
このシリーズに毎回思うことはなぜか日本でそこまで人気が爆発していないことについて。海外ディズニーではアトラクションも用意されるくらい人気があるし、CG映画の元祖であるにも関わらずなぜ!?(´ω`)と感じています。
前作『トロン:レガシー』が公開されたのが2010年ですからもう15年が経つんですね!(・Д・)トロンシリーズって新作出るまでにかなり時間が経っているのも特徴の1つなんですよね。
初作からレガシーまでで28年、レガシーからアレスまでで10年なので38年経って3作しか映画が出ていないっていう。TVシリーズも1作だったかなと。
技術が進歩していくにつれてトロンの世界観が現実になっている感じがするので時代経過とともに見るのがあっているのかもしれないです。
ただし先進技術が増えていくにつれて話の内容が難しくなってしまうのもネックなところ。私は仕事の都合上デジタルの知識がある程度あるので話はわかるんですが、そのあたりのことを持ち合わせていないとなかなか難しい。
2作目のレガシーもちょっと複雑な内容だった気がするのでさらに進歩した技術をどうわかりやすく表現するのかが気になるところです。
さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و
作品情報
1982年に世界初の全面CG映画として話題を集めたディズニー作品である『トロン』の第3作目となる今作。今までコンピュータ世界で繰り広げられるストーリーに現代ですごいスピードで進化し続けている"AI"を追加。
AIを現実世界に実体化させるという画期的な発明が登場した世界。圧倒的な身体能力と知能を持ったAI兵士である「アレス」に対してさまざまな活用方法を模索している中、開発者の制御下を外れ命令を聞かなくなってしまう。
やがて他のAI兵士も暴走をし始めデジタル世界からの来訪者に現実世界が侵食されていく。現実世界へと顕現したアレスはある目的を達成するために行動し始める。
海外で人気のあるSFアクションの新作を『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(17)や『マレフィセント2』(19)のヨアヒム・ローニング監督が制作する。
AI兵士のアレスを『スーサイド・スクワッド』(16)のジョーカーや『モービウス』(22)を演じたジャレッド・レトが担当。
他には『パスト ライブス/再開』(23)のグレタ・リー、『X-MEN』シリーズのクイックシルバー役のエヴァン・ピーターズ、『X-ファイル』(93〜02)のジリアン・アンダーソン、前作『トロン:レガシー』から続けて出演するジェフ・ブリッジスなどが出演する。
今作の音楽は予告から大々的に発表されていた「ナイン・インチ・ネイルズ』が担当。2020年に『ロックの殿堂』入りを達成したり、今までに数々の楽曲を映画作品に提供している。
CGが進化しAIという新たな進化を遂げ今もなおアップデートし続けている現代技術を題材にした本作はどのような結末を迎えるのか!?
あらすじ
AIプログラムが実体化することで生まれたのが、AI兵士アレス。
圧倒的な戦闘能力と高度な知性を備えた“究極の兵士”だが、現実世界での“生存”はわずか29分間に限られていた。
やがて“永遠”を渇望するAI兵士たちは暴走を始め、デジタル世界が現実を侵食していく。世界が崩壊へと向かう中、アレスの中に“人間”を知ったことで変化が生まれる。
彼は本当に人類を滅ぼすのか、それとも?
※引用元:FashionPressより
キャラクター<俳優名>
アレス<ジャレッド・レト>
デジタル世界から“現実世界”へ送り込まれるAI兵士。圧倒的な力とスピード、優れた知能を持つが、現実空間での“生存”は29分が限界。プログラムを実体化する画期的な発明によって開発された。しかし、現実世界で人間を知ったアレスにある“異変”が起きる。劇中では29分という制約を超える“永続コード”を巡る攻防が描かれる。
イヴ・キム<グレタ・リー>
天才プログラマー。頭がよく、好奇心が旺盛で、家族思い。エンコム社の現CEOで、現実世界で実体化できる”永続コード”を発見&これを追うキーパーソン。エンコム社は「トロン」シリーズに登場する巨大テック企業で物語の舞台となるシステムや技術の母体。
ジュリアン・ディリンジャー<エヴァン・ピーターズ>
ディリンジャー・システムズのリーダーでAIの軍事利用を目論む。アレスの開発者に関わっているのか?アレスを送り出す側の立ち位置。永続コードを巡ってエンコム社と対立。
エリザベス・ディリンジャー<ジリアン・アンダーソン>
ジュリアン・ディリンジャーの母でディリンジャー社の前CEO。ジュリアンの野心を懸念している。
アテナ<ジョディ・ターナー=スミス>
アレスのセカンドに位置づけられるプログラム。
ケヴィン・フリン<ジェフ・ブリッジス>
エンコム社の創設者で「トロン」シリーズの象徴的存在。
※引用元:FashionPressより
感想
便利な時代になっても考えることをやめてはいけない。“使い捨て”にならないためにも自身で考え行動しなければ進化はできずただのプログラムと同じになってしまう。現代社会の問題点も頭に浮かんでくる作品に感じた…(゚ω゚)
ざっとこんなもん(あらすじ)
時代の進歩とともに新しい技術が生まれ市場をどのように握るかで各社争っている現代。数年前からAI技術が飛躍しIT企業のディリンジャー社とエンコム社は我先に新商品を発表し実権を握ろうと紛争していた。
エンコム社は創業者の息子であるサム・フリンの退任後、経営状況を立て直すべく発表したゲーム「スペース・パラノイド」で見事復活を遂げる。この功績を評価された開発者のキム姉妹は世の中から注目を集めることに。
一方ライバル会社のディリンジャー社のジュリアンはプログラム自体を現実世界に転送することに成功し、軍事目的で使用できることをアピールし事業展開することを計画する。そのプログラムに使用したのがAI兵士「アレス」である。
しかし現実世界に召喚されたプログラムは29分しか形を保つことができないため、ジュリアンはキム姉妹が探している"永続コード"を狙っていた。このコードを手に入れることができれば具現化したプログラムの時間制限問題を解消できると考えたからだ。
永続コードを探しているイブ・キムはアラスカの雪山にある妹の隠れラボで永続コードの手がかりがあるかを探していた。妹は残念ながら闘病の末亡くなっており、妹との約束のためにも探し続けていた。
ついにコードを発見することに成功し、コードの効果を確認するために数ヶ月間実権を繰り返していた。プログラムで現実化した果物の木がどのくらいの時間現実世界に残り続けるかを観察し続け、ついに29分の壁を破ることに成功!コードをUSBメモリに移し会社へ急ぐ。
ジュリアンはアレスをエンコム社のサーバへ送り込みイヴの情報からコードのありかを探すよう指示する。アレスはエンコム社のデータの中でイヴが今までにやってきた仕事を確認し彼女に関する情報を持って帰ることに。
情報を得た後サーバを出ようとしたがセキュリティに見つかってしまい戦闘になってしまう。逃げようとした時に1人のAI兵士が負傷し動けなくなっているのを確認したアレスは救いに戻るがジュリアンは使い捨ての兵士だと割り切りエンコム社のサーバごとアレスたちを巻き込むクラッシュを起こした。
ディロンジャー社のグリッドに戻ったアレスはイヴの情報を確認し彼女を通して人間について学習していく。彼女の温かい心、妹を亡くした悲しみなどを知っていく中でジュリアンがAI兵士ごと攻撃したことに対して不満と疑問を持ち始めていく。
エンコム社にハッキングしたことでイヴの居場所を特定したジュリアンはアレスともう1人のAI兵士であるアテナにコードの奪還を指示。現実世界に転送されたアレスたちはライトサイクルでイヴへ接近する。
アレスは制限時間ギリギリでイヴを追い込んだが彼女はコードのUSBを破壊。最終的にディリンジャー社の転送レーザーでイヴをグリッドへと転送することに成功する。
グリッドに転送されたイヴからコードの情報を抜き取ろうと計画するジュリアンだったがコードを取得するとイヴ自身が死んでしまうことが判明。アレスは「彼女が死んでしまう」とジュリアンに中止を提案するが彼はそれを無視。アレスはジュリアンの命令には従わずイヴに協力しようと考え始めた。
そんなアレスの変化を感じ取ったアテナはジュリアンに報告。ジュリアンはコードの取得とアレスの破棄を命令しイヴとアレスはグリッドから逃げることに。
現実世界へ繋がる出口に向かう途中、アレスは「助ける代わりにコードが欲しい」と提案しイヴはそれを承諾。アテナの攻撃を振り切り現実世界へ帰ることに成功する。 アレスの時間制限である29分以内にエンコム社に帰り、その後創設者であるケヴィンのコンピュータからコードを探す作戦を実行することに。
現実世界まで追いかけてきたアテナの攻撃を受けるがアレスをコンピュータへ転送することができたが転送用のレーザーは壊されてしまう。、アテナは制限時間が来たためグリッドに戻って行ったがジュリアンが「どんな手段を使ってもいい」と指示したため巨大な兵器を転送してまた戻ってくる!
アレスはコードを見つけることができるのか?巨大兵器と他の兵士とともに戻ってくるアテナに対抗することはできるのか!?
といった感じの内容でした。
予告からはアレスが何をするのかが汲み取れなかったのですが、コードを使って使い捨ての存在から脱却したいと考えていたんですね。
それは使い捨てにされたくないという反抗心ではなくイヴを通して現実世界を知りもっと感じ取りたいと思う探究心がもたらした心なのかもしれないですね。
アレスのお披露目会で雨を予報したけどどういったものなのかを見ることなく会が終わってしまいましたから余計にどんなものなのかを知りたかったんでしょう。ただアレスがプログラムを辞めたいって方向にストーリーを切ってくるとは思ってなかったですね。
構成自体はよくありそうだけどどっちかというと制御しようとしたけど暴走してメチャクチャになっちゃったみたいな方に持っていくと思っていたので(゚ω゚)
あの判断を自分自身で導き出したからこそケヴィンが面白がったんでしょう。あんな発想普通はないでしょうしね。技術を作るのも発展させるのも人間ですがああいうイレギュラーというか出来事があるから探究することをやめられないですね!
普通に面白いが曲がここぞって時に…
今作のストーリー自体はわかりやすい内容で難しくはなく見やすかったです。レガシーは公開された時、私が若かったこともあって難しく感じてしまう部分もあり「面白いけどわからないところがあった」という感覚。
だけどそんな部分はなく全体的にわかりやすくて技術的な話もないから年齢層関係なく楽しめるかなと。
私は予告を見た時からストーリーというよりも楽曲に注目していて「シーンごとにめっちゃいい曲が流れてきそう!」と思ってて、そっちをメインに映画館へ足を運んでいました。
最初の方はシーンごとに流れる音楽が良くて「おぉっ、めっちゃいい」とか思ってたんですが、ここぞってシーンで音楽が沸きらないところがあって「ここでドカンと流れてくれれば」って思ったところが結構あったのでそこが少し残念かなと。
数ヶ月前に公開された特報映像のラストとかめっちゃリズム感良くて体がノってくる感じなのにあそこまでノれる流れ方がなかったんですよね。これから出撃だ!みたいなところで流れたらめっちゃ良かったんですがサビ前のBメロまでみたいな切り方だったから「なぜそこで切る!?」って思っちゃいました。ちゃんと面白くはあるんですけどね(´-`)
公開前から楽曲の担当が前面に出されているから注目している人が多かっただけに残念。そう感じてしまう人もある程度いるんじゃないかなとは思います。
後半になるにつれて盛り上がるかとも思いましたがスタンスは変わらなかったのでこのまま行っちゃうんだって。もう少し音楽の切り方や利用があったんじゃないかな?
最後に
アレスとアテナが「考え続ける」か「言われるがまま」なのかで別れたのは人間にも言えることなのかなって感じちゃいましたね。技術が進歩して思考しなくてもよくなるくらい便利になることは悪いとは言いませんが、何も考えようとしない人が増えちゃったってのも現代社会の問題点かなって。
プログラムみたいにやり直しが効かないのが人間ですから思考を放棄しちゃったらヤバいですよ。考えるだけじゃなくて人との会話も理解できないとこまでいっちゃうと戻っては来れないですからそこに気が付けるかってのも鍵かなと。
私は仕事柄調べて業務を進めることが多いのでわからないことはすぐググったりするんですがそれすらしない人もいますから。
なんか現代社会の悪いところをギュッと詰めて突きつけられた気がしますw そういうメッセージ性を持たせる作りにしたのかな?ディズニー作品だからそこまでのことはしないかもしれないですがそう思っちゃう内容でした。アレスが進化していく姿を見ると余計にそういうことを言われてる!?って( ´∀`)ハハッ
次回作はどうなっていくんですかね?あのクレジットだったら絶対続きあるでしょ。逆にあそこまでしっかりしたものを出してきてなかったら驚く。
次出るのは何年語ですかね?スパンが短くなっているとはいえ出す技術を考えるともう少しあとにはなりそうですよね。早めにみたくはあるけど気長に待ちましょう(´ω`)
ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ
評価 ☆☆☆★★3/5

