ゴーヤの気ままに映画

見たい作品がある時に書いているので定期更新ではありませんが大体月に2,3本は新作鑑賞して投稿しています!文章は苦手なので下手なのはご容赦ください。評価は甘口カレーくらいの甘さ( ^ω^ )

映画『湯道』あらすじ・感想・ちょっとネタバレ 世界に誇る日本の文化♨︎

 

 世界と比べても固有の文化である「風呂」。温泉なんかは他の国にもありますが、家の風呂に湯を張って毎日浸かるようなところは珍しいようですね。海外なんかだと湯船はあるけど水の問題とかがあるんで毎日はまぁ入れないよねってのがほとんど。

 

 なので日本に旅行で来たとか引っ越してきた人たちは風呂に関する文化の違いに驚くことが多いとのことです。たしかに日本から海外に旅行に行ったりしたらそのあたりのギャップは感じますよね。

 特に水道水なんかはかなり因果関係があって、日本含めて10数カ国しか水道の水が飲める国がないんですよね。それくらい「水」のインフラがめちゃくちゃ整っていて安心して使えるなんてのは恵まれているわけです。

 

 とはいっても温泉は飲んだりすることはないでしょうがちゃんとした水とそうでないのだったら風呂として使うのもちょっと気が引けますよね。私個人としては病気になったりするリスクとかも頭に残ってしまうのでできれば…って感じですww

 

 と今回はそんな風呂が舞台のエンタメ作品となっており、大衆銭湯にくるお客さんたちと銭湯が実家の兄弟たちにスポットを置いて描いています。

 『おくりびと』の監督と『マスカレード』シリーズの制作スタッフ、豪華俳優陣がお客さんとしてやってくる今作はどんな物語になるのでしょうか!?

 

 さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و

 

 

作品情報

 今作は『おくりびと』の脚本を担当した小山薫堂氏のオリジナルストーリー映画となっています。 作中ではさまざまな有名俳優さんたちが銭湯に足を運んできますが小山さんも大のお風呂好きで2015年に『湯道』を提唱したんだそうです。

 まさかの脚本書いた本人が提唱したものを題材に映画を作っちゃうとはw  しかも一般社団法人湯道文化振興会を設立して「湯道百選」を現在連載しているのだそうです。

 

 これはただの風呂好きとは一線超えた領域にいますよね。

 

 私も温泉とかお風呂好きなんですけどここまで好きな人は見たことないですね。最近はサウナブームとかがありましたが昭和レトロなんかも注目度が集まっているので銭湯なんかは見かけたら目がいっちゃいますよね!

 

 そんな「くまモン」の生みの親・小山薫堂の書き上げた脚本をテレビドラマ「ショムニ」「HERO」や『マスカレード』シリーズを担当した鈴木雅之監督のコンビがどんな作品に仕上げてくれるのでしょうか!?

 

 

あらすじ

 亡き父が遺した実家の銭湯「まるきん温泉」に突然戻ってきた建築家の三浦史朗(生田斗真)。帰省の理由は店を切り盛りする弟の悟朗(濱田岳)に、古びた銭湯を畳んでマンションに建て替えることを伝えるためだった。実家を飛び出し都会で自由気ままに生きる史朗に反発し、冷たい態度をとる悟朗。

 

 一方、「お風呂について深く顧みる」という「湯道」の世界に魅せられた定年間近の郵便局員・横山(小日向文世)は、日々、湯道会館で家元から入浴の所作を学び、定年後は退職金で「家のお風呂を檜風呂にする」という夢を抱いているが、家族には言い出せずにいた。

 

 そんなある日、ボイラー室でボヤ騒ぎが起き、巻き込まれた悟朗が入院することに。銭湯で働いている看板娘・いづみ(橋本環奈)の助言もあり、史朗は弟の代わりに仕方なく「まるきん温泉」の店主として数日間を過ごす。

 いつもと変わらず暖簾をくぐる常連客、夫婦や親子。分け隔てなく一人一人に訪れる笑いと幸せのドラマ。そこには自宅のお風呂が工事中の横山の姿も。

 

 不慣れながらも湯を沸かし、そこで様々な人間模様を目の当たりにした史朗の中で凝り固まった何かが徐々に解されていくのであった……。


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監督情報

 今作の監督は鈴木雅之。

 

 フジテレビ系列のTVドラマを多く製作してきた方ですがそれだけでなく映画も複数作製作してきたすごい方!TVドラマなんかはどれも知られている作品ばかりで中にはザテレヴィジョンドラマアカデミー賞を受賞したものまであり、1980年代後半から現代にかけて名作を生み出してこられました。

 

 今も季節の特番とかでやってますが『世にも奇妙な物語』(1990~2013)や平成の人気ドラマである『ショムニ』(98~02,13)、『古畑任三郎』(99)、『HERO』(01)、『スタアの恋』(01)、『婚カツ!』(09)などを製作。

 最近の作品だと劇場公開もされた『ラジエーションハウス〜放射線科の診断レポート〜』(19,21)なんかが有名です。

 

 映画だと反町隆史さんが主演の『GTO』(99)、香取慎吾さん主演『NIN×NIN 忍者ハットリくん』(04)、木村拓哉さん主演『HERO/2』(07,15)、『マスカレード・ホテル/ナイト』(19,21)、『劇場版ラジエーションハウス』(22)。

 

 どれも知っている作品ばかりだしリアルタイムで見ていたものもあるので、その監督さんが今作を手がけるのかって知った時はどんなのになるんだってワクワクしちゃいました!グラサンかけて歌歌う人じゃないですよ!!

 

 

 

キャスト<役名

生田斗真<三浦史朗

1984年10月7日生まれ、北海道出身。映画、ドラマ、舞台と幅広く活動を続け、『人間失格』(10)、『ハナミズキ』(10)の好演で第84回キネマ旬報ベストテン新人賞、第53回ブルーリボン賞新人賞を受賞、さらにドラマ「俺の話は長い」では東京ドラマアウォード2020主演男優賞を受賞。主な出演作に『僕等がいた 前篇/後篇』(12)、『脳男』(13)、『土竜の唄』シリーズ(14-21)、『グラスホッパー』(15)、『彼らが本気で編むときは、』(17)、『先生!、、、好きになってもいいですか?』(17)、『友罪』(18)など多数。昨年には新作歌舞伎に挑戦したNetflixドキュメンタリー「生田斗真 挑む」が全世界に独占配信され、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも出演。

 

濱田岳<三浦悟朗

1988年6月28日生まれ、東京都出身。映画、ドラマと数多くの作品に出演し、主な出演作は『宇宙兄弟』(12)、『謝罪の王様』(13)、『永遠の0』(13)、『舞妓はレディ』(14)、『予告犯』(15)、『HERO』(15)、『ヒメアノール』(16)、『世界から猫が消えたなら』(16)、『グッドモーニングショー』(16)、『本能寺ホテル』(17)、『決算!忠臣蔵』(19)、『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』(20)、『喜劇 愛妻物語』(20)、『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』(21)、『大怪獣のあとしまつ』(22)、『七人の秘書 THE MOVIE』など多数。昨年末にはNetflixシリーズ「First Love 初恋」が全世界に独占配信された。

 

橋本環奈<秋山いづみ

1999年2月3日生まれ、福岡県出身。「セーラー服と機関銃 -卒業-」では初主演を務め本格的に女優としても活躍し、同作にて、第40回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。主な出演作は『銀魂』シリーズ(17-18)『キングダム』シリーズ(19-22)、『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』(19-21)、『午前0時キスしに来てよ』(19)、『小説の神様 君としか描けない物語』(20)、『弱虫ペダル』(20)、『新解釈・三國志』(20)『バイオレンスアクション』(22)、『カラダ探し』(22)、『ブラックナイトパレード』(22)など多数。昨年は初舞台となる「千と千尋の神隠し」に出演。更には第73回NHK紅白歌合戦の司会に大抜擢された。

 

小日向文世<横山正

1954年1月23日生まれ、北海道出身。主な出演作(映画)『HERO』シリーズ(07-15)、『サバイバルファミリー』(16)、『マスカレード』シリーズ(19-21)、『コンフィデンスマンJP』シリーズ(19-22)、『イチケイのカラス』(23)など

 

天童よしみ<小林良子

9月26日生まれ。和歌山県出身・大阪府育ち。日本レコード大賞では最優秀歌唱賞を三度受賞。NHK紅白歌合戦では紅組のトリを三度務めるなど不動の人気を誇り続け、今年2022年に歌手生活50周年を迎えた。映画出演は今作が初。

 

クリスハート<竜太

1984年8月25日生まれ、アメリカ・サンフランシスコ出身。2012年に日本テレビ『のどじまんザ!ワールド』にて優勝を飾り、翌年にデビュー。リリースしたカバーアルバムやオリジナル曲がヒットし、NHK紅白歌合戦に2年連続出場を果たす。映画出演は今作が初。

 

戸田恵子<高橋瑛子

1957年9月12日生まれ、愛知県出身。主な出演作(映画)『ラヂオの時間』(97)、『THE有頂天ホテル』(06)、『ザ・マジックアワー』(08)など

 

寺島進<高橋大作

1963年11月12日生まれ、東京都出身。主な出演作(映画)『交渉人 真下正義』(05)、『アンフェア』シリーズ(07~15)、『ザ・マジックアワー』(08)など

 

厚切りジェイソン<アドリアン

1986年4月9日生まれ、アメリカ・ミシガン州出身。主な出演作(映画)『コンフィデンスマンJP英雄編』(22)、『おそ松さん』(22)

 

ウエンツ瑛士<DJ FLOW

1985年10月8日生まれ、東京都出身。主な出演作(映画)『キャプテントキオ』(07)、『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズ(07~08)、『タイガーマスク』(13)など

 

朝日奈央<植野悠希

1994年4月21日生まれ、埼玉県出身。主な出演作(ドラマ)TBS系日曜劇場『マイファミリー』(22)、テレビ朝日系日曜プライム『警視庁・捜査一課長』(19)など

 

生見愛瑠<横山舞香

2002年3月6日生まれ、愛知県出身。主な出演作(映画)『モエカレはオレンジ色』(22)

 

吉田鋼太郎<太田与一

1959年1月14日生まれ、東京都出身。主な出演作(映画)『劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜』(19)、『カイジ ファイナルゲーム』(20)、『孤狼の血 LEVEL2』(21)、『極主夫道 ザ・シネマ』(22)など

 

窪田正孝<梶斎秋

1988年8月6日生まれ、神奈川県出身。主な出演作(映画)『東京喰種 トーキョーグール』シリーズ(17-19)、『初恋』(20)、『劇場版ラジエーションハウス』(22)、『ある男』など

 

夏木マリ<夙子

5月2日生まれ、東京都出身。主な出演作(映画)「鬼龍院花子の生涯」(82)『男はつらいよ』シリーズ(89~19)、『千と千尋の神隠し』(01)、『ピンポン』(02)、『犬が島』『生きる街』(18)など

 

角野卓造<二之湯薫明

1948年8月10日生まれ、東京都出身、大阪府育ち。主な出演作(ドラマ)「渡る世間は鬼ばかり」シリーズ(90-19)、(映画)『THE 有頂天ホテル』(06)、『HERO』シリーズ(07-15)、『コンフィデンスマンJP 英雄編』(22)など

 

柄本明<風呂仙人

1948年11月3日生まれ、東京都出身。主な出演作(映画)『うなぎ』(97)、『カンゾー先生』(98)、『悪人』(10)、『ある船頭の話』(19)など

 

※引用元:公式HPより

 

 

感想

見たらお風呂に入りたくなる!日本が世界に誇る文化は心を清め嫌なことをリセットしてくれる風呂とお客の人生を描いた温かいヒューマンドラマでした!銭湯はこのまま残ってほしい文化の1つo(`ω´ )o

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現代の温泉は源泉掛け流しだけではない!

 都会で建築家として数々の賞を受賞したが独立後に仕事がうまくいかなくたってしまった主人公の史朗が実家の銭湯に帰省し、弟、住み込みのバイト、銭湯に通っている常連さんたちと過ごす中でお金酒では得られないものに気づいていくヒューマンドラマになっていました!

 

 予告の時点であらかたのテイストは分かっていましたが、正直どこにどうやって着地するのかがわからなかったので結末とかストーリーにはすごく期待?!というかワクワク感を持っていました。

 

 最初は実家を売り飛ばそうとする兄と銭湯を守ろうとする弟が衝突してなんやかんや繰り広げるような内容になるのかなとか思っていたら、そんなシーンはあるもののメインではなくてビックリ( ゚д゚)

 

 銭湯の兄弟が中心にスポットを当てられているんですが並行して映される“風呂”に入るまでの作法などを説く「湯道」の門下生である小日向さんにも視点が切り替わる面白い作り。

 この2つのグループが直接絡むことはないんですが小日向さん演じる横山が銭湯と湯道をかじるハイブリッドとなっています。

 

 今回温泉評論家役で出演した吉田鋼太郎さんですが結局まるきん温泉に入ることなかったんですよね。そこは何かのきっかけで入って「これもありだなぁ」みたいな感じに言って欲しかった気持ちがありますが十人十色なので銭湯はちょっととかって人はいるかなって。

 

 近年は銭湯がある地域なんかも限られてきていますし、温泉=源泉掛け流しだとか地下から汲み上げてとかありますがそれ以外は真っ向から否定するのはいただけないですよね。

 どういうお湯の成分なのかって気にしたりされますか?ものによっては手触りとか性質の違いがありますが気持ちければなんでもいいかなって思ってしまうんですよ(´ω`) 気持ちい湯に浸かって冷たい飲み物を流し込めばOK!!なのでw

 

 私自身作中で出てくるタイプの銭湯って1回しか行ったことないんですよね。お客さんも紋紋入っているおじさんとか普通にいたりしましたし「そのまんまだ!」とか思いましたがそれが悪いものとかは思わないんです。

 それどころか携帯とかが普及する前はそういったコミュニケーションできる場でいろんな人と知り合いになれるってのがいいわけですよ。

 

 1回行った時も知らないおじいさんに話しかけられてあの風呂がいいとかサウナがいいとかめっちゃ教えてくれたりしてね。初対面なのにこんなに話してくるおじいちゃんが可愛らしく見えてくるんですよww 普通に話してて楽しいしね。

 

 そんな経験ができるから銭湯ってのはいいなって思うんですよね。こういったことがなかったとしても家族とか友達と風呂に入るのは仲良くなるんですよね。不思議なことに。 昔から「裸の付き合い」なんて言いますが風呂の力が人の壁を取り払ってくれるほどだとはね。すごっ!!!

 

 

みんなそれぞれが持っている『湯道』

 一概に「風呂」と言っても大衆銭湯や温泉なんかと自宅で入るお風呂だと違ったルールがあったりします。

 多くの人が共同で使う温泉・銭湯なんかだと体洗ったりとかうるさくしちゃダメとかありますけど誰もいなかったりしたら天童さんみたいに歌う人もいるんじゃないでしょうか。

 

 私も家の風呂に入る時は音楽流しながら歌ったりはしていますねw これがストレス発散になったりするのでやっちゃいます。ご近所さんには申し訳ないと思いながら歌ってます( ´∀`)ウタウナヨw

 

 作中の俳優さんたちもいろんな自分ルールとかをしながらまるきん温泉を利用していましたね。ある人は営業開始後一番に来て湯船で熱唱。ある夫婦は風呂上がりに牛乳とフルーツ牛乳で乾杯。ある家族は義父に認めてもらおうと一緒に風呂へ入ったりなど。

 横山さんはずっと働いてきてできた唯一の趣味がお風呂で二之湯が家元を務める湯道の門下生なのとかも面白いですよねww ああいうのがあるのか脚本の小山さんの想像かはアレですが、あっても変ではないと思ってしまうw

 

 絶対にないとは思いますよ!そんな情報調べてもいないんで決めつけになっちゃいますけどね。でも興味は湧いちゃいました( ^∀^)

 

 そんな「湯道」はみなさんにもありますか!?これ見たら1人暮らしでシャワーしか浴びていないような人も浸かりたくなっちゃいます! 私も基本的にシャワーを浴びているので鑑賞した今日は風呂に浸かろうかと思います。私の『湯道』で!!!( ^ω^ )

 

最後に

 どこか近くに銭湯ないかなぁ…。今の住まい近くにはないのですが、近々引っ越しをするのですが物件の決定打に銭湯を選択肢に入れようかそれともサウナにしようか…。

 家に風呂はありますけど自分で入れたり抜いたりするのを毎日やるのは億劫になるしってことを考えるとたまに使いたいなって思っちゃいます。

 

 だけどこういう憩いの場所が都市開発とかで無くなっていくのは悲しいですよね。時代の進歩と一緒に全部変わらなければならないのかっていうとそうじゃないので、こういった存在は残してほしい!時代の遺物ではないです!!

 

 まぁ色々言っていましたがそこまで高い期待値は持ってなかったんですよ。私の好きなバトル系作品でもないし感動ヒューマンドラマかはハテナだし着地地点が予想できていなかったし。 だけどそれ以上の出来の良さと暖かさがあって侮っていました。申し訳ないです(´ω`)

 

 というわけでお風呂に入ってきま〜す!の前にアレやってコレやって…。 早く終わらせて入ってきまぁぁあす!!!

 

 ってなわけでまた次回 ´ω`)ノ

 評価 ☆☆☆★★3/5