ゴーヤの気ままに映画

見たい作品がある時に書いているので定期更新ではありませんが大体月に2,3本は新作鑑賞して投稿しています!文章は苦手なので下手なのはご容赦ください。評価は甘口カレーくらいの甘さ( ^ω^ )

映画『FALL/フォール』あらすじ・感想・ちょっとネタバレ 命って案外あっけなく…( ゚д゚)

 

 皆さんは「高い場所」って好きだったり得意だったりしますか?私は高いところがものすごく苦手なので、遊園地のアトラクションなんかはそれが原因で乗れませんww

 速いのは全然問題ないんですよ。バイクに乗ったりしているのでそっちには怖さを感じないのですが、高いところから落ちる時に体が浮く感覚がイヤで気持ち悪くなっちゃうんですよね( ;∀;)

 

 なので高い塔とかビルとかを登る海外ニキやパルクールをビルの屋上で行って別のビルに飛び移るみたいなのをやっている人が「よくできるよなぁ」と思いながら見ているわけです。

 

 今作は高さ600mにもなるテレビ塔に登った主人公たちが降りられなくなっちゃうってストーリーです。日本有名どころでいくと“東京スカイツリー”ですよね。高さ634mで世界一高い電波塔としてギネスにも認定された大きな塔です。

 このクラスを命綱なしで登るのってまぁやばいですよね(・Д・) HPのSTORYを見ましたがこんな計画してくる友達もやばいですよねw これに応じる側もかなり頭ぶっ飛んでますけど。

 

 最終的に全員無事に降りられるのか?!高いところがダメな私がまともに見れるのか!?

 

 さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و

 

作品情報

 2022年8月にアメリカで公開されたサバイバルスリラー映画で2023年2月に日本で公開される。今作は300万ドルの予算に対して2,070万ドルの興行収入を叩き出す大ヒットを記録し作品の撮影方法や演者のパフォーマンスが批評家から称賛されました。

 

 作中で出てくるラジオ塔はカリフォルニア州にあるKXTV/KOVRタワーというタワーがモデルになっており1986年に建設された「カリフォルニア州で最も高い建造物」なんだそうです。

 

 こういう高い場所って普通の人なら怖いとかって感情が出てくるから不用意に近づいたりしないんでしょうが、人によっては“そのスリルを味わいたいから登る”って人がいたりします。

 いわゆる「エクストリームスポーツ」と呼ばれるジャンルのものですが今回の主人公もそういったことをするのが好きだったようです。

 

 序盤のストーリーは自業自得感がありそうな設定だったりしますがそれがどう転んで進展していくのかも楽しみなところですよね( ^ω^ )

 

あらすじ

 山でのフリークライミングの最中に夫・ダンを落下事故で亡くしたベッキーは、悲しみから抜け出せず1年が経とうとしていた。

 ある日、ベッキーを立ち直させようと親友のハンターが新たにクライミングの計画を立てる。

 

 今は使われていない地上600mのモンスター級のテレビ塔をターゲットとして選んだ彼女たちは、老朽化で足場が不安定になった梯子を登り続け、なんとか頂上へと到達することに成功する。

 そこでベッキーは夫の遺灰を空から撒くことで、彼を偲び、新たな1歩を踏み出す決意を示すが、それもつかの間、彼女たちに次々と困難が襲いかかる!

 

 自分たちの持つ技術と知識をフル活用して、どうにかこの危機を抜け出そうとするが…高所で巻き起こる恐怖の数々にあなたは耐えられるか!?


www.youtube.com

 

 

監督情報

 今作の監督はスコット・マン監督。

 

 手がけてきた『ファイナル・スコア』(18)では実際のサッカースタジアムを使って爆破シーンの撮影を行い、『タイム・トゥ・ラン(原題:Heist)』(15)では運転中のバスという限られた範囲でアクションを繰り広げた。

 

 長編映画の製作は少ないですが撮影方法や映像技術でとてもクオリティの高いものを作り上げており、今作『FALL』も山の上に建設した塔を使って俳優陣の恐怖心を引っ張り出すといった方法で製作をしたそうです。

 

 こんなでっかい塔が舞台となるとグリーンバックでCGを貼っつけちゃう部分がほとんどで金がかかるようなイメージが強いですが、実際に建設して撮影することでめちゃくちゃ低予算で作り上げることができ、かつ見ていて怖さをしっかり体感できる作品になったんだとか!

 その証拠に製作費が300万$なのに対して海外での興収は現時点で2,070万$を記録するヒットとなっています!これはぜひ見たい( ^∀^)

タイム・トゥ・ラン(字幕版)

タイム・トゥ・ラン(字幕版)

  • ジェフリー・ディーン・モーガン
Amazon
ファイナル・スコア(字幕版)

ファイナル・スコア(字幕版)

  • デイヴ・バウティスタ
Amazon

 

 

メインキャスト<役名

グレース・キャロライン・カリー<ベッキー・コナー

・主な出演作品:『Badland』(07)、『アナベル 死霊人形の誕生』(17)、『シャザム!』(19)、『シャザム!神々の怒り』(23年3月公開)など。

 

ヴァージニア・ガードナー<シャイロー・ハンター

・主な出演作品:『Glee/グリー』(13:TV)、『ゴート』(16:Movie)、『ランナウェイズ』(17:TV)、『ハロウィン』(18:Movie)、『Monster Party』(18)など。

 

メイソン・グッディング<ダン・コナー

・主な出演作品:『Booksmart』(19)、『Let It Snow』(19)、『Scream』(22)、『I Want You Back』(22)、『Moonshot』(22)など。

 

ジェフリー・ディーン・モーガン<ジェームズ・コナー

・主な出演作品:『マッド・ドッグ』(05)、『ルーザーズ』(10)、『タイム・トゥ・ラン』(15)、『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(16)、『ランペイジ 巨獣大乱闘』(18)など。

 

 

感想

夫の死から立ち直るためのクライムだったのに地上600mでのサバイバルになるなんて!?_:(´ཀ`」 ∠): 手に汗握る…というより手から手汗が湧き出るドキドキハラハラな展開と“死”に立ち向かうストーリーはいいと思いました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

助けを呼べない絶体絶命サバイバル

 愛する夫をフリークライミングの事故で亡くしたベッキーが彼のいない悲しみ・恐怖を克服するために友人・ハンターと共に600mのテレビ塔に登る物語。夫の遺灰を塔のてっぺんから撒くことで先に進もうとしたが老朽化で梯子を失い降りられなくなった2人が生き延びようとする姿を降りかかるアクシンデントと一緒に描いています。

 見ている映像全てがアクシデントのフラグに見えていつ命の危機が訪れるかわからないので終始手が汗で湿っているくらい怖さを体験できる作品でした!!

 

 冒頭でも書いていましたが私は高所恐怖症で高いところに登るのもダメ、登った映像を見るのもダメといったくらい苦手なのですが、正直怖いのダメな人は見たらダメですww 普通に怖すぎるしストーリーも結構衝撃的。

 

 なんであんなに無理ができるんですかね?!海外の人が投稿した動画とかでも「そんなことしたらケガ…」とか「落ちるぞ〜〜( ゚д゚)」ってわかりきっているようなことをやっちゃう人をずっと見ている感じで心が落ち着かないw

 「そこまでにしておきなよ」って普通は思うところを謎に「大丈夫」とか言って実行するみたいなね。今作の主人公ベッキーはどっちかというと私たちとおんなじ感覚なんですがハンターがイカれすぎている。

 

 そもそも荷物が軽装すぎないかw ハーネスとロープと水、化粧道具、撮影用ドローンって…。しかも塔が壊されるけどその前に登ろうっていうねw この軽装具合にはみんなツッコんじゃうんじゃないでしょうかね。

 

 だけどこれだけお金かけずに作られた作品だけど恐怖度は限界超えていましたし、ホラーとかとは違う怖さが見ている観客全員に体験させることができる1本になっていたので「こりゃ興収取れるわ」って思いましたね( ^ω^ )

 

 

強制的に没入させる力と限られた範囲で目一杯の展開

 この作品のすごいところって「誰もが没入しやすいものになっている」という点。映画作品で没入するのって主人公に共感したりストーリーが感動的で見ているこっちの感情に訴えかけてくることで入り込むことが多いんじゃないかと思うんです(自論w)(・Д・)

 だけど今回はみんなが怖いと感じる“死”を前面に出してきて無理やりボツ流させるというパワープレイなんですよね!!

 

 人も人以外もそうですが「生まれる」までは多くの時間がかかるのに「なくなる」のはあっという間。人間なんて脆いもんなんですよ。水だけなら7日、水も食べ物もなしだと3日で死んでしまい、高いところから落ちたり重いものがのしかかると骨が折れ心臓が運動をやめてしまう。

 

 こんなことでってことでも死にかねないっていうのを一般常識として知っているから高いところとか空飛んだりすることに恐怖心ができてしまうんです。そこをうまく使って作られていおるのでハンターみたいな精神の持ち主でない限りは平常心を保ったまま見てはいられないでしょうねww

 

 そして横になって寝られないような広さの足場でここまでいろんな展開が起こるってのも観客を飽きさせない要素の1つになっています。こんな広さで何ができるっていうんだって思いますよ普通は。

 しかもTVとかじゃなくて映画の尺を埋めるのって大変そう。「そりゃないだろ」って展開にしたら怖さなくなっちゃうから「ありそう」なものじゃないといけないって縛りもありますからね(゚ω゚)こりゃ一苦労。

 

 物語はこれで良かったと思いますよ。生きるためにはこんなこともしないといけないってことまで描いて生きることに貪欲な人間の底部分にある本能みたいなものも見れていい作品になっていました!

 

最後に

 ハンターの結末はちょっと意外でしたね。こんな危険なところでアクシデントが発生したらまぁどちらかは普通死ぬでしょとか思うけど映画としてはみんな無事でしたってところが見たいって気持ちもある。 だけどリアリティを求めたら仕方ないのかなって。

 

 最近の映画とか漫画でこの共通点あると思うんですが、物語の面白さのためにメインキャラ死んじゃうってシチュエーションが増えてると思うんですよ。

 アニメだと去年やってた『サイバーパンク 2077』とか漫画の『呪術廻戦』『僕のヒーローアカデミア』とか『チェンソーマン』とか…。作者自身がキャラ殺すのに躊躇していないってのもあるかと思いますが(呪術廻戦の芥見先生とかチェンソーマンの藤本先生とかw)。

 

 ここまで作り込んでいたのはかなり得点高いですよね!しかも結末が判明する結構前から実は…ってなってて鞄をキャッチしないのもそういうことかっていうね。いやぁ作り込みがすごい!!

 

 あとラストシーンは他のシーンに比べて切りすぎじゃないかな?!どうやって救出されたのかさえ無くなっちゃってたからヘリに乗るとことかは欲しかったかもしれない。なくても違和感とかはないんですがそこは切るんだって思いましたねw 

 塔から離れるカットとか入れたら生きることへのいい絵になるかと思ったんですけどね。夫との別れに対しても良かったんじゃないかな。ここまでいうのは贅沢ですかね?( ´∀`)

 

 こんな明らか無理ゲーだろってとこからでも生存できるんかってなるサバイバル映画でした!!

 

 ってなわけでまた次回 ´ω`)ノ

 評価 ☆☆☆☆★4/5