
アクション映画の主人公って見るからに強そうだったりイカついキャラだったりしますよね。メインのキャラクターですからそりゃ強そうに見えるのがよくありますが、その雰囲気が全然感じられない普通のお父さんっぽいのにアクションバリバリなイメージなのが本作かなと。
ただ前作の記事は書いてないと思うんですよね。見た気はするけど覚えてもいない…( ´∀`)ハハッ
主人公が強いんだけど完勝するばかりじゃなくて泥臭く戦うところが結構あり、個人的にこういう構成が大好きです!ジョン・ウィックも強いんだけどちゃんとやられはするんで見ててハラハラできるんですよ。
The 平凡な男が束の間の休暇を楽しんでいたのになんだかんだ厄介ごとに首を突っ込むことになっちゃうみたいでどんなストーリーになっていくのか?続編が今後出るかもこの作品の終わり方で変わってくるでしょうからそこも含めて楽しみですね( ^ω^ )
さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و
作品情報
2021年に初作『Mr.ノーバディ』が公開され、『ジョン・ウィック』シリーズを手がけたデレク・コルスタッドが脚本を手がけるハードボイルド・アクション映画。
ロシアン・マフィアとの戦いから4年後、燃やしてしまった3000万ドルを返済するために日夜仕事に明け暮れる何者でもない男:ハッチ。家族との交流も少なくなり家庭環境は崩壊寸前!?
家庭の危機を感じ取ったハッチは仕事を休み家族で夏休みの思い出作りを計画。ハッチが幼少期に父親と訪れた思い出のリゾート地で自分の家族とも思い出を作ろうとしたが、その街は単なる観光地ではなく悪い組織が街を牛耳る状況となっており厄介ごとに巻き込まれていく!
主人公のハッチを『プリズン・フリーク』(06)、『ブレイキング・バッド』(09〜13)のボブ・オデンカークが担当。
他には『ワンダーウーマン』シリーズ(17〜20)のコニー・ニールセン、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ(85〜90)の“ドク”ことクリストファー・ロイド、俳優だけでなくアーティストとしても活動するRZA(リッザ)、『トータル・リコール』(90)、『キャットウーマン』(04)のシャロン・ストーンなどが出演する。
家族との楽しい夏休みのはずがいったいどんな厄介ごとに巻き込まれてしまうのか!?
あらすじ
何者でもない男ハッチ(ボブ・オデンカーク)は、ロシアン・マフィアとの決闘から4年、焼失させた3000万ドルを肩代わりした組織への借金返済のため、休日返上で任務を請け負った。一方で家族関係は崩壊寸前、その修復をかね一家でバカンスを計画する。
だが、全米最古のウォータースライダーが売りの何でもないリゾートは、巨悪組織を率い、薬物と汚職にまみれた警官を支配する
一切容赦のない女レンディーナ(シャロン・ストーン)の密輸ルートだった。地元保安官との些細なトラブルが、たちまち巨悪組織とのド派手な全面戦争へとエスカレートする!
※引用元:公式HPより
感想
究極の天秤「家族と仕事どっちが大事なの!?」問題を抱えた主人公が爽快アクションで家族との親睦を深めていく一作。アクションもいいし、めっちゃ動けそうな見た目じゃないからより面白い( ^ω^ )
仕事も大事だが家族も大事!
最近の社会では「家庭と仕事」のバランスが注視されてきて昔のような過酷な労働環境なんかは減ってきていますよね。だけど生活のために仕事を増やしたいのにいろいろと制約もあり今がベストなバランスかと言われればなかなか首を縦には触れない。
この2つを天秤にかけどのように保つかは永遠の課題なんでしょう( ˘ω˘ )
生活を維持し家族のために仕事をしているのは周りも理解はしているんだけど、関わる機会が減れば自然と興味関心がなくなり存在自体が危うくなる始末に…。それこそ家庭内でノーバディ(誰でもない) になってしまうわけです。年頃の子供がいるとよりその危機が加速的に押し寄せてくるのかなと。
そんな状況を打破するために3000万ドルという大金の返済に休憩を入れていざ家族との思い出作りを…と思ったけど日頃から会話をしているわけでもないので何をしたらいいのやら状態。妻から「話がある」と切り出されそうになっていましたし、仕事も朝から夜遅くまで続いているのでよっぽどの状態だったんでしょう。息子に「まだいるの?」みたいなこと言われてましたしねww
家族と関係性に亀裂が入ってきているのを打開するための家族旅行。しかもおじいちゃんも一緒になって楽しい夏休みにしようとしたわけですがハッチの性格が原因でいろいろな面倒ごとを持ってきちゃいます。
頭に血が昇りやすいってのもあるんでしょうが自分の気持ちが悪いとそのままにして置けない性分なんでしょうね。
最初は我が子に手を出されてその場は引いたけど「やっぱ腹立ってきたわ」と突っ込んで行っただけかと思っていましたが、誘拐された子供は引き返してまで助けましたからデヴィッドが言った通り「良くはなっている」んじゃないでしょうか。
この仕事はできるんだけど家族との関わり方に困惑している感じはボブの“普通っぽい”ポテンシャルがあるからできるのでしょう。着ている服も庶民感が見えますしもうこれは才能ですw
ボブも結構いい年だと思うんですよ。60歳過ぎてますからね。その年代のアクション俳優といったらトム・クルーズとかでしょうがあの人はかっこいいじゃないですか?多分同じ衣装を着てもキマっちゃうと思うんです。配役マジ神( ^ω^ )
爆発の夏。マンセルの夏。
外見はただのおっさんと侮っては痛い目を見ます。やることは加減なしだし、劣勢になってもスイッチが入ると相手をグチャグチャになるまで痛めつける人間ミンチマシンとなります。
相手の倒し方がめっちゃド派手になっており「さすがジョン・ウォックの製作陣」と思える内容。カメラワークも上手いから見応えがあります。とくに誘拐された子供を救うところは子供と同じ目線でやり合っているのを見れて「やべえ奴だ」ってなります。扉開けたら急にチェーンで首吊られてるとかヤバすぎでしょw
アクション自体をスタントマンがやっているとしても違和感ないですし、ボブも強いけど無傷ではないのでここはジョン・ウィックと同じです。
なんなら水上バスのとこで指切り落とされますからね。しかも運悪く魚に食われるという( ´∀`)あれっ?ジョンも指切ってなくなってたよな…。
でもあれだけ何度も戦いを繰り広げているのにしれっと家族の前に戻ってくるのが毎回笑えてしまう。なんとか隠し通そうとしているんでしょうが軽い傷は見えるところにありますし、指ぐるぐる巻きだったら「ん?」ってなりますよ。妻以外はあまり突っ込んだりしないですが。
レンディーナが乗り込んでくる時のラストバトルは一番力が入っていてちゃんと考えて作成しているなと感じました。少人数で大勢を相手にするからトラップだってあるし、銃火器だって使うし。
RZAが刀で相手を倒した時の姿がブレイド過ぎましたねw 刃についた血を拭ってルト子がアップに移ると「ヴァンパイアハンターなのかな?」ってw
最後の大爆発はやっぱ必須なんでしょう。マンセル家の夏にはあれが不可欠なようです。日本のキンチョーみたいなもんですね。「キンチョーの夏。日本の夏。(花火文字パラパラ)」みたいな!?
子供達のキモの座り方がえぐかったですね。娘なんて爆発が上がっている空をパシャリって写真撮ってますから。しかも家に帰ったらみんなで鑑賞会ってww 爆発はエンドロール中の登場でしたがああいうのを見ながら思い出を振り返れるってのがいい家族の形なんじゃないですかね?
最後に
家族と一緒に過ごすことができれば行き先がどこであろうと関係ない。今回ボブが選んだのは彼が子供時代に訪れたボロい施設などですが、言葉を交わし共に時間を過ごせば全ていい思い出になるということです。
たとえ何かのトラブルに巻き込まれてもそれ含めて「あの時は〜だったよね」と笑って話すことができますよ( ^∀^)
思い出作りを成功させることはできましたが、彼の借金返済はこれからどうなるんでしょうかね?これを変え終わらないと初作からの課題が解消されませんからまだ続くんじゃないでしょうか。
正直もう1作くらいで借金地獄を何かしらのかたちで解消して真の安寧を手に入れてほしい。仕事も家族との時間も全てちょうどいいバランスで完成することができました!で終わるエンドを見たいですね。まぁボブの性質上何かしらに首を突っ込んでいきますから落ち着くことはないのかな?
そして妻ベッカがかっこよかった。旅行に来てまでトラブルを抱えてきたボブに怒りをぶつけるも別れるのではなくさっさと片付けてこいと背中を押してくれるなんて!かっこ良過ぎでしょ。
子供も巻き込む可能性があるし、元々危険を近づけさせないと約束していたのに破っちゃってますから。これを片付けたら約束は守られるという理論でやらせたのかもしれないですね。
あとジョン・ウィックみたいに犬は死にません。犬じゃなくてオオカミか?新しい家族ができましたねww
ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ
評価 ☆☆☆☆★4/5
