ゴーヤの気ままに映画

見たい作品がある時に書いているので定期更新ではありませんが大体月に2,3本は新作鑑賞して投稿しています!文章は苦手なので下手なのはご容赦ください。評価は甘口カレーくらいの甘さ( ^ω^ )

映画『すずめの戸締まり』あらすじ・感想・ちょっとネタバレ 新海誠の新たな物語

 

 だいたい3年くらいのペースで新作を公開している新海誠監督。もう『天気の子』が公開されてから3年経ったんですね( ´∀`) 今回も例のごとくRADWIMPSの楽曲でございます。

 

 世界観が合うからなんでしょうけどそろそろ新しい風が吹いてほしい気持ちもありますね!主人公の声優を決めるのも1000人を超える中からオーディションを実施したようでかなり力を入れていますね。

 主人公たちの周りには声優界の精鋭たちが固めておりそのあたりも踏まえてどんな仕上がりになるのか気になりますね!

 

 予告は見ましたがちょっと狂気的な印象を受けましたね。あの猫のキャラがなんなのかも気になる…(´ω`) 物語とかキャラクターとか設定とかもどんな感じになるんだろ。日本の廃墟が舞台になっているわけですが現代社会のどの部分をテーマに描かれるんですかね?!

 

 さっそくいってみよ〜〜〜!٩( ᐛ )و

 

作品情報

 日本だけでなく世界中を魅了する作品を出してきた新海誠の最新作。日本各地にある廃墟を舞台としており主人公の少女・すずめが成長していく姿を描く冒険物語。

 

 すずめの声を担当する声優は1,700人を超える中からオーディションを行い採用。もう1人の主人公・草太を支える周辺キャラクターたちはさまざまな作品で活躍する俳優、声優陣を迎え作品に命を吹き込む。

 

 楽曲は新海誠作品で3度目のタッグとなるRADWIMPSが担当し、共作としてゲーム、映画、アニメで活躍する陣内一真が参加。主題歌「すずめ」はTikTokに投稿したオリジナル曲・人魚姫で注目を浴びた十明が歌い物語をさらに盛り上げる。

 

 キャラデザ、作画監督、美術監督ともに数々の名作を手がけたスタッフたちが参加する今作は魅了的な新海誠作品をさらに輝く作品にしてくれるでしょう!

 

あらすじ

 九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年・草太に出会う。彼の後を追って迷い込んだ山中の廃墟で見つけたのは、ぽつんとたたずむ古ぼけた扉。

 

 なにかに引き寄せられるように、すずめは扉に手を伸ばすが…。

 

 扉の向こう側からは災いが訪れてしまうため、草太は扉を閉めて鍵をかける“閉じ師”として旅を続けているという。

 すると、二人の前に突如、謎の猫・ダイジンが現れる。「すずめ すき」「おまえは じゃま」ダイジンがしゃべり出した次の瞬間、草太はなんと、椅子に姿を変えられてしまう―!それはすずめが幼い頃に使っていた、脚が1本欠けた小さな椅子。

 

 逃げるダイジンを捕まえようと3本脚の椅子の姿で走り出した草太を、すずめは慌てて追いかける。

 やがて、日本各地で次々に開き始める扉。不思議な扉と小さな猫に導かれ、九州、四国、関西、そして東京と、日本列島を巻き込んでいくすずめの”戸締まりの旅”。旅先での出会いに助けられながら辿りついたその場所ですずめを待っていたのは、忘れられてしまったある真実だった。


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監督情報

 2002年に個人で制作した短編作品『ほしのこえ』で商業デビュー。その後『くもの向こう、約束の場所』や『秒速5センチメートル』などの作品で数々のアニメ賞を受賞。2016年に公開された『君の名は。』は歴史的な大ヒットを記録し楽曲などは社会現象にまでなる程。

 

 2019年に公開した『天気の子』は第92回米国アカデミー賞国際長編映画賞部門日本代表として選出され、インドでは劇場公開の署名が5万人以上集まるなど海外でも注目が集まる。

 

 作品は風景描写の美しさが特徴的で「新海ワールド」と呼ばれており、少年・少女の恋愛をテーマとした作品が多い。この世界観に魅了され新作を楽しみにしているファンも多いことでしょう( ^ω^ )

 

 キャラクターはTHEアニメーションな描き方なのに風景がめちゃくちゃ綺麗なんですよね!どの作品も描き込まれていてかなり時間のかかる作業じゃないかと思います。

 特に水と光のバランスがいいと私は思っていて水面の反射とか光の入り方が絶妙でキャラクターの心情とマッチして味が出るんですよね!!

 

 

キャラクター<声優名

岩戸鈴芽<原菜乃華

 九州の静かな町で、叔母と二人で暮らす17歳の女子高校生。広大な廃墟の中、幼い自分が草原をさまよい歩く不思議な夢をよく見る。

 

宗像草太<松村北斗

 ”災い”をもたらす扉を閉める「閉じ師」の青年。扉を探す旅の途中ですずめと出会うが、ある出来事をきっかけに、すずめの椅子に姿を変えられてしまう。

 

ダイジン<山根あん

 すずめの前に突如現れた、人の言葉を話す謎の白い猫。扉が開く場所に出没し、すずめたちを翻弄する。

 

岩戸環<深津絵里

 漁協で働くすずめの叔母。すずめが幼い頃から二人で暮らしその成長を見守るが、過保護なあまりつい口うるさくなってしまう一面も。

 

岡部稔<染谷将太

 すずめの地元の漁協に勤めている環の同僚。環に片想いしている。

 

二ノ宮ルミ<伊藤沙莉

 女手一つで幼い双子を育てる、神戸のスナックのママ。ヒッチハイクをしていたすずめを拾う。

 

海部千果<花瀬琴音

 愛媛を訪れたすずめが出会う同い年の快活な少女。実家は家族経営の民宿。

 

岩戸椿芽<花澤香菜

 すずめの母。手先が器用で、料理や工作が得意。環の姉でもある。

 

芹澤朋也<神木隆之介

 草太の友人。口ぶりや振る舞いは乱暴だが友達思いな青年。愛車は赤いスポーツカー。

 

宗像羊朗<松本白鸚

 草太の祖父。閉じ師の師匠でもあるが、現在は東京の病院に入院している。

 

※引用元:公式HPより

 

 

感想

この日本で起きた忘れてはいけないこと。日々生活するためにちゃんと背負って前を向いていこうと思える作品。やっぱり物語の作り方が綺麗だなぁ(´ω`)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

THE・新海誠の映画作品

 いろんな理由で人々が使わなくなってしまい廃墟となった場所。そこに現れる「戸」を閉めるために各地を周っている“閉じ師”の草太と女子高生の鈴芽が日本を旅することに。

 東日本大震災で壊滅的なダメージを負った日を題材にし、有名クリエイター達が結集した迫力と感動の詰まった作品に仕上がっていました!

 

 公開前に『天気の子』や冒頭シーンを放映してかなり宣伝していた今作ですが、やはり世間の期待値は高くたくさんの方が劇場に足を運んでいましたね(゚∀゚)

 

 世界と比べてかなり多くの回数日本で起きている天災・地震。その原因が廃墟にある「後ろ戸」から漏れたミミズが地上に倒れることで起こるもので、鈴芽の住んでいる街の戸を草太と共に閉めることができた。

 

 しかし猫のダイジンの能力で子供用イスに変えられた草太を元に戻すために九州を出て探すことになる。この旅を経て新海誠作品のよくある恋愛感情的なものに発展する様を描いていくわけですが、誰でも楽しく見られる形になっていて流石の一言。

 

 だけどこのパターンが私個人的に飽きが来ちゃっているんですよね…。あと鈴芽の自分勝手な感じが好きになれなくてちょっとイラってしちゃう。まだ高校生だからねってところもあるんですが、前半ずっと「お前が扉開けたんやん!( ゚д゚)」ってツッコみたくなる。

 

 草太は自己犠牲イケメンだから「俺が到着するのが遅かった」とか大人なこと言おうとしているんだけどどうなんだろ。これは好き嫌い分かれるところなのでしょうかね?!

 

 ストーリーもかなり作り込まれていて最後の展開は想像してなかったんで驚かされましたね!普通にお母さんとの思い出とかかと思っていたらまさかのね。扉の先はさまざまな時間が混ざっているってこの為の伏線だったのかって納得しちゃいましたよ( ´∀`)

 

 

ストレートな災害描写と人の温もり

 今作の題材にある“地震”ですが現実に起きた記録的地震に紐付けられていて描かれ方もものすごくストレート。

 『君の名は。』とか『天気の子』はそれぞれが隕石による災害と大雨による水害が盛り込まれているんですが、今回は2011/3/11に起きた「東日本大震災」が描かれていて鈴芽の日記に書かれている日付とか何年前とかの説明もそのまま。

 

 あれだけ大きなことが起きて多くの悲しみが残る中、今日まで歩んできたわけです。生きたいという気持ちを全面に出して「一生懸命に生きる」を意識づけられるシーンがあり見てる側としても考えちゃうところがあります。

 

 公式HPでことわりの文章が書かれていますが、携帯の地震アラートとかがかなり流れるので人によっては嫌な気持ちになったりするかもです。やっぱ不安になる音ですから緊張感が一気に出てきます。

 音自体は現実のものと似ていないので頭でわかってはいるんですがやっぱりね…。

 

 最初のシーンで幼少期の鈴芽が母親を探して街中を歩いていますが建物の壊れ方とか家の上に船が乗っていたりなど当時テレビで流れていた風景が描かれており記憶に蘇ってきました。

 

 鈴芽も子供ながら母親の死を理解していたんだけど記憶に残すことを拒んだんだと思います。絵日記が3/11以降真っ黒に塗りつぶしているのもその時の記憶を黒く塗りつぶして蓋をしてしまいたいという気持ちの表れなんでしょう。

 

 母の形見であるはずのイスも時が経つにつれ扱いが杜撰になっているのを細かく描いてあるので、自分にも思い当たるところがあるんですよね。形見ではないにしろもらって大事にしようと思っていても気付いたらみたいな時あるんですよ。

 

 正直鈴芽の成長とかじっくり見てないです。見終わって振り返った時にはじめて気付いたのもあったので余裕ある人とない人が絶対にいると思ってます。

 

 道中で助けてくれた人たちはかなり暖かったですね。あそこまでしてくれる人はそういませんが支えあって生きていくを体現してるなって。

 

最後に

 相変わらずのピュアっぷりと結構重めの内容が一緒になってて濃いものになってはいるのですがもうちょっと捻りは欲しいですよね。上にも書いていますが慣れちゃって飽きが出てきているので。

 

 一つのアニメ映画として面白い作品ではあるものの出す作品が続いて同じような展開になってるとやっぱ目立っちゃいますよ。クリエイター側も有名な人たちばっかりだし、もともと監督が有名ですから新しい風+今までの良さを併せ持たせないと見てる側の気持ちはグッと掴めないかな。

 

 今度出す作品はなんか新しいところをくださいww いつもいい作品に仕上がっているので楽しみにしているし、そういうふうに待っている人はいっぱいいますから頼みます!

 

 曲が80年代くらいの楽曲ばかりだったのはちょっと物足りないというか…。ちょうど誰もが知っている曲ばっかりなんですがもっと幅は広げられるだろうって思いますね。

 なんかちょっと逃げに走っちゃってませんか?!そんな気がしちゃいましたけど監督なりになんかあったのかな。どうなんだろ。

 

 ってなわけでまた次回 ´ω`)ノ

 評価 ☆☆☆★★3/5