ゴーヤの気ままに映画

見たい作品がある時に書いているので定期更新ではありませんが大体月に2,3本は新作鑑賞して投稿しています!文章は苦手なので下手なのはご容赦ください。評価は甘口カレーくらいの甘さ( ^ω^ )

映画『マッドマックス:フュリオサ』あらすじ・感想・ちょっとネタバレ 怒れる戦士の復讐劇

 

 1979年から公開されてきた『マッドマックス』シリーズ。かなり昔から描かれている作品ですが多くの人を魅了し続けている人気作品で、シリーズ全てをジョージ・ミラーが監督兼脚本を手掛けており監督や脚本家が変わることによって起きる「これじゃないんだよな」感を感じさせないのも特徴の一つじゃないかと思います。

 

 前作『マッドマックス 怒りのデスロード』は第88回米アカデミー賞候補作となり最多10部門ノミネート6部門受賞を成し遂げ、辛口評価で有名な批評サイト「ロッテントマト」では97%の好評を得る作品となりました(゚∀゚)スゲェ

 そんな前作から約9年ぶりとなる今作は『マッドマックス 怒りのデスロード』でメインキャラクターだったシタデルの女性大隊長:フュリオサ・ジョ・バサの若かりし頃を描く内容となっています。

 

 世界崩壊から数十年経った地で拉致された若きフュリオサは多くの試練をどのように乗り越えていくのでしょうか!?あとジョージ・ミラーももう高齢なのでこのマッドマックスシリーズが終わってしまうのか、まだまだ続くのかも注目ですね( ^ω^ )

 

 さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و

 

作品情報

 1979年に公開がスタートしシリーズ累計4億ドルを超えるヒットを記録した。前作『マッドマックス 怒りのデスロード』は日本で18億を超え、世界観に魅了された人も多いでしょう。

 

 世界が崩壊して45年経った地で若かりし頃の女戦士:フュリオサが戦う姿を描く。バイカー軍団に拉致され故郷や家族、人生の全てを奪われ復讐を誓う彼女に多くの試練が訪れる。目指す先には何があるのか!?

 

 主人公のフュリオサを演じるのは『ニュー・ミュータント』(20)やNetflix配信のドラマ『クイーンズ・ギャンビット』(20)に主演したアニャ・テイラー=ジョイ。彼女が拉致されるバイカー集団「バイカー・ホード」のボス:ディメンタス将軍役には『アベンジャーズ』のマイティ・ソーでお馴染みクリス・ヘムズワースが担当。

 イモータン・ジョーは前作担当したヒュー・キース・バーンに変わってラッキー・ヒュームが配役され他にはネイサン・ジョーンズアンガス・サンプソンジョシュ・ヘルマンなどが出演。

 

 監督はシリーズを製作してきたジョージ・ミラー。代表作である『マッドマックス』シリーズですが監督の年齢がもう80歳になるのでいつまで製作を続けるのかってのもファンとしては気になるところです。

 今作はスピンオフ作品となりますから『マッドマックス 怒りのデスロード』の未来が描かれる新作が出てきてくれることを期待してます( ^ω^ )

 

 

あらすじ

 世界崩壊から 45 年後――。

 

 若きフュリオサは、故郷である"緑の地"からさらわれ、ディメンタス将軍率いるバイカー軍団の手に落ちる。

 荒地を掃討する彼らは、イモータン・ジョーが統べる城塞都市の覇権をめぐって争いを繰り広げていた。

 

 復讐を誓うフュリオサは数々の試練を乗り越え、すべてを奪ったこのMAD な世界<マッドワールド>をぶち壊すため、ついに覚醒する!

 

※引用元:cinemacafeより


www.youtube.com

 

 

キャラクター<俳優名

フュリオサ<アニャ・テイラー=ジョイ

すべてを奪われた“怒りの戦士”。ウォーロード・ディメンタス将軍率いるバイカーの大群の手に落ち、故郷である“緑の地”からさらわれてしまう。荒地で戦いに明け暮れる男達と行動を共にしていくうちに、城塞都市に君臨するイモータン・ジョーと出くわす。

 

ウォーロード・ディメンタス<クリス・ヘムズワース

バイカーの大群を率いる将軍。フュリオサが復讐を誓う、“宿敵”。独裁者イモータン・ジョーが支配する城塞都市の覇権をめぐって争いを繰り広げる。

 

イモータン・ジョー<ラッキー・ヒューム

目的のためには手段を選ばない悪党。恐怖と暴力で鉄壁の要塞を牛耳る。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』では、権力・兵力を持ち、水源を抑える荒廃した地の権力者だった。体の一部が義体化している。冷酷非情な男で、周辺エリアまで勢力を伸ばしていた。自身の子供を求めて、女を囲っていたが、フュリオサは彼女らを連れて逃亡した。

 

プレトリアン・ジャック<トム・バーク

フュリオサの逃亡を助けるドライバー。狂った世界の中で二人の心は繋がっていく。

 

メリー・シャバサ<チャーリー・フレイザー

フェリオサの母。ジャバサの生き様も注目ポイント。

 

※引用元:FP(FASHION-PRESS)より

 

 

感想

今作の続きとなる『怒りのデスロード』と比べてしまうかもしれないがあくまでスピンオフ作品なので超えることはありません。ただ、この映画を見終わったらデスロードを見たくなるほど引き立て役になっている作品に仕上がっていました!( ^ω^ )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ざっとこんなもん(あらすじ)

 今回若きフュリオサがどのように戦士へと成長していくのかを描いているわけですが全5章に分けた監督にはあまり見ない珍しいスタイルとなっていました。砂漠が広がる世界でどのようにイモータンに出会うことになるのかを家族を殺された怒りや悲しみ、苦しみを織り交ぜながらスクリーンに投影されていきます。

 

 最初の章では生まれ育った“緑の地”で果物を採取していたフュリオサでしたが崖下で馬を狩猟している賊を発見。一緒に来ていた幼馴染に隠れていてと指示し自身は緑の地の存在を知られないようバイクのホースを切断してオイル漏れさせようとしました。

 馬を捌くのに夢中な賊の後ろで1人でホースを切断していると背後から他のメンバーに捕まりそうになり崖をよじ登ろうとしますが引きずり下ろされてしまう!

 

 首に下げていた救難の笛を吹き、母メリーが駆けつけましたが賊はバイクで逃走。メリーは馬では追いつけないため相手のバイクを奪い追走すると相手のキャンプ地にたどり着きます。

 

 そこには賊のリーダーであるディメンタスが体の状態がいいフュリオサを気に入りどこから来たのかを聞き出そうとします。口を割らないため汚れた体を洗ってやるよう指示しフュリオサと手下は別のテントへ移動。

 潜入するタイミングを見るためにキャンプ地を監視していたメリーは砂嵐の直撃に紛れてフュリオサがいるテントに潜入。救出することに成功しましたが逃げるところを見つかってしまい追手が来てしまう。

 

 フュリオサをバイクに乗せて先に逃しメリーは応戦して時間稼ぎをするが追手に捕まってしまう。バイクを走らせたフュリオサだったが母を残して逃げることができず戻ってきてしまう!

 メリーは緑の地について口を割らなかったがフュリオサの目の前で殺されてしまい、フュリオサはディメンタスと行動することに。

 

 ある日、赤い煙幕弾が近くに打ち上げられディメンタス達は現場に駆けつけると1人のウォーボーイズと出会う。ウォーボーイズは地下水を汲み上げ作物を生産している「砦」の存在を口にしたためディメンタスは制圧して自身のものにしてしまおうと企てる。

 が、イモータン・ジョーのためなら命を差し出すウォーボーイズたちに返り討ちにされてしまい逃げることとなる。

 

 砦を手に入れるために第二拠点である「ガスタウン」から制圧しようと計画。拠点を行き来している輸送トラックを強奪しバイク集団に襲われているように見せかけて潜入することに成功。

 ガスタウンを制圧し責任者を人質にイモータンへ交渉を持ちかけることに。ガソリンを送る代わりに作物や水をもらう条件を出したがそれだけでなく健康体なフュリオサとドクターを引き取ることも条件に追加されフュリオサは砦で暮らすことに。

 

 砦にいる女性達と隔離された部屋で暮らすことになったがイモータンの息子リクタスから目をつけられ、ある夜に襲われそうになったが事前に準備した仕掛けを使って逃走することに成功。

 砦の外へは出られなかったためウォーボーイズ達に紛れていたが時が経ち「喋れないメカニック」として生活することに。

 

 生活するのに必要な車を整備していたが新しい輸送トラックの製造に着手した際にトラックに忍び込んで脱出することを計画。計画を実行したが道中、輸送トラックが襲われてしまう!

 警備要因としてついてきたウォーボーイズはやられてしまい、運転手のジャックと共になんとか敵を倒したが喋れることと女であることがバレてしまう!

 

 ジャックはフュリオサが隠していたことについて言及せず生き残っていくために戦い方を教えてやると提案する。フュリオサはジャックについていきイモータンの配下として成長し大人へとなっていった。

 

 いつものように物資をガスタウンに輸送した際、ガスタウンでは暴動が起こっていた。内容は「砦からの物資が足りず部下達を統率することができなくなってきている」というもの。

 ディメンタスは物々交換の割合を改めようと考えジャックとフュリオサに「イモータンに会談を開く」と伝言を依頼。

 

 会談の申し入れを聞いたイモータンはディメンタスを排除しガスタウンを奪還しようと計画する。ジャックとフュリオサは戦争の準備をするために弾薬を作っている第三拠点「バレットファーム(弾薬畑)」へ向かう。

 

 ジャックは道中でフュリオサを逃すためにトラックではなく車に単身で乗るように指示し、荷台にバイクも乗せさせた。

 

 弾薬畑にたどり着いた一行だったがすでにディメンタス達に占拠されており入り口を閉められ戦闘になってしまった。フュリオサは入り口の門が閉まる前に外に出られたが応戦するジャックを救うために援護。

 2人でなんとか拠点外に逃げることができたが追手の戦力に圧倒され捕まってしまう。ジャックはバイクに引きずられフュリオサは戦闘で怪我を負った左手を軸に宙吊りにされてしまう。

 

 ジャックの拷問を見るのに飽きたディメンタスがメンバーに止めるよう指示しフュリオサを確認しにいくと左手を切り捨てて逃げられてしまった!

 命からがら砦に戻ることができ、相手が攻めてくる!と事の顛末を報告。ついに数十日に及ぶ全面戦争が始まる。

 

 フュリオサはディメンタスに復讐するため左手に義手をはめ準備を重ね戦場へ向かう。彼女は母を殺された恨みを晴らし故郷へ帰ることができるのか…。

 

 

 って感じでした。

 

 全体としては今作に続いていく『デスロード』よりも荒さや盛り上がりに欠ける部分があって比較すると下がり評価ではあります。ちょくちょく端折られる部分があるので一瞬どのくらい時間が経っているのかがよくわからなくなってしまうんです( ´∀`)ワタシダケ?

 

 内容としてはデスロードを前もって見ていなくてもわからない部分は少ないかなと感じます。どっちかというとデスロードでやってたことがどういう意味があるのかってのを今作で説明しているような感じなので今作見た後にデスロードを始めて見るでもOK!

 

 私は普通の上映で鑑賞しましたがIMAXとかどんな感じなんでしょうかね?音響の中でもかなり重低音が際立っていたので機材のグレードが高いタイプの上映会だとかなり体に響いてくるタイプの回になりそうで面白そうですね。

 

 

『デスロード』の引き立て役

 後続となる『デスロード』でメインキャラとなったフュリオサ隊長ですが生まれは砂漠ばかりの世界とは違い緑豊かで、作物が取れる環境があり飢えや病気に苦しむことのないような場所で生まれ育っており故郷を訪れることができた時には自然がなくなっていたことに項垂れてしまいます。

 

 幼少期に誘拐されてイモータンの元で成果を出すまでかなり苦労が重なった彼女ですが、今作の方が悲劇の度合い的には大きいけど作品全体としてはデスロードよりも抑えられています。

 その要因としては戦闘の派手さになってくるかなと個人的には感じていて、多対多の戦闘が少ないのと派手な演出なんかも規模が抑えめになってるんじゃないかなと思います。

 

 今作のピックアップする箇所はあくまでフュリオサがディメンタスに復習するところなので戦力の大きいイモータンは脇役になっているんですよね。最終的にフュリオサとディメンタスの一騎打ちに持っていくので「まぁ多いな」くらいの規模感から衰退させていかないとフュリオサ1人で対応していくことができないわけです。

 

 なのでイモータンと戦争することで戦力が減り復讐の機会を与えることになったんですよね。

 

 ただ復讐までのプロセスが結構長いので割とカットされている部分があるので規模感が伝わりにくい箇所も割とあるんです。それこそイモータン軍対ディメンタス軍の戦闘はダイジェストに流れて兵力がお互いに削られているみたいなんですが急にめっちゃ減るもんだから実感が追いついていかなかったんですw( ´∀`)ヘッ

 

 ディメンタスへの復讐を遂げることができたフュリオサがその後砦の女性達を連れて逃げる『デスロード』の始まりに繋がるんですがイモータンへの憎悪を膨らませる時間があったかがわかりにくいんです。

 

 前半は細かく内容を映してくれているのでいいんですが後半になると端折るのが増えるので作品のインパクトが薄れてしまって“もう終わるよ”感が伝わってしまうのも私としては嫌だったかな。

 今作の後がデスロードあることは多くの方が知っていたでしょうし、最後に繋がるカットが入るだろうというのも容易に予想ができたので後半に熱量を上げてそのまま移るかたちにしてくれたら一番嬉しかったかもしれません。

 

 そうは言ってもデスロードのスタートとエンディングにさまざまなシーンが登場しているので「こうやって繋がっていく」ってのはわかりやすかったです。爆発なんかの物足りなさはあれどもデスロードのシーンを見せる演出が結構多く盛り込めれていたのでファンとしては嬉しかったですね!

 

 なので『THE スピンオフ』作品として仕上がっておりメインであるデスロードを部分的に超えるかもしれないけど全体としてそうなることはない程度に抑えられているんです。

 

 これに関してはメインとなる作品と差別化を図らないといけないのもあるから仕方ないですよね。フュリオサの半生の大部分をギュッと詰め込んでいるので細かいところは謎のままでも気にはしません。

 デスロードで紐解かれるものもあるので残される謎が多くないから見終わった後に気持ち悪くはないけど超えるかどうか!?ってのは期待しない方が気持ちとしてはいいですね。

 

 

最後に

 最近公開されている映画で増えているように感じるのが4〜5章くらいで区分けして構成するスタイル。本数としては少ないですが見る機会は増えているのかなと思います。

 私としては過去と現在が切り替わるような作品などだと頭の整理が大変だったりするのでこれからどういった話が流れるのかを大雑把にわかるようにしてくれているのはありがたいです。

 

 見ていて理解に行き詰まるようなところも特になかったですしいい流れで鑑賞できたんですが、デスロードより時間が長くなるとは思っていなかったんですよねw(゚ω゚)

 作品の中身はスピンオフのボリュームなのに全体時間がスピンオフの範疇を超えているんじゃないかと思うくらいの尺なのでそのあたりの感覚もバグってしまう…。

 

 それこそ後半の復讐劇あたりにもっとボリュームがあってもいいと感じましたし、そのための尺は幼少期から砦で男になりすまして暮らすところあたりを短く削ってもいいんじゃないかとは考えました。

 後半の復讐部分が短くなってしまうのは「フュリオサの目的なのにこの程度!?」と思わせてしまうリスクがあるのでしっかり確保したいところではあるはず。そこはちょっと残念かな…(´ω`)

 

 それとフュリオサが左手を失うのはいいんですがあの状態で周りの目を掻い潜って逃げることができたのに驚きました。あれは流石に無理があるんじゃないかな?もうちょっと手薄になった感を出してくれないと腑に落ちないです。

 

 と、あれこれいろんなことを書きましたが『デスロードをもう一回見てぇ!!٩( ᐛ )و』となったのでスピンオフとしては大成功なのかな。本来の目的ってそこですからね。スピンオフ見たら終わりじゃなくて後続やメインになっている作品を見てもらうことに視点がありますから。

 

 これでもうシリーズ的にはないのかな?監督も高齢だしどう繋げていくのかも難しくなってきますから次があったら嬉しいけどもうないかなくらいの気持ちでいようかなと思います。

 

 ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ

 評価 ☆☆☆☆★4/5