映画『Michael/マイケル』伝説を作り上げた叔父を甥が演じる。キング・オブ・ポップの誕生譚を観てきた!

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 世界を股にかけ活躍しているアーティストは結構いますが、本人がこの世を去ってからも語り継がれ続けるのってかなりすごいことですよね( ^ω^ )

 近頃は有名人の伝記作品が公開されてて「マイケルとかも出てきたりするのかな?(´ω`)」とか考えていたらまさかの登場w しかもキャスティングは甥っ子がやるとのことなので本人のイメージがそこまで崩れない作品に仕上がっている期待もしています!

 曲やパフォーマンスだけでなくMVの撮影でもさまざまな伝説を残してきたアーティストですからそのあたりもどう描かれるんですかね?

 個人的にですが、日本では彼の性的虐待の印象がまだ残っているように感じており最後は結構可哀想というか悲しい結末だったかなと。そこまでは作中に登場しないでしょうが、世界的アーティストの内に秘めていた苦しみも描いてほしい子持ちもあります。

 亡くなるまでの数年は結構壮絶な展開だったなって記憶しててニュースでもかなり話題になってたなと。現に彼の死は検索エンジンのGoogleやWikiなんかに過負荷をかけクラッシュするような事態にまで発展しました。彼の影響力を形にしたらえげつないですね(゚ω゚) エンジニア目線で「あのサービスをクラッシュさせるとかバケモンやん」って思います。

 1人の男が伝説の開始をどのようにスタートしたのか?そこに辿り着くまで容易ではなかったでしょうし、ファンが多いのでどこまできちっと作られて観客に落とし込まれるかも気になります!

 さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و

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作品情報

 幼少期に「ジャクソン5」のメンバーとしてデビューし、ソロアーティストとしても数々の曲をヒットさせギネス記録にも認定されたマイケル・ジャクソンの軌跡を描く。彼が家族と成功を掴み父の支配から逃れ自分の表現を世に放っていく姿を唯一無二のパフォーマンスと創造性で表現する。

 兄弟と共に「ジャクソン5」で頭角を現し、世界的アーティストへと進化していくマイケル・ジャクソンの生涯を描く。

 ムーンウォークをはじめとした彼を象徴するパフォーマンスだけでなく家族への愛や父親への複雑な心境を成熟しきっていない状態で抱えてきた彼は何を思い、自分の音楽を表現してきたのか。

 マイケル・ジャクソンを演じるのは歌手・俳優として活躍し、マイケルの実の甥っ子であるジャファー・ジャクソン。ただの叔父ではなく”キング・オブ・ポップ”ですからプレッシャーも半端なかったでしょう(゚ω゚)

 他には『カラーパープル』(23)のコールマン・ドミンゴ、『search/#サーチ2』(23)のニア・ロング、『トップガン マーヴェリック』(22)のマイルズ・テラーなどが出演する。

 世界を震撼させた音楽が誕生する瞬間、栄冠を手にする裏で抱える呪縛や葛藤はどのようなものだったのか?スクリーンでその姿を体感できるか!?(゚∀゚)

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あらすじ

 圧倒的な歌唱力と革新的なダンスパフォーマンスで、アーティストの枠を超え、全世界的なアイコンとなった“キング・オブ・ポップ”=マイケル・ジャクソン。
 彼は幼いころから兄弟と共に歌い続けていた。製鉄所で働く父・ジョセフは野心家で、「人生は勝つか負けるかだ」と言い放ち、息子たちに厳しいレッスンを課し、兄弟グループ“ジャクソン5”としてデビューさせた。

 彼らをみた聴衆は誰しもマイケルの圧倒的な歌声に酔いしれた。評判は広まり、ステージからステージへ人気は急上昇、モータウン・レコードと契約し、スターダムを駆け上がっていく。

 しかし、喝采の裏で彼はまだ一人の少年だった。孤独と重圧の中、唯一無条件の愛で支え続けたのが母・キャサリンだった。

 やがて青年となったマイケルに運命の出会いが訪れる。音楽史にその名を刻む名プロデューサー、クインシー・ジョーンズ。彼との出会いによってマイケルはグループの枠を超え、ソロアーティストとして前人未踏の音楽的創造性を爆発させていく。

 『オフ・ザ・ウォール』『スリラー』、歴史的メガヒットアルバムと名曲の数々を生み出し、全世界の寵児となっていくマイケル。
 しかし、その栄光の裏には、早熟の天才ゆえの孤独感、強権的な父親の呪縛、家族への愛と自分の中に溢れるビジョンとの間で葛藤する一人の人間の姿があった…
そして今、音楽史を塗り替える存在——“キング・オブ・ポップ”伝説誕生の瞬間へ。

※引用元:公式HPより

www.youtube.com

感想

出来はいいがファンにとっての姿のまま終わったのは残念。彼の人生はあの事件なしでは語れないが法的に難しいから仕方なしではある…。でも自由を求める彼の姿を描くのはとてもよかった!(゚∀゚)

父からの自由を求めた大人な少年

 幼少期から父の指導のもとアーティストとして育てられたマイケル。同級生と遊ぶ機会などなく兄弟と一緒に父の思い描く音楽グループになろうと努力していきます。

 時には父にベルトで叩かれ泣きながら歌い続けます。これを続けるのは父が「黒人として成功するにはここまでしないといけない」と考えているから。だけど我が子のことを思って取った行動が結果的に彼らを縛りマイケルを苦しめてしまうわけです。

 そりゃ子供の頃は遊べない。成功してきて同級生と遊ぼうと思っても自分を見る目が有名人を見物する目に変わっている。そんな環境で育って友達と呼べるのは可愛い動物たちってなったら肩身狭く感じちゃいますよ。

 そのまま大人になったもんだからアーティストとしての才能を開花させてもマイケル自身の功績ではなくあくまでここまで育てた父の、そしてジャクソン家の功績としてカウントされてマイケルに対してのありがたみも薄め。

 母は父の言動に思うところがありそれとなく諭そうとするがなかなか分かってはくれません。マイケルだけでなく兄弟たちに自分の道を進んでほしいと思いながらもあの年齢まできちゃった人に何言っても響きにくいですからね( ˘ω˘ )

 マイケル自身も環境を変えようとしますが幼少期に受けた暴力がフラッシュバックして面と向かって話をすることができません。

 人によっては「大人になったんだからちゃんと話せよ」と感じるかもしれませんがそう上手いこといきません。

 私個人としてはこの気持ちすごい分かるんですよ。子供の頃に受けたことって案外覚えてるもので、今でこそある程度解消されましたがある出来事で親に対しての苦手意識があった1人として痛いほど分かる!

 マイケルの場合はかなり長期にわたって抱え続けてますね。家族を愛しているからこそ切りたくても切れないという板挟みに苦しんでいたのかなと。父以外が全員マイケルの肩を持ってたら脱却が早かったかもしれないですが、肩を寄せ合える肉親が母だけだと切る数が多くても割り切れると言われれば難しいですから。

 生活している物理的な距離を話すことができなかったから父に馬鹿にされた“デカ鼻”にメスを入れ小さな抵抗を見せます。父親自身は「何やってんだ」みたいな感じでしたが鏡で自分の鼻を見るたびに当時のことを思い出すなら整形という手段で切り離すのも一つの手ではある。

 ところどころにそういった小さい反抗心が垣間見えています。彼に寄り添ってくれる人はいるけれど最終的にどうするかを決めるのはマイケル自身ですから深くまで口出しをすることもできませんから仕方ないのか( ´Д`)

 父親が実質的に実権を握っているとはいえ離婚なんてこともできなかったのかな?とは思っちゃいます。ブランカの力を借りれば何かしらの形で争うことができそうだけどマイケルの性格的にも何かで争うことを避けたかったのかもしれない。

 彼自身は歳を重ねていっても内面は少年のままだったのかなって私は感じています。ピーターパンに憧れ自分の苦しみを隠しながら誰かを助けたいと純粋に思える人物だったからこそ「自分が我慢すればいい」となっていたのかも…(´ω`)

はたして「伝記映画」なのか?

 今作はマイケル・ジャクソンの身内の協力を得て完成させています。マイケルの妹のジャネットと彼の長女:パリスからは同意を得られずじまいになってしまいましたが、母:キャサリンや兄弟たちは制作をバックアップし今作が誕生したわけです。

 今は亡きマイケル・ジャクソンの伝記作品をここまでの協力を得て制作することができたなら内容も彼の生涯を映す内容になっているかと思いましたが、アーティストとしての面がほとんどでプライベートも対家族の視点しか映っていないので、これを「マイケル・ジャクソンの伝記映画」として出すのは疑問が残ります。

 日本ではなかなか浸透しきっていないあの訴訟の結末だったり、私生活部分がごっそり無いので1人の人間を語るにはあまりにも要素が足りていない。

 ジャクソン5として幼少期から活動を続けていたからそこから映画いているのは分かっているのですが、印象としてソロとして活動して以降がめっちゃ注目されていたように感じます。なので子供時代は映しつつも大人になった時に起きる出来事への伏線だけ映して進めても良かったのかもしれない。

 マイケルが歳を重ねていくのも結構なスピードで進行していくんですよ。間に何か起きていてもおかしくないのに気がついたら3年とか経っているし切り替わった後に何か伏線回収が盛り込まれているわけでも無いから見応え自体がそこまでなく彼の曲やジャファーのパフォーマンスに極振りされている。

 3時間くらいになってもいいから出来るだけ詰め込むか、マイケルがいろんな楽曲を作る上で誕生した伝説を詰め込むかのどっちかで勝負しても良かったかもしれない。

 アメリカでこの映画に対しての評価が二分化している原因もここにあるのではないかと。彼の人生において大きな出来事である性的虐待について触れることができなかったというのもありますが、人生を映しているかとライブや曲を楽しめるかのどっちに着眼点を向けるかで感じ方が変わります。

 前述したように楽曲に関しての依存があるので尺が長めに取られておりファンが見れば映画の音響も合わさって満足できるでしょうが、彼の人生について見にきた人にとっては満足出来にくそう。

 「伝記映画」として世に出されるのであれば批評家もそういった視点で見るでしょうし、予告でも子供の頃からソロデビューのシーンもあるよってなれば全体を描くと感じます。過去に公開された『This is it』のような映画でも無いのでどっちつかずな感じが肌に伝わってきちゃいます。

 だからこそどっちかに決めて振り切って欲しかったんですけどね…(´・ω・`) この作品以降に公開されるものがなければ「マイケル・ジャクソンの伝記映画」として残るのは今作だけですから私としては納得しきれないなぁ。

最後に

 訴訟事件が描けないというのが政策途中で判明したため脚本を大幅に変更したとのことですが、結論として彼に非は無かったという事実を映すだけでもしてほしかった。

 日本でもあの疑惑についてニュースで報道されていましたが、「何も悪いことしていませんでした」という結果は知られていない。彼のアーティスト人生の中で一番の汚点として刻まれた事件が払拭されず生き続けているというのはどうなのかと思います。伝記映画として出すのであれば彼にかけられた嫌疑を振り払ってこそ完結できるのでは無いかと感じます。

 いろいろ言ったもののマイケルを演じた甥:ジャファーのパフォーマンスはすごかったです!歌だけでなくダンスや振り付けの動きも良かったですし、彼のライブでどれだけの人が興奮し社会現象になったかをスクリーンから体感できるのでそこはグッド( ^ω^ )

 彼の存在自体がどれだけ大きく社会を変えたのかを考えられもするし、映すことのできないこととの線引きがこの作品でしっかりと分かる一作でもあったかも。

 何かの記事で見たんですが「続編」の制作についても話が出てたりするみたい。正直今作は脚本の刷新が挟まったりしたこともあって全員が納得のいく作品として完成させることができなかったのかもしれません。

 もとは3時間を超える予定であり今作の中身はその初期案の一部に過ぎないってのも言及されているので苦し紛れにギュッと詰めて作り上げましたって感じなのかも。マイケルが生きていた頃に交わした契約で訴訟について触れることができないといってもなんとかして欲しいとは感じてしまう(ー ー;)

 罪状の一部が無罪とかではなく全てにおいて無罪を勝ち取っているわけですから訴えた側が後ろめたいことをしていたんじゃ無いかって思っちゃいますよ。あれだけ大きな功績を残した人物に対して多くの捜査が入り、結果「何も出ませんでした無罪。良かったね」で終わらせるのはマイケルにとって割に合わなさすぎる。

 と個人の私感を述べてしまいましたが、これで終わらせてほしくは無いです。続編というより出したかった伝記映画をフルで出してほしい!今作については大満足はできなかったので。

 ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ

評価:3.0

記事を書いた人

普段はITエンジニアとして働きながら気になった新作映画のブログを書いています。

鑑賞した作品を国語成績2/5ながら「なんとか良さをお伝えできれば!」と思いながら書いてます!

 

気になる映画の一参考にしていただけたら幸いです

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