「初恋」それは誰もが人生の中で通る道。早ければ物心つく保育園・幼稚園くらいの時には体験するんじゃないでしょうか?私の初恋は保育園の時に仲の良かった子に想いを寄せていました。子供だったせいか好きってストレートに言っていたと思います。残念ながら保育園に通っている頃に引っ越してしまいましたが…。思い出すと恥ずかしいな(゚ω゚)
ってことで今作は「初恋」のレビューになります。ただ、普通の恋愛映画じゃなくて裏社会のいざこざに巻き込まれちゃう系のキラキラ青春ではないやつみたいです。でも公開前から評価高くて世界の映画祭にも出品してるし期待値はかなり高くてストーリー内容が気になるな。
作品情報
『妖怪大戦争』、『クローズZERO』シリーズ、『悪の教典』の三池崇史監督の初オリジナルラブストーリー。主演は監督と『ケータイ捜査官7』でタッグを組んだ窪田正孝が務め、2019年の第72回カンヌ国際映画祭「監督週間」選出された。
実力があり、凄むと迫力のある俳優陣が共演し、ただの「初恋」ではない「初恋」が誕生する。裏社会に身を投じていく様に目が離せない!
キャスト<役名>
窪田正孝<葛城レオ>
-
天涯孤独ながら天性の才能を持つプロボクサー。負けるはずのない相手にKO負けを喫し、余命いくばくもない病魔に侵されていることを知る。自暴自棄の中、歌舞伎町でモニカと出会い、人生でもっとも濃密な一夜を過ごすこととなる。
(引用元:公式HPより)
小西桜子<モニカ>
-
不遇な家庭環境から、ヤクザに身売りされ囚われの身となっている少女。歌舞伎町で大伴から逃げる際に偶然レオと出会い、逃避行の中で次第に生きることへ前向きになっていく。
(引用元:公式HPより)
大森南朋<大伴>
-
アンダーグラウンドに足を踏み入れた悪徳刑事。裏で加瀬と手を組み、ヤクザの資金源を自らの利益にしようとブツの強奪を画策している。レオに警察手帳を奪われ、加瀬と共に二人を追う。
(引用元:公式HPより)
染谷将太<加瀬>
-
組織の中でうまく立ち回り上りつめたヤクザの策士。裏で大伴と手を組み資金源の横流しと生き残りを画策するが、計画が狂い続け組織から命を狙われる身となる。
(引用元:公式HPより)
村上淳<市川>
-
世話になった権藤の出所を心待ちにしている昔気質な武闘派ヤクザ。曲がったことが嫌いで、組織の中での裏切りや抜け駆けには厳しく、義理人情を重んじている。
(引用元:公式HPより)
ベッキー<ジュリ>
-
彼氏を殺され復讐の鬼と化す女。ヤクザの構成員である彼氏に惚れ込み、シノギを手伝っていたが見た目に反して純粋で、一度キレたらどこまでも止まらない。
(引用元:公式HPより)
塩見三省<組長代行>
-
実力者が軒並みしょっぴかれ、昔とった杵柄で組長代行を務める。鋭い眼光で組織を束ねるが、時代の隆盛とともに弱体化した組織と自らの求心力に陰りがみえていることに諦念を覚えている。
(引用元:公式HPより)
あらすじ
喜怒哀楽・全てが詰まった、人生で最高に濃密な一夜を描く極上のラブストーリー。
欲望うずまく新宿・歌舞伎町。天涯孤独のプロボクサー・葛城レオ(窪田正孝)は稀有な才能を持ちながら、負けるはずのない格下の相手との試合でまさかのKO負けを喫し、試合後に受けた診察で余命いくばくもない病に冒されていることを告げられた。
あてなどなく街を彷徨うレオの目の前を、少女が駆け抜ける。「助けて」という言葉に反応し咄嗟に追っ手の男をKOする。が、倒した男は刑事!レオは懐から落ちた警察手帳を手に取ると少女に腕を引かれ現場を後にする。
少女はモニカ(小西桜子)と名乗り、父親に借金を背負わされ、ヤクザの元から逃れられないことを明かす。さっきレオが倒した男は刑事の大伴(大森南朋)で、ヤクザの策士・加瀬(染谷将太)と裏で手を組み、ヤクザの資金源となる“ブツ”を横取りしようと画策中。その計画のためにモニカを利用しようとしていた。
ヤクザと大伴の双方から追われる身となったレオは、一度はモニカを置いて去ろうとするが、親に見放され頼る者もいないモニカの境遇を他人事とは思えず、どうせ先の短い命ならばと、半ばヤケクソで彼女と行動を共にする。
かたや、モニカと共に資金源の“ブツ”が消え、それを管理していた下っ端組員のヤス(三浦貴大)が遺体で見つかったことを、その恋人のジュリ(ベッキー)から知られた組員一同。組長代行(塩見三省)のもとで一触即発の空気が漂う中、刑期を終えて出所したばかりの権藤(内野聖陽)は、一連の事件を敵対するチャイニーズマフィアの仕業とにらみ、組みの核弾頭・市川(村上淳)らと復讐に乗り出す。ヤスの仇を自らの手で討ちたいジュリもそれに続いた。
一連の黒幕と疑われたチャイニーズマフィアのフー(段鈞豪)もまた、売られたケンカを買ってシノギを乗っ取ろうと、モニカとブツの行方を追うために、構成員のチアチー(藤岡麻美)に命じて兵力を集めにかかる。
ヤクザと悪徳刑事にチャイニーズマフィア。ならず者たちの争いに巻き込まれた孤独なレオとモニカが行きつく先に待ち受けるものとは……。欲望がぶつかりあう人生で最も濃密な一夜が幕を開けた! (引用元:公式HPより)
感想
こんな恋愛劇があるのか!?全員の存在が生かされていてこいつらじゃないとこの恋はなかった!!
表向きはヤクザのいざこざでちゃんと恋愛映画って印象ではなく、徐々に恋してるなって部分が見えてくるような作品。血の気が多くてドンパチが強くなりすぎるんじゃないかと思っていたけどそんなことはなくて恋愛も抗争も埋れさせることなく見れる面白いものでした。
キャラ一人一人の裏とか個性とかが作用して物語に大きな影響を与えていく。このメンツがこのキャラを演じて成立しているのを強く感じます。
モニカの生い立ちも可哀想で借金の肩代わりに売られ薬漬けにされて恐怖する毎日をおくる。そんな中偶然が重なって始まったレオとの逃避行。レオも何をしても身が入らず空っぽのよう。余命宣告まで受けてあるキッカケでモニカを救い出して守ることを決める。
ちょっと過保護な気もしますがどうせ死ぬし占い師の言ってたこと信じてみるかとでも思ったんですかね。
決定的な言葉もきっかけもないのに気づいたら好きあっていたのもよかったのかも。単純な吊り橋効果なんですがそれがいい!臭い言葉もキザな態度もいらないんです。守りたいと思ったから守ってその気持ちが結果的に愛に変わっていた。かっこいいですね( ^ω^ )V6の岡田くんくらい強かったら私もやっていいかなって思いますww
私的にはベッキーが好みの仕上がりをしていました。いろいろあって一回業界から消えて復帰して、『麻雀放浪記2020』の役みたいに今までなかった彼女が生まれててすごく良かったと思いますね。
最後に
ヤクザが出てくるので過激な映像は出てきますが他の要素で緩和させていて、すごく気分が悪くなるわけじゃないので見れる層は広がるかなと。血が出たり腕が…とか首が…とかもありますけどまだ見れるレベルでしたかね。
あとはみんなの役が印象に残りやすくていい点の一つだと思います。めっちゃ角たっててインパクト強すぎで渋滞するかと心配でしたがそんなことなくておもしろさもありちゃんと怖さも持っている。このバランスが取れているのがとてもいいですよね!頭のいい仕掛けなんかも出てくるし。
クライマックスにいくにつれて抗争も激しさを増して最後は大盛り上がり。抗争が表に出てくる段階も面白いしラストシーンも抗争の非日常が終わってからの…ってのが相まって味がめちゃくちゃ出ていたのでよかったですね。
思っていたヤクザ映画より作りが変わっていて面白くカッコ良かった!!こんな映画久々に見ましたね。満足満足( ̄▽ ̄)
ってなわけでまた次回で