ゴーヤの気ままに映画

見たい作品がある時に書いているので定期更新ではありませんが大体の目安で月に2,3本は新作鑑賞して投稿しています!文章は苦手なので下手なのはご容赦ください。評価は甘口カレーくらいの甘さ( ^ω^ )

映画『ミッキー17』あらすじ・感想・ちょっとネタバレ ブラックだが笑えるSF

 

 数々のSF映画が作成され公開されてきましたが、SFって人類の夢が詰まってて“カッコいい”や“憧れ”が詰め込まれていると思うんです。たくさんの人が武器やアクションに魅了され、長年ファンが居続けている作品なんかもありますよね。

 『スター・ウォーズ』とか『マトリックス』とか『ターミネーター』なんかはいろんな人が知ってる・見ている代表格なのかなと( ^ω^ )

 

 そんなSF作品の“ど真ん中”ではなく“ブラック”な要素を詰めたのが本作でございます。

 

 現代社会にも「ブラック企業」はあれども宇宙規模になれば飛び抜けてブラックな企業も出てくるもんですねww 今作の監督があのポン・ジュノということでスリラーとコメディ要素に期待が高まりますね!

 2019年に公開された『パラサイト 半地下の家族』なんて日本でも話題になりましたし、パルムドールを獲得した作品ですからその監督が製作するとなるとね( ´∀`)

 

 今までにないストーリー設定、主人公が「使い捨て」されるという発想で新感覚の“死にゲー”はどのような仕上がりになっているのか!?

 

 さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و

 

作品情報

 第72回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドール賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』で監督・脚本を務めた若き巨匠ポン・ジュノの最新作。

 

 人生失敗だらけの主人公・ミッキーが人生大逆転するために“ある仕事”に応募する。その仕事とは「死ぬこと」。死んでも体はコピーが作られ生き返り続けるブラック企業で働く日々のなかでとある事件が発生。

 その事件を機に自分を使い捨てるクズ上司に叛旗を翻すことを決め、ミッキーの逆襲が今始まる!

 

 主人公のミッキーは『ハリー・ポッター』のセドリック役や『TENET テネット』、『THE BATMAN -ザ・バットマン-』に出演するロバート・パティンソンが担当。『トワイライト』シリーズとかでもカッコいいキャラを担当してきましたがどんな感じになるんですかね(゚∀゚)

 他には『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のナオミ・アッキー、『NOPE/ノープ』のスティーヴン・ユァン、『アベンジャーズ』のハルクや『哀れなるものたち』のマーク・ラファロなどが出演する。

 

 死んでも生き返って無限に労働させられるという超次元ブラック企業でそんな物語が繰り広げられるのか!?

 

あらすじ

 死んでも復活し続けるミッキーは、かつての記憶は全てセーブされたまま、身体だけが新しく生まれ変わる“使い捨て”人間だ。

 

 しかし、18体目のミッキーになったとき、前のコピーがまだ生き残っているというトラブルが発生。

 

 使い捨てワーカーが同時に2⼈存在することは許されておらず、その存在が確認されるとコピー元もろとも処分されてしまうのだ。

 ミッキーの上司で強欲な権力者のマーシャルは、スイッチを押せば即死の爆破装置をちらつかせ、「おまえらの運命は俺次第だ」と2⼈のミッキーを脅す。

 

 そして、2⼈のミッキーによるどん底からの逆襲劇が開始。謎のモンスターの群れに向かっていくミッキーたちだが、この先にどんな展開が待ち受けるのか……︖

 

※引用元:FashionPressより


www.youtube.co

 

キャラクター<俳優名

ミッキー<ロバート・パティンソン

失敗ばかりのどん底人生から抜け出し一発逆転するため、"使い捨て労働者(ワーカー)"の希望を申し出る。受付で「注意事項はよく読んだ?」と聞かれるも、実はほぼ読んでいなかった。よく読まずにサインした契約により、⾝勝⼿な権⼒者たちの過酷すぎる業務命令で、命を落としては何度も⽣き返るという、死にゲー任務に就くことになる。

 

ナーシャ<ナオミ・アッキー

エリートパイロット。常にミッキーをサポートする、ミッキーにとって信⽤できる仲間。

 

ティモ<スティーヴン・ユァン

癖の強い、ミッキーの友人。

 

マーシャル<マーク・ラファロ

宇宙船内で開拓のリーダーを務める、ミッキーの上司。強欲な支配者。

 

※引用元:FashionPressより

 

感想

いろんな実験で死んじゃっても何度も生き返る環境で挫けない主人公のメンタル強すぎるw というか一緒に宇宙に行ってる奴らが基本変わってる。クライマックスの終わり方が『風の谷のナ◯シカ』にしか見えんかった( ᐛ )ハハッ

 

 

 

 

 

 

ざっとこんなもん(あらすじ)

 大雪が降り氷で覆われている惑星ニブルヘイム。

 崖から転落してしまいスーツに備え付けられている通信機能、防寒機能が壊れてしまったミッキー。かなりの高さから落ちたのに自分がまだ生きていることに驚いている(゚ω゚)ナンデイキトルン!?

 そこへ友人のティモが飛行船に乗って現れた。ロープを使って崖に降りてきたから助けてくれると思ったが、ミッキーが持っていたまだ使えそうな装備だけ回収して帰ろうとしている。帰り際に「死ぬのってどんな気分なの?」と笑いながら問いかけてくる。

 

 なぜティモはミッキーを助けなかったのかというと、ミッキーは最新のプリント技術で体が印刷され復活することができるためわざわざ助ける必要がないのだ!極寒の地で防寒機能も虫の息を救うより復活させた方が早いよねってわけですね。

 

 ティモが去ったあと自分が死ぬのを待つだけになったミッキーの前にニブルヘイムに生息している通称:クリーパーがやってきた。見た目はダンゴムシのような王蟲のようなやつが目の前で大きな口を開き涎を垂らしている。「あぁ、食われて終わるのか…。いっそのこと丸呑みにしてくれた方が痛くないからそれで頼む」

 

 ここでミッキーがニブルヘイムに来ることになった経緯の回想。

 まだ地球にいた頃、ミッキーはティモに「ハンバーガーよりマカロンが売れる時代が来る!」と言われ2人でマカロン屋をオープンした。が、開業資金を借りた相手がマズかった…。

 もし支払いから逃げても地の果てまで追われ元締めの金持ちの道楽のために体を切断されてしまうそう。目の前でそのショーを見せられたしね(゚∀゚;)クルッテルゼ

 

 そんなどん底状態を脱却するために地球以外の新天地を目指すプロジェクトに応募することを決意する。募集はざまざまな職業に対して出されていたが資格もないしまともな仕事なんてできないから条件なしのある職に応募。

 

 受付で応募書類を提出したところ「内容はちゃんと全部読んだ?」と再三確認を取られる。

 

 ミッキーはページもあってちゃんと読むのも面倒なので「読んだよ」と嘘を申告。すると責任者っぽい女性がやってきてミッキーに仕事について説明を始める。

 いろんな注意点を話しているんだが彼女の髪からいい匂いがして何話しているか頭に入ってこない。これは仕方ないよね!だっていい匂いしてるんだもん( ^ω^ )シャーナイ

 

 と、いう過程を経て気がついたら「コピー機で新しい体を生成できるから死んでも問題ない人体実験体“エクスペンダブル”」として働くことに。みんなは注意事項などはちゃんと目を通して署名しようね♪

 

 人によっては「そんなことするのは命への冒涜だ!」と反対意見を出していたりしたが、それは「地球」での話だよね。大気圏を出て宇宙に出ちゃえばそんなもん関係ない!だからこその職業ってわけですねww

 宇宙空間では太陽からの放射線を長時間浴びた際にどんな症状が出るのか?といった宇宙の謎の解明するための検証やニブルヘイムに到着してからは未知のウイルスが存在するか?などを酸素装備なしで検証したりしていた。

 

 そんなミッキーたちの犠牲の甲斐あってニブルヘイムでも酸素ヘルメットなしに生活を送ることができる抗体を生成することに成功!気がつけば犠牲にしてきたミッキーは全部で16体、冒頭で崖に落ちてしまったミッキーが17番目となった。

 

 こんなに何度も死を経験してきているから精神的にも耐えられないんじゃないの?って思いますよね。私も思います。

 だけどミッキーは1人で耐え続けていたはないんです。一緒に宇宙船に乗船した警備員職のナーシャ。

 

 地球での暮らしではいいことなしだったけど彼女も出来て借金取りもいないしやることやって楽しく過ごせているから耐えられる。周りには興味本位で「死ぬってどんな感じ?」と聞かれてばっかりだけど( ^∀^)ダリイナァ

 

 ニブルヘイムについてからは乗組員に抗体が投与されたからニブルヘイムを開拓することに。ミッキーはチームを組んで地表面の探索をすることに。

 

 同じチームになった親友のティモや女性乗組員のジェニファー、カイと共に洞窟に入った際に後のクリーパーの子供と遭遇し足に飛びついてきた!

 一同はこの生物が人間を食べようとしていると判断し発砲してその場を離れようとしたところ洞窟の天井が一部崩れてジェニファーが亡くなってしまう。

 

 ミッキーは宇宙船に戻ってからマーシャルに「ジェニファーの身代わりにならなかったのか!?」と怒られ、ジェニファーと恋人同士だったカイは深い悲しみを背負ってしまう。。。

 

 そんなことがあったなとクリーパーに食べられる寸前に思い出していたミッキー17。まぁいわゆる走馬灯ですわな。 そして気が付くとミッキー18にはなっておらずクリーパーに引きづられてどこかへ運ばれている。

 

 「なんで俺を食べないんだ?」と思っていると洞窟の先の広がったスペースにめちゃくちゃたくさんのクリーパーベビーがいるではないか!?

 「あぁ、子供達の餌にするのね。ちゃっちゃと食べちゃってくれよ」と諦めているが子供達も一緒になってミッキー17を運び始めた。

 

 何をされているのか理解できずそのまま運ばれていると洞窟を抜け地表に投げ出されたではないか!?「なんで食べないんだ!?俺が臭くて不味そうだったのか!?」とクリーパーに言うけど会話なんてできるわけない。助かったなら早々にここを離れよう。

 

 なんとか宇宙船まで帰ってくることに成功したミッキー17はクタクタの顔を洗い休もうとベッドにダイブする。するとベッドに別の自分が寝ているではないか!?ここで登場ミッキー18。

 

 なんてこった。ダブっているじゃないか!

 

 それってなんか問題あるの?と思ったそこのあなた!実は個人を複数存在する状態にしちゃうのは作中では犯罪なんです。

 というのもエクスペンダブルのコピー機はもともとあるサイコパス科学者の発明で、その当人が自分を複数作ってホームレスを殺害する事件があり複数での存在は犯罪なのです。規約にも複数存在になった場合は抹消されちゃうってあるんですよね。

 

 なのでどっちかは死ななければならない。だけどどっちも死にたくはない。ミッキー17はダンベルを手にするミッキー18から逃げようとしたが頭を殴られてしまい気絶してしまいます。

 気が付くとゴミ箱に入れたれ焼却炉に放り込まれそうに。入れられる前に気がついて抵抗しているがミッキー18はどこか攻撃性が高くて容赦なく殺そうとしてくる。一方のミッキー17は死にたくないけど相手を殺したくもないかなと躊躇してしまう。

 

 もみくちゃになっているとことに誰かが近づいてくる足音が聞こえミッキーたちはひとまず隠れることに。 そこにやってきたのはティモでミッキー18が出ていってなんとかバレることなくその場をやり過ごすことに成功。

 そこにナーシャも合流して出て行こうとしているがミッキー18がナーシャの白を揉んでいるではないか!?ミッキー17は18を阻止しようと周りにバレないように後を追うが途中でサプライズがありマーシャルの食事会に呼ばれることに。

 

 マーシャルとの食事会では普段の流動食のような味気ないものではなく人工肉が振る舞われたが実は罠で開発中の食事を使った実験だったのだ。新しい試験薬を投与してなんとか一命を取り留めたミッキー17は一緒に食事会に呼ばれたカイに支えられながら彼女の部屋で休むことに。

 お茶を飲んで落ち着いてからカイに誘われる場面もあったがナーシャと18のラブラブを阻止するために自室へ戻る。

 

 部屋に戻ったらナーシャが飛びついてきて好きな人が2人いるなんて最高!とめっちゃハイテンション。ふとテーブルが目に入るとティモが捌いていた薬と同じものがあるじゃないか。

 18とナーシャは1発かましてこのテンションってわけかと理解し3人でおっ始めようとした時カイが気分が落ち着くお茶を差し入れにやってきてミッキーたちの存在がバレてしまう。

 

 ナーシャはカイを追いかけてマーシャルへの報告をしないように説得を始めた。

 

 自室に残ったミッキーたちはマーシャルの食事会であったことを共有した。食事を食べてありがとうと言って帰ってきたミッキー17に対して「そんな扱いを受けたのに何もし返さずに帰ってきたのか!」とキレるミッキー18。

 上でふんぞり帰っているマーシャルに対して痺れを切らした18は銃を手にしマーシャルを殺すことを決意。 部屋を飛び出したミッキー18を止めようと追いかけるミッキー17。

 

 その頃マーシャルはニブルヘイムで採取できた岩を切断しその断面にクルー全員の名前を刻んで後世に語りつごう!と放送を撮っていた。岩を両断出来たと思ったら表面に不自然な穴が開いているではないか。

 

 その穴から子供のクリーパーが飛び出してきたことで状況が一変。会場はパニックになりもみくちゃになりながら発砲したミッキー18の弾丸はマーシャをに当たることはなかった。

 

 クリーパーは捕獲され騒動が落ち着いたことでミッキーが2人いることがバレてしまった。 このままだとミッキーたちは抹消されちゃうけどどうなっちゃうの!?

 

 ってな感じの話でございます。

 

 上映が2時間半くらいで結構長めの作品となってましたね。ブラックユーモアたっぷりで笑えるシーンもあるしシンプルなストーリーで見やすく仕上がってました。

 

ストーリはわかりやすく笑える要素も多いが…

 未知の部分が多い宇宙空間で生きていくために都合がいいように使い捨てられるミッキーですが、科学者たちや乗組員からの扱いが結構雑で可哀想に見えてきます。

 何回も復活できるからっていうのもあってか科学者のポカが後半になるにつれて激増していくんです( ´∀`)

 

 雑に扱われていて可哀想なんだけどそんな彼が面白くって笑ってしまうw

 

 作品としては監督っぽさを感じられるし退屈になるようなところはないから全然問題ないんだがボリュームでいうともう少し派手さやキレがあってもいいのではないでしょうか?

 全体的に綺麗にまとまってて見やすくなっているんだけど「『パラサイト』の監督が製作した作品」として見ると思ったよりもパンチが弱めに感じてしまうかもしれません。

 

 あとこんなに本編長くする必要もないんじゃないかなって思っちゃいました。長い割にはミッキー17が生き残ってからの展開が回想に比べてのぺっとしてるんじゃないかと。

 ミッキー自身の人生の転機は力入っているけど入りすぎててボリュームデカいし長いしで結構幅取ってるんですよ。ここをキュって縮めて本編のパンチを強くした方がいいんじゃないかなって。

 

 でも作品自体は面白いからいいっちゃいいんですけどね。そうしてたらどうなるのかを見たいってのはありますがw

 

 それとマーシャル夫婦のクズさをもっと露呈してもいいんじゃないでしょうかね?ナーシャが「そんなんだから選挙で落選するんだよ!」って言い放ちますが、もっと「直らないでしょ、このクズさ加減じゃ。」くらいの奴が来て欲しかった。

 正直マーシャル自身より夫人の方が鍵を握っているんですけどね。もしマーシャルが夫人の操り人形ならポカするところを作ってもいいのでは?乗組員の多くが反抗しないのが不思議でならないです。

 

 企業自体がブラックなんだからマジでやばいやつが上に立っているってのを前面に出して最後はみんなでマーシャルに反抗するくらいのでもいいかもしれないですね。

 

最後に

 CGも綺麗に作られていたし、ロバート・パティンソンの演技も良かったですね。今までかっこいい演技の印象が強かったけど性格が真逆の負け組キャラもできるとは思ってませんでした。

 

 ただクライマックスはナウシカ感がありすぎて既視感がねww 宇宙生物のデザインだから触手とかの要素がよく使われるのはわかるけど被るものが多すぎて王蟲にしか見えなくなってきてました。

 クリーパーが攻めてきた原因も子供を取り戻すためなんですが、これもナウシカなんだよなぁ。

 

 子供を返すためにクリーパーの群れにミッキーが突っ込むのか!?とか想像してましたがそんなことはなかったですね。そこまでやってたら逆にすごいわ(゚∀゚)

 

 ブラックで可哀想な主人公なんだけど和らげる要素として笑える部分もしっかりあるから気分が沈まずに見続けられました!

 

 ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ

 評価 ☆☆☆★★3/5