ゴーヤの気ままに映画

見たい作品がある時に書いているので定期更新ではありませんが大体の目安で月に2,3本は新作鑑賞して投稿しています!文章は苦手なので下手なのはご容赦ください。評価は甘口カレーくらいの甘さ( ^ω^ )

映画『センチメンタル・バリュー』あらすじ・感想・ちょっとネタバレ 私も父との距離感こんな感じだった…(´ω`)

 

 人間は1人で生きていくのが難しいと言われるが誰かと関わりながら生きるのもなかなか難しい。人同士の相性もあるのであの人とは合うけどあの人とはちょっとなぁみたいなのありますよね。

 その感情は他人だけじゃなく身内に対しても感じている人も多いのではないでしょうか?家族みんなで仲良くが一番いいでしょうが幼少期の記憶だったり今までの印象や出来事で関係が壊れてしまったり…。

 

 今回鑑賞するのは俳優として活躍する娘と映画監督の父親の壊れた親子関係を題材としたもので、2025年のカンヌ国際映画祭でグランプリを獲得した話題作。

 

 正直私も父親に苦手意識があるんですよ。幼少期からあまり友好的な関係ではなかったし、いろいろと制約が多くて窮屈を感じ続けた記憶が強く…(´ω`)シュン

 とはいっても大人になって親元を離れたことと心境の変化もあり少しマシにはなりました。案外年を重ねると向こうの気持ちがわかったりもするもんです。

 

 と、私のように拗れた親娘がどのような人間ドラマを見せてくれるのか。私は共感するところ結構あったりするのかな!?

 

 さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و

 

作品情報

 2025年に開催された第78回カンヌ国際映画祭で19分間に及ぶスタンディングオベーションで会場を沸かせ見事グランプリを受賞した家族ドラマ作品。他にもゴールデングローブ賞の最優秀作品賞ノミネート、アカデミー賞9部門ノミネートを記録した。

 

 舞台女優として活躍しているノーラ。彼女の前に現れたのは幼少期に疎遠となった映画監督の父親グスタヴ。

 亡き母とよく口論をし、家族を捨て長期に渡り音沙汰の無かった父が突然現れノーラに自分の作品の主演として出てほしいと頼んでくる。

 

 今更帰ってきた父を受け入れきれない中、映画を通じてノーラだけでなく妹や他の人たちを巻き込みさまざまな感情が入り混じる。

 

 舞台女優をしているノーラを演じるのは衝撃のスリラー作品『顔を捨てた男』、『わたしは最悪。』のレナーテ・レインスヴェが担当。

 彼女の父親役を『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズでビル・ターナーを演じ、ペニーワイズで有名なビル・スカルスガルドの実父でもあるステラン・スカルスガルドが演じる。

 

 他には『プレデター:バッドランド』のエル・ファニング、『ビューティフル・ライフ』のインガ・イブスドッテル・リッレオース、『わたしは最悪。』のアンデルシュ・ダニエラセン・リーなどが出演する。

 

 ずっと音信不通で溝が残ったままの親子関係がどのように進展していくのか?『わたしは最悪。』で一部話題となった監督の最新作がどんな内容か楽しみです!( ^ω^ )

わたしは最悪。(字幕版)

わたしは最悪。(字幕版)

  • レナーテ・レインスヴェ
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あらすじ

 オスロで俳優として活躍するノーラと、家庭を選び息子と夫と穏やかに暮らす妹アグネス。

 そこへ幼い頃に家族を捨てて以来、長らく音信不通だった映画監督の父・グスタヴが現れる。自身15年ぶりの復帰作となる新作映画の主演をノーラに依頼するためだった。怒りと失望をいまだ抱えるノーラは、その申し出をきっぱりと拒絶する。

 

 ほどなくして、代役にはアメリカの人気若手スター、レイチェルが抜擢。さらに撮影場所がかつて家族で暮らしていた思い出の実家であることを知り、ノーラの心に再び抑えきれない感情が芽生えていく──。


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キャスト<俳優名

ノーラ<レナーテ・レインスヴェ

オスロで俳優として活動する女性。長く断絶していた父から新作映画の主演を依頼される。

 

グスタヴ<ステラン・スカルスガルド

ノーラとアグネスの父で映画監督。家族を捨てて以来、音信不通だったが、復帰作の主演を娘に依頼するために現れる。

 

アグネス<インガ・イブスドッテル・リッレオース

ノーラの妹。家庭を選び、息子と暮らす。

 

レイチェル<エル・ファニング

ノーラの代役として抜擢されたアメリカの人気若手スター。

 

※引用元:FashionPressより

 

感想

周りから見たらその人の足りないところが見える。ただそれだけなんだが個人ではなかなか気がつけないから1人で生きるのって難しい…。逃げずに向き合うことの大切さを感じさせる作品でした٩( 'ω' )و

 

 

 

 

 

 

ざっとこんなもん(あらすじ)

 場所はノルウェーの首都オスロ。緑豊かな木々に囲まれた赤い壁の可愛らしい木造一戸建てが際立っている。この家はノーラとアグネスが生まれ育った実家で父の家系が代々受け継いできた家。

 家族みんなで幸せな日々を過ごしていけると思っていたが、ノーラたちがまだ子供の頃に両親は離婚してしまい父グスタヴが出ていってしまってから音信不通となってしまった。

 

 時が経ち、ノーラは女優としてステージに立っていた。本番が近づくと緊張と不安でステージから逃げ出したくなってしまいパニック状態に。周りのスタッフはそんな彼女を励ましなんとかステージに立たせようと必死でいつもかなり苦労をしている様子。

 そんな彼女だが、いざステージに立てば観客の心を掴む演技を披露し、舞台後のパーティーには多くの人たちが彼女に「いいステージだった」と祝福しにやってくるほど。

 

 女優として成功し妹とも仲良く日々を過ごしていたノーラだったが母が亡くなってしまう。葬儀に参列した人たちを実家に呼び談笑するがノーラの成功と母の死が混じってしまい複雑な心境。

 

 と、母の訃報を聞きつけ数十年ぶりに父が帰ってきたのです。

 

 父がやってくることを知らなかったノーラは困惑しながらも妹のアグネスと一緒に再会の抱擁を交わす。アグネスは自身の夫と息子も呼び父親に孫の顔を見せることができ柔らかい表情を浮かべているが、ノーラは父に対して心を許すことが出来ず表情も固くなってしまう。

 父に長期間放置されていたこともあり出来るだけ距離を取ろうとするノーラに対してアグネスはある程度話す機会は設けるべきと背中を押す。

 

 実家での集まりが終わった後、ノーラは父に呼ばれ近くのレストランへ向かう。父から話したいことがあるそうだ。

 

 話を聞くと映画監督の父が15年ぶりに新作を撮るとのことでその主演を娘であるノーラに演じてほしいそう。

 ノーラは母が亡くなったばかりだし久しぶりに会って話すことが仕事の誘い!?と無神経な父に対して混乱したが、徐々に怒りが湧きより亀裂が大きくなってしまった。父は「1度目を通せ」と勧めてくるがノーラは聞く耳を持たず店を後に。

 

 グスタヴはノーラに断られてしまったため、グスタヴの過去作に感銘を受けたと笑顔で話す女優のレイチェルに依頼を出す。彼女は今までにたくさんの作品に出演し話題性も抜群だ。

 

 撮影現場として使用する実家や台本についての説明を本格的に進め、資金提供のNetflixで流すメイキングインタビューなんかも撮影していくが、読み合わせでレイチェルの演技と今回の脚本があまりマッチしていないことがグスタヴの中で引っかかり続けてしまう。

 

 ノーラに断られてしまった以上仕方のないことだが、レイチェルが脚本を飲み込んでいくと同時に彼女自身も「私にこの役は合っていないのではないか…」と考えるようになっていく。

 役を理解するためグスタヴに演じる母親役について聞くが、それを聞いても自分が役になりきるイメージが湧いてこないのだ。

 

 ノーラが主役を断ったことをきっかけに登場人物それぞれの感情が浮かび上がってくる…。

 

 といった内容が前半部分のざっくりとした部分となります。

 

 ノーラもアグネスも父に対して壁を作っているのが見てとれますが、グスタヴは彼女たちへの愛がなくなったわけじゃないのが徐々に紐解かれていきます。

 それだけじゃなく登場人物それぞれが胸に秘めた気持ちを曝け出したり自分が何を求めているかを分かり始めたりすることで親子の関係が変化していくところもこの作品の面白いところかと。

 

 過去の回想を混ぜながらノーラやグスタヴの内情や性格が露呈してきて目を背けてきた親子の関係に向き合わないといけなくなって彼らの繋がりに暖かさを感じられます( ^ω^ )

 

大切なのは歩み寄り知り合うこと

 幼い頃の記憶を引き摺ったまま大人になったノーラは父と関わることを避け続け、父に何か聞くのもアグネスに託そうとするほど。要は会話などで距離を埋めることはできないとやる前から確信している状態。

 

 ノーラはそんな状態なんですがアグネスは少し違いグスタヴの過去を知ろうとします。アグネスは歴史の研究をしているため何かを調べるといったことに苦痛というか足が進まないなってことはないのでしょう。

 だからこそグスタヴの親世代に何が合ったのかを知り、彼がなぜ今になってこんな内容の新作映画を撮ろうとしているのかも知りたかったのかなと。

 

 その知ろうとする姿勢がノーラを救うことにもなるわけです。いつも一緒にいる姉妹と言ってもなんでも知っているわけじゃないしあらかじめ察するのは難しいもの。生活周期が違うわけですからそれは必然ですよね。

 だからこそノーラが病んだタイミングでアグネスが訪れお互いの内心を振り返る機会を得ることが出来たのかなって。

 

 ノーラは父を毛嫌いしていますが彼女も結局グスタヴに似てるんですよ。芸術家気質だからなのか自分の気持ちを全て曝け出せずにいるんだけど演技とかだと表現できるっていう。

 グスタヴは家族の雑談だと棘のある言い方になったり勘違いされるような言い方をしちゃうんです。だけどレイチェルに演技について話したりする時は自分の表現したシーンをちゃんと伝えることができるわけです。亡き妻と口論になって離婚に至ったのもこういった性格があってのことかもしれないですね。

 

 ノーラ達が子供の時に家を出ていったからこそ話し合ってお互いを知る必要があるんだけど、ノーラとグスタヴが口下手だからそれが障害になっちゃってなかなか溝が埋まってくれないっていうw アグネスは2人に仲良くなって欲しいから助言するんですが人生思うようにいかないものです( ´∀`)

 

最後に

 嫌いだった父が経験した壮絶な過去を娘2人は知る由もなかったわけです。離婚して音信不通になってたこともあったから余計機会がないですよね。

 そしてこの“家”の存在をうまく使った構成にもなっていました。何が起き誰が心を閉ざしてしまったのか。両親の離婚という悲しい出来事を経験したから可哀想なのが自分たちだけかと思ったら、父は壮絶な人生を送っていたというね。時代も相まって悲しい出来事をあの年で経験しちゃってるわけですからまぁそうなっちゃいますよ。

 

 ノーラは自分の生き方をアグネスと比べてしまって余計追い詰めちゃうんです。彼女は彼女らしくいればいいんだけど、自分が立つ舞台からも久しぶりにあった父からも逃げて気持ちを抑え続けたから「死」という選択がよぎったのかなって。

 

 父グスタヴも脚本として母の死を入れていますが自分も同じことを考えたからじゃないのかもしれません。ノーラの自殺未遂についても漏らしてないようでしたから離婚後1人になって孤独感や個人的な会話がうまくいかないまま老いてしまったから区切りを無理やりつけたいとか感じたのかもとか考えたり。

 

 ラストは決して全てが解決したわけじゃないんだけどこれから一緒に解決していこうという小さな一歩を親子で踏み出しているのも良かった。当人達間でしか伝わらなけどアイコンタクトで話し合えるってのがより近づいたと感じられますしね。

 

 最近の映画作品の中では親子の距離感がめっちゃリアルで見てて共感してしまうところがありました(個人的に)。こういう気持ちを抱えている人って結構いるのかな?

 

 ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ

 評価 ☆☆☆☆☆5/5