
いろんな映画やドラマを見てきましたが、私はどうやらメインを張るイケメン俳優や美人女優より2、3枚目俳優やユーモアのあるキャラクターの方が好きなようです(゚∀゚)タニンゴトノヨウw
今作の予告を見た時に「あれっ?佐藤二朗がもはやメインの作品じゃねえか!」と今までにない期待を持ち公開を楽しみにしていました。
今まで佐藤二朗が出演する作品の予告を見てきましたが、どこかのワンシーンでアドリブだろ!ってセリフを放ちパンチを残す印象でした。
それがあんな前面に佐藤二郎が映されセリフもめっちゃあるし重要なキャラクターだし、舞台が取調室を中心としているので変な邪魔も入りにくそうだったので「これはキタ!」と確信していましたww
公式HPを見たら佐藤氏の役や今までの立ち位置のこともあってかキャスト一覧の一番上にはいないんですよね。絶対山田裕貴が主人公の作品に感じれないと思うんだよなと思いながら鑑賞しに行きます( ^ω^ )
さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و
作品情報
講談社から発行されている月刊小説誌『小説現代』の2022年2月発売分に掲載され、2025年5月から漫画アプリ『コミックDAYS』にてコミカライズされている。2024年7月には同小説誌で続編にあたる『法廷占拠 爆弾2』が刊行された。
警察に補導された酔っ払いの“霊感”が事件の発生を的中させたことから、街中に仕掛けられている爆弾を探すゲームが始まる。取調室で繰り広げられるゲームの回答を間違えれば被害者が出てしまう緊迫感が見ている観客もヒヤヒヤさせる!
2023年の『このミステリーがすごい!』で1位を獲得した原作小説をもとに『帝一の国』(17)、『キャラクター』(21)を手がけた永井聡監督が制作を務める。
爆発事件が発生する場所を霊感で言い当てるスズキタゴサクを演じるのは個性的なキャラクターとアドリブが印象的な佐藤二朗が担当。タゴサクのゲームから爆弾の場所を探る警視庁捜査一課の刑事を『東京リベンジャーズ』シリーズ、『ベートーヴェン捏造』(25)の山田裕貴が演じる。
他にテレビドラマや映画、CMなど多くの作品に出演する伊藤沙莉、『陰陽師0』(24)、『ベートーヴェン捏造』(25)の染谷将太、『グランメゾン・パリ』(24)の寛一郎、『マスカレード』シリーズ(19〜21)、『アバランチ』(21)の渡部篤郎などが出演する。
街中に設置された爆弾を見つけるために繰り広げられる頭脳戦の中で事件の真相が判明していく。なぜ爆弾は仕掛けられタゴサクのゲームが始まったのか!?
あらすじ
街を切り裂く轟音と悲鳴、東京をまるごと恐怖に陥れる連続爆破事件。すべての始まりは、酔って逮捕されたごく平凡な中年男・スズキタゴサクの一言だった。
「霊感で事件を予知できます。これから3回、次は1時間後に爆発します」
爆弾はどこに仕掛けられているのか? 目的は何なのか? スズキは一体、何者か?
次第に牙をむき始める謎だらけの怪物に、警視庁捜査一課の類家は真正面から勝負を挑む。
スズキの言葉を聞き漏らしてはいけない、スズキの仕草を見逃してはいけない。すべてがヒントで、すべてが挑発。密室の取調室で繰り広げられる謎解きゲームと、東京中を駆け巡る爆弾探し。
「でも爆発したって別によくないですか?」
― その告白に日本中が炎上する
※引用元:公式HPより
キャラクター<俳優名>
類家<山田裕貴>
警視庁捜査一課でスズキタゴサクと真っ向から対峙する交渉人。 もじゃもじゃの天然パーマに丸メガネの野暮ったい見てくれながら、ギラリとした鋭い観察眼と推理力をもつ。切れ者にしてクセ者。
スズキタゴサク<佐藤二朗>
どこにでもいそうな中年男性の風貌だが、秋葉原での爆破を皮切りに、この後1時間おきに3回爆発すると予知していく。刑事たちの問いかけをかわしながら、爆弾に関する謎めいたクイズを出し始める。不可解で不気味、自虐的にして挑発的。言葉、態度、仕草、すべてが意味深。
倖田<伊藤沙莉>
爆弾捜索に奔走する交番勤務の巡査。「有力なタレコミがあった」との情報を手掛かりに、矢吹とともに複数の現場を駆け回る。猪突猛進で人間味のあるキャラクター。
等々力<染谷将太>
「スズキタゴサク」の過去を追う所轄の刑事。 どこか世の中を諦めたような雰囲気を持つ。
清宮<渡部篤郎>
類家の上司。「スズキタゴサク」と交渉し対峙する。
矢吹<坂東龍汰>
倖田の相棒で、同じく交番勤務の巡査長。
伊勢<寛一郎>
スズキタゴサクの見張り役を務める刑事。
※引用元:FashionPressより
感想
謎解き要素もしっかりしているし心理戦の緊張感と佐藤二朗が演じるタゴサクの緩急がハマる一昨!タゴサクの挑発にイラッとさせられたり翻弄されたりして駆け引きがマジで面白い( ^ω^ )邦画の荒いCGとかも結構カバーされているしなんならそこ関係なしに飽きずに見ることができました!
やっぱ佐藤二朗が主役じゃねえかw
予告からも分かりますが今作の鍵を握るのは“スズキタゴサク”という男。この男の演技1つで周りの人間の顔色や行動が変わっていき事件をより深刻な状態に持っていったりするのでこいつの演技がどうなるかで良し悪しが決まってしまうと感じてしまう。
正直それだけじゃなくストーリー展開や脚本の流れも違和感がなく分かりやすい。特にカメラに映るキャラクターが割と数いるんだけど忘れる感覚もなくて見てるこっちがダレることもない。
警察組織がチームで動くんで人数多いし途中でキャラが追加されると覚えるキャラが多過ぎて面倒になっちゃうんですが、そういったこともないし全員個性があるから忘れにくいってのもあるかなと。
個人的には最初に取り調べを担当した等々力がずっとやっていくのを見たかったんですが、「警視庁」から人が来たら仕方ないかな…。何回も発生している爆発事件がタゴサクの犯行だとしたら捜査体制もデカくはなりますから。
ただ等々力の後半の操作能力やひらめきはかなり冴えたので「等々力が上司の顔に泥塗らないよう解決するとかでも良かったかも?」と思っちゃいました。
あと類家が主人公っぽくないように感じてたんですよ。見た目から心理戦や謎解き得意そうな雰囲気を出してはいたものの性格や発言が真逆のタイプすぎて「えっ!?主役ですよね?」とか思ったりw
山田裕貴のルックスがあるのも影響しているのか捻くれすぎててギャップがすごく原作再現なんだろうがもうちょっとやり方あったんじゃないかなって。
とはいえ警視庁の人たちと野方警察のメンバーが最終的に協力しあって解決まで行けたのは良かったかな。 事件の真相を追うのに等々力の立ち位置は重要でしたし、彼のまっすぐさも良かったです!
いろんなキャラがいたけどやっぱタゴサクがいいキャラしてた。基本的には純粋にゲームを楽しみながら悩んでいる警察側を挑発し精神的に追い込むような黒い部分をうちに持っているかと思えば、社会への怒りをぶつけるようなセリフを言ったりしてるんでよりキャラが濃い。
キャラクターたちだけでなく爆発や怪我メイクへの力の入れ方が結構すごい。CGを使った駅や街の爆発シーンは「邦画のCGだな」といった感じだったんですが、片岡千之助演じる辰馬の爆発や坂東龍汰演じる矢吹が巻き込まれるとこは衝撃的でした!
辰馬が爆散したと思ったら矢吹の足吹っ飛んでるしであのシーンはめっちゃすごかったです。そこまでデカい被害の出るシーンは出ないんじゃないかな?と思ってたら、想像してたよりかなりの被害出てたのであの衝撃はぜひ見てほしいです( ^∀^)
1個いうとしたら邦画の中でも尺がかなり長い分類なので気楽には見れないとこですかね。時間は長いんですが退屈する時間はなく全是な気ないんですけどね。
私は久しぶりにお尻が痛い中での鑑賞をしていましたw 普段は痛くならないんですが見た日はめっちゃ痛かったんですよ。しれくらい長かったです(´・ω・`)オシリガ…
最後に
今作は「ざっとこんなもん(あらすじ)」なしで良いかなと思います。そんな難しいストーリー内容でもないし登場キャラクターの関係性も細かくないので大丈夫です。年齢制限(PG12指定)なのである程度ショッキングなシーンもあるので苦手な方は避けた方がいいかもですが、誰でも満足できるんじゃないかなと。
個人的には今年見た邦画の中で一番良かったんじゃないかな?洋画が好きなのでそっちを見ることが多くいざ邦画を見るとCGやストーリーの荒さがあり「そんなにだったな」と思いがちなんですが、今回はめっちゃ満足( ^ω^ )
あと現代のネット社会に対する皮肉なんかもありましたね。動画を見ているだけで直接関与していないから野次馬感覚で言いたいことを言っているだけかと思ったら、タゴサクが仕掛けたトラップで動画を見ていた側が加担していたことになるっていうね。
実際に関与していなければ関係ないかというとそうではなく、誰もがどこかで繋がって何かしらのことに関わっているのを映しているなと。
ネットが当たり前になってそこに対する感覚が薄くなっている人が結構いますがそんなことないんですよね。顔出していなければ表現の自由を盾に何やってもいいわけじゃないですし、ネットという大規模な環境に投じた自分の一文が大きな事件を起こすなんて思いもしませんよね。
そのあたりをよく考えて生活に取り入れる必要がありますし、気をつけないとって感覚がないとバイトテロとか法的措置を受けたりするんだなって。高校卒業していない学生も加害に加わる時代ですから怖いものです(´ω`)
と脱線してしまいましたが本当に良かった!正直原作続編も映画化して欲しいかな。原作読んでないからどんな展開になるかはわからないけどタゴサク並のキャラが出てくるなら絶対見に行きますww
ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ
評価 ☆☆☆☆☆5/5

