映画『DIGGER/ディガー』トムの新しい門出で何を伝えたいのか考察

スポンサーリンク
アドベンチャーコメディドラマ洋画
スポンサーリンク

 ハリウッドアクション映画界のトップに君臨するトム・クルーズ。彼がメインで出演していた『ミッション:インポッシブル』が昨年完結したので今後どんな作品に出るんだろ?と気になっておりました。

 今作の情報がどのタイミングで出たか覚えてないんですが『トップガン3』の製作発表されてかなり先まで見るとはないのか!?と思ってたのでちょっと早めに拝めてラッキーと思っておりますw\\\\٩( ‘ω’ )و ////

 ただ映画館で宣伝流れ始めた時はトムの顔がよく見えずどんなストーリーかも想像出来ない状態でした。最近顔を映したシーンが追加されていきましたが、あまりにおじいちゃんすぎる見た目ww 年齢を感じさせない外見とパワフルなアクションで魅了してくれてたイーサンはどこへ行ってしまったのかと感じるキャラだったので、そこにまずは驚きました(゚ω゚)

 ジョニー・デップが主演で公開予定の『クリスマス・キャロル』も偏屈おじいちゃん役ですがおじいちゃんブームですか!?ww( ´∀`)

 しかもワーナー買収前の最後の作品となる今作。あのキャラでこれまでのようなアクションが登場するのか?それとも違ったテイストのトム・クルーズを見ることができるのか?

 さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و

スポンサーリンク

作品情報

 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(15)や『レヴェナント:蘇りし者』(16)などのアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督製作でパラマウントに買収される前のワーナー・ブラザーズ最後の配給作品となるブラック・コメディ作品。

 傲慢な金持ちの権力者:ディガーが私利のためにとった行動で世界滅亡の危機が到来し、大統領から事態の収拾を命じられ立ち上がる!社会風刺や皮肉を交えながら大人の“大いなる責任逃れ”をどう描くのか!?

 地球滅亡の原因人物ディガーを演じるのは『トップガン』シリーズ、『ミッション:インポッシブル』シリーズなどでスタントを使わないド派手アクションが光るトム・クルーズ。傲慢なおじいちゃん役とか想像できないw( ^∀^)

 他には『ヴェノム』(18)のリス・アーメッド、『キングコング:髑髏島の巨神』(17)や『トランスフォーマー』シリーズのジョン・グッドマン、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(26)のザンドラ・ヒュラーなどが出演します。

トム・クルーズの新たな門出はどんな作品となるのか?海外での評価は真っ二つになりロッテントマトも芳しくなかったようですが日本では…!?

あらすじ

石油採掘会社のCEO、大金持ちで傲慢な権力者・ディガー。
彼の利益にしか目がない欲深い行動がきっかけで、地球滅亡の大ピンチに!!
ディガーは大統領からその尻ぬぐいを命じられ、世界を救うべく立ち上がるが……
果たして、彼は地球を救えるのか?そもそもこの男、信用していいのか⁉

※引用元:公式HPより

www.youtube.com

感想

そういう風刺テイストの作品なのね(゚ω゚) 地球滅亡の危機を救うようなド派手アクションをおじいちゃん役でやるわけではないと…。確かにトム・クルーズのイメージとは違う作風で門出を切ったのは面白いが予告やストーリーと乖離が過ぎてるから評価が二極化するのは頷ける

ざっとこんなもん(あらすじ)

 窓から差し込む朝日と共に豪華な豪邸のキングサイズベッドで目を覚ました石油王ディガー・ロックウェル。布団の中で寝ていた愛猫のマギーを見ると様子がおかしくご飯を与えようとしても不機嫌な声で喉を鳴らすだけ。

 マギーを診察してもらわないと!といつも診察してくれている獣医を呼ぶよう指示を出すと石油採掘プロジェクトの出資をしているグリーンランドの責任者から連絡が入る。

 採掘場では足場の棚氷が2週間前に亀裂が入り始め現時点で9メートルもの広さに拡大しており、海底からはメタンガスが漏れ出た状態。メタンの量が多いためどこかで引火しかねないので掘削作業中止と人員の避難が賢明だと現場側は主張する。それだけでなく漏れ出た原油で生態系にもダメージを与え多くの野生動物が死んでしまっているそう。

 しかしディガーは億単位で金をかけており石油採掘許可期間も半年以上残っているためもったいないと考え「中止は無し!」と現場の声を拒絶。「中止すれば数千人の雇用が無くなり路頭に迷うぞ!」と責任者を叱責し別の改善案を考えさせることに。

 1つ問題を処理し終えたかと思えば腹違いの妹エマがやってきてグリーンランドで起きている問題について説明しろと突撃してくる。彼女は環境保護を目的とした会社を経営しており兄であるディガーが起こした問題で会社に打撃が及ぶことを懸念していたのです。

 そんなゴタゴタ中にディガーに雇われている環境安全責任者のガネシュ博士と2人の男性が訪れ彼らの口から「グリーンランドの採掘場が爆発し現場の責任者を含む多くが亡くなった」と報告を受ける。「さっきまで通話していたのに!?」と驚くディガーだったがさらなる悪い知らせが…。

 この爆発で棚氷の一部(命名:ジュディ)が分離し海へと放流。大きさはアメリカ首都ワシントンの5倍サイズでヨーロッパに向けて進行中。3日もすれば到達し浅瀬に乗り上げた衝撃で津波が発生、数百万人が亡くなるという試算結果が。それに気候変動のおまけ付き。

 まずいことになったと思いすぐに大統領のコンプソンへアポを取り作戦会議を開くことに。

 大統領をはじめ副大統領、軍責任者などの前でガネシュ博士が事態を説明。甚大な被害が出ることに慌てふためくかと思えば大統領はジュークを混ぜて笑いが起こるなどし緊張感をあまり感じられない。ガネシュはじめ研究者サイドはことの深刻さを理解しているのだが温度差がすごいw

 ディガーは今回の責任は採掘許可を出し大統領の座を獲得できるよう手回ししたコンプソンに責任があると言うがコンプソンは利益をエサに唆し採掘事業自体を先導しているディガーに責任があると擦りつけ合う。なんと醜い争うだろう。なぜ役人たちは利益を受けるだけ受けて責任を取らないのか…(´ω`)日本の与党か!?ww

 ひとまず棚氷の対処は考えるとしてニュースなどで情報が出回るとパニックが起こることを心配した責任者たちは情報統制をすることを決定。ファイヤーウォールを設置して津波や棚氷などの単語を出さないよう操作し、ガネシュが可能性として出した「進路をズラし漂流させて溶かす」道に期待。

 各責任者たちが帰った後、ディガーとコンプソンだけ残った。コンプソンは「今回の予兆を知っていただろ!いい感じに済ませないとな!」とディガーに聞く。彼らは自分たちの利益のために事を運んできた悪友でもはや一蓮托生だ。

 そしてコンプソンから「実はケツにデカい癌が出来てしまった。近々手術しないといけない。」と告白。この一大事に大統領が不在となれば困るがなんとかしなければ…。大統領的には雲隠れできるから嬉しい!

 2人が窓から見える景色をじっと見ていると風で気が根本から倒れ地面から巨大な男性が姿を現した!?

 実はディガーの物語は公開予定の舞台「化石の愚者」であり背景景色はジオラマで巨大な男性は壊れたジオラマを直す美術スタッフだったのです!

 ディガーを演じていたのは役者のカーティス。ヨーロッパでの主演公演初日直前に行われていた試演中を私たちは見ていたんです( ´∀`)  確かに温度を摂氏・華氏、距離をヤード・メートルで言い直したりしているのに違和感があると思った。

 ヨーロッパで公開されるから世界的にわかる人が多くないその単位を使い続けているのかを弄ってるし、アメリカの政治家たちってこんな感じだよな的な演出があるなとww 全体的にアメリカを弄る映画になってるっぽいですね(・∀・)

 ただ舞台の内容はフィクションとして描かれた感じではなく作中で実際にあった出来事を舞台にしている様子。ってことはこれからディガーが何をやったのかを私たちに見せてくれるってことです。

 セット切り替え中の休憩時間。カーティスは自身の娘が送ってきたビデオメッセージを確認中。父の公演初日を見たい娘は嵐が近づいている中飛行機で向かってくれるそう。離陸前に「今から向かうよ!」とカーティスにメッセージを送ってきたのです。

 初公演を成功させたいと考えているカーティスは急に入ったセリフ変更にも頑張って対応していたが自分が元々持っているディガーへのイメージと役・演技が違うのではないか?と疑問を持ち始める。

 リハーサルが再開し一室に集まった責任者たち。放流していた棚氷「ジュディ」がヨーロッパに到達した際の被害映像を鑑賞。私たちに映像が見せられることはなく鑑賞しているディガーやコンプソンたちの顔色だけが映される。

 被害の酷さに副大統領は嘔吐するが中にはポップコーンを頬張りながら映画を見ている感覚の人物も。マジでどこか人ごととして見ている。。。

 ディガーは映像を見ている時に大統領から「私は今から入院して明日手術を受ける。ヨーロッパへの弁明は副大統領にやらせるから何を言うかサポートしてやってくれ!」と責任丸投げで雲隠れ(゚ω゚)ナンデスト… 副大統領が近づいてきて頑張ろうねという目で見てくる。そんな目で見つめるな!

 舞台は変わりヨーロッパの議会に招集され飛行機で移動中のディガーとガネシュ博士。熟成したマグロをつまみにウイスキーを頬張るディガーに我慢の限界を迎えたガネシュは今までの鬱憤などを彼にぶつける!

 文句を聞いたディガーは食べていたマグロについてガネシュへ説明し始める。これは日本の老人が丹精込めて養殖したマグロで彼に感銘を受けて食べているのだと言う。自然界のマグロはディガーが手がける産業の影響で90%が死滅していると放ったガネシュはそのマグロに手を伸ばし美味しさに笑みが溢れる。

 だが養殖のストーリーはディガーの嘘。いくら正論を並べたところで嘘を本当のように語れば相手は簡単に落ちてしまうものだと嘲笑っているように見える。

 副大統領、ガネシュ、ディガーはついにヨーロッパ議会に登壇。副大統領は今回の事故で被害を受けたヨーロッパに“寄り添う”と言う予定が副大統領が緊張のあまり“見放す”と言い放ってしまうw( ´ ▽ ` )そんな間違えあるか!?ガネシュは採掘現場が危険であったことを認めディガーの悪行を止められなかったことを全力で謝罪。

 そして事業の中心人物であるディガーは事故が起こる可能性を事前に知っていたことを認めたが「お前たちの自由な生活は私がほっている石油で賄われていることをわかってないのか?事業を止めれば莫大な金も経済も打撃を受けるんだぞ!」と開き直ってしまう。

 議会に主席した人たちはもちろん激おこ!散々煽り散らかしたディガーは控え室に帰り「やってやったぜ!」と興奮していたがガネシュの口から新たなニュースが。

 それは気候変動によってロシアからジュディよりもさらに大きな棚氷がアラスカに向けて放流されたこと。氷だけならまだしもロシアが隠れて捨てていた核廃棄物も混じっているそうでそんなのがやってきたら被害は計り知れないものに。大きさはボストンの7倍にもなりもはや想像できないですね。

 このことを手術直後の大統領に報告。アラスカに到達すれば映像で見た惨劇よりもっと大きな被害が出てしまうため爆弾を使って細かくし海竜で溶かそうと意見が出るも、もともとロシア領から出たものなので攻撃=ロシアへの宣戦布告と取られてしまうのでは!?といった心配の声も出る。

 今回の事件と自身の病気で精神的に参っているコンプソンは「今回のことはロシアと中華人民共和国が全部悪いんだ!」とメチャクチャなことを言い放ち、宣戦布告もお構いなしと棚氷への攻撃を実行することを決意。

 ここでセットの交換が入りカーティスも衣装を着替えていると1本の電話が。出ると妻から嵐のせいで娘が乗った飛行機が行方不明となってしまったことを知らされる。妻は「あの子は無事よ!私は母親だからわかるの!」と言いカーティスに試演に集中するよう説得。

 その会話を聞いていた制作関係者のケニーは「私が所有している情報調査会社で娘さんの行方を探して見ますよ。」と提案され娘の電話番号を渡し演技へと戻る。

 娘の失踪という出来事が起きた状態でカーティスの初公演は成功することができるのか!?

 っといった感じのお話でございました。

 現代社会でも影響力の大きな国であるアメリカの決定に振り回されたりしていますから、こういった風刺で笑い事として消化しないとやってらんねえよといった感じの映画に仕上がっていたのではないでしょうか?

 今のトランプ政権も関税などを盾にいろんなことをやってるし、数日前に言ってたことが二転三転するなんてのも日常茶飯事だったりしました。それに振り回されるこっちの身にもなってほしいもんです。国単位に限らず会社内でも同じようなことがありますからよくわかるwo(`ω´ )o

 構成も面白いですね。ディガーの姿は実は舞台でそれを見ている人たちと同じ状況が我々にも起きている。差といえば演者の考えや試演を見ているくらい。舞台観客からはこう見えてて我々映画鑑賞客側はこう見えてるって2視点で考えるのもかなり楽しい一作になっているのではない!?

 トムがこれまで出演していきた映画作品でのイメージとは違う姿が見られますし、役が合ってないみたいなことを感じない素晴らしい演技を見せてくれるので個人的には満足。

 ですが予告を見る限りでのイメージだったり風刺作品にしては弄りで結構過激な部分もあるのでそこで否定的な感想が多いのも事実。監督の作風もあるから仕方がないことではあるんですが、その風刺自体が真っ当なものなのか?ってのはありますね。カーティスが描くディガーの姿と演出担当が描くディガーの姿でも違いがあるように人それぞれで思い描くものに差が出る以上、どれが正しいものかがわかりにくくもなります。かなり難しいラインを攻めてきていると感じました(゚∀゚)

結局は権力者に踊らされているだけ

 ディガーは自身の利益のために多くの命を巻き込みました。政府と実行した2個目の棚氷爆破作戦では成功したかと思ったら1つの超巨大棚氷を20以上の巨大棚氷に分散させ世界各地を破滅させる結果となります。言ってしまえば世界に終焉を招いた大罪人なわけです。

 この舞台は現実で起きたことを舞台化しているのでストーリーの最後で道路が冠水し核廃棄物の大気汚染で浄化マスクなしでは外に出ることもできない世界が映されます。ディガーがやったことの規模がエグすぎ!(゚ω゚)

 この大事件を民衆がどう受け止め落とし込んでいるかというのがカーティス主演の舞台なわけです。ストーリーの最後にディガーが責任を負わされ支援も打ち切られた海上の石油プラントへ島流されます。

 今まで雇っていた従業員の多くが食料や金品を盗んで逃げてしまったためもうどうすることもできず自殺してしまう姿が出るんですが、飛び降りる演技のところで観客は「そうだ!さっさと逝っちまえ!」と言った罵詈雑言を投げかけます。

 普通に生活していただけなのに突然現実で起きてしまった悲惨な出来事を素直に受け止めることなんてできませんし、事の発端であるディガーに怒るを覚えるのは当然のこと。舞台で描かれた議会のように「石油が生活に欠かせないだろ!だからやったんだ!」なんて言われても納得いかないですよ。

 だけどこの溜飲を下げる舞台を主催しているのが他ならぬディガーの甥っ子。ストーリーで登場したディガーの妹エマの幼い息子なんです!

 多くの命を奪った叔父の姿を出来る限りわがままで愚か者な姿で描き、最終的に死を持って観客の溜飲を下げつつ儲けるというすごい構図を作り出しています。

 しかも主人公が亡くなるのに「悲劇」ではなく「喜劇」として公開するので「ディガーの死=観客にとって喜ばしいこと」として活用し自身の金持ちとしての権力を維持しているのが背中がゾワっとしました。ディガーの失敗で失墜するんじゃなくて手段を選ばずに活用するとは…。こんなぶっ飛んだ決断をするから成功者なのかも!?

 それだけでなくコンプソンの後に副大統領が大統領に就任したのですが、ディガーに全責任をなすりつけて島流し+支援中断を実行したのでどこまで責任転嫁するのかと言わんばかり。あの渦中にいてヨーロッパ議会で発言してたのに大統領になれば責任取りたくないからトカゲの尻尾切りだけして知らんぷり。こっちも最後までクソ野郎すぎる!

 権力者を風刺で笑いにしてやったぜ!と思っているけど実はその娯楽さえも権力者に上手いように操られて作られているというね。作り方うまいなぁ( ^ω^ )

最後に

 こういった作品を笑える風刺として見ている私たちもどうなのかって話にもなってくるかなと思います。インターネットの発達で今まで情報収集のメインとなっていたテレビメディアの嘘が暴かれる国も出てきましたし、デマなどで情報操作しようとする政府の姿も見えてきました。日本でも選挙時におかしな投稿がXで増えたなんてのもありました。

 『ディガー』は映画作品ですから笑って見ることができても私たちが生活する現実と照らし合わせると笑えないようなところもあるし、身近に人間の姿をした利己的怪物がいることにも…。

 ただ他人事として誰かがやっていることを傍観する時代は終わりに近づいているのではないでしょうか?個々が多くの情報を得て精査し何が良いのかを考え行動に移すときでは?

 小さいこと、何も変えられないと思えることでもいいから何か手を、足を動かし始めるべきだ!ってのを訴えかけてくるのも感じられる映画になっていたと私は思うんですよ!

 トムの演技も良かったしいろいろと考えられる面白い作品だと思います。映画というエンタメをそこまで深く考えられるかも難しいので感想は二極化してますが上記のような視点で見てみると見え方が変わってまた違った味がしてくるので検討している方は是非やって見てください( ^∀^)

 ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ

評価:4.0

記事を書いた人

普段はITエンジニアとして働きながら気になった新作映画のブログを書いています。

鑑賞した作品を国語成績2/5ながら「なんとか良さをお伝えできれば!」と思いながら書いてます!

 

気になる映画の一参考にしていただけたら幸いです

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました