ゴーヤの気ままに映画

見たい作品がある時に書いているので定期更新ではありませんが大体月に2,3本は新作鑑賞して投稿しています!文章は苦手なので下手なのはご容赦ください。評価は甘口カレーくらいの甘さ( ^ω^ )

映画『ドミノ/DOMINO』あらすじ・感想・ちょっとネタバレ あなたはもうすでに騙されている

 

 人間はさまざまな“感覚”を使い分けてものごとを判断していますが、的中率100%というわけではありません。それを利用したのがマジックだったりサスペンス作品のトリックだったりします。

 

 まったくわからないようにはなっておらずどこかにヒントがあるんだけど、それがなんなのか見つけられないから「あ〜、そういうことかぁΣ('◉⌓◉’)」っていうので楽しませてくれるんですよね。

 あの最後に全てを理解してスッキリするのがこのジャンルの真骨頂なんだと思うんですよ。気持ちよくてもはや昇天してしまうんじゃないかってくらいの作品なんかは大当たりです!

 

 今作はそんな「見ているものを信じちゃダメだよ!騙されてるよ!」ってのがウリで最後にはどんでん返しで楽しませてくれる作品です。どこが解釈違いになっているのかが気になりますが予告では開始5秒で騙されるらしい…。

 

 そんなことがあり得るのか!?いろんな布石を投じてやっと騙せると思うんですがねぇ。監督のロバート・ロドリゲスはアクション映画を得意としているので「騙された!」って反応できる作品になっているのかってのもちょっと心配(´ω`)

 

 さっそくいってみよ〜〜〜٩( ᐛ )و

 

 

作品情報

 ホラー映画『パラサイト』、アクション映画『スパイキッズ』シリーズ、サイバーパンク系作品『アリータ・バトル・エンジェル』やDisney+で配信されたスター・ウォーズシリーズの『ボバ・フェット』などを手掛けてきたロバート・ロドリゲスの最新作。

 本作の脚本執筆は20年以上も前の2002年から始まっており彼自身が「お気に入りの物語のひとつ」というほどで長い年月をかけて公開。

 

 脚本は『ゴジラ』などのモンスター作品を手掛けてきたマックス・ボレンスタインの手でリライトし、合同脚本として製作することとなりました。

 

 娘が行方不明になり心身喪失してしまった刑事が1件の銀行強盗タレコミをきっかけに娘の行方について追い求めていく。なぜ彼の娘が誘拐されてしまったのかをさまざまなヒントや映像で見せ、見るものを翻弄していく。

 

 主役のローク刑事を演じるのはマーベルコミック作品のデアデビルやDCコミックのバットマン役を担当し、今年4月に公開された映画『AIR/エア』(23)で監督兼出演したベン・アフレックス

 

 他に『エリジウム』、『ザ・スーサイド・スクワッド』のアリシー・ブラガや『ダークナイト』や『インディペンデンス・デイ』のウィリアム・フィクナーなどが脇を固める。

 

 目で見ている何が正しく何が間違っていくのか。境界がわかりづらい環境で主人公は娘を取り戻す事ができるのか!?そしてロークが出会う男は一体何者なのか?

スパイキッズ

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あらすじ

 オースティン警察の刑事ダニー・ローク(ベン・アフレック)は、最愛のひとり娘ミニーを失った悲しみから立ち直れずにいる。

 容疑者が逮捕されたにもかかわらず、彼は誘拐したことも、どこに連れて行ったのかもまるで思い出せないというのだ。

 

 そんなある日、ロークと相棒ニックス(JD・パルド)は、特定の貸金庫を狙った強盗が計画されているという匿名の通報を受け、銀行に向かった。隠れて監視するロークが目を付けたのは、銀行の外にいたひとりの怪しげな男(ウィリアム・フィクナー)。

 その男が隣の見知らぬ女性に話しかけると、女性は突然奇怪な行動を取り始める。そんな様子を見たロークは急いで貸金庫に駆けつけ、男より先に到着。

 

 目的の金庫を開けると、中に入っていたのはなんとミニーの写真だった。写真には、「レヴ・デルレインを見つけろ」と書かれている。ロークはふたりの警官を伴って屋上まで男を追い詰めるも、警官は突然暗示をかけられたようになってお互いを撃ち殺し、男は屋上から飛び降りた。

 

 すぐに見下ろしたが、地面に男の姿はない。いったい、何が起こったのか。この出来事がミニーの失踪に関係していると信じるロークは、匿名の通報者の居場所をたどりあてる。そこにはダイアナ・クルス(アリシー・ブラガ)という名の占い師がいた。

 人の心を操る能力を持つ彼女は、男の正体を教えてくれる。彼とクルスはかつて同じ秘密組織に所属していたというのだ。

 

 そこにミニーはどうつながるのか。

 

 次々に危険が降りかかる中で、ロークはその答を探そうとする。


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感想

 物語が進むにつれてさまざまな謎が紐解かれ、ストーリーの内容に気づきがあり単純に楽しむことのできる作品でした。変に勘繰ったとしても騙されるんで頭空っぽで騙された方がいいんじゃないかな( ^ω^ )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てがフェイク。何が正解なんだ!?

 娘が誘拐された刑事が銀行の貸金庫にあった写真をきっかけに謎に包まれた男を追うミステリー作品。謎の男を追う中で相手の術中にハマっていってしまう主人公の姿を描く。

 

 予告にもあるように冒頭部分から「私たちが見ていたものが嘘」で騙されてしまう。見ているものは現実に見えてもそれ自体が現実とは限らない。こういったキャッツフレーズの作品は今までにいくつも出ていますし、たくさんの作品を見たことある方なら「あの作品みたいな感じかな?」とか考えてある程度予想がついちゃう人もいるかと。

 

 私もいろんな作品を見てきましたが「これがホント」「いや、これがホント」ってな感じに何重にも重なっていて他の作品にはない特徴なのかなと。

 

 作品の告知が「見ている観客を騙す作品ですよ!」っていってるわけですよね。これ見たいなって思った人はこの情報を得て「騙されるぞぉ!」って意気込む人はいないと思います。

 多くの人が「騙されんぞ!」か「どんな騙し方かな?」って考えるかなと。こんなの誰もが騙されちゃいますよ。映像の中からさまざまなピースを見つけて探している時点でもう騙されています。

 

 思考を重ねれば重ねるほどにどんどん沼っていく作りになっていてこの構成に初見で辿り着ける人はいないんじゃないか。辿り着けた人いましたら映画業界行った方がいいです。才能あります!( ^ω^ )シランケド

 

 ストーリーの展開もわかりやすくて面白かったですが、何より驚いたのが作品の尺が1時間半くらいなこと。

 

 最近の映画作品で観客を騙すようなストーリーにしようとしたら2時間超えるのなんてザラにありますし、見る側としてもそれくらいは上映時間ありそうだなって想像するはず…。 思っていたより早く終わったんで感覚的にビックリ。「もう終わったの!?」って思っちゃいました。

 

 

“いい”けど“めっちゃいい”まで行くかは…

 作品は確かに面白い。 さまざまな出来事と映像で惑わされ何が正しくて何が間違っているのか困惑する。それくらいできている作品だから誰でも楽しめる。

 だけど後半になると何重にも重なっている「現実じゃないよ」が低レベルに感じてしまう。英語の原題が「HYPNOTIC」なんですが要は脳に直接働きかける催眠術の上位互換が題材になっています。

 

 なので目で見ているものが全てではないってことだし、何がトリガーになっているのかも探す楽しみがある。聞いただけだと能力がすごいってのがわかるんですが何回も上書きされていくと「これってそこまでレベル高くないんじゃないか!?」と思ってしまう。

 

 同じような展開が続いちゃうとどうしてもチープさが出てきてしまうのは仕方がないことなんですがこれは仕方がない。ロークが自分自身にリセットをかけていたんだよって衝撃の真相があったからそこまで沈んだ感覚はないんですが気がついちゃうと評価が爆上がりすることは無くなっちゃうかな。

 

 娘を取り戻すまでの駆け引きが実はこんな感じでしたってのが出た瞬間は驚きましたがめっちゃ上がりはしなかな。あのセットでこの物語進行ができちゃうんだってのが意外ですね。流石に見えている景色が現実じゃないにしてももっと範囲広くはするでしょ。

 この辺りはどうしても納得いかない。人も絶対配置しないといけないんですね。あくまで見えている姿が違うってだけなので街を歩いている人やロークと話す人も必須なので結構手がかかる能力なんですね。大変そう。

 

 まぁ個人的に他で気になるところはなかったので気にはならないかな。上記気にしなければ全部OKって感想になると思うので減点も少ないと思います。

 

 

最後に

 アクションメインのロバート監督がここまでしっかりとしたミステリー系の作品を作るとは思っていませんでした。彼自身お気に入りの作品だって豪語するだけありますよね。

 リセットを復元するためのトリガーが多いってのも作品をより複雑化していましたね。短い尺であればどこかで1個だけ「明かにトリガーだ!」ってわかるものを用意するのがシンプルだけど時間も目一杯使って散りばめていたのもうまいですよね。

 

 最後もあんな終わり方でしたけど続編があったりするのかな!?それともこれで終わっちゃうのでしょうか…。これだけ楽しめたから続編なんかも出て欲しいです。絶対見にいくんで。

 

 監督自身がジャンルを広げていくタイプなので次はまた違うジャンルの作品をつくるんでしょうか。どんなのやるんだろ。

 ロバート監督に限らずいろんな監督からこういった楽しめる作品が出て欲しいですけどね。仕掛けの上にさらに仕掛けを重ねていくのは頭が疲れる。だけど楽しいからハマっちゃうんですよね!( ^∀^)

 

 ってなわけでまた次回 ´ω`)ノアリャシタ

 評価 ☆☆☆☆★4/5