ゴーヤの気ままに映画

見たい作品がある時に書いているので定期更新ではありませんが大体の目安で月に2,3本は新作鑑賞して投稿しています!文章は苦手なので下手なのはご容赦ください。評価は甘口カレーくらいの甘さ( ^ω^ )

映画『MERCY/マーシー』あらすじ・感想・ちょっとネタバレ もうちょっと育ったAIなら良かった

 

 コンピュータの性能が上がりネットワーク社会が発展していくにつれAIの技術も進歩してきた現代社会。職種によってはAIが代わりを務めるから人の手がなくなるのでは!?みたいな話も出ますが、近い未来にそんな光景が待っているのでしょうかね?(゚ω゚)

 

 技術の進歩に合わせてこの手の作品が増えてきています。去年もAIが登場する映画が数多く公開されていますし、敵として登場するなんてのは“当たり前”の状態にシフトされつつあるほど。

 時代に合わせて題材を組み立てるのは良いものの、難しい分野であるからこそストーリー上の矛盾点も結構現れちゃうのでまぁ難しいですよね…。

 

 と、今作ではそんなAIが裁判で人間を裁く判事になっているというまさかの展開。どの業界でも人材不足が囁かれているから可能性がないわけではないですが、内容によっては粗が出そう。なんだけど結構楽しみですw( ^∀^)

 

 予告を見る限りでは「AI vs 人間」の構図ではなさそうな雰囲気なので、どういったストーリー展開になっていくのかが気になるところ。

 あと、クリス・プラットを実写で見るの久しぶりだなぁ!『ガーディアンズ』シリーズでマーベル作品の拘束が長くなかなか他の作品で見ることがなかったのでどんな演技なのかも注目かなと。今回はピーターみたいな陽気な冗談を言うのは難しいでしょうから。

 

 ではさっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و

 

作品情報

 ロシアで人気のダークファンタジー小説『ナイト・ウォッチ』シリーズ(04〜06)の映画化や、PC上でストーリーが展開されることが印象的な『search』(18)を制作したティムール・ベクマンベトフ監督の最新SFアクションスリラー。

 

 凶悪犯罪の増加の影響で世界中のデータベースに接続されたAIが司法を担うこととなった時代。ある日、刑事のレイヴンが目を覚ますと自分の妻を殺した罪で『マーシー裁判所』に拘束されていた。

 「妻を殺していない!」と主張するレイヴンだったが彼が覚えているのは事件直前の断片的な記憶だけ…。自分の無実を証明するためにデータベースに集められた情報から証拠をかき集め、有罪確率を下げ無実を証明する事はできるのか!?

 

 無実を証明しようとする刑事のレイヴンを『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ(14〜23)や『ジュラシック・ワールド』シリーズ(15〜22)、3Dアニメ化で話題となった『ザ・マリオブラザーズ ムービー』のクリス・プラットが担当。

 彼の判決を下すAI判事役を『ミッション・インポッシブル』シリーズ(15〜23)、『デューン』シリーズ(21〜24)のレベッカ・ファーガソンが演じる。

 

 他には『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のテイザーフェイスのクリス・サリヴァン、レイヴンの同僚役にカーリー・レイス、映画やテレビでいろんな業種を演じるケネス・チョイなどが出演する。

 

 司法をAIに一任した世界で自身の潔白を証明し殺されてしまった妻の事件を解決する事はできるのか!?

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  • ジョン・チョー
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あらすじ

 凶悪犯罪が増加し、厳格な治安統制のためにAIが司法を担うことになった近未来。

 

 ある日、敏腕刑事のレイヴンが目を覚ますと、妻殺しの容疑で〈マーシー裁判所〉に拘束されていた。冤罪を主張する彼だったが、覚えているのは事件前の断片的な記憶のみ。

 自らの無実を証明するには、AIが支配する世界中のデータベースから証拠を集め、さらにはAI裁判官が算出する”有罪率”を規定値まで下げなくてはならない。

 

 無罪証明までの〈制限時間は90分〉。さもなくば〈即処刑〉

 

※公式HPより


www.youtube.com

 

感想

構成自体は『search』と同じだがAIや技術の向上でVR空間や情報収集が容易になっている印象。ただAIの学習が全然積まれておらず実績だけで学習をしているように見えて粗がある。ただ100分という短めの尺にまとめられているので気軽に見れるのは良い( ^ω^ )

 

 

 

 

 

ざっとこんなもん(あらすじ)

 バカデカいCMの音声に起こされた刑事のレイヴンは椅子に固定された状態。

 なぜこんな状態になっているのか分からず混乱していると、『マーシー裁判所』のAI判事であるマドックスから「レイヴンの妻が刃物で刺され、その容疑者としてレイヴン自身に容疑がかけられている」と告げる。

 

 この世界のロサンゼルスでは犯罪の増加により危険区域が増え警察と犯罪者たちの衝突が激しさを増し、警察官の殉職も発生してばかり。刑務所はパンク寸前で人間だけでは処理が追いつかないため司法をAIに置き換えある程度の沈静化に成功する。

 マーシー裁判所にはデータベースへの接続を義務付けられた個人や企業の情報が集まっており、容疑者はその情報を使って自身の身の潔白を主張することができるが有罪認定されれば即処刑となる。かなりスピーディーに犯罪者の判決を回せるわけです( ^∀^)

 

 刑事として犯罪者を逮捕しマーシー裁判所に送ってきたレイヴンは突然の出来事に動揺。起きて早々に妻が殺されていてそれをやったのが自分自身って言われているんだからそりゃそうなる。

 自身の無実を主張するもマドックスに証拠となるものを見せられて唖然。なんじゃそりゃ…。絶対やってないのになんでそんなものが(・Д・)

 

 マドックスが妻が殺害されるまでを時系列に沿って説明し始める。

 

 レイヴンは車で仕事場に向かったがすぐに自宅へ行き先を変更。家のインターホンを押しても扉を開けようとしない妻に「わざわざ車に鍵を取りに行かせたいのか!?」と険悪なムードに。

 しぶしぶ鍵を手にし家へと入ると「勝手に入ってこないで!」と口論になり約30分後。家を後にしたレイヴンは仕事には行かずバーで酒を飲みすぎ警察官に捕まってしまっていた。バーでのことは覚えてない…とレイヴンは話す。飲みすぎたのかな?

 

 妻が殺害されたのはレイヴンが家に来てその少し後に入れ違いに帰ってきた娘が母を発見するまでの間だったため、レイヴンの有罪率が現状で97.5%。AIはほぼレイヴンの反抗じゃね!?と判断している。

 ここから90分の間にレイヴン自身の無実となる証拠をかき集め、有罪率を92%以下に下げないといけないとのこと。そんな状況呑めるわけないと思いながらもカウントが進み始めてしまう。

 

 すでにニュースでレイヴンの裁判について報道されており、娘もニュースを目の当たりにし半信半疑状態。現状で一番近い肉親である妻の両親のもとに保護されていた。娘のためにも身の潔白を証明しないと!o(`ω´ )o

 

 まずはじめにレイヴン自身と妻についての情報整理がされていく。

 

 妻と結婚し幸せな家庭を築いてきたレイヴンだったが、実はアルコール依存症を患っていた過去があり、妻と共通の友人であるロブの助けも借り1年間の断酒会に参加していた。

 構成プログラムに耐え断酒することに成功したが、最近妻の目を盗んで酒を飲んでいることがバレ夫婦仲が険悪に。レイヴンは元々短期で起こりやすい性格だったため「ついカッとなって…」パターンで疑われている。

 

 事件当日も車に隠していた酒瓶が酒瓶が無くなっていたため自宅の妻がやったと思い口論になったそう。

 レイヴンの服についていた妻の血痕は「口論の際に彼女の大事にしている花瓶を壊した時の怪我で付着したもの」だと主張。彼女を指した包丁の指紋は「普段料理するからそりゃついてるだろ」と説明する。

 

 だが犯罪率が下がらないため同僚のジャクリーン(通称ジャッキー)に電話をかけ現場の光景をカメラに映してもらう。

 

 カメラ越しにマドックスが鑑定していくと妻がデータベースに接続している携帯とは別にもう1台所持していることに気がつく。

 携帯を調べるとデータベースに登録されているない違法なSIMを使用しており知らない男と連絡をとっていたようだ。まさか浮気を!?

 

 相手に電話をかけることで居場所を逆探知しジャッキーに向かってもらうとホテルの料理人として働いていた男を確保。彼の話では週1で会っており職場や夫の愚痴を聞いたりしており離婚も視野に入れていた。そんな悩みを聞きながら自分が作った料理を楽しんでいただけだと語る。

 

 本当なのか!?と思っていると娘の裏垢に彼氏?っぽい男とビデオ通話をしている姿が映っており「ママが離婚を考えている」と話している様子が…。妻は本当にそう考えていたようだ。

 

 その中で妻が話していた悩み事について詳しく調べていくと、彼女の職場で薬品が定期的に盗まれていることが発覚し誰がやっているかを探っていたことが判明。

 データベースにある妻の会社に関する情報を確認すると「尿素」が毎月発注されていることが分かった。マドックスが言うには化粧品や農作物の肥料などに広く使われており覚醒剤の原料にもなるんだとか。

 

 このことから覚醒剤を製造して儲けている奴がいる!?と考え、妻の会社の同僚を調べ始める。

 その中にギャンブルで口座がマイナス2万ドルになっている男がおり、職場の隅で妻と口論している様子が映像として残っていた。こいつが妻を殺したんじゃないか!?

 

 そしてここでレイヴンはある矛盾に気がつく。娘がビデオ通話をしていたときに物音で「パパが帰ってきたかも」と通話を切っていたが、その時間にレイヴンは帰宅しておらずまだ警察署に残っていた。そして動画に映っていた地下室の扉が開いていたことに違和感を覚える。

 物音の正体を確かめるために娘に電話で確認すると「お父さんかと思ったけど誰もいなくて幽霊かと思って動画を撮った。その日は部屋におり地下室に行ったりはしていない。」そうな。

 

 動画から地下室へ繋がる扉の隙間を解析するとそこにはロブが映っているではないか!おいおいマジかよ。断酒会のサポートもしてくれたロブが犯人なのか?

 

 状況を整理すると妻が殺される前日に家で妻の職場の同僚を集めパーティーを開いていた。車でやってきたロブはギャンブル男に車を貸し他の同僚を連れて帰らせ、彼はレイヴンの自宅の地下室に隠れており妻殺害の犯行に及んだようだ。

 

 ジャッキーにロブの自宅に行くよう頼みSWATと共に家宅捜索開始。家に飾られていた子供の写真からロブが施設主審であることと、レイヴンがマーシー裁判所に送った容疑者1号がロブの兄弟だったことが判明。

 彼らは同じ里親に引き取られなかったため苗字が違っており気がつくことができなかったのだ!

 

 操作を続けるが家はもぬけの殻状態。書類証拠は燃やされていたが倉庫内に残っている薬品から覚醒剤と爆弾の製造をしていることが分かった。

 そんなロブは爆弾を積んだトラックごとレイヴンがいるマーシー裁判所を吹っ飛ばすつもりだ!

 

 妻殺しから爆弾テロリストに進化したロブを食い止めることはできるのか!?

 

 …といった感じの流れでございました。

 

 町中のカメラや携帯電話などの情報が集約されている中でこれだけバレないように構成された脚本はシンプルに面白かったですね。

 いろんな物証を残せる状態になっているけれどもあの手この手で隠そうとすることはできるし、それを紐解いていくのはなかなか難しい中でうまくまとめることができていたのではないでしょうか。

 

 『search』だと主人公が1人で情報を収集し紐解いていくだけだったのが、今作だとスタートが容疑者というマイナスの立ち位置であることやAIがなかなか有罪率を下げてくれないもどかしさが追加され、スリラー作品としてのヒヤヒヤやイライラみたいな感情が増えているように感じます。

 データベースでさまざまな情報を容易に取得できるようになっているからこそ、AIの堅物で人間らしい感情がなく反映してくれない感がグッドでした( ^ω^ ) 私も仕事でAIとか使いますが、直前に言ったことを考慮してくれなくて「なんでなん!」ってなることありますもんww

 

AI判事としての学習不足が…

 マーシー裁判所で判決を受けるケースはレイヴンが19番目とのことで、実績としてはまだこれから感がある数字。学習中なので柔軟な対応をなかなかしてくれないマドックスに「あ〜、もう(;´д`)」となるレイヴンの姿が何度か映ります。

 

 この気持ちめっちゃわかる。空気を読むような学習はしていないしルールに縛られているから何かしたとなれば「書類での申請を〜」みたいな役所職員みたいなことしか言わない。だけど時間制限はきっちり動いてるっていうねw マジで融通効かねえなぁ。

 

 百歩譲ってそこはよしとしましょう。そういうもんだと考えればいいだけなので。

 ただレイヴンの証拠集めを進めていく中でいろんな証拠が見つかり出してきて「これってマドックスがあらかじめ見つけられるんじゃないか?」みたいなのが何個か出てきます。

 

 最初に見せられた証拠映像で「レイヴンがほぼ犯人じゃね?」と言うのはいいんですが、これまでの判例とかを学習していれば可能性として考えられるようなものもあるので、マーシー裁判所が実証されていること自体が疑わしくなってきます。これは個人の見解ですけどね。

 

 こういったAIの実装ってその分野の過去を学習させてからサービス稼働すると思うんですよ。会社内や限られた範囲で使用されるだけならそこまで多くの学習を積まなくてもいいんでしょうが、犯罪者を裁くと言った規模になると学習もある程度妻ないとなかなか難しい。

 犯罪者の増加で切羽詰まっているとはいえあまりにも荒削りすぎないか!?ってとこが多すぎてそもそもシステムとして良くないんです。

 

 この学習を進めていれば正しい可能性の高い答えを提示することができるんでしょうが荒削りすぎるから失敗が出てしまう。

 レイヴンは「失敗は人間もAIも「するもんだから次をどうするか」と言ってますが、そもそも土台を詰めていなさすぎるので「そうなんだけどそうじゃなくない!?」って思っちゃいました(´ω`)

 

 舞台が近未来だからこういった準備不足の政策が出ちゃう可能性も大いにわかりますがもうちょっと体制を整えた状態でリリースした世界であって欲しかったかな。近い将来ほんとに来るかも!?って思わせるなら余計に考えないと、知見を持っている人が増えているから違和感を感じる鑑賞者も増えそう…。

 

 どこまで内容を詰めるかを考えるとなかなか難しいですが、やりようはあったんじゃないですかね。矛盾の確認なんてAI使って出そうと思えば出せちゃいますから製作側の確認も慎重にしていかないとかなと。

 

最後に

 90分という短い時間であそこまで証拠をかき集められるレイヴンが優秀すぎますね( ´∀`) いくらあらゆるデータが集められているとはいえあの短時間で事件の潔白を証明し真犯人まで辿り着けるのはすごい。

 

 でも無実の証明が出来てもあんまハッピー感を感じられない終わり方になったかな。娘が助かってよかった…。で終わったけど妻は亡くなって蟠りはそのままだし、禁酒も続いてなかったからそっちを応援する感じにはなれない。

 妻がなんとか助かって酒も絶って関係を再構築できました!みたいなのを見ることができたら「よかった!」って思えるし、それがなくてもマージー裁判所がこうなった的なシーンがあればある程度飲み込めたのかもって。

 

 時間も長くなくて手頃に鑑賞できるけど職業柄なのか飲み込めないところがあったから不完全燃焼です。見てて面白くはあったんですが…。

 監督のこの手の次回作に期待かな?AIを使った作品って辻褄を合わせるのが難しいでしょうが数やってなんぼですよ。より良くなった作品が出てくれることを祈ってます!

 

 ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ

 評価 ☆☆☆★★3/5