ディズニーアニメなんかでよく描かれるシンデレラストーリー。大体は王子様と結ばれて幸せに暮らしましたとさ♪で物語が締めくくられますが、フィクションの世界だからそうなっているわけで現実だとなかなかそうはいかないものです( ´∀`)ソンナモンヨ
それをこれでもか!と叩きつけてくる?のが今作だそうで、アカデミー賞で6部門にノミネートされカンヌ受賞やレビューサイトなんかでも高評価の話題作なのだそう!
監督を務めるショーン・ベイカーの作品ではセッ◯スワーカーや移民などがよく登場するようで今作のシンデレラも21世紀に合わせてそういった身分の人物なのだそう。それと玄人よりも新人を起用することが多くメインキャラクターもそういった人選がされておりより気になりますね。
新星俳優陣がメインを務める中でこれだけ高い評価を得ることができたってのも監督の魅力かなと。公式HPに公開されている楽曲もたくさんありそういった部分にも力を入れていそうですね!
さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و
作品情報
全篇iPhoneのカメラで撮影を実施したり、アメリカのサイレントマジョリティーの部分をユーモラスに描くのが特徴的なショーン・ベイカー監督の最新作で長編としては8作品目となる。
ニューヨークでストリップダンサーとして働くロシア系アメリカ人のアノーラ。ロシアの新興財閥・オリガルヒの御曹司イヴァンと出会い、1週間の間1万5千ドルという大金を得るかわりに“契約彼女”として過ごすことに。
ストリッパーとして生活していた彼女が権力に振り回されながらも自身の幸せのために等身大の生きざまを見せる。
アメリカでは2024年10月に先行公開され映画館1館あたりの興行収入が年内1位を記録。同年5月に開催された第77回カンヌ国際映画祭では最高賞の「パルム•ドール」を受賞。 他にも多数の映画祭や批評家協会賞でノミネート、受賞を記録している。
主人公のアノーラ役を演じるのは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(19)やシリーズ化しているスラッシャー映画『スクリーム』(21・日本未公開)のマイキー・マディソンが担当。
御曹司イヴァン役は“ロシアのティモシー・シャラメ”( ゚д゚)ホントカ!? の愛称で親しまれるマーク・エイデルシュテインが演じる。英語劇としては初の挑戦だそうです。
第97回アカデミー賞で「作品」「監督」「主演女優」「助演男優」「編集」「脚本」の6部門でノミネートされ作品賞では最有力なんだそうです!
あらすじ
NYでストリップダンサーをしながら暮らす“アニー”ことアノーラは、職場のクラブでロシア人の御曹司、イヴァンと出会う。
彼がロシアに帰るまでの7日間、1万5千ドルで“契約彼女”になったアニー。パーティーにショッピング、贅沢三昧の日々を過ごした二人は休暇の締めくくりにラスベガスの教会で衝動的に結婚!
幸せ絶頂の二人だったが、息子が娼婦と結婚したと噂を聞いたロシアの両親は猛反対。
結婚を阻止すべく、屈強な男たちを息子の邸宅へと送り込む。ほどなくして、イヴァンの両親がロシアから到着。
空から舞い降りてきた厳しい現実を前に、アニーの物語の第二章が幕を開ける
※引用元:公式HPより
感想
金と権力の圧倒的な格差が夢の中にいる2人を一気に現実に引き戻すシンデレラストーリー。現実的だからこそあの空気感になるし複雑に絡み合った内容だったが笑いあり涙あり、曲も良くて自然と引き込まれる作品!イゴールがあのメンバーの中で一番可愛い奴だったw
濃すぎる時間
ストリップダンサーとして日々仕事に励んでいた主人公がたまたまロシア語を話せロシアの御曹司の相手をすることから始まったシンデレラストーリー。愛し合った2人はいつまでも幸せに…な展開ではなく相手の両親は家柄に関わるからこんな結婚は許さん!なスタンスで、「お金持ちと結婚できて人生大逆転!」から「めっちゃ急直下に落ちていく」ハードアトラクション作品となっていました( ´∀`)スンゴイナァ
「現実で起こったらこんな感じになるよな」と思わせるようなリアルな空気感の影響で見ているこっちもちょっとビクって身構えちゃうところもあり、評価が高かった理由もわかる。
舞台となっている場所が場所なだけにいろいろと出ちゃってるしやっちゃってるしねw(゚∀゚)ハッハー 制限がR18+となっており主人公の職業からもそういった描写は想像できるがあそこまでセクシーでゴージャスな仕上がりになっているとはね。
それだけでなくキャラクターのスイッチのオンオフがはっきりしており、仕事をちゃんと切り離して生活しているのが垣間見える。
私は過去に接客業についていた経験がありますが「客前だとニコニコで接客サービスするけど場を離れると顔の笑顔がスッと無くなる」アレと一緒なんですよw どこの世界もそういうものか。この切り替え自体が彼女の全体的に余裕がない印象を与えてきてるんじゃないかなと。
アノーラ自身は結構人気のあるストリッパーぽいですからね。ご飯もゆっくり食べられなくて休みをくれと言っても拒否されるような環境下にいるから精神的にもすり減りっぱなし。彼女頑張ってるよ!٩( 'ω' )و
アノーラがイヴァンと出会っていい方向に転換していくスピードがすごい早くて、ザ・シンデレラストーリーと思わせるテンポの良さ。全然障害が出てこないしアノーラも周りもすごいじゃん!ってノってくれている。僻み混じりだけどダイヤモンドでしたっけ?彼女は「2週間で終わる」と口酸っぱく言ってました。
イヴァン自身もアノーラに惹かれて個別に呼び出したりし、かなり執着するようになって1週間の間都合のいい彼女として迎え入れるほど。アノーラももらえる金額大きかったから嬉しいし普段参加できない体験を彼のそばにいればすることができるからこんないい話受けないわけない。
そんな酒と金とセッ◯スを自由に使い楽しかった生活もあっという間に終了。1週間って思ってるより終わるの早いですからね。
ここまでで多分半分行ってないくらいだけどもう濃過ぎませんか!?ww( ^∀^)ナンジャコリャ
イゴールがいいやつすぎる
イヴァンの親が雇っているイヴァンの子守り役をしているトロス。その子分として結婚を取り消す手伝いをしてたイゴールですが、後半になるにつれて彼がめちゃくちゃいい奴なのが見えてきて「なんでこいつそっちサイドにいるの!?」と思っちゃうほど。
イヴァンとアノーラが生活している家に行った際もできるだけ傷付けないように注意してたけど暴れるから電話の受話器に付いているコードで縛るだけで殴ったりは決してしない。まぁ上から指示があったからってのもありますけどね。
アノーラに対して何度も落ち着くように説得している様子から出来るだけ話し合いで解決したいという良心が見えたなと。
ただ一発スイッチが入ると躊躇することなくヤレるってのもあるからガルニクは彼を連れているんでしょうね。イヴァンを捜索するときに訪れたお菓子屋さんも躊躇うことなく壊してましたから(゚ω゚)ナンダト
彼の性格が真っ直ぐすぎるし逆らえない性分だから1回言われたらもうパァーーンってスイッチが入るんでしょうね。アノーラも困惑してたしw
アノーラを拘束したことでレイプ魔の称号を得ちゃったから移動時間とかが出来たら出来るだけ話しかけようとしているのも可愛すぎるw どっかで仲良くなってくれないかなぁとお母さん目線みたいな感情を抱いてましたが最終的に仲良くなってくれたから嬉しかったですね。
イヴァンの両親がやってきて離婚が成立した時も「謝るべきだ」と唯一イヴァンの行いに対して起こってましたから。お義母さんは自身のプライドがあってそんなことしない姿勢でしたしお義父さんも尻に敷かれちゃってね( ^∀^)
おばあちゃん子でいいキャラしてたイゴールもアノーラも幸せになってほしいですね。
最後に
イヴァンが典型的な甘やかされおぼっちゃまですごいクズっぷりでしたね。アノーラも元々はお金のために付き合っている側だったけど今回のことがあってあの一家みたいな人たちの側に行くことはなかったのでイゴールも一員にならなくてよかったって言ってましたし。
なんかお金を持っていてもここまで品がないのも考えもんですよね。親が親なら子も子かってな感じで。予告で両親が反対しているってのはわかってましたがあそこまでクズなキャラが追加されているとは思わなかったw
ラストシーンではアノーラなりのお礼をイゴールにしたかったんでしょう。彼女自身がそういう環境で生きてきたしああいったかたちでしか行動に移せなかったのも見ててちょっと悲しかったです。
イヴァンとの離婚が成立して家に帰るまで涙を見せなかったのに最後の最後でイゴールの胸の中で溢れてしまってました。離婚に関してもでしょうが彼女自身が「ありがとう」って感情がなかなか出せないんですよね。拠り所がどこにもないっていう。
そして曲も良かった!冒頭からめっちゃテンションあがるし、飽きませんでしたね。イヴァンを捜索するところはちょっとダラけた感じあるけどリアルだとあんな感じなんだろうな…。こりゃ評価高いわけだ!
ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ
評価 ☆☆☆☆☆5/5