ここ数年で邦画作品に出る機会がめちゃくちゃ増えた気がする横浜流星。私のイメージですが戦隊ヒーローとかから映画の機会が増えてって女の子がキュンキュンするような少女漫画や恋愛を描いた映画にめっちゃ出ていたような気がしますね。
やっぱ顔がすごくいいから恋愛映画とか需要あるわけですよね!( ^ω^ ) そっからちょっと大人の恋愛に出る機会も出てきて『きみの瞳が問いかけている』(20)や『流浪の月』(22)が出てきたりね。
『流浪の月』でちょっと片鱗が出ていましたが今年の4月に公開された『ヴィレッジ』(23)で髭生やして汚目のいわゆる負け組的な主人公を演じてすごく意外性のある印象を受けています。
年齢重ねてなのか髭を生やしたキャラが結構似合ってきているんですよね。ヴィレッジの時も濡れ場があったりして恋愛映画の時の明るい純愛から離れていってますよね( ´∀`)
今作はボクサーとして這いあがろうとする青年を演じるんですがまさかのリアルでプロテスト受けて合格したんですよね!!C級資格獲得したので4回戦に挑戦できるわけですが試合受けたりするんでしょうかねw
しかも今作のライバル役の窪田正孝も一緒になって元世界チャンピオンの内山高志氏からトレーニングを受けるっていう本気ぶりでございます。
予告見る限り主人公は網膜剥離で選手生命がヤバい状況っぽいですよね。ボクシングの世界で網膜剥離は生命線になってくる病気なのでその境地に立ってどんな結末が待っているかって感じですね。
横浜流星と窪田正孝の試合丼なんになってるんだ!?めちゃくちゃ見てみたい!!
さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و
作品情報
2015年4月から約1年ちょっと朝日新聞で連載された小説『春に散る(同名)』をもとに実写化し、主人公のボクサーを今年公開された『ヴィレッジ』がまだ記憶に残る横浜流星が演じる。今作の役作りのためにJBCのプロテストを受けて見事C級4回戦に合格をした。
試合で不公平な判定負けをし、アメリカに渡り40年ぶりに日本へ帰ってきた元ボクサー:広岡仁一が飲み屋でたまたま出会ったボクサー:黒木翔吾にボクシングを教え世界チャンピオンを目指していく物語を描く。
横浜流星演じる黒木の対戦相手・中西利男役を窪田正孝が演じ、2人で元ボクシング世界チャンピオンの内山高志からトレーニングを受けた。黒木の指導をすることになった広岡は『ザ・ファブル』(19,21)や『大名倒産』(23)など多くの映画、テレビドラマに出演する佐藤浩一が演じる。
他にも『銀魂』(17,18)、『キングダム』(19〜23)などのアクションや顔芸といった幅広い演技をする橋本環奈、『犬鳴村』(20)や『弱虫ペダル』(20)に出演した坂東龍汰も出演。 脇は山口智子、片岡鶴太郎、哀川翔、坂井真紀などの大物が固める。
今作の監督は二宮和也が主役を務めて東京国際映画祭オープニング作品に選ばれた『ラーゲリより愛を込めて』(22)の瀬々敬久が担当する。
横浜、窪田はクランクインの8ヶ月前からトレーニングを開始し始め撮影に備え、実際に撮影したところ2人の動きが早すぎてカットをかけることができない一幕もあったとのこと。
感動の実話を実写で描いた瀬々敬久監督が今回も原作小説を実写化!どんな作品を描いてくれるのか!?
あらすじ
40年ぶりに故郷の地を踏んだ、元ボクサーの広岡仁一(佐藤浩市)。引退を決めたアメリカで事業を興し成功を収めたが、不完全燃焼の心を抱えて突然帰国したのだ。
かつて所属したジムを訪れ、かつて広岡に恋心を抱き、今は亡き父から会長の座を継いだ令子(山口智子)に挨拶した広岡は、今はすっかり落ちぶれたという二人の仲間に会いに行く。
そんな広岡の前に不公平な判定負けに怒り、一度はボクシングをやめた黒木翔吾(横浜流星)が現れ、広岡の指導を受けたいと懇願する。
そこへ広岡の姪の佳菜子(橋本環奈)も加わり不思議な共同生活が始まった。
やがて翔吾をチャンピオンにするという広岡の情熱は、翔吾はもちろん一度は夢を諦めた周りの人々を巻き込んでいく。
果たして、それぞれが命をかけて始めた新たな人生の行方は——?
※引用元:公式HPより
メインキャラクター<俳優名>
黒木翔吾<横浜流星>
学生時代に三冠を獲得し輝かしいプロデビューを果たしたが、不公平な判定負けをきっかけに挫折したボクサー。飲み屋でたまたま会った元ボクサーの広岡に指南をお願いする。
広岡仁一<佐藤浩一>
現役時代に不公平な判定負けをし渡米した元ボクサー。40年ぶりに帰ってきた日本の飲み屋で会った黒木にボクシングを教えて欲しいと頼まれ彼を指導することになる。
広岡佳菜子<橋本環奈>
仁一の姪で実の父親を亡くしたことをきっかけに仁一と暮らしている。仁一から指南を受ける翔吾と徐々に惹かれあっていく。
真田令子<山口智子>
仁一の所属していた真拳ジムの現会長。かつて仁一に恋心を抱いていた。
中西利男<窪田正孝>
難攻不落と言われるほどの強さで名を轟かせる最強のボクサーで世界チャンピオン。黒木のライバルで彼からの挑戦を受ける。
大塚俊<坂東龍汰>
真拳ジムに所属する期待のボクサー。黒木とのスパーリングでダウンを取られたことがありそれを払拭するべく黒木との試合を組む。
感想
2人の男が春に散っていく姿を描いた熱い作品。だが時間の経過がかなり端折られているし、全体的に演技がクサくて正直苦手な部類ではある(゚ω゚)小説だとそんなことはないんだろうけど予告の期待値よりも…
“いつか”じゃなく“今”得るために生きる
久しぶりに日本へと帰ってきた元ボクサーの広岡仁一。居酒屋で出会った黒木翔吾と拳を交わし翔吾からボクシングを教えてほしいと懇願されるのをきっかけに2人の置かれている現状と一緒に目指す夢への軌跡を描いた作品となっており、春が訪れるまでをカウントダウン方式で構成し最終的に2人とも散っていく姿を映す。
タイトルが「春に散る」とあるように終わるタイミングが確定しており、作品は夏から秋、冬、年が明けて結末の待つ春へと近づいていく。
メインとなる翔吾と仁一がそれぞれ残された時間を精一杯に燃やし尽くしていくんですが、こういう熱い作品は嫌いではないんですよ。
最初は落ちたところからスタートしてもがいて這い上がっていき最後に頂点を掴み取るっていうのはどんな作品でも感動しますよね!この撮影のためにプロ試験受けたり、元チャンピオンに指導してもらったりと力を入れていたからこそちゃんとボクシングをしている一作に仕上がっている。
横浜流星の放つ拳が素人目に見てもパンチの威力がすごいってのがわかるし、セコンドとかのボクサーの周りにいる人たちもマジなのが分かります。撮影協力とか横浜流星がプロ合格したこととかでかき消され気味ですが片岡鶴太郎さんも元ボクサーなんですよね。
あの人に関してはいろいろやりすぎてもう何の人なのかよくわからんww でもシャドーの動きとかは「やってたんだな」って思うちゃんとした動きだから「そういえば」って思い出しましたww( ^∀^)
最近汚れ主人公をやっている横浜流星の演技はやっぱ好きですね!翔吾の性格が喧嘩っ早いというか荒っぽい感じなんですけど演じる側にそんなイメージがないから迫力が薄くなっちゃうかなとか思ったらそんなことはなく、生き急いでる感じなんだけどどこか応援したくなるようなキャラをちゃんと出してきているんですよ。
佐藤浩市さん演じる仁さんは心臓の病気で後がない身で若くてこれからがある翔吾に安全な道というか怪我とかでボクシングを離れてしまうリスクの少ない方をちゃんと示してくれるんですよね。
だけど翔吾はこの先よりも今訪れたチャンスをなんとか掴み取りたいから不器用なりに頭下げて仁さんに懇願するんですよね。家庭環境とかも相まってまだ子供な部分も残しつつ彼自身が大人になっていく姿も描いていく。ストーリーとしていい塩梅にバランスが取れているんですよ。
それに主人公2人だけでなく周りのサポート役、特に仁さんの姪である佳菜子の立ち位置もそこまで突っ込みすぎてこないので邪魔している感なく作品を見終わることができました。
ただ翔吾と惹かれあっていくってところがかなりゆっくりで背中が痒くなってしまうw 個人的に「最後の中西戦で彼女の存在があって勝ちました!」みたいな方に持っていくのかと思っていましたがその感じはなくて勿体無い気も…。
だってそもそも会場にいないんだもん( ゚д゚) そこは殴られているの見るのはって思っても来るものではないのか!?ここまで来てめっちゃ惹かれあって告白もしましたってシーンもなく気がついたら付き合っているみたいなね。
しっかり告白して付き合うってのがないのは現代っぽくはあるけどそういうシーンはやっぱ欲しかったかな…。ちょっと勿体無い気がします。
最後に翔吾と仁さんが散ってくところもやり切った感があってよかったかな。だけど仁さんの最後ちょっと怖すぎじゃね!!?( ;∀;) もうちょっとかっこいい感じにしてはくれないですか?
リアルに描けばあんな風になってしまうのかもしれないけどあまりに悲しすぎる。いきなり火スペみたいになっちゃったよw しかも映画館の大画面で。
翔吾のボクサーとしての人生と仁さんの命が春に共に散ってくってのは感動はしましたね。翔吾も右目がダメになったりと払った代償は大きかったけど同じ境遇でボクシングから離れたもの同士が出会い、夢だったタイトルを獲得するために燃やし尽くした姿はかっこよかったです!!
他にもあるけど特に芝居はくすぐったすぎる!最後の打ち合いはピカイチに!!o(`ω´ )o
ストーリーは好きな内容だったんだけどどうしても演技がクサすぎる。監督が思い描いていた絵がこういうのなんだろうけど私個人はこういうの苦手なんですよ…。背中痒くなっちゃうからイヤなんですよね。
分類で言ったら少女漫画原作の恋愛作品とかも苦手で至近距離で囁いたりするのを見ている感覚と一緒。「やめてくれ!恥ずかしい!!」って共感性羞恥にやられてしまうんですよ(´ω`)
最初の翔吾と仁さんの出会いも結構サムいと思っちゃったんですよ。やっぱ邦画で殴る演技すると寸止めしている感じが強すぎて演技ですよ〜、殴ってないですよ〜ってのが強調しすぎるんですよね。
ハリウッド映画みたいにしろとかは無理ってわかっているにしてもなんとかならんかなとは思ってしまう。どの作品でもヤラセが垣間見えたら冷めちゃうじゃないですか。俳優陣が頑張っていないとは言いませんがなんとかなんないかな…。
あと翔吾の成長具合がよくわからん。最初は弱いってわかるじゃないですか。こういう作品で初っ端から最強なやつの方が珍しいし。仁さんに教えを乞うてカウンター喰らってなんじゃありゃ!?教えて!!ってなってから練習して大塚と戦うまでに成長。
タイトルマッチを組むまでに成長しているのに仁さんのフック後のカウンターにビックリしているの見て翔吾の実力具合がマジでわからんくなった。元ボクサーとはいえ老体に鞭打っている仁さんのパンチにビックリしているのがよくわかんないんですよね。
全く見えなかったなんてことはないでしょうよ。せめてこんなパンチがまだ打てるんか!?って驚きであってほしいかな。
だとしても避ける仕草くらいはしてほしいんだよなぁ。マジで反応できていないからタイトルマッチ挑める人の実力が軽く見えてしまう。これは流石に勿体無いですよね。
そして中西戦の決着する時のスロー映像ですよ!あれはなんなんですか!!(・Д・)あんな殴り方のスローなんて寒過ぎて見てらんないですよ!しかもめちゃくちゃ尺長いし。
こんなの決着シーンに使っちゃダメでしょ。ボクシングのKOシーンとかYouTubeで見れるし、スローも見ることできる環境だからあれはもっとリアリティ詰めてもいいんじゃねって。
なかなか本当に殴るのも難しいだろうけどなんか撮り方あるんじゃないかな?今の時代なら技法があると思うから頑張ってください!!w どの立場で言ってんだって感じですがね。
最後に
役作りが完璧なぶん撮り方とか一部の演技がもったいなかったですね。あんな本物のパンチを見られたのはよかった。迫力あるし横浜流星だけじゃなくて窪田正孝の演技も凄かったですね。
あのメイクもすごいですよね。殴り合った傷がマジもんにしか見えないし境目とかもわからなかったので特殊メイクもあそこまで来たのかって。中西は思ったよりもダメージ少なめに見えたけどグローブで擦った傷がめちゃくちゃありましたね。頭からも血が出てきていたから激戦なのはすごい伝わってきましたね。
ボクシングのルールよく知らないけどタイトルマッチになるとMAXで12ラウンドも試合するんですね。そんなにやる体力がマジで化け物だなと思いました。これは映画なので実際に12ラウンドやってるわけじゃないんですけどね。今後現実の試合見たら感じ方変わりますね。
演技と撮り方が打ち消しあってしまいましたが俳優陣の本気度は伝わってくる作品でした。佐藤浩一さんあんな動けるんですね!もう結構な年だから落ち着いた役が多くなってくるんじゃないかと思うけどまだ若いなぁ。
逆に哀川翔さんの立ち位置は微妙だったな。ぶっちゃけいらないところも多かったし最後は食堂でみんなと盛り上がっていたから必要そうに見えるけどいなくても問題なさそうなんですよね。
満足度はまぁまぁかな。今年入ってクリードも見ているから比べてしまうってのもあったかもしれないですね。ハリウッド出してくんなよって感じですけどww
ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ
評価 ☆☆★★★2/5