ゴーヤの気ままに映画

見たい作品がある時に書いているので定期更新ではありませんが大体の目安で月に2,3本は新作鑑賞して投稿しています!文章は苦手なので下手なのはご容赦ください。評価は甘口カレーくらいの甘さ( ^ω^ )

映画『TOKYOタクシー』あらすじ・感想・ちょっとネタバレ 自分を振り返る時間

 

 昭和から始まり現在まで語り継がれる名作を残してきた山田洋次監督。「新作映画を手がけるんだ。元気だなぁ( ^ω^ )」とか考えていたらまさかの現在94歳!?ドヒャーーー!!(゚ω゚)

 私が頭の中に描いていた監督の2.5割り増しくらいの年齢になっており、もはやまだ新作出すんですか?の領域ww

 

 今作に出演する倍賞さんとは『男はつらいよ』より前からの付き合いのようで、こんな都市の取り方をしているのが羨ましくて仕方ないですね…。

 

 そんな監督の最新作は2022年にフランスで公開された『パリタクシー』をもとに日本版にした『TOKYOタクシー』。 50歳を超えてもイケメンであり続けるキムタクこと木村拓哉が運転手役とのこと。

 倍賞さんとはジブリ作品『ハウルの動く城』で共演されているのが印象的ですが、実写作品では初めての共演らしくどこかでやってたんじゃないの?と思ってしまうほど。

 

 私は『パリタクシー』の鑑賞をしていないのでストーリー展開もわからないのですが、こういった人生を振り返るようなヒューマンドラマは結構好きなのでずっと気になっていました。

 

 タクシーに乗車したマダムはどのような人生を歩みどんなストーリーを見せてくれるのか?

 さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و

 

作品情報

 2022年にフランスで公開が始まりに日本では2023年に公開された『パリタクシー』をもとに日本版にリメイク。これまでに90本以上の映画で監督を務めた日本映画界の巨匠:山田洋次監督が制作指揮をとる。

 

 東京で毎日休むことなく働き続けるタクシー運転手の宇佐美。娘の学費や自身の商売道具である車に関する費用や自宅の更新料などに頭を悩ませていた。

 そんな日々を過ごしている中、85歳のマダム:高野を東京から神奈川へ送迎することに。最初は互いに無愛想に接していたが徐々に打ち解け始め高野から「神奈川へ行くから東京を見納めに行きたいところがある」と言われ、目的地へ行く前の寄り道をすることとなる。

 

 タクシー運転手:宇佐美を「平成を抱いた男」と言われ『グランメゾン東京』(19〜24)、『教場』(20〜23)などのヒット作で主演を演じてきた木村拓哉が担当。

 彼のタクシーに乗車するマダムを『男はつらいよ』シリーズ(69〜19)、『ハウルの動く城』(04)、『天気の子』(19)などドラマ・声優などで現在も活躍を続けている倍賞千恵子が演じる。

 

 山田洋次監督の最新作ということで多くのメディアでも取り上げられている今作。タクシー運転手と利用客の寄り道はどのような展開を繰り広げていくのか!?

パリタクシー

パリタクシー

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あらすじ

 毎日休みなく働いているタクシー運転手の宇佐美浩二(木村拓哉)娘の入学金や車検代、家の更新料など次々とのしかかる現実に、頭を悩ませていた。

 

 そんなある日、浩二のもとに85歳のマダム・高野すみれ(倍賞千恵子)を東京・柴又から神奈川・葉山にある高齢者施設まで送るという依頼が舞い込む。

 最初は互いに無愛想だった二人だが、次第に心を許し始めたすみれは『東京の見納めに、いくつか寄ってみたいところがあるの』と浩二に寄り道を依頼する。東京のさまざまな場所を巡りながら、すみれは自らの壮絶な過去を語り始める。

 

 たった1日の旅が、やがて二人の心を、そして人生を大きく動かしていくことになるーー

 

※引用元:公式HPより


www.youtube.com

 

 

感想

乗客の人生を振り返ることで自身の今を振り返る。現代社会に疲弊している運転手の転機となる出会いがここに描かれ山田洋次監督らしい人情味ある作品に仕上がっている。

正直誰が配役でも良さそうだけどキムタクの最後の涙にはこっちもウルっと来てしまった( ;∀;)

 

 

 

 

 

 

 

人の人生を見る

 個人タクシーの運転手として夜シフトで日々働く宇佐美。車の車検、家の更新料、娘の進学費用と“お金”の悩みが立て続けにのしかかってきてしまう。娘の前では「お金の心配はうるな!」と虚勢を張るが自分と妻の稼ぎで埋めるにはなかなか難しく、自分の姉にも援助を頼んだりしていた。

 そんなある日、知り合いのタクシー運転手が請け負った仕事を宇佐美が変わることとなる。最初は乗り気ではなかったが東京葛飾の柴又から神奈川県までの長距離を乗せるということで依頼主を迎えにいくことに。

 

 待ち合わせ場所へ到着すると身なりの整った高齢女性の高野すみれが待っており、目的地を聞くと神奈川県の葉山町にある高齢者施設へ運んでほしいそう。施設へすぐに向かってもよかったが「東京も見納めになるから思い出の地をまわりたい」と言われ、浅草や上野、渋谷、国会議事堂などを経由しながら目的地へと向かうこととなる。

 

 すみれはいろんなところに立ち寄りながら自身が歩んできた人生を振り返り、その内容を宇佐美へ打ち明けていく。

 

 ってのがざっとした内容となります。

 

 私は元の作品である『パリタクシー』は鑑賞したことない状態での鑑賞となりました。内容の違いがあるかはわかりませんが、原作でもパリのさまざまな場所を巡りながらマダムの人生経験を追体験していくのかなと。

 

 今作ではすみれが若き日の恋愛から子を産み母となりその中で受けてきたDVから自身が犯罪に手を染めてしまうところまでを描いています。

 

 その彼女の犯罪とは結婚した夫を睡眠薬で眠らせて股間へ熱した油を注ぐというもの。日々のDVがすみれ自身だけでなく連れ後だった息子にも及んでおり犯行に及んでしまったそう。

 彼女が若かった時は現代とは違い「THE 亭主関白」な日本の姿をしており、家庭内暴力が理由で離婚となることはなかったんだとか。

 

 そんなことをしてしまえば男性機能は無くなってしまいますし生活への影響も多大。しかも相手を殺そうとした意思はすみれになかったものの裁判官からは殺人未遂で禁錮9年の判決を受けてしまいます。

 

 今年に入ってから懲役刑と禁錮系は1本化され拘禁刑となったそうですが、禁錮系は超英気系のような労働作業はなく身柄拘束がメインとなるため社会からの隔離が確定している状態です。ランク的には懲役刑の方が上みたいですが。。。

 私はそういった刑罰に疎いので感覚がわからないのですが宇佐美やすみれの感覚では長めなんだそうです。

 

 すみれは息子を守るために犯行に及び法廷の場でも反省の色を見せなかったため景気が長めになったとも考えられますが、当時は女性の権利を訴える活動が活発化していたため一定の層からの応援の声が出て一途のこと。

 今でこそDVや男尊女卑の価値観が薄れてきてはいますが昔はどれが普通だったわけですからね。

 

 服役中に更なる不幸が彼女を襲います。それは最愛の息子が交通事故で亡くなってしまったこと。 すみれの母と共に面会に訪れていたのが徐々に機会が減っていき、しまいには亡くなってしまったそう。

 当時の新聞で大々的に取り上げられたのと息子が歳を重ねるごとに多感な時期になったのもあったんじゃないでしょうか。「犯罪者の息子」というレッテルからグレたと考えるのが自然。

 

 すみれは看守立会の元であれば葬儀への参加を許されたそうですが、赴く気にはなれず拒否してしまいます。自身が犯した罪で守るはずだった息子を亡くしたわけですからね。それは仕方ない。

 

 刑を終えたあとは知り合いの店で働かせてもらっていたが彼女の転機となるきっかけが。それはアメリカ人陸上選手のフローレンス・グリフィス=ジョイナーがしていたネイルを見て自分もやりたいと思いそのままアメリカへ勉強しに行ったのだとか。

 当時の日本にはまだなかったネイルアートをアメリカから持ち帰ったのでいわゆる「先駆者」として働いてきたそう。

 

 自身の住んだ家を離れ施設へ入るとなったからこそ色々と整理をしたかったんでしょう。すみれ自身の振り返りだけでなく宇佐美の行動にも影響を与えていきます。

 

 人生山ありゃ他にもあるなんて言いますが人の人生の山谷をここまで見ることってないですよね。歳取ると誰かと話ししたくなっちゃうなんてよく言われたりしますがホントなのかな!?私も歳取るといろんな人に声かけて口滑らせるのかw(´ω`)

 

 自分の人生全体を振り返ったりこれからの全体を考えるタイミングってなかなかないですからね。私は資産形成をやり始めようとした時に先々のこととかお金の計算とかをして振り返ったりしましたが、そこまで濃く考える機会がある方って少ないんじゃないかな?

 

最後に

 ストーリーはめっちゃ捻られている訳でもないし、そもそもどんでん返しを入れるようなコンセプトの作品ではないので全体を通してまったりとした時間を過ごせる作品となっていました。

 

 私は家にテレビがないのでキムタクを見るのが久しぶりなのもあって今作を鑑賞しようかなと。クールで危機が訪れてもなんとかしちゃうような主人公枠ではなく、気だるそうだし笑顔は少ないし、すみれから「客商売なんだからちょっとは笑ったら?」と言われるくらい愛想がない。

 ただ仕草とかセリフの言い方がキムタクすぎました。最初からかっこいいキャラじゃなくてあんま上手くいってないキャラでも彼らしい演技になっているんでよかったです( ´∀`)

 

 あと気になったのがタイトルの『TOKYOタクシー』。東京の中だけで完結していくのかと最初は思っていたんです。すみれが入居する施設含めて。

 なんですが施設は神奈川なのでそれなら全部東京でもよかったんじゃないかな?とは思ってしまいました。

 

 東京での思い出を振り返りながらそこを離れるからなのかもしれないですが、東京の西に行けば23区内とは違い自然が増えますし都会とは違う景色になるからそっちでもよかったのかなと。

 今回の設定でも全然いいんですが私がタイトルに引っ張られてあれ?ってなったのでww

 

 最近の映画作品にはない味があってこれはこれでよかったです。まぁ映画っぽいかと言われれば感じにくいですがこれはこれであり。

 

 ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ

 評価 ☆☆☆★★3/5