙国の総大将・龐煖(吉川晃司)。

 自らを<武神>と名乗る龐煖の圧倒的な力の前に、次々と命を落としていく飛信隊の仲間たち。致命傷を負った信を背負って、飛信隊は決死の脱出劇を試みる。

 

 「俺たちで、信を守り抜くんだ――。」

 

 一方で戦局を見守っていた王騎(大沢たかお)は、趙軍の裏に潜むもう一人の化け物の存在を感じ取っていたが、劣勢を覆すべく最強の大将軍として再び戦地に舞い戻った。

 

 王騎と龐煖の過去の因縁とは?

 

 遠くから戦いを静観する軍師・李牧(小栗旬)の正体とは??

 今、因縁が絡み合う馬陽の地で忘れられない戦いが始まる――。


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キャラクター<俳優名

信<山崎賢人

天下の大将軍を目指す少年。亡き親友・漂との約束をかなえるため、ともに王宮奪還を果たした盟友・エイ政とともに乱世を突き進んでいく。隣国・魏を相手にした「蛇甘(だかん)平原の戦い」で武功を上げ、王騎より飛信隊の名を授かる。

 

嬴政<吉沢亮

秦国の若き王。異母弟・成キョウのクーデターを信とともに制圧し、王座を奪還した。戦乱の世を終わらせるため、“中華統一”という果てしない夢を目指す。

 

王騎<大沢たかお

秦国軍・総大将。かつての秦国六代将軍の一人。しばらく最前線から離れていたが、名君・昭王に通じる信念をエイ成に感じ取り、馬陽の戦いに総大将として参加する。

 

摎<新木優子

秦国・六将。かつて秦国六大将軍の中でもその名をとどろかせてたが、その素性については昭王が語ることを禁じていたため知られていない。王騎とホウ煖の因縁に関係しているらしい。

 

羌瘣<清野菜名

哀しみの一族とも呼ばれる、千年を超える歴史を持つ伝説の暗殺一族の末裔。特殊な呼吸法を操る“巫舞”により、その身に神を堕として戦う。「馬陽の戦い」では飛信隊の副将として信とともに戦う。

 

河了貂<橋本環奈

軍師見習い。鳥を模した不思議な藁を被った山民族の末裔。身寄りがなく一人で生き抜いていたが、王座奪還を機に、信とエイ政というかけがえのない場所を見つける。昌平君のもとで軍師になるべく修行中。

 

龐煖<吉川晃司

その身に神を宿す“武神”と畏れられる趙国総大将。三大天(※かつて中国全土に名を轟かせた最強武将。趙国を支える三人の大将軍)の一人。過去に馬陽の地で闘った王騎とは因縁の関係。

 

李牧<小栗旬

趙軍の天才軍師。決して戦の場に姿を現さず静かに戦局を見守る。趙国がその存在を隠していた謎の男。

 

万極<山田裕貴

趙国軍の副将。かつて“長平”での戦いで秦に逆された趙国の憎しみを背負い戦う。秦国の民を根絶やしにすべく無差別に殺戮を繰り返した。

 

趙荘<山本耕史

趙国軍の武将。周到な軍略を張り巡らせ王騎軍を追い込んでいく軍師。

 

※引用元:公式HPより

 

 

感想

王騎将軍の過去と因縁を描いた実写映画シリーズ最終作。王騎の心情が籠った剣が龐煖に襲いかかる!正直これからが面白くなるからここで終わってしまうのは残念( ;∀;)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ざっとこんなもん(あらすじ)

 前作のラストに龐煖の襲撃を受けた飛信隊は信と羌瘣が中心となり応戦したが多くの仲間が殺されてしまう。龐煖に挑んだ信は気を失ってしまい信を逃すために飛信隊一行は山へと逃げ込む。

 飛信隊を始末しようと万極の隊が追いついてきため尾平と尾到に信を任せて他の隊員は追ってを撹乱することに。

 

 途中尾平が追ってを撒くために尾到に信を託し離れ離れに。なんとか追ってを振り撒くことに成功したが尾到は傷が深く信の隣で息を引き取る。夜が明け、生き残った隊員達は合流し信も皆と再会したが尾平に尾到の訃報を報告。

 尾到が亡くなった悲しみを抱えたまま王騎将軍のいる本陣に合流。信達は気持ちを切り替えて戦場へ出ることに。

 

 前線に出ていた蒙武は龐煖を見つけ首を取るために突っ込んでいく。周りの兵士は王騎から「合図を知らせる旗が見える範囲で戦うこと」と釘を刺されていたため敵陣に突っ込んでいく蒙武を引き止めようとする。

 蒙武は龐煖を追いかけて旗が見えない場所まで進んでしまう。逃げる龐煖に追いつき倒すことに成功したが残念ながら偽物だったため戻ろうとしたが周りを囲まれてしまう。

 

 王騎は蒙武を救うために本陣を進めて助けることに。

 

 一方秦国の首都咸陽にいる嬴政は山の民の長である楊端和と会っていた。彼女が匈奴を討つべく戦地へ向かったが10万を超える敵は壊滅しておりそこらじゅうに死体が散らばっていたとのこと。

 現地で情報収集を行った結果、趙軍が壊滅させたことがわかり王騎が戦っている地に加勢されたら戦況が一気に変わってしまうことが判明する。

 

 趙軍の援軍が来る前に決着をつけるため王騎は本陣を進め蒙武を助けに来たのだ!

 

 王騎は敵に囲まれている蒙武を救うため飛信隊にまっすぐ突っ込んでいくように指示を出し、側近の騰には蒙武達の右側を迂回して敵軍に突っ込むように指示。 すると飛信隊と騰が戦っている間に道が開けたので王騎が敵本陣へと突っ込んでいく。

 

 このまま進み続けようとした矢先、目の前に敵総大将の龐煖が立ちはだかる。

 

 勝負は王騎と龐煖の一騎打ちを行うことに。彼らの周りを両軍の兵士が取り囲み行方を見守る。

 

 数年ぶりの再会に過去を思い出す王騎。彼らの過去を知る者は少なくその一人である昌文君は嬴政に打ち明けることを決意する。

 

 昔、王騎の元に1人の召使がいました。名前は摎という女性。王毅に武術を叩き込まれ戦場で輝かしい戦果をあげていった人物で最終的に六大将軍の1人にまで上り詰めたのだ。

 ある日、王騎は摎のもとを訪れ“次回の戦場で摎が総大将、王騎が副将”を務めることになったと伝えにきました。王騎はそのことを伝え帰り際に「次で100個目ですね」と言い去っていった。

 

 実は摎が子供の頃に「戦で城を100個落としたら嫁にしてほしい」と王騎に言い約束していたのです。摎自身は子供の言うことだから王騎が今も覚えているとは思っていなかったけどそのことを糧に戦場を駆け回っていました。

 しかも彼女は秦の国王であった昭王の隠し子だったのです!(゚ω゚)摎の母は身分が低い出だったため王位継承の争いで生き残れないと考え王騎の元に摎を預けていたのです。

 

 摎にとって夢にまで見た100個目の城を落とす闘いでしたが敵軍の龐煖に敗れ命を落としてしまうことに…。目の前で摎を殺された王騎は怒りの一撃を龐煖に浴びせ倒したと思ってたが実は生き残っていたのです。

 

 その出来事から9年が経ち、龐煖を目の前にした王騎は過去と向き合うこととなる。今回の戦いで長きに渡る因縁は終結することになるのか!?

 

 といった感じの内容でした。

 

 結構簡潔に説明しましたが、今作は信よりも王騎将軍にスポットがあったた戦であり、信が今回の戦で得た経験から成長していくこととなるため作品のキーポイントになる場面になります。

 これからが面白いことになるんですがなかなか続編を作り続けるのが大変なので一旦終わりという形になります。

 

 原作漫画を読んでいる身としてはキャラクターと俳優がマッチしてたり、実写映画化による大失敗も感じられないので続けて欲しかったというのが個人的な気持ちです。

 

 

王騎将軍よ、安らかに

 原作漫画を読んでいるので物語の結末は知っているものの、馬陽の戦いは他と違うなと感じます。巻数も11〜16巻の範囲に書かれており今の既刊から考えると序盤の方で原作読んだ時は「ここで!?」みたいにはなっちゃいました。

 今現在で72巻まで出ていますから「こんなところでいなくなっていい存在じゃないでしょ!」と思っていたけどここで消えて後世に背中を見せている姿がずっと続いていて龐煖と信の因縁にも繋がっていっているからかなり大事な存在かなと。

 

 それと蒙武が自身の考え方を変えるきっかけにもなる戦いでもあります。王騎が総大将に選ばれた際に抗議したくらい自身に溢れており、六大将軍は過去の産物であると思ってるようなキャラ。

 王騎の作戦を無視したがために今回の戦果に繋がってしまったわけですね…。漫画ではこの後から心境の変化があり変わっていった感覚は感じられるので信などの若い兵だけでなく中堅などの今後にも繋がる箇所だったかと感じます。

 

 まぁ今作を漫画読まずに見ている方は蒙武が嫌いになっちゃうかなと思いますもん(´ω`)

 作戦を知っていながら敵将の首に目が眩んで1人で突っ走っちゃう。明らかな罠で四方を取り囲まれて万事休す!の中王騎将軍が助けに来るって展開ですからね。典型的な猪突猛進タイプで後先を考えないところを今回学ぶ場になりましたね。

 

 ただそれで終わらないのが秦軍・王騎軍の強いところ!王騎が龐煖に体を貫かれもうダメだと思っても王騎は兵を鼓舞し続け兵も王騎の首を敵に取らせまいとそのまま持ち帰ろうと奮起します。

 復讐しに行かずに咄嗟にこの判断をできたのはすごいですね!残り続ければ壊滅してしまうし、今後の秦国にとっても大きな打撃となり得ますから。

 

 大沢たかおさんが長きにわたって演じてきたキャラクターの最後ですからね。役作りにもかなり力を入れていた分見ている側にも伝わってきました。

 原作漫画だと将軍クラスって巨人ばかりなんですが見劣りしないように体づくりもされてて腕とかデカかったですねw

 

 鎧とかはデザインでデカく見せることは可能ですが体は作るか特殊メイクでしかできない。だけど邦画は洋画と違って予算が少ないですし特殊メイクにそこまで時間を割いたりもできませんからキャストのポテンシャルがそのまま反映されちゃうことが多いんですよね。

 それを自身の努力でカバーしてくるのは本当に尊敬します(゚∀゚)スゲー しかも終わったら元の体に戻ってるってのも化け物すぎるwモデルやられてただけあって管理ができすぎです( ^∀^)

 

 王騎自身途中からこの地が死地になることはわかってたかもしれないですね。龐煖が出てきた時にはそれが確信に変わったのかな…。

 

 

最後に

 VFX技術は過去作に続き光るものがありましたがそれだけでなく音響(BGMとか)や撮影にドローンや中国の現地スタッフが加わったことで「古代中国を描いています」って感じがより出てきたかなと。

 コロナウイルスの影響で撮影が困難になったりしたこともありましたが全員日本人で作ってしまえば元々の舞台である中国の雰囲気がなくなってしまいますからね。

 

 ただ作品自体は満足できたもののこのまま続けると飽きが出てきてしまうとは感じてしまいました。内容は良かったけど何年か後に次回作出たら必ず見るかと言われれば「……どうしよ」といった感覚。

 長編作品をシリーズ4作品も続けてきたこともあってどこまでやるのかってのがありますが、このままいけば1作として切りにくいところも増えてくるのでラインとしては今作がちょうど良かったかもしれないですね。

 

 どんどんキャラも増えて見る側も追うの大変になっちゃいますし作る側も前作よりスケールをって考えたら無理か( ;^ω^ )

 

 いやぁ楽しいシリーズを見ることができました!戦いにも満足、キャラ再現にも満足、王騎の最後もカッコよくて満足!

 佐藤監督は次どんなのやるんだろうか…?このシリーズで注目度も高くなっているでしょうから今後出てくる作品にも期待ですね♪

 

 ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ

 評価 ☆☆☆☆☆5/5